★コスタ・ブランカを見下ろすサンタ・バルバラ城へ

2015/12/01 - 2015/12/01

ヴァレンシアの南にあるアリカンテはコスタ・ブランカの港湾都市。

この街は、サン・フアンの火祭り、それに海水浴場もある保養地として夏は賑わうらしいんですが今は冬。
じゃ、何のためにアリカンテヘ？と申しますと、コスタ・ブランカを見下ろす岩山の上に立つサンタ・バルバラ城を見学するのが最大の目的。
それに、出来れば、岩山の下に広がる旧市街地も歩いてみたいSUR SHANGHAI。

ヴァレンシアからは十分に日帰りが可能な場所にあるので、気軽に出かけてみようと思います。


表紙の画像は、旧市街地から見上げてみたベナカンティル山とサンタ・バルバラ城。

エリア アリカンテ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヴァレンシアから列車で着いたアリカンテ。
来る時にはホアキン・ソロージャ駅発のEUROMEDで約1時間半、料金は24ユーロ。
帰りはMDで約1時間50分、料金は16.10ユーロでノルド駅着。
ヴァレンシア滞在中、列車を使うのはこの日だけだったので、パスは買いませんでした。

アリカンテの列車駅は一つだけですが、ヴァレンシアにはホアキン・ソロージャ駅とノルド駅の二つがあり、同じ行き先でも列車の種類によって利用する駅が異なってきます。
その二つの駅については、下記でご覧ください。

●バレンシアには列車駅が二つ。ノルド駅には近郊線、中距離戦、長距離線の一部が発着しています。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/spain/valencia/transport/10337692/tips/12085669/

●バレンシアには列車駅が二つ。ホアキン・ソロージャ駅には、AVEのほか、長距離線のEUROMEDなどが発着しています。
http://4travel.jp/overseas/area/europe/spain/valencia/transport/10423085/tips/12085843/

アリカンテ駅 駅

アリカンテ駅構内の観光案内所で地図をもらって歩き始めたSUR SHANGHAI。

一旦、アリカンテの港沿いに出てからサンタ・バルバラ城を目指そうっと。
テクテクテク…。
市街地は平坦で歩きやすいですよ。

港沿いのスペイン遊歩道が近づくと、行く手の岩山の上に要塞らしき姿が！（＾◇＾）
あれがべナカンティル山（166m）で、その上に見えるのがサンタ・バルバラ城だよね。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

アリカンテ駅から徒歩10分ほどの港沿いにあるスペイン遊歩道。

このままサンタ・バルバラ城方向へテクテク。
この日は運よく晴れて気温が上がり、風を通さない素材のジャケットを着ていると、歩いていくうちに汗ばむほど！　ε-(｡･д･｡)ﾌｰ

このスペイン遊歩道は、土地の人たちの絶好の散歩道にもなっているようで、お年寄りや家族連れも三々五々訪れる様子が見られました。
遊園地もありましたが、冬季は休業なのかどうか人影無し。
タバルカ島行きのボート乗り場もありました。
夏には、屋台っぽいお店も出るのかも？

スペイン遊歩道 散歩・街歩き

アリカンテ駅からスペイン遊歩道経由で徒歩30分ほど。
このポスティゲ・ビーチは、サンタ・バルバラ城があるべナカンティル山の下に広がる長〜い砂浜。

12月だとさすがに閑散としていましたが、アリカンテの中心部からごく近いので、夏場には日光浴＋海水浴のお客さんたちで賑わうんだろうと思います。
周辺にはホテルも並んでいて、眺めがよさそうです。

ポスティゲ ビーチ ビーチ

この日は暖かかったからか、カフェの屋外席が並んでいたポスティゲ・ビーチ沿い。

お！　いよいよ、サンタ・バルバラ城があるべナカンティル山が近づいてきた。
へえ、サンタ・バルバラ城って、てっぺんだけに建物があるんじゃないのね。
城壁が山の中腹にまで伸びている。

さて、これからSUR SHANGHAIは、高さ166ｍあるあのべナカンティル山をえっちらおっちら上って行きます！ o(｀･д･´)o

…というのは　ウソ　で、(￣m￣*)

車道や歩道のほか、岩山を上り下りするエレベーターがあるというので、その乗り場を探して前進してみます。
我こそは！という体力のある方は、徒歩でどうぞ。(￣ー￣)ﾆﾔﾘ

後でサンタ・バルバラ城内を回ってみたところ、べナカンティル山中腹部分の城内には駐車場もあり、観光バスや一般の車も来ていました。

べナカンティル山 自然･景勝地

ポスティゲ・ビーチの始まりから伸びる遊歩道を５００ｍほど。
サンタ・バルバラ城へ上るエレベーター乗り場を探しつつ歩いて行くと、車道向こうに入口があった。

上掲の画像に出ているべナカンティル山の麓にあるんですよ。
注意して見て行くと、見逃すことは無いと思います。
そばにはバス（？）停留所もあって、停留所名はCASTILLO（城）。

あれ？　誰もいないみたいだけど、まさかお休みじゃないですよね…。(−−〆)

恐る恐る行ってみると…、

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

…観光客が少ない時期のせいか、エレベーター乗り場の入口には誰もいなくて、券売機が一台あるだけ。
観光シーズンには、有人のチケット・ブースも設置されるのかも？

エレベーター往復＋サンタ・バルバラ城見学のチケットは２．７ユーロ（2015年12月初め現在）とずいぶんお得。
4才以下の子どもと65才以上の方は無料になりますが、65才以上の方はパスポートなどの身分証の提示が必要になります。

お城のオープン時間は：
夏季4月1日〜9月30日は毎日10：00〜22：00、
冬季10月1日〜3月31日は毎日10：00〜20：00。
エレベーターの運行も10：00開始ですが、
最終の上りは19：20、最終の下りは19：40になると出ていたのでご用心。

券売機はタッチスクリーン式。
スペイン語だけだったら立ち往生したでしょうが、フランス語、英語、ドイツ語でも表示可能でした。
人数を打ち込み、料金を現金かカード（ヴィザかマスター）で支払うと、チケットが出てきます。
このチケットは帰りにも提示を求められるので、最後まで失くさないように。

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

券売機からエレベーター乗り場までは100mほど。
トンネル通路の一番奥にエレベーターがあり、中には検札兼オペレーターのおじさんスタッフが。

わ！　びっくり！　?(・ω・ﾉ)ﾉ！

誰もいないと思ってチケットを買わずに行くと、ここで追い返されるんでしょうね。ご注意を。

エレベーターはまずサンタ・バルバラ城の最上段近くまで一気に上ります。
最上段周辺の見学が終わってエレベーターに戻ると、岩山中腹にある城の下段部分へも行くかそれともすぐ地上に戻るかを聞かれます。
せっかくなので、お時間と体力のある方は城の下段部分も見学してから地上に戻りましょう。

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

これはサンタ・バルバラ城の地図。
上述のエレベーター内でもらえました。

サンタ・バルバラ城は、べナカンティル山の頂上から中腹まで階段状になって続いています。
城壁に囲まれた城内は自由見学で回れますよ。

オレンジ色の★を付けた部分がエレベーター乗り場。
麓からのエレベーターは、まずサンタ・バルバラ城の最上段近く（画像左上）まで一気に上ります。
この最上段あたりが、サンタ・バルバラ城観光のハイライト。

城の下段部分にもエレベーター乗り場あり。（画像中央）
最上段周辺の見学が終わってエレベーターに戻ると、下段部分へも行くかそれともすぐ地上に戻るかを聞かれます。
せっかくなので、お時間と体力のある方は城の下段部分も見学してから地上に戻りましょう。
体力のある方は、上段〜下段まですべて徒歩でも回れます。

そうそう、駐車場は下段のエレベーター乗り場の近くにありました。
カフェやお土産店、トイレの場所もこの地図に出ています。
この画像はクリックすると拡大表示されるので、必要な方はご覧ください。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の最上段近く。

奥に見える建物が、エレベーター乗り場入口。
CERVERという名の塔で、昔は牢獄も入っていたそうです。

さて、ここからは地図を見ながら歩いてみます。
お天気もいいし、先に最上段部分に行ってみよう。（＾◇＾）

サンタ バルバラ城 城・宮殿

さて、サンタ・バルバラ城はアリカンテ随一の見所。

元々は、紀元前にカルタゴ人の城があった場所に、9世紀に入ってからイスラム教徒が要塞を建設したという歴史があるそうですが、現在見られるサンタ・バルバラ城は16〜18世紀に造られて残る部分。

要塞遺跡と言った感じで、豪華なお城を想像して行くと外れますが、お天気さえよければ、いくつもある見晴台からの眺めが抜群。
アリカンテの街並みも、地中海に面したコスタ・ブランカもくっきり。

これは北東方向を見た様子。
べナカンティル山の山肌に沿って、城が階段状に造られているのが分かると思います。
画像左下には、城の下段部分までの車道も見えています。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の最上段から、ぐるりと周囲を見渡してみます。

これは北方向のアリカンテ新市街地。
あ、闘牛場らしき建物も見える。

アリカンテの人口は３万３千あまり。
保養地としてだけではなく、物流拠点としての大きな港もあるし、工業も盛んらしいから、これからまだまだ栄えていくのでは。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の最上段から見た景色。
これは西方向を見た様子。

細い岬のようになったべナカンティル山の麓に向かって、サンタ・バルバラ城の城壁が続いてる。
アリカンテの万里の長城だね。（＾◇＾）

大雑把に言うと、あの城壁から右手がアリカンテの新市街地、左手が旧市街になってます。

う〜ん、アリカンテ駅はあのひょろ長いビルよりちょっと先にあるはずだけど、見つけられない…。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の最上段から見た景色。
これは南西方向を見た景色。

画像手前がアリカンテの旧市街地。
その奥にはアリカンテ港やコスタ・ブランカの海岸線もはるかに見渡せる。

さっき歩いて来た港沿いのスペイン遊歩道も画像右手にちょっと見えてます。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

上掲の画像の景色の一部をズームで。

あの水色のドームが、旧市街地にあるサン・ニコラス・デ・バリ大聖堂よね。
後で行ってみよう。

旧市街地の建物の合間からも、べナカンティル山とサンタ・バルバラ城の姿を見てみたいし。

サン ニコラス デ バリ大聖堂 寺院・教会

サンタ・バルバラ城の最上段から見た景色。
これは、南方向のアリカンテの港と地中海。
画像左下には、さっき通ったポスティゲ・ビーチもちらり。

見張り台と崖下の風景を入れたこんな感じの画像は、サンタ・バルバラ城を紹介する時によく使われます。

「あ、見たことある！」と思う方は多いのでは？

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城が立つべナカンティル山は、草木も乏しい岩山。

昔はどこから水を調達していたんだろうと思ったら、最上段に井戸が！（◎◇◎）
その井戸も、今ではつるべの滑車とそれを支える骨組み＋石組みだけになってました。

高さは166mというべナカンティル山。
どのくらい深い井戸だったんだろ。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内の展示品。

今も残る小部屋の中や見晴台の上に、出土品や復元品、展示パネルなどが並べてありました。

右側の画像の展示品は、壁を突き破る兵器の復元でしょうね。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城のあちこちにある戦士のオブジェ。

これは弓を引く姿のオブジェですが、剣で戦う姿、槍を投げる姿のものもあって、要塞として機能していた頃のサンタ・バルバラ城を髣髴とさせてくれます。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の展示物。

この弓を引くポーズの戦士は何を狙っているんだろう？
…とその方向を見た下の段にも、上の段の戦士を狙って弓を引いている戦士像が。

芸が細かい！（＾◇＾）

でも、実際の矢ってこんなに飛ぶの？

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内を巡る通路。

こんなスロープになっている所があったり、階段通路になっている所があったり。

ごゆっくりどうぞ。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内。

ちょっとした植え込みもあって、ハイビスカスの花が咲いていた。
12月の初めなのに？(　 Д )　ﾟ　ﾟ
そういえば、今日は晴れてポカポカ陽気だし。

冬のアリカンテには避寒客もやって来るほど暖かい、というのがこれでよく分かった。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内。

黄色い城壁と青い空のコントラストが、冬景色とは思えない。

飛んできたウミネコが、城壁の上からちらりと顔を覗かせる。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内。

これは城の上段から下段へ続く階段通路の塔門で、名はサンタ・カタリーナ塔。
上の方に出したサンタ・バルバラ城の地図では、上部にある15番の建物。
ちょっと補修した跡も見えています。

う〜ん、サンタ・バルバラ城見学の後は、アリカンテ旧市街も歩いてみたいし、SUR SHANGHAIはエレベーターで下段に移動します。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城内。

サンタ・カタリーナ塔の近くにあった地面の蓋。

これは、街灯の電線関連の地下設備の蓋よね、きっと。
真ん中に見えているのはアリカンテの紋章。

アリカンテの紋章といえば、色使いや細部が分かる物も見つけました。
どんな感じかというと…、

サンタ バルバラ城 城・宮殿

…水のそばの岩山の上に立つお城がテーマになっているアリカンテの紋章。

岩山が頭蓋骨のように見えるのが不気味だけど、これって、地中海＋べナカンティル山＋サンタ・バルバラ城を意味しているんだろうか。

『ALICANTE LA MILLOR TERRETA DEL MON』という一文が出ていますが、これは『アリカンテは地上で最高の場所！』という意味になるんだそう。
郷土愛溢れる標語だわ〜。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

さて、サンタ・バルバラ城の最上段近くにあるエレベーターに乗って、城の下段部分へも行ってみます。

またトンネル通路を通り抜けると…、

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

…そこは元舎だったという大きい建物。
上のほうに出したサンタ・バルバラ城の地図では、ちょうど真ん中辺りの10番の建物。

ここにもサンタ・バルバラ城に関する資料などが展示されていました。
見て行くといいですよ。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

元はサンタ・バルバラ城の兵舎だったという建物内の展示。

サンタ・バルバラ城の変遷を示す絵で、上から1575年当時、1709年当時、1986年当時の様子だそう。

徐々に城壁内の施設が増えていった経過が分かります。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

これも、元はサンタ・バルバラ城の兵舎だったという建物内にあった展示。

昔使われていたらしき家具や旗などがありましたが、説明が無いのは惜しい！

サンタ バルバラ城 城・宮殿

兵舎だった建物から出てお次に目にしたのは、ほとんど崩れ去ったサンタ・バルバラ・チャペルの遺構。
上の方に出した地図では、ちょうど真ん中あたりの11番のアーチがそう。

これまで、あちこちで、アーチ部分の石組みだけが残った廃墟や遺跡を見てきたなあ。
アーチの構造の強さにここでもびっくり。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ・チャペル近くにあったサボテン。

こんなに大きくて奇妙な形だと、オリーブの老木とウチワサボテンを掛け合わせたような感じ！

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城の下段にある≪王の砦≫と呼ばれる場所に行ってみた。
上の方に出した地図では、左下寄りの9番がそう。

ありゃ、木が二本あるだけで、後は他の見張り台と同じ感じだけど…。(；＾ω＾)
王様専用の見張り台だったっていうだけ？

それでも、城壁に寄って見下ろすと…、

サンタ バルバラ城 城・宮殿

…コスタ・ブランカの海岸線が広がる眺め。

すぐ下に見えるのは、今日サンタ・バルバラ城に来る時に通ったポスティゲ・ビーチ。

ポスティゲ ビーチ ビーチ

サンタ・バルバラ城下段にある≪王の砦≫から城壁を見上げると、何やら細い階段が。

さては、上の段には危急の際に王様が身を潜める場所があったのか！と地図を見てみると、この上の段にあったのは…、

なんと、パン屋だった！　(ノω｀*)

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城下段にある≪王の砦≫の一段下には≪女王の砦≫もあると地図に出ていたので見下ろすと、遠足で来ていたらしい子どもたちで大賑わい。

アリカンテの歴史も勉強がてらの遠足かな。

そばには駐車場もトイレもあるし、ここならちょっと位はしゃぎまわっても大丈夫よね。
でも、崖や城壁には上っちゃダメよ。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

サンタ・バルバラ城下段にある駐車場。
有料かどうかは確認せずにごめんなさい。(；´･ω･｀)ゞ

これとは別に観光バス専用駐車場もありました。

サンタ バルバラ城 城・宮殿

そろそろべナカンティル山の麓に戻ろうっと。

ここは、サンタ・バルバラ城下段にあるエレベーター乗り場のトンネル通路。

サンタ・バルバラ城から見る夕暮れや夜景もきれいだろうけど、SUR SHANGHAIはヴァレンシアからの日帰りだしなあ。
それに、アリカンテの旧市街地からもべナカンティル山とサンタ・バルバラ城を見上げてみたいしね。

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

べナカンティル山の麓に戻って、最初に入ったトンネル通路を通過中。

この後は外界にも無事に出られてホッ！

トンネル通路って閉塞感があるし、ほんとはちょっと苦手なのよね。

サンタ バルバラ城 エレベーター乗り場 散歩・街歩き

サンタ・バルバラ城があるベナカンティル山麓に戻ったあとは、今度は旧市街地をさまよいつつ、アリカンテ駅方向へ移動していきます。

その途中、最初に見つけたのはアリカンテのサンタ・マリア教会。
JORGE JUANという道を通っていくと、教会前の小さな広場に出る上り階段があります。

このサンタ・マリア教会は、14〜16世紀にかけ、元はモスクがあった場所に建てられたのだそう。

サンタ マリア教会 寺院・教会

背後には、さっき行ってきたばかりのサンタ・バルバラ城も見えるサンタ・バルバラ城・マリア教会前。

ちょっと別の建物の影に入ってしまってよく見えませんが、バロック様式だという正面の入口周りの装飾が見事。
その他の壁面はシンプルなのね。

内部の祭壇周辺はロココ様式の装飾が施されているんだそうですが、午後3時半頃には閉まっていて内部は見学できませんでした。
昼の休み時間が有るのでは。

サンタ マリア教会 寺院・教会

さっき、サンタ・バルバラ城から見えたサン・ニコラス・デ・バリ大聖堂にも寄っていこうかな。
その前に、アリカンテの旧市街地もちょっとウロウロ。

…と、階段になった暗い小路の向こうに、日を浴びたベナカンティル山とサンタ・バルバラ城の姿が！　

思わず、ワ〜〜〜ッ！！　（◎◇◎）

ちょうど階段を上って行く人もいて、いい絵になった。

旧市街地も見て回ることにしてよかったなあ。ヽ(*^^*)ノ

べナカンティル山 自然･景勝地

上掲の画像を撮った後も、アリカンテの旧市街地とベナカンティル山＋サンタ・バルバラ城が見える風景を探してみたSUR SHANGHAI。

お、ここは、長屋のようにぴったりくっついて並んでいた建物を取り壊したのかな。

これまたいい感じの構図！　パチリ！

べナカンティル山 自然･景勝地

こうして見上げるベナカンティル山は、高さは166mしかなくても荒々しく険しい岩山。

サンタ・バルバラ城は、難攻不落の城だったに違いない。
そういえば、城として見捨てられたのはいつ頃のことだったんだろう。

1893年からは、一時期刑務所としても使われてはいたそうです。

べナカンティル山 自然･景勝地

同じくアリカンテの旧市街地にあるサン・ニコラス・デ・バリ大聖堂。

この大聖堂も、元はモスクがあったという場所に17世紀に建てられたもの。
飾り気の無いつるりとした正面の外観はスペイン特有のエレラ様式。
ただし、周辺には建物びっしり立て込んでいて、近くまで行くと全体の様子が把握できません。
サンタ・バルバラ城から見下ろした方が、全体の造りがよく分かりますよ。

内部の装飾は打って変わって豪華なんだそうですが、午後4時頃には扉が閉まっていました。
日中は一旦クローズされるようなので、内部見学もしたい方は観光案内所などで確かめてから行くといいと思います。

サン ニコラス デ バリ大聖堂 寺院・教会

アリカンテ駅へ向かう道筋でも、建物の合間から姿を見せていたベナカンティル山とサンタ・バルバラ城。

今度来る機会があったら、夕暮れから夜の時間帯に上ってみたいな。

べナカンティル山 自然･景勝地