2013/12/07 - 2013/12/07
229位(同エリア380件中)
マローズさん
宇和島市津島町にある四国三十三観音霊場第15番金龍山臨江寺境内には、11月から12月上旬に咲く冬桜がある。花弁は染井吉野より小さく、枝の花の密生度も低いが、それが逆に愛らしい。
余談だが、高知県いの町の旧本川村地域、平家の落人の里の一つである一の谷近くの国道沿いでは、冬桜と紅葉を同時に楽しめるスポットがある。
寺の創建は享保2年だが、堂宇の多くは近代に再建されたもの。しかし建築美術的に優れたものもある。それは山門にあたる鐘楼門。鐘のある二階部分は松山の道後温泉振鷺閣を彷彿させる。
楼門の両側には仁王像が立っていることが多いが、この寺では片側に十王像(十体全ては揃っていない。中心は閻魔王)、もう片側には地蔵菩薩立像が祭られている。これは本地垂迹説で、閻魔王の本地仏が地蔵菩薩になるため。故に閻魔王像を安置している寺では、地蔵菩薩像を側に祭っているケースが多い。
実は私、この2013年は、四国の閻魔王像巡りを行っていた。ただ、この日は西予市で行われた四国西予ジオパーク記念シンポジウムに参加し、その帰り、この寺に寄ったのだった。
余談だが、四国で一番閻魔王像が少ないのは高知県。拝観した閻魔像は一ヶ所のみ。それも特別に許可を取っての拝観。
境内には枝垂れ桜もあるので、春には参拝客が多いのだろう。
庭園の池に建立された、赤子を抱く地蔵も印象的。その地蔵は色白のイケメン。
この寺の近くには、ここを菩提寺とする庄屋の屋敷等、歴史的建物もあるはずだが、この日は用事があったため、寺の拝観を終えると帰路に着いた。
またまた余談だが、徳島県には十王が裁き、鬼の獄卒たちが亡者を拷問する地獄の世界を地下に造り、全自動で動かせる施設を擁する寺がある。来年には「観光地登録申請」をする予定。
- 交通手段
- 自家用車
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本堂
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可憐な冬桜
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12月に入ると散り掛け
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枝垂桜の手前にある冬桜
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十王像
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閻魔王や司緑、司命、奪衣婆たち。
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奪衣婆の後ろの十王たち。因みに奪衣婆は、三途の川を渡ってきた亡者の衣服を剥ぎ取り、衣領樹の枝に掛ける。服を着ていない亡者に対しては、皮膚を剥ぎ取る。
この奪衣婆が剥ぎ取る服は、納棺時に遺体に着せる経帷子。 -
閻魔王の向かって左の者は、「とりあえずビール」と言っている訳ではない(?)。
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右側に座するのは、右手のねじり方から見ると、弘法大師だろう。
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地蔵菩薩立像
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閻魔王の正体は地蔵菩薩だとされる。
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石造地蔵座像か
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六地蔵
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イケメンでイクメンの水子地蔵か
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鐘は見えない
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庭園の池
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本堂を
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鐘楼門をやや俯瞰
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本堂内。本尊は開帳されない。
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この鐘楼門は津島町の宝
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