台北は優しくて,公共施設は静かでおだやかだった

2016/02/03 - 2016/02/05

2年ぶり？
ソウル好きの友人は、14年かわいがっていた愛犬を昨夏亡くし仕事にも振り回され疲れ切っていたので、旅行に誘うと台湾に行きたいという。気持ちが向いてきたので、休みの調整がつき次第予約を入れることにし、ようやく出発の運びになった次第です。2年前のソウルの二人旅行から久しぶりの旅行です。

2/3 HND12:40 TSA15:50 NH853
2/5 TSA16:50 HND20:35 NH854
ホテルは台北華國大飯店

現地交通手段はバスまたはMRTを利用しました。

友人は取り敢えず故宮博物館だけ、私は猫空ロープウェイに乗って、見られればいいねってことで急ぐたびではありませんし、初老期目前の二人にはグルメもきついので、心のリハビリと健康維持を目指した旅です。

エリア 台北(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: エクスペディア

TSA空港には、定刻少し早めに到着しました。
今アジアで人気の台北の入国審査には長蛇の列だと口コミでよく聞き及んでいたのですが、待つこともなく通ってしまいました。荷物を受け取り、両替を済ませました。

市内へは、セブンで台湾版パスモを購入チャージし、バスで中山國小駅に向かいます。
台北華國大飯店まで徒歩で向かう途中、マッサージの客引きの姐さん方が、「インペリアルあっち」と教えてくださり、迷うことなく辿りつきました。

日本語ばっちりのホテルマンに案内された客室は、狭いんですけれど、
友人との旅は、朝早め出発の夜遅め帰着で寝るだけなので十分です。
ラグジュアリーなことは要求しません。ホテルマンが気持ちよくて、かつイケメンならなおいい！というところにポイントがあるんです・・・。

ホテルチェックインの後は、101を目指すことにしていました。が、お腹もすいて夕食時間も過ぎています。永康街に向かい東門駅そばの、鼎泰豊へ行ってみます。待つこともなく３階の席へ通され、へちまとエビ、プレーン、カニ味噌小籠包を5個ずつ注文しいただきました。

保守的な私たちには、プレーンが一番おいしかったです。

小籠包を食べたら、さっさと101へ向かいます。
展望台へのチケットは、500元と1000元があって、なんの違いか尋ねると1000元はファストパス、並ばなくて世界最速？エレベーターに乗れるという。500元は各階止まりか？と友人面白いこと言うね、そうじゃなくて並んで30分ほど待つということ。
じゃ、500元で急ぐ旅ではないもんね。
なぁんて、並ぶ列の横にある、パイナップルケーキの売店で試食をしていたら、すぐ改札の順番になった。

あの・・・、ブレててすみません。エレベーターの天井です。
ソウルタワーも、スカイツリーも、101もエレベーターの天井はきれいなデスプレイですね。

展望台のガラス床です。
スカイツリーにもありますね、足がすくんでふらふらします。なので、写真もブレぶれなんです。

今回、お天気には恵まれませんでした。この時期、台湾は雨模様の天気が多いんですよね。
だから、おしゃべりばっかりで写真は撮らずに食べちゃうし、撮ってもブレてるし・・。こころの記憶はばっちりなんですけれど証拠のイメージは最低です。
お許しください。
10数年前、家族旅行で行った年末年始の時にも小雨模様の天気でした。
といっても、ずっと傘をさしているっていうこともなかった記憶・・。
101も昇ったはずなんだけど、あまり覚えていない。反抗期だった長女が、どうして台湾？と訝しんでつまらなそうにしていた記憶だけ・・、悲しいかな。
どうして台湾にいったんだっけ。何かの番組での福留アナウンサーが、台湾は気軽に行けますよって言っていたのを小耳に挟んで決めた旅行だったかな？姑にも負担の少ない海外だからだったかな？
まっ、今は友人と旅行が楽しめて、うれしいです〜！

夜景も見たので、夜市にも行ってみましょう。
ということで、士林夜市にきました。
地下街に美食ストリートがあるって、どんな感じなのかな？

時間が早いのでしょうか？ゆっくり座れそう。お店の人は、お兄さんもお姐さんも皆んな愛想が良くて親切で、ハッキリしている印象。

私は、ビーフンスープ。

友人は、魚団子の麺。カツオのお味が効いていておいしい。
二人でルーローファンを１つ注文して食べました。どれもおいしくって、170元。

と,,,
こんな風に、雨に霞んだ夜市を行ったり来たりしてホテルへ帰りました。

2日目は、松山文創園区にある誠品生活松於（本当は、草冠に於という字）店にある、パン世界一になったベーカリーに行き、それから九份に行くことにしています。

市政府駅前の交差点、朝の風景。威勢のいいバイク。

松山文創園区は都会のオアシスです。

たばこ工場の跡は、リノベーションされ懐かしくて新しい雰囲気。

地理的にも気候的にも、九州や沖縄の雰囲気を感じます。

あれ？小樽のルタオ！
11時開店です。

それでは、店が開店するまでにマオコンに行ってきます。
文湖線で動物園へ。捷運文湖線は3両編成でモノレールみたいなかわいい車両です。

動物園の街頭の柱はキリンです。

ロープウェイへの歩道には、動物たちの足型があります。
ハリウッドのクラークゲーブルの手形足型を初めて見たときに、こういうものの遺し方に外国らしさ感動しました。今あちこちにいろんな形のものあるよね〜。

これはこれでとてもかわいい。

さあ、乗りましょう。小心者の私たち。
動物園駅から猫空駅まで、約３０分くらい乗ることになるんですが、いったいどうしてここにロープウェイが作られたのか謎に思います。
お茶生産農家のためかというわけでもなさそうだし、、、。
ゆうゆうカードで乗車できます。

101が遥か向こうに、にょきりと見えます。時々雨の天気です。

猫空の売店で、おこわと魚団子スープ。
とてもおいしいです。80元くらい。
この売店の人達も、親切でした。

指南宮のお姐さんがかわいい人で、結構です！というのに水晶ゴンドラに乗り換えろと余計なお世話をしてくれ、断っても断っても明るく強引に乗り換えさせられた。

この先一生乗ることもないだろうと、最後には腹をくくって乗り換え、終点まで樹海に吸い込まれそうになりながら、緊張したまま乗りました。

世界一のパン屋さんで、パンとパイナップルケーキを購入。
時間によってこんん雑しています。あまり広いお店ではないです。
パンは、ハード系も、調理パンもどれも美味しい、大きなエッグタルトは食べきれないぐらい、カスタードがたっぷりです。

パイナップルケーキも、一番おいしいと思いましたが、緑の絵のレモンケーキのほうがおいしく思います。

ここは、九份の展望台。雨がザーザーです。

口コミで仕入れた情報では、雨の多い気候、いつも人でごった返し。
小心者で、ヘタレのわれわれは、帰りに立ちっぱなしで帰ってくるわけにはいかない。と、台北に到着してホテルにチェックインした後、ホテル近くのセブンイレブンで帰りの指定席を購入することをチャレンジしました。

ロッピーみたいな機械の前で、イレブンのお姐さんを独占して指定席の購入をしました。
その時に、外国人が購入する場合パスポートナンバーが必要でした。
でも、高い買い物をするわけでもない私たちはパスポートをセキュリティボックスにしまい込んでいるので暗記もしていないんです、お姐さんがお姐さんの個人ナンバーのような数字を打ち込んで購入してくれました。
１枚のチケット、８２元でした。

台北駅で購入したパンなどをコインロッカーに預けることにしました。
コインロッカーを探し、さあ預けようと思っても、空いているのかいないのか、、、。人の好さそうなカップルをつかまえ、「プリーズ　ティーチ　ミー」と声かけます、恥ずかしげもなく！
「オーケイ　オーケイ」と、ご自分たちの荷物を出した後の、空いたロッカーをお使いなさいと勧めてくれて使用方法も伝授していただきました。

身軽にもなったし、さあ台鉄で瑞芳まで向かいましょうと月台へ。行きはゆっくり各駅停車でもいいね、帰り瑞芳２０時発で座ってゆるりと帰れるからね、急がないもんね。
幸い１４：４４発の基隆行きがあるね、なんて余裕でホームに降り路線図を見ていたら、あれ？基隆は瑞芳へ行かないじゃん。と、丁度そこにいた駅員さんに、「瑞芳行はどこの月台ですか？」と尋ねたら、あれだあれだ！今出発するから、あれに乗れ！と、２０ｍほども先に止まっている電車を指さすものだから、とっさにダッシュで電車まで走ったので乗れました。片道４９元。

息せき切っていたものだから、学生さんが席を譲ってくれました。私たち、博愛精神をいただきました。ありがとう。なんか、複雑気分だけれど助かりました。

瑞芳に着いたら、西口下車。
駅前広場を左折して２００ｍほど前進、区民広場の前から基隆客車九份ー金瓜石　行に乗ります。１５元。

雨の中バス停でたくさんの人と待ちました。
ほどなく、バスが来て乗車。座っていけます。
くねくね峠は、座らないと危ないです。
ガイドブックの通り、九份老街下車、セブンイレブン脇からノスタルジックタウンへ入ります。

のどが渇いたので、タピオカミルクティーを飲みました。

非情城市のオブジェでしょうか？
この向いが阿妹茶酒館です。

湯婆で知られる阿妹茶酒館の入り口です。
雨でびしょびしょで、ピンボケ写真を、どうにか収めました。

特に待たされずにお席に着かされました。窓際は、予約席。
入り口では、下足番ならぬ、傘やカッパを入れる袋をくれるおじさんがいて、傘やカッパを入れるときに荷物やカメラを持っていてくれるし、袋を開けてくれるし、優しいです。

ちょっとイケメン風のお兄さんが、「お茶ですか？」と聞くので、「お食事もできるの？」と尋ねれば「お食事はありません、お茶だけです。お薦めは、お茶セット３００元です」
という。
友人が、「メニュー見せて」というと持ってきたメニューは竹の短冊に書かれた風情のあるもの。
でも、「メニューのは高いですよ」というので、お薦めのお茶セットを注文すると、間髪入れずに、赤いユニホームのお姐さんが、「はいお茶菓子５種類。梅、おもち、緑の落雁は柔らかいから手で持って食べて、ゴマせんべい。」
続いて、お茶の入れ方のお作法がはじまりました。何回かお茶の葉を入れ替えて、阿里山烏龍茶をたっぷりといただきました。
途中、赤いユニホームのお姐さんが「ゆっくりしていていい、ずっといていいけど先にお茶代300元もらうね。ゆっくりしていいから」と清算していきましたが、その後急かされることもなく、ほんとうにまったりしてました。
だんだんとお客が多くなると、雨の夕暮れだけどテラス席までだんだんと埋まっていきました。

結局、夕暮れ時になるまでまったりお茶を飲んで過ごし、九?囲老街のバス停で瑞芳行のバスに乗りました。タクシーも、「相乗り1人240元」なんて勧誘していましたが、誰も乗るお客さんは見かけませんでした。

実は、夕べ苦労して買った指定席乗車券は、間違って瑞芳発車時刻が遅すぎて交換する羽目になりました。ところが、指定席は満席で結局普通各駅停車に座って帰ってきました。やれやれ。

電車の中やバスの中は、食べ物を食べたり携帯でお喋りしたり、そういう人をほんの数人見かけただけでした、車内本当に静かです。

３日目は故宮博物館に行きます。
ガイドブックで予習した通り、
捷運士林駅から紅30番のバスで行きました。
地下のエントランスから入り、１階の切符売り場で入場券を購入しセキュリティゲートの前で開館時間を少し待ちました。
ゲートを入って、赤い絨毯の階段を左寄りに上がり、折り返して昇って３階にいき右折したところが、豚肉と白菜の３０２展示室。一着で入場です。ところが、なんと！
翡翠白菜は、最近オープンした南の分館へ今年の秋まで出張だというじゃありませんか！
へたれの私たちはすっかり気落ちして、１階のカフェへ行って次の作戦会議をすることにしました。

再入場のためのスタンプは白菜なのかな？
落ち込んでばかりはいられない、カフェでふた休みぐらいしてから、象牙透かし彫りの玉を見て気を取り直して、イケメンを見に行くことにしました。

忠烈祠です。
故宮博物館から、紅３０番のバスで士林まで戻り、圓山駅へ。
ガイドブックには、圓山駅出口２番から北東へ徒歩約２０分とありますが、
駅のおじさんに尋ねると、歩きなら１番出口でタクシーなら２番出口にタクシー乗り場があると丁寧に教えてくれました。
残り時間も少ないので、タクシーでいきました。
人の好さそうな運転手さん、安心できそう。行きが110元帰りが125元でした。

美しい中国式宮殿の前で行われる衛兵の交代式を見学するためです。

きびきびとしてシンクロされた無駄のない動きが、本当に素晴らしいです。
日本の儀仗兵の国賓お迎えの時や、防大生の儀仗ドリルにすごく興味があってファンの私としては、こういう動作が大好きです。
本当にいい見学ができました。

銃剣の点検を終え、次の衛兵に渡して台の上に立つのを確認して終了です。
台に立った衛兵はもう身じろぎできません、監督官のような人が服のしわや、銃剣の飾り房を整えていました。本当に清々粛々と終了しました。

白菜は見ることができなかったけれど、これで気持ちもすっかり晴れやかになり、、短い旅行を終了しました。

今日のニュースでは、高雄方面で大きな地震が発生し、被災者もたくさんな様子。心配です。
いい旅ができて幸運でした。ありがとうございました台北。

この旅行記へのコメント （2）

• 蔦之丞さん 2016/02/10 11:27:04

  旅先で震災に合わなくて良かったですね〜！

  ミチサン様
  　こんにちは！
  台北旅行が無事済んで良かったですね〜！
  台湾には台北はじめ台中・台南にも友人がおりますので
  今回の台南の地震はとっても心配でしたが、
  ２日後までには全員連絡がとれて安堵しました
  
  東日本大震災の時はいち早く支援に駆けつけて国なので
  何かお返しができればと探しました
  
  http://www.jrc.or.jp/contribute/help/2016/index.html
  少しばかりですが支援いたしました。
  　　　　　　　　　　　　　　　蔦之丞

• fuzzさん 2016/02/09 08:42:58

  地震

  ミチサンさん、おはようございます。
  
  高雄の地震、衝撃ですね。台湾も日本と同様に地震の多い所ですね。
  
  最近台湾に行って来たばかりのミチサンは気持が穏やかではないでしょうね。
  
  私も、高雄には一度も行ったことがないモノの、台湾には何度か訪れている
  
  ので、とても他人事とは思えません。今週末、仙台に行くので募金をして来ます。
  
  宮城県は台湾へ恩返しの義援金をすると聞いたので。
  
  台湾の人達は礼儀正しく、騒がず上品で優しいというのが私の感想です。
  
  はじめて101へ行ったとき、チケットを買う場所が分からなくていたら、
  
  売場まで連れて行って頂きました。電車では席を譲ってくれるので不思議でした。
  
  どうみても私は「おばあさん」ではなかったからです。目上の人に対して
  
  礼儀を重んじる風習があるらしく、年上の私に席を譲るのは普通の事なのですね。
  
  大好きな台湾。昨年行かなかったので今年は行こうかな〜と夫婦で話しています。
  
  fuzz