2016/02/23 - 2016/02/23
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ちびのぱぱさん
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名古屋から気軽にゆける犬山城は日本に12しかない現存天守のうちの一つです。
しかも、国宝というのは、日本にたったの五個しかない。
城マニアでなくても、一度は訪れるべきではないかと思います。
2月なら、梅は咲いているかなあ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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「尾張の小京都」
犬山駅前というのはごく普通の市街地風景で、「小京都」といううたい文句に期待した分、ちょっとしぼみます。
朝の10時を回ったところだけど、人通りも少ない。
そもそも、地名に犬とつくのはかなり珍しい。
全国的にも、あまり例がないという。
名前の由来に関しては、いくつかの説があるらしい。
曰く、狩りをするのに犬を使ったとか、小野山がなまったとか……。
駅から犬山城までは、地図を見てもかなり距離があります。
10分程だらだらと歩くと、とつぜん右手に町屋が続く通りが現れました。
ああ、このあたりからが小京都なのか……。 -
漬け物のバケツ売り
通りは狭く、昔ながらの道幅なのだろうと思います。
八百屋、というかよろずやさんを覗くと、地元で食べられているらしきもろもろが並べてあります。
しかし、バケツで白菜の漬け物を売っているのははじめて見ました。
バケツごと買って行くのだろうか……
ちょっと美味そうだけど、まさか背負って観光をするわけにも行かないし。
味見したいなあ。 -
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路上喫煙に思う
通りにある駐車場の脇で、もうれつにタバコを吹かしているおじさんがいて、これがけっこう煙い。
すこし遠巻きにするようにおじさんを迂回して通りを進む。
最近は、もっぱらタバコの害がうたわれているけど、人はどんなきっかけでタバコを吸うようになるのだろう、と、おじさんのシワだらけの顔を見ながら思う。
自分が吸わないから、そのあたりがとんと分からない。
どこかの国でヘビースモーカーのオランウータンがいて、動物愛護団体から激しい抗議があって禁煙させようとしたけど、吸いたがって大変だったらしい。 -
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旧家見学
途中、無料で公開している町屋がありました。
登録有形文化財で、旧磯部邸とあります。
屋号は柏屋といって、江戸時代は呉服屋を営んでおり、母屋は幕末に建てられたといいます。
なんだろう、どこか他と違う印象を受ける。
屋根か…… -
起り屋根
「柏」の屋号がついた軒先の瓦から屋根の棟かけての斜面が、少し盛り上がってタイコになっています。
独特な曲面が、瓦のパターンとの不思議なハーモニーを生み出してシンメトリックな模様を形づくっている。
庇の直線との対象が、その曲線をいっそう強調して相乗効果を生んでいるのだと思いました。
この造りは起り屋根(むくりやね)と言って、犬山城下ではここにしか残っていないらしい。
建築のことはよくわからないが、そうとうに凝った造りなんだろうなあ。
技術的にも高いものが要求されそうだし、おしゃれに見える。
中はどうなのだろう。
なんとなく、びくびくしながら暖簾をくぐる。
べつに後ろめたいことはないのですが、けっこう生活感がただよっていて、ほんとうに入って良いのだろうか、という感じがします。
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バンコ二階(ばんこにかい)
おびただしい量の雛人形、おりしも2月下旬……。
この辺りの商家は通りに面したところだけ二階建てで、後ろ側は一階建てというのが一般的だとか。
犬山の城下特有の造りだとかで、二階がある部分の天井はかなり低くなっている。
このあたりでは、バンコ二階と呼ばれているという。
バンコとは、何のことだろう。
なぜカタカナなのか……。
他の地域にも、こういうのはないのだろうか。
だいたい、通りに面した町屋は二階建てが多いような気がするけど、他との違いが今ひとつ分からない。
どのあたりが「バンコ」なのだろうか。
犬山に限らず、商家の二階にはいろいろな使い道があったらしいと言うのは、先日ブラタモリという番組を見て思いました。
どこだか忘れたけど、狭い二階に奉公人がたむろしていて、客が入ってくるのが見えるとすぐに降りて行く仕組みになっていた。
奉公人は楽が出来て助かるだろうなあ。
写真でも、雛壇のある右手奥の方の天井は、少し高くなっているのがわかります。
この部分には、二階がないと言うことか。
天井の上はただの屋根裏だそう。 -
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お風呂場
入口からまっすぐ裏庭に土間が伸び、脇にかまどやトイレ、風呂などが並んでいる。
風呂場窓の目隠しの向こうには、なつかしの五右衛門風呂。
見たところ、そうとうに新しい。
まるで、今でも使われているよう。
たぶん平成16年に、倉庫として使われていたこの住宅を磯部家から譲り受けた市が、一般公開に向けて整備したときに修繕したのでしょう。
それにしても、修理しすぎかも知れない。
実際にこういう風呂が使われていたのは、いつ頃なのだろう。
昭和30年代頃まで、東京の実家では鉄砲風呂と呼ばれる木の桶を使った風呂に入っていました。
埼玉の友人の実家は農家でしたが、土間の隅に五右衛門風呂が造作してあり、囲いも何もなかった。
最近は、北海道白滝村のキャンプ場に設けてあった五右衛門風呂に入ったことがあるけど、湧かすのが大変だった思い出があります。 -
母屋を抜けると小さな中庭があって、それを取り囲むように土蔵や裏座敷がある。
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明治3年に作られた裏座敷。
渡り廊下で母屋と繋がっていて、ちょっとみ茶室のような趣。
明治24年の濃尾地震にも耐えた。
裏座敷内には呉服屋時代に商っていたのでしょうか、美事な反物が飾られている。 -
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本町通に戻って城への道を進む。
寺内町通りのほうに抜ける狭い趣のある路地。
左手の軒下には、昨日、常滑でたくさん見かけた酒瓶が並んでいる。
一斗くらいは入りそう。
こういうのに入れたお酒は、旨そうだなあ。 -
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山田五平餅店
このあたりも、五平餅があるらしい。
むかし木曽のつまごで食べたことがあるけど、棒状のものを伸したような形だったなあ。
犬山あたりは団子状になっているのが普通なのだろうか。
この店では名鉄クーポンというのを使うと、ただでさえ1本100円と安いのに、さらに30円割引してもらえます。
なんとなく済まない気持ちになる。
気さくなご主人が、裏に回って中で召し上がって、とおっしゃるので右手の方に回ると店の入口がありました。
自分でお茶を入れ、腰掛けて頂くことが出来る。 -
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産地にこだわる
通りに面したコンロの上で五平餅を焼きながら、ときおり後ろをふり返って犬山の見所を案内するご主人。
テーブルに殻付きの落花生があったので尋ねると、
このピーナッツも美味しいのよ。
ああ、そうですか、この辺りのですか。
いや、中国産だけど、凄く美味しいよ。
相方をちらっとみると、小さく首を振る。
中国産には、深い疑念を持っているのです。
このタレですけど、クルミですか。
うん、それとピーナッツと甘味噌と……。
なるほど、秘伝のタレというやつか。 -
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犬山のからくり人形
お城に至る手前に、からくり展示館という資料館がありました。
入場料100円と、手頃。
最近、NHKの番組でからくり義右衛門の事を見ていたものだから、ちょっと覗いてみたくなりました。
内部では、九代玉屋庄兵衛が人形作りをしている様子を見ることが出来ます。
あいにくこの日は不在でした。
犬山祭と人形屋台
毎年4月には重要無形文化財ともなっている犬山祭が開かれ、たくさんの山車が城下を練り歩くということです。
犬山の山車は、車山と書いて「やま」と読ませる。
その車山の上でからくり人形が踊るという。
そういうわけで、犬山の山車は人形屋台というらしい。
400年近い歴史を持ち、名古屋の尾張山車まつりと豪華さを競うように発展してきたそうです。
名古屋の人も見栄っ張りみたいだから、あっちに負けるな、こっちのが立派だ、とかなりの競争になったんじゃないだろうか。
そんなことを400年も続けていたら、重要文化財になるよなあ。 -
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からくり人形の実演
「え〜、これからからくり人形の実演が行われまーす。」
呼び声にふり返ると、館内の中央にいくつか並べられた人形舞台の一つに数人の観光客が集まっている。
始まったのは、猩々(しょうじょう)という出し物。
猩々とは、中国の伝説上の生き物で、お酒が大好きとか。
水の中に住んでいるが、正直者が開いた酒屋に夜ごと現れては酒を飲んで行く。
酒屋の主は、猩々の話を聞き、酒を振る舞いに自分から水辺に出向いて行く。
感激した猩々はお礼に舞を舞う。
からくりの見せ場は、酒に強い猩々の白い顔が、とつぜん赤ら顔に変わるところ。
胸のところがぱかっと開いて、もう一つの顔が出る。
酒に強いはずの猩々が、真っ赤になるところがご愛敬。 -
このからくり館では、下で操っているようすを同時に見ることが出来る。
狭い空間で、四人の操り手が大汗をかきながら操作している。
これはたいへんだなあ、腰が痛くなりませんか、いやまったく、かなりつらいです。
なんていう会話を交わしました。 -
さて……、犬山城だった。
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ああ、見えてきた。
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最古の天守にして国宝
国宝指定された5天守のうちの一つです。
ちなみに国宝というのは、「重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるもの」と法律で定められています。
世界的にすばらしい国民の宝です。
昭和25年までは、もっと気軽に国宝指定していたみたいですが、翌年26年から新たに見直して、厳選されたのだそうです。
なんとなく、国宝の定義がどこかで変わったというのは頭の隅にあったのですが、改めて確認すると、これはそうとうに有難いものなのです。
そう思って眺めるといっそう、貴重なものを見せていただいている気分になってきます。
下層二階は1537年建設と伝えられ、これは現存12天守中最古のものらしい。
古いだけでなく、いかにも均整が取れて美しい。
見とれちゃうなあ。
やっぱり国宝だなあ。 -
ラストエンペラー
このお城、ごく最近まで城主が存在していたことでも有名。
最後の城主だった成瀬正俊氏の先祖は、徳川家康の九男義直の家老で、尾張藩を補佐する位置にあったそうです。
個人的にお城を所有できたというのは、とても珍しいことのようです。
なにせ明治6年の廃城令で、ほとんどのお城は接収されて公官庁などに転用され、壊されたものも多かった。
明治24年の濃尾地震で天守が壊れて、ああ困った、そうだお城のことはお殿様に頼もう、ということに。
それで明治28年に、修復することを条件に成瀬氏に無償譲渡されたのだという。
犬山の人は、お城を大切にしたんだなあ。
平成16年までこの城は成瀬氏の個人所有で、天守最上階には今でも歴代の成瀬家当主の肖像が飾られています。
最後の城主、成瀬正俊氏は役者みたようないい男。
ウイスキーのグラスを片手に、映画俳優のように写っています。
現在城を管理しているのは、成瀬正俊氏が設立した財団法人だとか。
やっぱり、お城は良いなあ。
しかも、この青空。
桜が咲いていればなあ……。 -
梅が咲いている。
桜の咲く頃は、どんな感じだろう……。 -
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木曽川がすそ野を洗っている。
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犬山城
遠方に岐阜城のあった金華山が見えている。
1537年にこの犬山城を築いたとされる織田信康は、信長の叔父です。
信康は、あの金華山にいた斎藤道三との戦いで戦死したのだとか。
美濃のまむしと言われた道三は京都の油売りとして成功し、ついには美濃の国を乗っ取るまでにのし上がった国盗り物語が有名です。
とうとうた〜らり、とうたらり、とコインの穴に油をみごとに通して売る大道芸で成功。
NHKの大河ドラマでは、平幹二郎さんが演じてしぶかった。
織田信康の息子は信長親子と仲が悪く、敵対しています。 -
戦国時代が終わって徳川の世になると、かつて家康の小姓を勤めていた成瀬正成が、家康の九男の尾張藩主義直の補佐役としてこの城に収まる。
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御嶽山噴火
木曽川のこの辺りでは、毎年6月頃から鵜飼いがもよおされる。
観光用ですな。
あっちのほうには、木曽の御嶽山が見えるらしい。
昨年だったでしょうか、大噴火の際には、煙が上がるのが見えたのだとか。
係の男性が教えて下さいました。 -
降りる方が怖い。
実は、旅に出る前に三年ぶりにぎっくり腰をやっちゃいまして、まだ治りきっていない。
脂汗をかきながらも、なんとかコケることなく降りる。
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紅梅っていいなあ。
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帰りは名鉄犬山公園駅の方に、木曽川に沿って歩いて行く。
この辺り、温泉もあるみたいです。
途中、一本の桜が満開に咲いていました。 -
木曽川の鵜飼い
奈良時代より古い資料に、この辺りの鵜飼いの話が出てくるというからそうとうに古いらしい。
1300年続いていると、何かに書かれていました。
浅瀬の石の上には、鵜がひなたぼっこをしているけれど、木曽川の鵜飼いは6月からというから、まだまだ出番は先だなあ。
もっとも、このひとたちは野生だから年中暇なしか。
おもしろうてやがて哀しき
鵜匠というのは、伏見にもあったけど、いちばん有名なのはもう少し北の方を流れている長良川です。
信長のいた岐阜城の下を洗っているから、もちろん信長も楽しんだし、徳川家康も堪能したらしい。
古くは源頼朝にまつわる話や、平安時代の天皇にも献上されたとか。
見たことはないけど、見物としてはそうとうおもしろいのではないか。
でも、ちょっとかわいそうなような、見たいような見たくないような……。
そんなことを考えているうちに、犬山公園駅の近くまでやってきました。
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野次馬根性
本人はミーハーなくせに、自分以外の人がミーハーだと上から目線になる人がいますが、私です。
自分がミーハーであることを認めたくないので、やせ我慢をする。
いつかテレビで見た喫茶店が線路の向こうに見えたので、線路を渡ろうとしたものの、けっこう迂回しなければならない。
そこまですると、自分のヘンなプライドが傷つくので、別に見る程のことはないか、とか言いながら通り過ぎて駅にはいる。
犬山公園駅のホームで次の列車を見るとまだ、20分以上ある。
どうしようか……。
いったん改札を入っちゃったから、ちょっとその辺をぶらついてきて良いですかと駅員さんに訊くと、ああどうぞ、気軽に通して下さいました。
犬山公園駅から左手の方に歩くと、例の建物。
ナニコレちん百景で見ました。
はたして客が来るかどうかって、ずいぶん失礼な企画だったなあ。
それにしても、凄い外観だなあ。
少し様子をうかがっていたら中からご主人が出てきて、あわてて素知らぬふりをしました。 -
やっぱり入る勇気が出ず、となりの喫茶店のランチを頂くことにしました。
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コーヒースナックいせ
席に着くと、女将さんがお茶を出してくれます。
「ランチって、なんですか?」
「今日のランチは焼きそばです。」
ランチが、焼きそばというのは初めてです。
「じゃあ、それ頂きます。」
完全に昭和な店内。
ランチセットは、フルーツ付きで550円とのこと。
フルーツは、今日はバナナでした。
むかしは、こんな店が多かったなあ。
カラカラとドアを開け、宅配便のお兄さんが、なにやら荷物を届けに来ました。
奥さんが荷物を解いて中を確認していますが、新しいコーヒーカップのセットを注文したようです。
「あら、これまったく無地なのね……、ずいぶんしっかり出来てるわ、重くて持つだけで疲れそう。」
あのう、名古屋城に出るには、どの地下鉄の駅で降りたらいいでしょう。
えっ、市役所前かなあ、ねえ、おとうさん。
そうだなあ、待てよ、今インターネットで調べてみるから。
犬山の人は、親切だなあ。 -
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「名鉄犬山城下町きっぷ」利用
名古屋市内から犬山までの往復切符に犬山城の入場券(550円)、名鉄クーポンという割引クーポンがセットになっていて、かなりお得な切符です。
岐阜市内からのもありますし、始発の駅によって料金が違います。
私たちは上小田井まで地下鉄で行ったので、そこから1180円でした。
上小田井から犬山まで片道500円なので、一人370円得したのかな。
駅員さんには10分くらいで戻りますと言ったけど、一時間程たっていました。
おそるおそる改札窓口を覗くと、さっきの駅員さんがぽつりと座っている。
ほっとして声を掛けます。
ちょっとお昼も頂いてきまして遅くなりました、
どーぞどーぞ、
と、駅員さんもまた、あくまで親切なのでした。
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