2月に咲く土佐の雪割り桜1,000本

2013/03/10 - 2013/03/10

［椿寒桜と菜の花と展望］
高知県内にある1,000本以上の桜名所の内、最も開花時期が早いのが、須崎市桑田山(そうだやま)の雪割り桜。正式名は椿寒桜で、2月中旬から3月上旬に開花する。
昭和10年代後期、松山市から分けて貰った苗木を接ぎ木して数を増やし、戦後は桜の名所となった。標高150〜380mの山の斜面がピンクに染まるが、中には菜の花の群落もあり、コントラストが美しい。
展望も良く、近隣の山並みから須崎湾まで遠望できる。

桑田山というのは山ではなく、蟠蛇森(ばんだがもり・769m)中腹の地名で、桜は住宅街を挟み込む形で植樹されている。
公的機関のサイトでは駐車場について、桑田山神社臨時駐車場しか記載していないが、売店と簡易食堂がある(花見時期の休日のみ営業)、少々上部にも駐車場はある。サイトを見る限りでは無料駐車場のように思えるが、実際はどの駐車場も一回300円。
当方はまだ上の一旦住宅街を抜け出た所、道路が最も西に振った所の右急カーブ手前の路肩に駐車した。そして道路を串刺しにしながら上る蟠蛇森登山道を登った。この道は、花見客は通らないが、道沿いには雪割り桜が次々と現れる。

桜の最上部下の道路まで上がると、左手にベンチが置かれた展望ポイントがある。その東方の道路沿いにも植樹されているが、送電鉄塔標柱から鉄塔巡視路を上がると、最上部の桜へ行くことができる。この辺りは花見客もおらず、静か。
後は蟠蛇森登山道や野良道を適当に下って売店兼食堂まで行き、何か食べることにした。しかし時間が遅かったため、おでん以外は売り切れていた。
食後はそこから下の桜を鑑賞し、車へと引き返した。

尚、車でのアプローチで高速利用時、土佐市方面からの場合は高知自動車道須崎東ＩＣを降り、中土佐町方面からの場合は須崎西ＩＣを降りる。そして国道56号から国道494号を北上すると、次々に桑田山雪割り桜の幟旗が現れるので、それに従えばいい。
公共交通機関利用時はＪＲ土讃線吾桑駅から県道を北西に進み、桜橋を西に渡る。渡った先の信号交差点を北に折れ、国道494号に出ると、その向かいに蟠蛇森登山道の道標が立っている(近年は未確認)。登山道は桑田山神社臨時駐車場、大師堂を経て、道路をショートカットし、売店兼食堂のやや北方に出る。

花見後は蟠蛇森へ登ることをお薦めする。それは須崎一の絶景が広がっているから。車道も通じている。当方が’97年時、車で上った際は道路が未舗装で、普通車での走行はきつい所もあったが、現在は舗装されているらしい。

エリア 土佐市・須崎市(高知)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 自家用車

住宅街にも桜が広がる

蟠蛇森登山道沿いの雪割り桜

ソメイヨシノよりも鮮やか

登山道沿いの桜

田畑の石垣を縫って上る登山道

上部に来ると展望も良い

みかんの木もある

道路沿いには他の白や紅い花も咲く

一本の幹から沢山の枝を伸ばす桜

菜の花群落を通る小径

上方の道路から下の桜

菜の花と桜と展望

須崎工業高校の生徒が設置したベンチ

ベンチから東方の道路下の桜

最上部近くの桜

菜の花、桜、山並み

そこそこ急峻な箇所は眺望もよい

菜の花も多い

菜の花の絨毯に立つ桜

蟠蛇森展望台からの須崎湾。因みに須崎湾沿いには四国最大の回天基地があった。

蟠蛇森 公園・植物園