2015/06/05 - 2015/06/05
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captainfutureさん
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2015年6月5日(金)
オクナ・シュガタグ村2日目。
伝統的な木彫り門が比較的良く残り、古き良き田舎のスルビ村、ブデシュティ村を22年ぶりに再訪。 1L≒\30
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回の宿泊ルート:
2015年 5/20 成田、カタール、ブカレスト → /22 シク村 → /27 シゲット・マルマツィエイ → /29 ポイエニレ・イゼイ村 → 6/4 オクナ・シュガタク→ /8 クルージュ・ナポカ → /14 ブカレスト、カタール → /15 成田
上記を拠点に、周辺の村を訪問。 ピンク色がマラムレシュ地方。 -
食堂で日記を書いていると、宿の主人が挽き立てコーヒーを差し入れ。
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今日は一日休養日にと思ったが、外の陽気に誘われスルビ村やブデスティ村へ。
11:30、昨日と違って動物市も無く、宿のあるオクナ・シュガタグ村(以下オクナ村)もひっそり。 -
停車中のダンプ車は、スルビ村へ行くという。 乗せてもらえる事に。 座席によじ登るだけで四苦八苦。 でもその分、見晴らしがとても良かった。
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つづら折りを下って、昨日のカリネスティ村とスルビ村の境にある採石場で降ろしてもらった。
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遠くで一人、大きな鎌で干し草作り中(上)。 この道祖神の道をてくてく進む(下)。
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12:50、スルビ村入口。 道沿いにはコサウ川。
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(上)ここから続くスルビ村、ブデスティ村は伝統的な木彫り門などが比較的残っている村らしい。 (下)来た道を振り返る。
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皆畑仕事中なのか、通りはひと気無し。
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1993年、みやこうせい著『羊の地平線』写真集をバイブルにこの村を訪れた時のもの。
(上)村の麦わら伝統帽を作ってもらった(当時1,000円程)。 出来上がるまでお孫さんと一緒に食事をご馳走に。
(下)出来上がった帽子を被り、ジャム造り中のおじさんと。 右には村の冬の衣装フェルト製ベスト「ライバル」。 -
伝統的な農作業着でばっちり決めたおじさん。 当時はまだまだ良く見かけたが、今旅ではもう見かける事はなかった。
『 男たちは農作業に出る時には、幅広でずんどうの亜麻布の下ズボン(ガディ、或いはガテ、作業ズボンにもなる)を身に着け手製の靴(オピンチ)を履き、袖口をたっぷりとったシャツ(カマーシャ)を着る 』(みやこうせい著「羊とモミの木の歌」P.91) -
ようやく人とすれ違う。 この地方の挨拶「ラウダンパ・イエソース(神に祈りましょう)」と声を掛けると「ブノペチ・アーミン(そうしましょう)」と返ってきた。
持参した上3枚の写真を見せると、3人ともこのまま道を行った先に居るという。 まだ健在のよう。 -
(上)凝ったモミの木彫り門、1978年築、バリン・ペートル宅とある。
『 門造り職人の手による壮大な門。柱と梁(はり)はナラ、扉はモミ、柱には生命の樹が彫られている。 門は魔よけの意味を持ち、富の象徴 』(みやこうせい著「羊とモミの木の歌」)。
(下)木彫りで家族紹介。 -
右の男性 : 私は3月から5月にかけて酒を造り、歌を歌います。
左の女性 : 私は糸を紡ぐのが得意です。
下の牧童 : 私は牛や羊がいる夏の山の光景が大好きです。(グーグル翻訳) -
(上)干し草作り中の男性に、「あなたが、このバリン・ペートルさんですか?」と手振りすると、「ダー(はい)」と。 家族紹介の右上の男性だろうか。
(下)柱には他にブドウやリスなど。 -
13:40、この木陰で持参ビスケットと果物で昼食。
繁みから突然、農作業姿の家族。 驚いてしまっていたら、ゴメンネという感じで笑う。 これから彼らも昼食に帰るよう。 -
(上)遠くにこの村に二つある木造教会(スサニ(村の上)教会、ジョサニ(村の下)教会)の一つ1665年築ジョサニ教会。
(下)ここも魚のウロコの様にモミの木の瓦。 -
ここにも木彫り門。 1976年と主の名、馬に乗った姿、イチゴなど。
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木彫りの家族紹介には、旦那さんは放牧中の姿。 牧羊犬まで細かい。 奥さんは糸紡ぎ。 下の文言には「私達は夏の山中が大好きです」。
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(上)屋根の左右には小さな十字架、 (下)タライで持参、すすぎが始まった。
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村の小中学校、今日は休みらしい。 遠くに新教会。 道沿いの川から沢のせせらぎ。
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その小中学校(右)横の丘を登り、
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ルーマニア正教会 スルビ村 ジョサニ(村の下)教会に到着。http://www.romanianmonasteries.org/maramures/sarbi-josani
ここも他の村同様ルーマニアゴシックの造り。 1665年築、全体の形がモミの木を象徴、土台はナラで、それ以外は全てモミの木製。 -
1990年代に新教会が出来るまでの約300年間、村人の心のよりどころ。
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イエスの子供の頃を描いた貴重なイコンが保管されているらしい。
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(下)神父は建物に一番近いところに埋葬されるという。 右端の墓標がそれらしい。
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(上)中に入りきれない時には、教会のぐるりを壁に沿って取り囲み祈っていたという。
(下)小窓より。 ここは木壁に直接描かれた絵画は残っていないとのこと。 -
この角度からだと確かに『 全体の形がモミの木を象徴 』。 さっきからウグイスが、日本と少し違った音階で鳴いている。
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昔ながらのトイレを借りて、別の道で丘の麓へ帰る。
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(上)新教会前に出て来た。 神父さんなら持参写真の3人を知っているかもと、訪ねてみるも留守。
(下)村の生協らしいが、閉店中。 -
ここにも木彫り門
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(上)伝統家屋、 (上)「文化センター」とあるが集会所のよう。
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この時期はどこも干し草作りで忙しいよう。
(下)小学生くらいの子供達も交えて家族総出。 -
木材加工所
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出会った人ごとに3人の写真を見てもらったが、どうも帽子作り女性はこの村の人だが、他の二人の男性は隣のブレブ村の人らしい。 女性の家はここから遠いとのこと。
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村の散策がてら3人に再会できるかもと期待していたが、暑さに少しバテ始め、諦める。
(上)隣村ブデスティ村へとヒッチを試みるが、なかなか車が通らず。 20分後にバスが通りがかった。
(下)16:40、ブデスティ村入口。 この時、ポイエニ村と昨日の動物市で会ったニコラ君らが歩いて来る姿を発見。 一瞬だったが互いに気づき手を振り合う。 -
(上)運転手は料金は要らないよと手振り。 折り返し帰って行った。
(下)バス停前はちょうど、世界遺産のジョサニ(村の下)教会前。 この村もスサニ(村の上)とジョサニ(村の下)の2か所に木造教会。 -
1993年のちょうどこの教会前の建物。 今回も同じところにバスが停まった。
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現在の様子。 1階は博物館、2階は学校。 博物館は開いておらず、2階は生徒が窓ふき掃除中。
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1643年築、1999年に世界遺産。 1993年当時は周囲の伝統的な村の生活に目を奪われ、まだ有難味も分からなかった。 地球の歩き方もまだ東欧編しかなく、ルーマニアはその内20ページ程度。
【Wikiのマラムレシュの木造聖堂群】 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%AE%E6%9C%A8%E9%80%A0%E8%81%96%E5%A0%82%E7%BE%A4 -
小さな4つの円錐帽。 高い塔は、神がいる天に少しでも近づきたい厚い信仰心の他、敵の接近を一早く知る見張り塔の役目も兼ねていたという。
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ここの紹介 http://www.romanianmonasteries.org/maramures/budesti-josani(下)入口正面の特等地には昔の神父(protopop)の墓標。
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入口側より
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(上)左は木槌でポクポクと鳴らす鐘の代わりの板。
(下)入口の扉。 額の左右にユダヤ教ダビデの星があるとても珍しいもの。
斜め向かいの役場に頼めば開けてもらえるらしいが、そこも閉まっていた。 -
1700年代のオーストリア・ハプスブルグ家への抵抗戦争に使用された旗や鎧も保存されているとのこと。
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(上)小窓より。 壁の絵はだいぶ薄れたり、既に消滅したものが多いらしい。
(下)「最後の審判」か。 -
ここも小窓より。
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(下)「キリスト磔」場面。 他に「エデンの園からの追放」「処刑場への十字架の道」等あるらしいがここからは見えず。
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表通りに戻ると、手綱の扱い方を教わりながら走行中。
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18:00、ドレスアップした子供達。 これから村の中学の卒業パーティーだという。 会場はちょうど私が泊まっているオクナ村との事で同乗させてもらえる事に。
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彼らもさっきの集合場所に集まる途中、木造教会前では立ち止まって胸の前で十字を切っていた。
この地方の挨拶「ラウダンパ・イエソース(神に祈りましょう)」と言うと、ちゃんと「ブノペチ・アーミン(そうしましょう)」と返ってくる。 -
車内はとても賑やか。 ヘンテコな外人にもかかわらず、一人一人が自己紹介、握手。
18:30、あっという間にオクナ村に到着。 宿近くで降ろしてもらえた。 -
遠くに牛の放牧場が見えるので、行ってみる。 村の中心の教会前から歩いて10分で、もうこんな光景。
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ご夫婦で村のあちこちの家の牛を預かって牧童をやっているよう。
19:00、牛は帰る時間を知っているのか、自ずと出口に集まり始めた。 -
牛には「カーサ、カーサ(家へ、家へ)」と声を。 牛は放っておいてもちゃんと自分の家を覚えていて、帰って行った。
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農業事務所(上)前を通り、教会に戻って来た。 19時過ぎ、風はヒンヤリだが、まだ日差しはジリジリと強い。
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右から2番目の女性(上)から「アリガトウ」と声を掛けられる。 先週シゲットで彼女を撮った後、私が言ったと伝えてくれる。
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今度は教会裏に子供たち。 今日はボルサ村チームと昨日の動物市広場でサッカー試合、相手チームの見送りだという。 本田選手、ドラゴンボール、ナルトなど知ってるよと。 後で気づいたが、写真下左は日本語Tシャツ。
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(上)まだサッカー談義は続いているよう。 (下)21:00、宿に到着。
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今晩は宿で夕食(20レイ、\600)。 白い小皿はグラッシュ・スープ(と言っていた)に混ぜるサワークリーム。 昨日のイオンさん宅でも出たスラニナ(豚の脂身の燻製)も。 ツイカ酒の代わりにチェリージュース。 全て自家製。 量は少な目だが、スラニナを半分残した以外は美味しく完食。
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足下に何かが当たり、びっくりすると猫。 チーズをあげると、食べてくれた。
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=翌日の6月6日(土)=
今日こそは休養日として、昨晩買って冷やしておいたモモやトマト、牛乳等を食べながら部屋でのんびり過ごす。
ハンガリーのテレビも映り、懐かしい「名犬ラッシー」。 ルーマニアとは画面表示時刻と1時間の時差があり気を付ける。 -
夕飯は、村一軒の食堂らしいピザ屋へ。 厨房に案内、どの具がいいか聞いてくれる。
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いろいろ載せてもらって16レイ(\480)。 美味しく完食。
明日は3日前に会ったカリネシュティ村のイオンさん宅再訪。 村の保存会による民俗舞踊の練習場へ案内してくれた。
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