スルタン・ゴーリーのタンヌーラーショー

2015/09/02 - 2015/09/02

観光地としても有名なハーンハリーリ市場からアズハル通りを挟んで反対側にあるスルタン・ゴーリーのウィカーラ（隊商宿）にて、毎週月・水・土曜日にタンヌーラショーが行われています。

タンヌーラはイスラームのスーフィズムの修行形態に端を発していますが、私たちが見に行ったような、色鮮やかな衣装と、伝統楽器の生演奏や太鼓を打ちながら踊るのは、あくまでショーとして行われています。

エリア カイロ(エジプト)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満

今は日本でもエジプト人のタンヌーラダンサーさんが活躍されていますが、スルタン・ゴーリーのウィカーラで行われているショーは、まず場所がいい！この一帯にあるのは1504年頃にスルタン・ゴーリーによって建築された約500年前の建物になります。

夜だったのと、建物が巨大なのに対し路地がとても狭いので外観写真はうまく撮れなかったのですが、内部の写真からその古く重厚な雰囲気をおわかりいただけるでしょうか。

ステージ前には美しい噴水址？もありました。

場所確認を兼ねて19時頃行ってみると、もう開場はしていましたが、19時半から始まると言われたので、「じゃあ20時くらいだろう」（ここはエジプト！）と思い、ご飯を食べに行ってのんびり19時半過ぎに戻ったら、ちょうど始まったところでした。しかも水曜日なのに満席御礼！後ろの方に席を見つけられたので立ち見にならなくて済みましたが、すごい人気です！（しかもちゃんと時間通り始まるんですね・笑）

まずは伝統楽器の演奏。サガートという金のカスタネットを打ちながら踊るおじさんダンサーの動きが茶目っ気たっぷりで、会場が沸きます。ステージまで遠かったので、逆に建物含め、会場の全体の雰囲気がおわかりになるでしょうか！？

大きなスカートをつけたタンヌーラーダンサーの登場です。


タンヌーラは日本語で旋回舞踊などと説明される通り、ひたすら回り続けます。

真ん中のダンサーさんにばかり目がいってしまいますが、周りのダンサーさんも、2階にいる演奏者もそれぞれ素晴らしく、打楽器の速いテンポとともに、どんどん惹きこまれてしまいます。

1枚のスカートを上げ、頭の上で回してフィニッシュ。ひたすら回ること、おそらく20分以上・・・。普通10秒でも回ったらふらふらして倒れてしまいます。

次は2人のダンサーさんが舞台に。

そして遂に3人に！

スカートを上げ、

頭の上で回します。

そして色鮮やかなスカートを、

持ち上げて回ります！

もうどうなっちゃってるんだか・・・、とにかくすごい！

スカートを回しながら、さらに激しく動きます。

ずーーーーーーと回ってるので、バレリーナよりもフィギュアスケーターよりも大変！（と素人には思われる）

そして…

座ったー！というか、横になってる！

そして、写真ではわかりづらいですが、首で回してます。

この後フィニッシュ。拍手に夢中で写真を撮るのを忘れました。

約1時間15分くらいのショーでしたが、あっという間でした。

観客は海外からの観光客が3分の1、残りはエジプト人、という感じでした。会場も興奮状態で拍手喝采、ブラボーと叫んで大盛り上がり。

この舞台（建物）で、和太鼓と同じくお腹に響いてくるような力強い生演奏で、エジプト人達と一緒に観るタンヌーラショーは格別でした。また何度何度も行きたいです。今度は開演前に行って前の方に座らなければ！