福井城下町、そして日本最古の天守閣、丸岡城

2015/11/15 - 2015/11/16

福井観光２日目です。

早朝から福井駅を発って丸岡城へ、さらに福井駅前に戻って散策をしたのですが、実際に回った順番とは少し変えて紹介してみます。

エリア 永平寺・丸岡(福井)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩

恐竜博物館があるのは勝山市ですが、福井駅前にも恐竜像があります。

鳴き声を上げて動いて、夜はライトアップもされるという本格的な作りになってます。

左側が肉食のフクイラプドルで、右側が草食のフクイサウルス。

この巨大なのはフクイティタン。いずれも福井県内で化石が見つかった新種なのでこの名がついたらしい。

ビルをバックにそびえる恐竜。まさしく怪獣映画の一場面です。

駅の壁に描かれた恐竜。

平面な絵なのですが、立体的に見えるように描かれていて本当に壁を突き破って出てきたような錯覚にかられます。

駅から少し歩いたところにある福井城跡。

なんと、福井県庁が石垣の上に建っています。

正直興ざめですけど、金沢城だって以前は大学のキャンパスになってたんだし昔は城跡の扱いなどそんなもんだったのかもしれません。

出来れば県庁を移転して、史跡を復元して欲しいのですが。

福井城の庭である養浩館庭園。駅から結構歩いたところにありました。

そろそろ紅葉の季節ですね。

この時期、雪国と言えば雪吊り。

市街地にある庭園は、どうしてもビルが後ろに写ってしまうのが難点ではあります。

こじんまりとした庭園で、見物客もどっと押し寄せると言うよりはぼちぼち入ってくる感じ。静かなところが逆にゆっくりできてよかったです。

ちなみに、前夜に冬のライトアップが行われていて無料開放されていました。

なかなか神秘的でしたが、写真にすると今一つ写りが・・・・。

この日のお昼は福井名物のソースかつ丼。ヨーロッパ軒という、有名なお店です。

普通のウスターソースより酸味が強くて甘酸っぱい感じ。なかなか美味しかったです。

本当は駅前散策や昼ご飯の前に行ったのですが、ちょっと順番を変えて紹介します。

福井駅から路線バスで４０分位かけてたどり着いた、坂井市丸岡町にある丸岡城。日本に１２しかない現存天守（江戸時代以前の天守閣）があるところ。

町のシンボルとしてどこからでも分かるところにそびえ立ってると思いきや、案内板もあまりなく、民家の中にひっそりと建っていました。

城主が母親に当てた手紙にちなんで、「日本一短い手紙コンクール」なるものを毎年行っているようです。入選作が城までの道に展示されてます。コミカルなものから感動的なもの、ほのぼのするもの、重いものなど色々。

お静の慰霊碑。城が無事完成するのを祈るため、息子を士官に取り立てる条件で人柱として埋められたお静という女性の霊を弔うものです。城主が変わったため息子は士官する事なく、それを恨みに思ったお静の霊が城を水浸しにしたのだとか。

このお城を作ったのは柴田勝豊というのだそうです。

天守閣の天井に飾られていた鯱。福井地震で倒壊し、修復された時に新しいものと取り換えられたのだとか。

城の中に入ってみます。

シャレにならないほど急角度な階段。上り下りがとっても大変。

瓦は石で出来ている。なかなかに珍しいです。

天守閣自体は三階建てでこじんまりとしています。

日本に１２ある現存天守の中では最古のものだとか。福井地震で倒壊したが、元々あった材料の８０％を使って修復したので今持って現存天守と認められるにいたったそうな。床がところどころ隙間見えたりして、歴史を感じさせてくれる（いい意味での）朽ち果て感がありました。

屋上からの眺め。民家が密集してますね。

野面積みの石垣。石を加工せず、元々の大きさ・形のまま無造作に積んでいるように見えますが、何百年も崩れてこないという事はちゃんと計算されているのでしょう。

一向一揆の残党が攻めてきた時、この井戸から大蛇が現れて口から霞を吐いて城を覆い隠して守ってくれたという伝説があるそうです。

城の下は公園になってる。

下の歴史資料館と天守閣は共通の入場券となっています。

お城と言うと数年前の武将ブーム、歴女ブーム辺りからどこでも観光地として人の姿が絶えないですが、ここはパラパラと見物客が来る程度でひっそりとしていました。寂しい気もしますが、あの小さくて急階段がある天守閣に人が詰め掛けたらパニックになってしまいそうだし、この静寂がかえっていいのかもしれません。