2016/03/12 - 2016/03/12
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tunacanさん
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その不思議なバンカーは、西フランダースのそれはのどかな農村地帯の一角、ケメルベルグという場所にあります。1950年代にNATOによって地下深く建てられたバンカーは、冷戦下の1963年、西側ベルギーと近隣諸国フランス、イギリス、ルクセンブルグ、オランダの上空危機管理及び軍事演習の中枢、コマンド=バンカーとしての役割を担います。その巨大な要塞は、部外者及び近隣住民の誰一人にすら知られることなく存在し、1989年、ベルリンの壁の崩壊を象徴とした冷戦終結とともに、NATOが新たに上空監視機関を設立させるまでの間、その機能を持ち続けました。閉鎖後もトップ=シークレットのまま保たれることおよそ20年、近年ようやく軍事博物館が冷戦の遺産として一般公開を始めました。コミュニスト、機密、スパイ、などと聞くとゾクゾクニヤニヤしてしまう私のような人間にはぜひとも訪れる価値ありの、まさにベルギー『裏』観光スポットです。
- 旅行の満足度
- 5.0
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当然ですが、今でこそ看板があるのでそれだと分かるわけですが、本当に畑の真ん中です。
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左の赤い煉瓦の家が、要塞の世を忍ぶ仮の姿。右の小屋は巨大地下建築のための換気設備。近隣の人たちは約半世紀の間、見たまま「小さなお家」と認識していたそうです。
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家の玄関でとても親切でモチベーションの高い係員の歓迎を受け、見学者証を首から下げて、さっそく地下へと通されます。
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旧受付はこちら。
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深っ!!広っ!!畑一帯の地下が要塞ですから、地上の家はまさに氷山の一角なのです。始めにざっと説明を受け、後は自由に見学です。わーもうあちこちくまなく見たい?
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「ちょっとアスベスト使ってる部分あるんだけど、傷付けない限りどうもないからだいじょーぶだいじょーぶ♪」とフレンドリー係員。その笑顔にならだまされてもいい。実際ベルギーのアスベスト事情はまあそんなところです。
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フレンドリー係員も「ちょっと007みたいでしょ〜っ♪」と目を輝かせてすすめるたたずまい。「わー、ほんとだね!!」と輝きを返す私たち。もう絶対仲良くなれそうな空気。いやもうすでに仲間。
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東側の様々な攻撃とそれに対する戦略を想定した書き込みのある地図がたくさん。
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89年以前だとコンピューター化以前、タイプライターの晩年期。情報処理も大変だったでしょうね。
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当時高校生の私がスパイなんててっきり映画の中だけのことだとお菓子をバリバリしていたころ、ここで実際に諜報活動が行われていたんですね。うっかりしていました。
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灰色の電話には『この電話は安全ではない』とあります。黒電話は安全だと思われます。
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タイプライターかっこいい。
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インターフォンもかっこいい。
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なんだか電話交換機もかっこいい。
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通信中枢。すべてかっこいい。
こんなのが好きな私はやっぱり男性の成分が多いのかなあと改めて思ったりします。 -
ちょっと偉い人とかの待合室っぽいです。
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マン=ケイブ(男の巣窟)の典型デコレーション。
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約50もの部屋があっても宿泊設備はありません。いちいち出入りするのがよく人目に付かなかったものです。
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先ほど上から見下ろしたホールを貸し切り状態でビデオ視聴。
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無機質な感じがしびれます。
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最高で同時に200人もがここで任務にあたったそうですから、換気設備が大事だったのも分かりますね。
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解説コーナーではベルギー軍のマネキンや装備が見られます。右のパラ=コマンドとかほんと大変だと思います。最近はテロ警戒で街中にパラが立っていてくれて、そんな状況は良いことではないんですがどこか安心します。
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お弁当箱を見て「あーこれ懐かしい、たしか『1 in 1』とか言ったっけ。」と夫。そうそう、彼の若い頃にはまだベルギーにも兵役があったのでした。それも80年代後期に廃止される直前に引っかかったそうで。学校を卒業してから就職をする前の1年間、若者が非常に無駄な時間を過ごしていたとのこと。信じられません。とは言え、当時の写真を見ると、男だらけの合宿には楽しい思い出も多々あるようですし、いざという時には銃も扱えるし、ちょっとしたサバイバルも出来そうなので、貴重な経験だったのかも知れません。
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しかし実際あわや核戦争でしたね。みんなよく耐えました。
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すっかり堪能して地上へ戻ると、仲間のフレンドリー係員が「どうだった〜?!」と笑顔で待ち構えていたので、「すごく良かったよ〜!!」と応えると、さらに細かい説明が始まり、周辺の見どころまでたくさん教えてくれました。そしてふいに「おっと引き止めすぎたね、この辺で話止めないと、せっかくのいい天気なのに日が暮れちゃう(テヘッ)。」と、最後までチャーミング。ありがとう仲間。おかげで楽しかったよ。
そして勧められた通り周辺を散歩。シークレット=バンカーの真ん前の丘を登って行くと通信用のアンテナがあります。こちらは普通に地上にあるんですね。 -
その丘の上の天使の慰霊碑。これは第一次世界大戦時のフランス兵の墓地を見下ろすように立っています。この辺りは前線だったのでそういったものがたくさんあります。そのあたりについては次の旅行記で。
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