車で通し打ち、四国八十八箇所お遍路の旅　その５ ２３番から２７番まで

2016/03/06 - 2016/03/06

計画では、２日目は２３番の薬王寺までを終わらせて、ゆっくり温泉に入って
翌朝５時前に暗い中を移動、３日目は７５キロ先の室戸岬の２４番最御崎寺から高知の霊場を開始の予定でしたが、思った以上に時間がかかります。
２３番の薬王寺に着いた時は既に日没後、やむなく３日目は薬王寺から始めます。
高知の霊場はさすが「修行の道場」と言われるだけあって札所間の距離が離れており、しかも山の上にあり、最後に急登が待ちうけます。
でも、車なので黒潮洗う海岸沿いの風景を堪能しながら霊場巡りし、高知市内を目指します

エリア 室戸岬周辺(高知)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

１８時、暗くなりだしました
国道５５号線を３０分ほど走って、日和佐の街に入ったと思ったら右側に！
薬王寺です

５５号線沿いの薬王寺駐車場の一角には温泉です！

暗くなったけど、ライトアップしてます
行ってみましょう

山の中腹の見晴らしのいい所にあるランドマーク
ということは、階段を上がる必要あり…
男厄坂です

こんどは…
男だけど、いいよね

本堂です

薬王寺のシンボル
瑜祇塔へはもうひと登り
還暦厄坂を上がります

瑜祇塔にもライトが灯りました
朱色の鮮やかさが倍増します

山の中腹なので日和佐の街と海が一望できます
明日の朝日に期待します

暗い中
対面の山には日和佐城がうすぼんやりと

今日は１００ｍほどの所にある日和佐の道の駅に車を停めることに…

さて、弘法大師が発見したという薬王寺温泉　醫王の湯に入りましょう、５００円

醫王の湯の後ろに宿坊もあり、宿泊もできます
数百台も停められるだだっ広い駐車場で、端の方なら一晩停めてもいいよ、と言われました。
迷いましたが、やっぱトイレが近くにある道の駅にします。

食事もできますが、お風呂に入った後、スーパーでお惣菜を買って車で食べることにしました
スーパーが見つからず苦労しましたが…

温泉には大師もいました

道の駅からライトアップされた薬王寺

明けて翌朝６時
本堂では護摩祈祷
お遍路さんも参加して…
読経が響き渡ります

街の方を見ると…
茜色に染まってきました

刻々と変わります
もっと高いところに移動します

昨夜も見た瑜祇塔

一晩過ごした道の駅「日和佐」
お仲間が数台停まってます
右側には薬王寺の広大な駐車場

護摩祈祷が相変わらず続きます

そのうち朝日が昇ってきました

荘厳です

朝日に映える薬王寺本堂

大師堂で合掌、礼拝

７時ちょっと前だけど納経所へ行ってみましょう

随求の鐘
願い事を念じながら歳の数だけ打ち鳴らします

遅れ気味ですが
タップリ時間取れたので良しとしましょう

このあたりでホテル・フィット、紹介します
寒いかと思って敷布団、掛布団と毛布積んできましたが
毛布は不要でした

徳島県の２３か所を終了
いよいよ高知県です
55号線を室戸岬の最御崎寺まで７５キロ！

朝出発した歩き遍路の方が数キロごとに歩いてます
歩きの場合、1日ではとても無理です

２０分ほどで別格の鯖大師に着きました
55号線沿いなので寄ります
「大さかや、八坂さか中、鯖一つ、大師にくれで、馬の腹や（病）む」
鯖を所望して貰えなかったから、仕返しするなんて…

納経帳には最後に余白ページが１０枚ほどあるのでそこに墨書きと朱印をもらいます
ミカンの皮が散らかっているのは猿の仕業とか…

24番までは歩き遍路とほぼ同じ道なので…
あと５５キロの道しるべ
まだまだです

55号線は海沿いのルート
車の場合、風光明媚な景色が続き
飽きません

遍路小屋第１号がありました
車遍路なので遠慮します

ほんとうにご苦労様

１時間半経過…
もうじきです

青年大師像です
この先、右側に舎心ヶ嶽と同じように大師が虚空蔵求聞持法の修行をした御厨人窟があるはずなんだけど…
分かりませんでした

そのかわり中岡慎太郎が海を見てました

着いたと思ったら登ります
歩き遍路は大変ですね、７５キロの果ての急登り

駐車場に停めて、いかにも岬の木立を抜けると…

修行の道場、高知県
２４番札所最御崎寺です
仁王門で合掌、礼

なぜか土俵…

最御崎寺の境内です
正面に本堂
右は多宝塔と麒麟堂
左に大師堂
さらに左の奥にお宝を収納した霊宝殿とその奥に遍路センター、宿坊があります

鐘楼は奥の方にありました

土佐２４番最御崎寺まできました…

大師堂でも合掌、礼拝

多宝塔は柱、長押がピンクで優美です

地元の人がイモを洗ってました
大師「イモ頂戴」
地元の人「これは食えないイモだ」
大師「・・・・」

地元の人は正直に言っただけなのに…

皆さん叩くもんだから凹んじゃってます。
叩いてみると…
確かにカンカンと音がしました

こんな所で「岩見重太郎」に出会うとは…
志ん生の「火炎太鼓」で出てきます「岩見重太郎のワラジ」

御厨人窟に行けなかったので、室戸岬で虚空菩薩真言を…
「のうぼう、あきゃしゃ、きゃらばや、おんあり、きゃまり、ぼり、そわか」
舌かみそう

なぜか「恋人の聖地」
無縁です…

下からこんなに登ってきました
海岸段丘になってます

１５分ほどで２５番津照寺
駐車場は少し離れてますが、歩いていたオッチャンが「ここに停め」と門前のスーパーの駐車場を指さしました

参道を１００ｍほど歩きます

山門で合掌、れい

海岸段丘なので中腹まで上がります

階段の途中に鐘楼門

境内はすごく狭かったです

鐘楼門は登楼できますが何もありませんでした

持参した食料を紹介します…
家になっていたポンカンと八朔をたくさん持ってきました。
ポンカンはすぐ剥けるので全部食べましたが、八朔は皮が固くて最後まで手をつけませんでした
ネギみたいなのはエシャレットです
運転中、眠くなったらかじりました…

津照寺は階段を少し上がっただけでしたが、２６番金剛頂寺は本格的に登ります
登っても登っても着かないので道を間違えたのかと思いました…

やっと駐車場に着いて…
ゴトゴト号の横に停めます

仁王門
合掌、礼

本堂に合掌、礼拝

大師堂にも合掌、礼拝

大師が３合３勺の米を炊いたら一万倍に増えたという釜…

天狗問答のレリーフありました

こんな所に句碑が
「法性の室戸といえど我が住めば有為の浪風よせぬ日ぞなき」

鯨の供養塔も…

次の神峰寺までは５５号線で３０キロほど
室戸はビワの産地でしょうか
袋をかけたビワ畑が南向きに延々と続きます

またです！
５５号線から３キロほど上り坂

歩きは例によって直登…

終いにはこんな坂道…
真っ縦と呼ばれるそうです。
車だからいいけど、高知の札所は歩き遍路は大変です

やれやれ…
土佐湾が見えます

さすがに入り口には茶店がありました

仁王門と鳥居が並びます
仁王門の方に登って合掌、礼

２７番神峰寺
境内に入ると美しい庭園に目を奪われます…
で、本堂は？

傾斜の庭園をまた上ります

その前に…
霊験あらたかな「神峰の水」

本堂
屋根の形が非常に変わってます

真っ赤な不動明王の前を失礼して大師堂に…

合掌、礼拝

あら〜又、出会っちゃったねェ
韓国のテレビクルー
景色のいい札所をつまみ食いしてるのね…

ツツジが咲いてなくて残念ね

下りは右折して農道を下ります
上りもこちらの方がはるかに走りやすいです

次の28番大日寺まで４０キロ
いよいよ高知市郊外です

バイパスを通ってスイスイと
高知市近郊の札所で遅れを取り戻したいんだけど、修行の道場はそう甘くはありません…

この旅行記へのコメント （2）

• ムロろ～んさん 2016/05/27 23:16:07

  懐かしいです！

  アルデバランさん
  
  こんばんは、ムロろ〜んです。
  四国霊場巡礼の旅行記を拝見しました。
  
  私も過去になるのですが、歩いて巡ったことがあるんです。
  特に最御崎寺までの道中、２泊かかりました(^_^;)。
  ３月頃だったのですが、運よく天気も良かったのと、他の方もいたので楽しく歩けたんです。
  なので、苦労した思い出ってなかった気がします。
  不思議ですよね。
  
  途中のお遍路さんが休憩できるところもあるのも嬉しいですよね。
  私もそのようなところで泊まった思い出があります。
  薬王寺さんのところで古いバスがあって、そこでみんなで仲良く泊まりました。
  今はあるかなぁ〜、そのバス…。
  
  
  ムロろ〜ん(-人-)

  アルデバランさん からの返信 2016/05/28 18:34:42

  RE: 懐かしいです！

  ムロろ~ん様
  こんにちわ。
  
  お遍路の報告をだらだらと続けてますが、お付き合いくださいましてありがとうございます。
  いい加減早く切り上げて雲南、ベトナムの旅行記に取りかかりたいのですが…
  結局、サパには行かずに反対方向の「ハザン省」に行きました!
  ただバスに揺られた旅でしたが結構刺激的でした。
  
  景色はいいけど、室戸岬まで遠いですよね。
  歩き遍路に比べ軟弱にも車ですが、色んな出会いがあったし霊場巡り行って本当に良かったと思います。
  頂いたご朱印・墨書きの軸の表装も完成して、偶然にもつい先程 床の間に掛けました。
  私も同じく曹洞宗なのですが、予算の都合で軸の真ん中には弘法大師が…
  ざっくばらんなご住職なので許してくれると思います。
  
  実は明日、母の3回忌法要を自宅で行います。
  その準備でここ2,3日おおわらわ…
  25人分の食事の準備やら、屋敷やお墓の掃除やら。
  味自慢のキャラぶきや椎茸の佃煮は私の担当なので、早朝から仕込みました。
  上々の出来です…
  
  では、また