自衛隊と街道整備＆鹿肉ＢＢＱ＆砂浜を流れる川

2016/03/12 - 2016/03/12

昔、塩や各種生活物資運搬道として使用されていた「塩の道」は全国各地にあるが、香南市赤岡町から香美市物部町を経由して徳島県へと向かう塩の道の内、赤岡から物部までの約30kmの区間は、民間団体によって整備され、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選出されている。

毎年ウォーキング・イベントも開催されているが、近年ではトレイル・ランニング大会も開催されるようになった。それに伴い、道の整備も以前より強化されるようになったが、団体の平均年齢が高いため、陸上自衛隊高知駐屯地にボランティア協力を要請し、30〜40代の若い隊員らによって、ハードな作業も滞りなくできるようになった。

先日の街道整備は8:30〜16:00の予定で、物部町内で行われたが、昼食では団体が鹿肉のＢＢＱや猪汁を用意し、作業の労をねぎらった。
午前中の整備は路面の落ち葉や石ころを撤去し、午後は急坂での伏せ木設置作業。後者の作業はまず、木材を埋める地面を掘って伏せ木を置き、周囲の土を固めて固定杭を打つというもの。
屈強な自衛隊員は作業が早いので、14:30前には作業が終了した。

早く終了したため、車での帰路、南国市と香南市の境界周辺に広がる高知空港緑の広場に寄り、浜辺等を散策したが、地図には記載されていない砂浜を流れる川(後川の支流か)があり、池状になった箇所や、波が河口へ逆流する様を観察した。
その後、近くの津波避難タワーに上ったが、その手前の道路沿いには、新旧様々なパジェロミニが置かれた場所があった。

かつて緑の広場に沢山いた野良猫は二匹しか確認できず、しかも皆、警戒心が強かった。手作り猫ハウスも何基も側溝に捨てられていた。先日紹介した高知市の五台山や種崎千松公園等の野良猫の数も激減していたが、これは近年まで県の小動物管理センターが実施してした「持ち込み野良猫の即日殺処分」が影響しているのかも知れない。こういう県だから過去、野良猫犬の殺処分全国ワースト1になったことが何度もある。
観光キャンペーンでは「おもてなし」の心を大切にと言っているのに、犬猫に対しては「ろくでなし」の非情な県になるとは、県民として恥ずかしい・・・・。

ＰＳ：去年12月、5年ぶりに投稿を再開したフォートラですが、先月からまたもうやめようかと思うようになりました。

エリア 南国・土佐山田・香南(高知)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 交通手段: 自家用車

ＢＢＱを行った拓庄谷相多目的集会所西下にある白髪神社(左)と公文神社。後者は永禄年間、豊後から土佐に来た藤原家傍流の公文家の氏神が前身。明治初年、白人(しらひと)の山上に公文神社という社名で建立されたが、高齢化に伴い、参拝が困難になったため、この地に下ろされた。移転の際、大夫(祈祷師のこと)に占って貰うと、公文の神は白人を離れたくない、と言ったという。

白髪神社の南、八坂神社上方の水神と巨岩

塩の道沿いの石垣と作業をする自衛隊員

石垣上方に昔、あった屋敷で殺人があったという。その血が下方の「飲まず谷」に流れ、赤く染まったという(伝説)。

血が流れたという飲まず谷支流

幕末の文久元年に建立された丁石。琴平山(425.9m)の金刀比羅大権現まで八丁。この裏には七夕神社の残骸が放置されている。

復元した樋ノ下橋

拓(つぶせ)茶屋跡。旅人や金刀比羅権現参拝客で賑わった。

自衛隊員らによって焼かれる鹿肉。鹿肉の写真を撮る者もいた。

伏せ木が整備された源太坂。昔、物部町の槇山に源太という歌が上手い若者がいた。源太は同じ集落の於雪という16才の新妻と不倫関係になった。しかし不倫では結婚が不可のため、心中を決意する。源太は最期に於雪に晴れ着を買うため、塩の道沿いの店屋の老夫婦を殺害し、カネを奪ったのだが、露見し、捕縛されてしまう。

私が設置した伏せ木

緑の公園の展望台から見た、砂浜を流れる後川支流

支流から更に分岐して池状になった箇所

海へと流れる流れと前記の池状箇所への流れとの分岐

土佐湾へと注ぎ込む浅い流れ

波が川を逆流する

パジェロミニだらけ

津波避難タワー

タワー最上階にある防災半鐘

タワーから海岸を

タワーから住宅街を

唯一、捨てられずに済んだ猫ハウス

「シャー」を吐く黒猫