2016/03/21 - 2016/03/22
505位(同エリア1086件中)
ちげさん
有数のクラシックホテルである箱根宮ノ下の富士屋ホテルに泊まった。
JCBプレミアムカードの特典で全国の指定ホテルから選んで無料で宿泊できるサービスがあるのだが、3月中に使わないといけないため、ギリギリの3月21日春分の日に西洋館スーペリアルームに宿泊した。
現存する本館が126年の歴史を持つこのクラシックホテルは、日本の近代化・西洋化の歩みそのものであり、日本の近代化遺産とも言えるホテルである。
数多くの見どころとエピソードを持つこのホテルは、宿泊自体が目的になり得るテーマパークのような素晴らしいホテルだった。
1日目は仙石原にある富士屋ホテル経営の歴史あるパブリックゴルフ場の千石ゴルフコースでゴルフをして富士屋ホテルにチェックイン。翌日はガラスの森を観光して帰宅。午後から会社に行き仕事をした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
朝、自宅を出て1時間半ほどで仙石原の千石ゴルフコースに到着。
ここは、富士屋ホテルが経営する日本で2番目に古いパブリックコースだ。
かつて富士屋ホテルに宿泊した外国人たちがゴルフを楽しんだコース。
山の斜面に建つクラブハウスは小さく、駐車場は狭い。 -
フロントなどのクラブハウスは最小限の狭さ。ロッカー室に降りる階段には、ゴルフ場の歴史が飾ってある。
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クラブハウスから見ると、山裾にあるため傾斜し奥に広がっている
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クラブハウス横の練習場は、山の斜面を打ち下ろす爽快な練習場で距離もたっぷりある。
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小雨が降ったりやんだりの生憎の天気だが、家内と二人のセルフでアウトコーススタート。
1番ホールは打ち下ろし。
休日なのにセルフで二人で回れる点は良い。 -
暫く回ると、コースは仙石原の平らなコースに変わる。
隣りのホールの境界が僅かな立ち木だけのために、反対側からのボールに注意する必要があり、怖い。 -
日本庭園のような植木が印象的なホール。
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クラブハウスレストランは、ウィステリアという富士屋ホテルのグリルと同じ名前だった。
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小雨が、時折小雪にもなるほど寒かったので、温かいうどんとマグロ丼のセットにした。
家内は、富士屋ホテル名物のカレーライスにしたが、本人は自宅のカレーの方がおいしいと冗談なのか嘘吹いていた。
メニューは多く、サービスも良く、さすが富士屋ホテル経営だと思わせる。 -
午後のスタート。小雨もやんできた。
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午後は、ややトリッキーなホールが多く、前の組を待つことが多かった。
昔のゴルフ場にカート道路をつけたためか、カート道路が迷いやすく、前の組のティショットをティグランドに合い向かうような場所で待つホールがあり、案の定、至近距離からカートにドライバーが命中し、危うくけがをするところだった。
昔のゴルフ場で狭いのは仕方ないが、カート道路を整備したり、あちこちにネットを設置しないと危ないと思う。 -
ゴルフを終え、息子が東急ハーヴェストに来ていたのでピックアップして、3人で富士屋ホテルに到着。
ドアマンがさっときて、荷物と車を預かってくれる。車はバレーパーキングだ。 -
フロントは階段を上がった階にある。
フロントへの階段は、西洋人の喜びそうな真っ赤な漆塗りの階段だ。 -
階段の上には龍の飾りなどがある。
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本館にあるフロントでチェックイン。
フロントマンは、はきはきして礼儀正しい。 -
フロント横にある、昔のフロント跡。1枚板の彫刻が見事だ。
この板の上には、ヘレンケラーが滞在した時に愛でた鶏を模して作った木造りの鳥の置物があり、再訪したヘレンケラーはこの鳥の置物を懐かしそうに撫でたというエピソードがある。 -
私がチェックインする間、フロント前にあるマジックルームに家内と息子は案内された。
昔の娯楽が少ない時代に、マジックをして宿泊客の娯楽とした部屋が、ロビーとなっている。 -
このマジックルームも天井が高く、壁と天井の間に凝った木組みの装飾があり、シャンデリアも木組みで凝ったもの。
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部屋の真ん中にはタイルがアクセントの暖炉があり、わきに新聞が置かれている。
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こちら側は、黒いソファーが置かれている。
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ボーイさんの案内で廊下を部屋に向かう。
本館の隣りの西洋館2階の95号室だ。
ボーイさんは、愛想よくホテルの歴史を語りながら歩いていく。 -
西洋館2階に上がる階段。木をこのように曲げて手すりにはめ込むのは、とても技術が必要だったと思う。、
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2階踊り場の小さな入り口を奥に入る。
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奥には左右にドアがあり、右側のドアが95号室のドアだ。
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95号室は、西洋館スーペリアルーム。スタンダード、デラックス、スーぺリア、スイートの順に広くなり、ここスーぺリアは約50平米、正面に3つの窓、そして横にも2つの窓がある角部屋だ。
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クラシックなソファの前のテーブルには、コーヒーやお茶のセットがある。
エアコンは現代的なエアコンで、加湿器、空気清浄機もある。 -
部屋の左隅には広い洗面台があり、ロキシタンのアメニティがある。ボーイさんが残ったら家に持ち帰ってくださいと言ってくれたが、家内は勿論持って帰るつもり。
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昔ながらのバスタブがユニークなバスルーム。換気扇がない時代、高いところに小窓がある。
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ロキシタンのアメニティ。
家内のスポーツクラブ行と化した。 -
窓は、白いアルミサッシで軽く開く。
右側に華御殿。 -
左に本館、その奥に緑色の屋根の食堂棟が見える。
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先ほどドアマンに預けた黒い愛車は、玄関前に駐車してあった。
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フロント奥の製菓店前に19番ホールの看板がある。
ゴルフ後に、ここで歓談した名残だそうだ。 -
外に出てみる。
西洋館で、宿泊した部屋は2階の手前角部屋だ。 -
西洋館玄関の飾りがすごい。
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西洋館の案内板
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こちらは本館。到着して赤い階段を上がったフロントと同じフロアになる。
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本館の彫刻もなかなかの物
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館内を散歩に行く。
壁に暖房のスチームパイプが配管されている、天井の電灯、床もお洒落だ。 -
あちらこちらに、絵画が飾られている。
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ステンドガラスが美しい結婚式場入り口
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男女別の温泉浴場も、小さいが、ある
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室内プール入り口
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ホテルの歴史を展示している資料室がある
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創業者たちの像と写真
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ホテルを訪れた有名人の写真が飾ってある。
写真はチャップリン -
ヘレンケラー、フランクロイドライト、ジョンレノン夫妻、戦後には米軍に接収されていたので、マッカーサーなどの軍人も多く宿泊した。
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夕食の予約時間は17時45分。
少し時間があるのでバーに行くことにした。 -
息子はウイスキー、私はいつものジントニック、家内はボーイ氏お勧めのカクテル
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バー内部にはグランドピアノやダーツがある
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バーの洗面所。
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レストランはフランス料理のメインダイニングと洋食のグリル、和食堂があるが、やはりメインダイニングを予約しておいた。
家内が、夕食のために着替えに戻っている間、息子とレストラン入り口で待つ。
我々男性二人はジェケットを着て革靴を履いているので十分だろう。 -
レストランは、天井が吹き抜けのように高く、日光東照宮を模したとのことで、天井に絵が描かれている。
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天井の絵、天井や欄間の飾りは圧巻だ。
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後でインターネットを見たら予約で満席になっていたが、中央の席は詰めないのか、空席になっていた。
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富士屋ホテルのビールがあったので頼んでみた。
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3種類のコースのうち一番安い110000円のセゾンにした。
コンソメジュレとホワイトアスパラと海の幸
ジュレが冷たい茶碗蒸しのように、味わい深かった -
さっぱりしたシラスのサフランスープ
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鰆のポアレに青のり入りソース
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サーロイン。上品にフィレのようだったが、私はサーロインらしく油があってカリカリしたほうが良かった。
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デザート。蜂蜜風味と赤い果物の酸っぱさとアイスが調和していた。
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食事の後、息子は宿泊先の東急ハーベスト箱根甲子園に帰り、浴場に行ってみた。
男性は洗い場も3つしかなく、かなり狭い。女性は家内の話ではもう少し大きいよう。
運よく誰もいなかったが、出るころは3-4人になり、あきらめて戻る人もいたので、タイミングの問題だ。 -
翌朝の朝食は、メインダイニングはセット料理。グリルのウィスタリアンはビュッフェスタイルになる。値段は同じだが、好きなものを食べたいと、ビュッフェのウィスタリアンに行った。
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卵はコックさんが作ってくれる。品数はさほど多くないが、それぞれは高級な食材の物。ビジネスホテルのそれとは訳が違う。
富士屋ホテル名物のカレーライスもあった。 -
食後に庭園を散歩。
洋風庭園、和風庭園がある。奥には屋外プールもある。 -
コイがたくさん
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水車小屋もあり、外人さんが喜びそう
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10時ころチェックアウトし、せっかくなので、ガラスの森美術館に行った。
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うかいグループ経営で、河口湖のオルゴールの森と同じように、展示館とレストランがある。
遠くに大涌谷と湯けむりが見える。 -
ガラスの装飾の橋を渡り展示館へ。
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ヴェネチアの地図や写真、ベネチアンガラスが多く展示され、結構見るものがある。
2-3年前に家族で行ったベネチアを思い出し、雰囲気を楽しんだ。 -
1時間ほどベネチアの雰囲気を楽しんだ後、自宅へ向かい、午後からは会社で仕事も少しできた。
やはり、箱根は近く、東京の奥座敷とは、良く言い当てたものだ。
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