めざせノールカップ!! 白夜に咲くひまわりを追い続けて...

2015/08/08 - 2015/08/16

　白夜のひまわり畑の話を知ってるかい。
　そう、北欧ラップランドに咲くひまわり畑の話さ。
　ほら、ひまわりって太陽の方角を向くだろ。
　いつもは日が沈んだらゆっくり朝の太陽の方角に戻るんだ。
　でも白夜だと日が沈まない。
　ひまわりは地平線に沿って一周する太陽をいつまでもいつまでも追い続ける。
　けれどそれもやがて限界がくる。
　そのときひまわりがクルッと一周して戻るんだよ。
　何千何万というひまわりが、ほぼ同時に限界がくる。
　この瞬間、ひまわり達がまるで生きて動いてるかのように見えるそうなんだ。
　一度でいいから見てみたいよなぁ...
《笑福亭鶴瓶のパペポでのネタに鼻毛がストーリーをアレンジ》

小学生のときにTVで見た白鳥の聖地ラップランド。
10年以上前にTVで聞いた鶴瓶の白夜のひまわりの話。
冬のオーロラがメジャーなこの地に、敢えて夏を選んだのは遠い昔に刻まれた憧れがそうさせたのかもしれない。
8/9(日)朝7時40分、コペハーゲンIn。
8/15(土)午後2時半、ストックホルムOut。
1人15万近くするタイ航空のエアチケットを握りしめ、妻と2人、ラップランドを巡る旅が始まった。

以下、旅程です。
2015/08/08(土) 空路バンコク経由でコペンハーゲンへ
2015/08/09(日) コペンハーゲン観光
2015/08/10(月) 列車でストックホルムへ、ストックホルム観光、夜行列車でナルヴィックへ
2015/08/11(火) ナルヴィック観光
2015/08/12(水) バスでトロムソへ、トロムソ観光、乗船
2015/08/13(木) ノールカップ観光、バスでアルタへ
2015/08/14(金) アルタ観光、空路ストックホルムへ
2015/08/15(土) ストックホルム観光、空路バンコクへ
2015/08/16(日) 帰国

以下、二人の旅の総費用です。
・国際航空券　298960円
・国内航空券　67980円
・列車　76737円
・船　64635円
・バス　18528円(カードのみ/現金支払い分はノルウェークローネ両替から支出)
・ホテル　69749円
・食費　47012円(カードのみ/現金支払い分は各両替分から支出)
・観光・土産　31579円(カードのみ/現金支払い分は各両替分から支出)
・デンマーククローネ両替　19451円
・スエーデンクローネ両替　22155円
・ノルウェークローネ両替　29113円
合計　770938円

この旅行記は読み手に行って帰ってきた感じを得て貰うことを狙い、一冊で全旅程を書き綴っています。

エリア ホニングスボーグ（ノールカップ）(ノルウェー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 自転車 飛行機
• 航空会社: スカンジナビア航空 タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

2015/08/08 17:10 成田空港
妻の実家ににゃこを預け、17:25発のタイ航空で成田からバンコクへ。

2015/08/08 21:56 バンコク空港
ほぼ定刻にバンコクに到着。
コペンハーゲンへの乗り継ぎ便は01:20発の夜行フライト。
ここでラウンジでシャワーを浴びて臨みたい。

2015/08/08 23:00 バンコク空港
あれれ?
プライオリティパスが無い。忘れた…
険しくなる妻の目を和らげるため、マンゴーアイスとカオマンガイをオーダー。
足がパンパンだと文句を言う妻のため、足マッサージ屋に行くが1時間待ちで断念。
足を心臓近くまで上げるために椅子にころがり始める妻。
いったいこの旅はどうなってしまうのだろうか。

2015/08/09 01:01 コペンハーゲンへ
少し遅れてコペンハーゲンへのボーディング開始。
待ってろよー。コペンハーゲン!!

2015/08/09 07:10 コペンハーゲン空港
着いたーっ!!　コペンハーゲン!!!
な、な、なんだ?? この空港は???
入国審査でなぜこんなにかっくいいんだ?
これが北欧デザインというものなのだろうか...

2015/08/09 09:05 コペンハーゲンのホテル
空港から地下鉄で中央駅へ。
中央駅近くに確保したホテルで荷物を預かってもらう。
ホテルも洒落たデザイン。
なんか悔しい...

2015/08/09 09:12 コペンハーゲン市街
ホテルから中央駅への通り。
路線バス、ワイヤーで吊り下げられた電灯。
石畳チックな歩道と、よく整備された自転車専用ライン。
むぅ…
なぜ北欧がこれだけ秀でたデザインを作り出すようになったのだろうか。

2015/08/09 10:15 ヘルシンオア駅
コペンハーゲン中央駅から列車で45分でヘルシンオアに到着。
確か1000円弱。
清々しいいい天気。

2015/08/09 10:30 ヘルシンオア
駅からクロンボー城に向かって歩く。
クロンボー城はシェイクスピアのハムレットの舞台となった城で世界文化遺産に登録されている。
ヘルシンオアは最もスエーデンに近い街で、クロンボー城はスエーデンとの最前線になっただろうことが容易に想像できる。

2015/08/09 11:08 ヘルシンオア クロンボー城
チケットを購入し入場。チケットは1700円とそれなりに高価。
北欧のお城はドイツやフランスとは異なり、シンプルな内装になっているようだ。

2015/08/09 11:44 ヘルシンオア クロンボー城
お城の中をひとしきり見てスエーデンを見渡すことができるテラスに出る。
街を守って最前線に立つ城。
ヘルシンオアの城主はいったいどんな人だったのだろうか。

2015/08/09 12:09 ヘルシンオア 商店街
クロンボー城を後にしてヘルシンオアの商店街を歩く。
そろそろランチの時間。

2015/08/09 12:30 ヘルシンオア レストラン
レストランを求めて商店街を歩いているとある法則に気がつく。
それは、向かって右側の店は人がたくさん入っているが、左側の店は閑古鳥が鳴いている。
僕たちは空いている左側のレストランをチョイス。
僕がビーフステーキとで妻がチキン。
うん。うまい。
つまり右側の店が美味しいのではなく、右側の店は太陽が射す日向だから混んでいるということのようだ。
どうでもいいことだが、閑古鳥の鳴き声を聞いた人はいるのだろうか。
4000円弱で済んだのはランチ価格だからなのだろうか。

2015/08/09 13:05 ヘルシンオア 花の小道
ランチを終えて駅に向かう途中、ヘルシンオア版の花の小道を見つけた。
木、花、緑。
北欧の人たちは、もともと緑が少ない土地だからこそ、これらを使うのが上手になったのではないのだろうか。

2015/08/09 14:19 コペンハーゲン近郊
列車でヘルシンオアからコペンハーゲンへ。
ヘルシンオア駅でコペンハーゲンまでの列車のチケットを買おうとした時にちょっとしたトラブルが発生。
ヘルシンオア駅は紙幣を受け付ける券売機がなく、有人窓口も無い。
コインで104DKKは持ち合わせておらず、手持ちのカードはすべてはねられ途方に暮れたが、クロンボー城で一緒になった日本人家族が自分のカードで買ってくれて助かった。
旅に出ると、人は助け合いで生きていることが実感できる。

2015/08/09 14:32 コペンハーゲン市街
コペンハーゲンに戻り、街の散策を開始。
ヘルシンオアで助けてくれた家族からコペンハーゲンは歩いて充分廻れると聞いた。
目指すはクリスチャンハウンの救世主教会。

2015/08/09 14:42 コペンハーゲン市街
運河まで下ると、運河に突き出た歩道橋で、たくさんの人々が水着で日光浴をする姿に巡り合うことができた。
そっかぁ、今日は日曜日の晴天。
これが北欧の夏なのかれしれない。
何十人も並んでいるところを写真に収めたかったけど、妻の目が気になって遠目でしか撮れなかったことが残念でならない。

2015/08/09 15:39 コペンハーゲン市街
足が上がらんと文句を言う妻をなだめてクリスチャンハウン地区へ。
目の前に見えるのが救世主教会。
この教会はらせん状に塔のてっぺんまで登ることができる。

2015/08/09 16:00 コペンハーゲン 救世主教会
コペンハーゲンの街を上から一望すると、なるほど美しい街。
水も多いが、緑も多い。

2015/08/09 17:12 コペンハーゲン 水上バス
次の目的地は人魚姫の像。
クリスチャンハウンから人魚姫まで少し遠いため、水上バスをチョイス。

2015/08/09 17:14 コペンハーゲン 水上バス
あれ?
誰もお金払っていない。
僕らも徴収されていない。
いいのかなぁ?

【情報】
コペンハーゲンの水上バスでは検札がなく無料で乗船できるかのように見える。もちろん無料ではないので無賃乗船をしないように気をつけなければならない。僕らはてっきり無料だと思って無賃乗船してしまった。

2015/08/09 17:45 コペンハーゲン 人魚姫の像
コペンハーゲンに来たら見なければならない景色がある。
それは人魚姫の像。
シンガポールのマーライオン、ブリュッセルのションベン小僧と並び、世界三大がっかりに数えられる像。
田沢湖のたつこ像にも似ているこの像を見るために中国人でいっぱいだ。
妻は、途中で棄権して足を休めていたが、一生後悔するに違いない。

2015/08/09 17:53 コペンハーゲン 聖アルバニ教会
水上バスへ戻る途中にいい感じの教会で立ち止まる。
人魚姫の像より、こっちの方が価値があるように思える。

2015/08/09 18:00 コペンハーゲン 水上バス
この時は無料だと思い込んでいた水上バスに乗船し、ニューハウンへ。

2015/08/09 18:27 コペンハーゲン ニューハウン
この日の気温は24℃
日本ならば過ごしやすい気候だが、コペンハーゲンでは暑い。
なぜか暑い。なぜなのかすっごい暑い。
気温は低いのにこの暑さはいったいどこからくるのかはわからないが、ジェラートが飛ぶように売れている。
みんなと一緒に食べるジェラートは格別だ。

2015/08/09 18:39 コペンハーゲン ニューハウン
ニューハウンのニューハウンたるべき場所。
人が多すぎる。
ここは朝に来るべき場所なのかもしれない。

2015/08/09 18:47 コペンハーゲン ストロイエ
ニューハウンからそのまま歩いてストロイエへ。
実は出発する前、妻が持っていくバックが無いと騒いだので、コペンハーゲンで北欧デザインのバックを買ってあげると約束した。
コペンハーゲンのストロイエは北欧中の北欧デザインの集まる銀座通り。
ここで妻のバックを買おうと思ったのだが、ほぼ100%閉まっている。
そっか。今日は日曜日だった。
さらにつらそうに歩く妻に「バックはストックホルムで買うよ」と一声掛けてホテルへ。

2015/08/09 19:49 コペンハーゲン ホテル
はあー。やっとついた。
物価の高い北欧での僕らの作戦はランチはレストランで採り、ディナーはスーバーで買って部屋で食べる。そして、ホテルは朝食付きをチョイス。
それでもこのお部屋だけで一泊20000万円を超えている。
明日も頑張って回るぞー。

2015/08/10 08:24 コペンハーゲン駅
おはようございます!
ホテルで朝食を食べて、コペンハーゲン駅へ。
8:38発の国際列車でストックホルムへ向かう。
どうでも良いことかもしれないが、右に写り込んでいる美人のお姉さんの右手の指は尋常でないほど長い。
ちなみに黒いリュックを背負ってピンクのコロコロを引いているのが僕です。

2015/08/10 08:56 コペンハーゲンからストックホルムへ
昔、世界の車窓からを見て、コペンハーゲンからマルメまでは、列車ごと船に乗って国境を越えることを知った。
その光景を夢見てこの列車をチョイスしたが、とき既に遅し。
コペンハーゲンとマルメの間には立派な橋がかかっていた。

【情報】
コペンハーゲンからストックホルムはSJの他、ACPというサイトでもチケットを購入できる。しかし、チケットを買う際は料金を比較してから買った方が良い。
僕はACPというサイトで2人分購入したが日本円で24000円ほどかかった。だが、SJで直接購入するとおおよそ16000円ほどで購入できる。
8000円の差は大きい。

2015/08/10 14:10 ストックホルム駅
少し遅れて13:55にストックホルムに到着。
高いデザイン性を持つ駅舎の中を彷徨い、SJのラウンジに到着。
僕らはここからナルヴィックまでのファーストクラスのチケットを持っているためSJのラウンジが使えるのだ。
ラウンジが使えると、ドリンク、軽食、休憩に加え、荷物を無料で預かってくれるという特典が付く。
少し休み、コペンハーゲンで買えなかったバックを買いに出発!!

2015/08/10 14:42 ストックホルム Drottninggatan
あれれ?
バック探しにストックホルムの銀座通りを歩くが右も左もブランド品ばっかり。
こんなところでブランド品買うより免税店で買った方が安い。
そうではなく小洒落た小さな店舗を探しているのだが、なかなか見つからない。

2015/08/10 15:26 ストックホルム レストラン
こんな時は食事。少し遅めのランチ。
妻がハンバーグ、僕がステーキ。
肉はハンバーガーとステーキが定番のようで、あまり種類は無い。
おいしいものを食べるより、量を確保する方が重要なのかしれない。
このランチなんと9000円。
先が思いやられる。

2015/08/10 16:14 ストックホルム ショッピングモール
ランチ食って元気が出たら、ショッピングを再開。
ストリートがブランド品だらけだったので、ショッピングモールに入ってみる。
そしたら雑貨がすごい…
個々もそうだがその陳列もまさしく北欧デザイン。
いったいぜんたいどこまでかっくよければ気が済むのだろうか。
気に入ったバックは見つからなかったが、帰りに土産買いにここに寄ることを約束し駅へ。

2015/08/10 17:42 ストックホルム駅
SJのラウンジで荷物を受け取りプラットホームへ。
妻のバッグは駅構内のショップで気に入ったものを見つけて購入。
この列車でナルヴィックまで行くのかあ〜

2015/08/10 18:00 ナルヴィックへの寝台列車
ナルヴィックまでの列車には以下の4つの選択肢がある。
1)ダブル個室寝台(トイレ・シャワー・朝食・SJラウンジ付き)
2)3人コンパーメント寝台(共同トイレ・共同シャワー・朝食なし)
3)6人コンパーメント寝台(共同トイレ・シャワーなし,朝食なし)
4)リクライニングシート(共同トイレ・シャワーなし・朝食なし)

僕らはSJラウンジが使えてシャワーが個室内にあるダブル個室寝台をチョイス。
ダブル個室は人気が高く、ストックホルムからナルヴィックまでは数ヶ月先まで空席がない。
いろいろ調べて購入したのがこのチケット。
・ストックホルムからボーデンまでダブル個室寝台
・ボーデンからナルヴィックまでリクライニングシート
この買い方をすると、ナルヴイックまで通しで買うより安く買える。

写真は左上(二階ベッド)、左下(一階ベッド)、右(洗面所+シャワー)

2015/08/10 21:10 ナルヴィックへの寝台列車
ストックホルムを出発した寝台列車は、北へ北上し、この時刻くらいに日没を迎えた。
SODERHAMAN駅
ここは地図上でどのくらいの位置にいるのだろう。
さっぱり見当がつかないが、昨日のコペンハーゲンより日没が遅れていることだけは確かだ。

2015/08/11 04:02 ナルヴィックへの寝台列車
そして朝。
寝坊したのだろう。サンライズを見逃した。
しかし、朝もやがかかったフィールド、青い空、カーブした線路と道路。
どれもこれもが美しい。
これが寝台列車の醍醐味と言っていいのかもしれない。

2015/08/11 08:23 ナルヴィックへの寝台列車
朝食。
1等料金であるダブル寝台個室のチケットを持っていると朝食が付いてくる。
この寝台列車の朝食は、僕がいままで乗車した寝台列車とは異なるちょっと変わったシステムをしている。
例えばボーデンで下車する人は、ボーデン駅近くのホテルでのブュッフェを無料で採ることができる。
ではナルヴイックまで行く人はどうやって朝食を採るのかというと、列車に連結したブュッフェ車両で採ることができる。
シティーナイトラインなどの寝台列車は、車掌が各コンパーメントまで朝食を運んでくれるが、この列車は自分でブュッフェ車両まで行かなければならない。
そして、朝食は、サンドイッチ等とドリンクのみ。これらを朝食が付いていない人と同じように並び、レジで1等チケットを見せると無料で購入できるという仕組み。
初めは車掌が朝食を運んでくるものだとばかり思っていたが、いつまで経ってもこないのでブュッフェで聞いてやって理解できた。

2015/08/11 09:02 ボーデン駅
ボーデンに到着。
列車はこの駅でルーレオ行きとナルヴィック行きに分かれる。
そして、ルーレオからナルヴィック行き列車を連結する。
寝台のチケットはルーレオ行き車両のボーデンまで。
向かって左がストックホルムから来た車両。
向かって右奥に小さく見えるのがルーレオから来た車両。
左の車両から右の車両に乗り換えだ。

2015/08/11 09:21 ボーデン駅
左の車両がスイッチバックして右の車両に連結する。
連結部分にいるおじさんは、隙間に入るためだいじょうぶ。

2015/08/11 13:59 ナルヴィックへの列車
列車がボーデンを出発すると、シート車両は味気ないのでビュッフェ車両で過ごすようになった。
日本から持ち込んだCCレモンがうまい。

2015/08/11 15:51 ナルヴィックへの列車
この路線は北欧で最も景色の美しい路線と言われている。
そのため、駅に着く度にホームに出て見る景色がとても楽しい。

2015/08/11 16:08 ナルヴィックへの寝台列車
自分の座席車両に戻ると、皆が外の写真を撮っている。
なぜかというと...

2015/08/11 16:10 ナルヴィックへの寝台列車
おお〜
これがナルヴィックフィヨルド。
いま見えているのは川ではなく、紛れもなく海。
そっか〜　これがフィヨルドかぁ〜

2015/08/11 16:36 ナルヴィック駅
ストックホルムから実に22時間半。ナルヴィックに到着。
なんて贅沢な移動なのだろうか。

2015/08/11 17:33 ナルヴィック市街
ホテルまで彷徨い、やっとホテルに着いたらフロントの姉ちゃんから宇宙人を見るかのような目で見られ、はっと気がつくとここはノルウェー。
ノルウェークローネが無い。
フロントの姉ちゃんにATMの場所をなんとか聞き出して、明日乗るバス停の下見に出発。

2015/08/11 17:54 ナルヴィック バスステーション
こんなに小さい町だというのに迷いに迷って、近所のおじちゃんに聞いて、やっとバスセンターに辿り着く。
が、明日乗ろうと思っているトロムソ行きの時刻表が何処を探しても無い。
途端に不安がる妻。
むぅ…
ここでいい筈なんだが…

2015/08/11 18:55 ナルヴィック レストラン
こんな時はディナーにしよー。
フロントの姉ちゃんに聞いたオススメのレストランでディナー。
妻がフィッシュスープ、僕がビーフステーキ。
なかなかうまいが10000円を超える会計にため息が出る。
これからどうやって暮らしていこうか。

2015/08/11 20:22 ナルヴィック ホテル
飯食ったあと、ATMで1500NOKキャッシングしてホテルへ。
ホントはナルヴィックのロープウェイに乗りたかったが、目の前でドアを閉められ断念。
明日は5:20発のバスでトロムソに出発だ。

2015/08/12 04:24 ナルヴィック ホテル
ホテルの朝食は6:00スタートだが、コーヒーだけならいいよと言われてお言葉に甘える。
今朝の起床は3時半。
起きた時は薄暗かったが、既に明るくなってきている。

2015/08/12 04:33 ナルヴィック市街
ホテルチェックアウトしてバスステーションへ。
街から見下ろす美しいフィヨルド。
ロープウェイで上に登ると、どんな風景が待っていたのだろうか。
ロープウェイは次の街トロムソで必ず登ってみたくなった。

2015/08/12 04:53 ナルヴィック バスセンター
バスセンターに着くとトロムソ行きのバスがいた。
すごいほっとした一瞬。
トランクに荷物を置いて、バスの運ちゃんにトロムソまでのチケット料金を支払って乗車。1人375NOK(5888円)
ノルウェーでは、バスは列車より高価な設定になっている。

2015/08/12 05:35 トロムソへ
さらばナルヴィック
ホテルの姉ちゃんに異星人を見るかのような目で見られ、ATMとバス時刻を探して彷徨い、挙げ句の果てにロープウェイに乗せてくれなかったけど、フィヨルドの美しさを初めて教えてくれてありがとう。
トロムソに行っても君のことを悪くは言わないことにするよ。

2015/08/12 07:32 トロムソへ
バスは幾つかの街に寄りながらトロムソに向かって進む。
そして、名も知らぬ街のガソリンスタンドで15分のトイレと朝食休憩
ここでホットドックのパン無しを売り場の姉ちゃんに変な顔をされながら購入。
日本ではウインナーだけで食べることもあるが、ここではパンに挟んで食べるのが常識らしい。

2015/08/12 08:17 トロムソへ
たくさんのフィヨルドを超えてバスは進む。
写真はトロムソフィヨルド。
トロムソは近い。

2015/08/12 09:16 トロムソ近郊
トロムソフィヨルドを延々と下る。
すると、対岸に大きな街が見えてきた。
あれがトロムソの街か...

2015/08/12 09:36 トロムソ バスセンター
ほぼ定刻の9:30にバスセンターに到着。
乗ったきたバスはそのままナルヴィック行きに看板を変えて運行するようだ。
バスセンター敷地内のインフォメーションで、荷物を預かってもらい街の地図をゲットする。
僕たちをトロムソまで運んでくれてありがとう。

2015/08/12 10:06 トロムソ市街
バス会社でバス一日券を買って市バスに乗る。一日券は1人150NOK(2338円)と高い。
行き先はナルヴィックで成し遂げられなかったロープウェイ乗り場。
まさかトロムソでリベンジすることになるとは思ってもいなかった。

2015/08/12 10:18 トロムソ市街
ドイツ人のハゲオヤジと共に、ロープウェイへ。
そんなに高い場所ではないが、上はどんな景色なのだろうか。

2015/08/12 10:30 トロムソ ロープウェイ
ロープウェイは30分間隔で運行。

2015/08/12 11:27 トロムソ 見晴台
おお〜

2015/08/12 11:30 トロムソ 見晴台
フィヨルドに浮かぶトロムソ島。
ここから見下ろすと、なぜ島にわざわざ街を作ったのかはっきりとわかる。
トロムソ島にはたくさんの平地があるからだ。
ナルヴィックのロープウェイにもし乗れたら、そこから見下ろす風景からどんな景色が見えたのだろうか。

2015/08/12 11:31 トロムソ 見晴台
花の写真が好きなmayたんさんの旅記に触発され、僕も花の写真を一枚。
北極圏に位置するこのトロムソで、がんばって咲く花を見ると、僕も少しはがんばっていかなきゃと少しだけ思うことができた。

2015/08/12 12:02 トロムソ ロープウェイ
素晴らしい景色を後にし、下界へ。

2015/08/12 12:18 トロムソ 北極教会
ロープウェイを降りると、北極教会まて歩く。
ロープウェイ乗り場から北極教会までは下りなので楽チン。

2015/08/12 12:22 トロムソ 北極教会
入場料を支払い中へ。
三角の形の奥に青いステンドグラス。
北極教会では、深夜0時から真夜中のコンサートと称したコンサートが開催されるらしい。
参加したい気持ちはあるが、その時間、僕達はトロムソを離れてしまっているだろう。

2015/08/12 13:16 トロムソ レストラン
妻からガイドブックに載っているレストランへ連れて行けと命令を受けたため、黄色いガイドブックに載っていたFISKEKOMPANIETへ。
さすがに美味い。そして7800円とまずまずのお会計。
トロムソに立ち寄ったら、ぜひ利用して欲しいレストランだ。

2015/08/12 14:20 トロムソ 水族館
バスで水族館POLARIAへ。
時間があったから寄ったが、料金ほどの価値は感じられない。
水族館は日本の方が間違いなく高い価値を出している。

2015/08/12 16:30 トロムソ港
スーパーでディナーを買い、18:30出港の北急行船に乗船。
ベルゲンからヒルケネスまでのノルウェー沿岸を12日間掛けて往復するフッティルーテンと呼ばれる定期船。
年間を通して毎日運行するため、12隻以上の船を持ち運行している。
船には女性の名が付けられており、僕らの船はMS POLARLYS。
応援してるからがんばっておくれ〜

2015/08/12 16:43 フッティルーテン船内
POLARLYSの乗船は飛行機と似ている。
というより、飛行機が船を真似したのだから当たり前なのかもしれない。
乗船時にチェックインがあり、チケットはなくてもパスポートだけでOK。
部屋のカードキーを2枚受け取り、さあ船内探索の開始だ。
左上が僕らのキャビン。最も安いキャビン指定だが1泊朝食付き64635円とかなりの料金設定。
右上がラウンジ、右中が展望ラウンジ。
そして、下が展望デッキ。
最も気に入ったのが左下の船首に近い展望デッキ。
ここはまるで自分がこの船の船長になったかのような錯覚をも起こさせる雰囲気を持っている。

2015/08/12 17:31 フッテイルーテンキャビン
COOPで買った食材でディナー。
妻がどうしても寿司が食べたいと言い出してよせばいいのに買ってしまった寿司パック。タイカレーのパスタ。ラズベリーのデザート。
締めて4200円。
船内のレストランで食べると2人で16000円ほど取られるため、四分の一程度で済ませたことになる。
味気ないのは仕方ないが妻が喜んでいるからいいか...

2015/08/12 18:25 トロムソ出港
いよいよ出港。
ドアが閉じられ、船体が港から離れる。
見送ってくれる人はいない。

2015/08/12 18:32 トロムソ出港
さらばトロムソ。
君のレストランでの食事とロープウェイから見た景色を僕は忘れないだろう。
COOPで買ったなんちゃって寿司も悪くなかったよ。
でも水族館はもう少し日本を見習って欲しかったかな。
また、いつか来たときはよろしくね。

2015/08/12 18:38 トロムソ出港
出港した船はブリッジに向かって前進する。
あのブリッジをくぐるのか…?
バック反転して島の反対側を通ると思っていたが、MS POLARLYSは構わずどんどん前進する。
おー　おー　おー　おお〜っ
くぐった。
船体の大きさと比較するとかなりすれすれ。
そっか、ノルウェーはパイレーツの国。
この操縦技術と自信があって、初めてフィヨルドを定期航行できるのかもしれない。

2015/08/12 21:06 フッティルーテン
毎日発のフッティルーテンは、1日に2回戻り船とすれ違う。
この時間はMS Nordlysとのすれ違い。
大きな汽笛が3回鳴って達者でなー。

2015/08/12 21:29 フッティルーテン
前方船首デッキでの風景。
フッティルーテンでは常に絶景を楽しむことができる。
また、気象状況により毎回異なる風景を見ることができる。
これがの魅力がリピーターを呼ぶのかもしれない。

2015/08/12 22:30 SKJERVOY寄港
トロムソ出港後、初めての寄港。
船首甲板にかっくいいスタッフが出てきて準備が始まると、前方に街灯りが見えてくる。
街の港に徐々に近づき、器用にターンとドリフトしながら停泊場所に着ける。
この船体を固定するロープはたった2本。
それでもしっかりと留まるのだから不思議。
たった15分の停泊時間を経て出港。

2015/08/13 04:54 フッティルーテン
この日のサンライズは午前3時前後だった筈だがどうやら寝坊したようだ。
というより、暗くなっていない。
遅まきながらサンライズを見にデッキへ。
照射角度の低い光を浴びて、輝く海と陸。
ここにドイツ人のハゲオヤジが居たら、違うものが光輝いていたことだろう。

2015/08/13 05:10 ハンメルフェスト寄港
5:15にハンメンフェストに寄港。
ここはユーラシア大陸で最も北に位置する街と言われている。
寄港時間は30分。
ちょっと降りて街を散策してみよう。

2015/08/13 05:21 ハンメルフェスト寄港
同じ考えの人が多く、結構な人数がカメラ一つ持ってハンメルフェストの街に繰り出す。
が、この時間、お店がまったく空いていない。
帰ろう..

2015/08/13 07:07 フッティルーテン レストラン
7時を待ってレストランで朝食。
さすがにクルーズだけあり、ホテルと同じような朝食を得ることができる。
たらふく食って、ノールカップ観光に備えよう。

2015/08/13 08:35 フッティルーテン
かっくいい風景。
ここまで来ると、木はおろか、草も生えない風景が続く。
そんな風景の中の風力発電機がかっくいい。
近くに街があるのかもしれない。

2015/08/13 08:51 HAVOYSUND寄港
やっぱり街があった。
この小さい町を訪れると、木が貴重なものであることがわかる。
港近くに構える裕福な家の庭には木が植えられている。
しかし、港から少し離れた家には広い庭があっても木は無い。
冬は太陽が昇らない地。
ここでの生活はいったいどんなものになるのだろうか。

2015/08/13 10:37 フッティルーテン
MS POLARLYSはホニングスボーグがある島と大陸との間を掠めるように進む。
目に入る風景は岩山と苔。
まさに最果ての地。

2015/08/13 11:11 ホニングスボーグ到着
ホニングスボーグ到着。
たくさんの人々が出口に殺到する。
ここにいる多くの人々は、ノールカップへのオプショナルツアーに参加する人達。
もしかすると、ホニングスボーグで降りた人はほんの数人だったのかもしれない。

2015/08/13 11:48 ノールカップへ
下船したはいいが、インフォメーションが見つからない。
その辺の歩いていたおっちゃんに聞いてやっとインフォメーションに着き、ノールカップまでのバス往復チケットを購入。1人590NOK(ななんと9264円!!)
しかし、フッティルーテンのノールカップオプショナルツアーは1人1460NOK(22924円)
バスで行った方が半額以下で済む。

2015/08/13 12:10 ノールカップへ
バスの車窓からはトナカイが見える。
この周辺では放牧されているトナカイが多いようだ。

2015/08/13 12:37 ノールカップ
スタッフの兄ちゃんに荷物を預かってもらいランチへ。
ノールカップのモニュメントが見える場所に陣取り、暖かいフィッシュスープとホットドックを食べる。
約2500円とノルウェーにしては良心的な料金設定。
暖かいフィッシュスープが心に染みる。
ここがこの旅の目的地。ついにここまで来てしまった。

2015/08/13 13:16 ノールカップ
バスで到着した頃から降り出した雨。
不思議なくらい良く見える雨粒の中、嫌がる妻を説得してモニュメントに向かう。
すごい風。
この雨はなんだろう?　痛い。
とてつもなく痛い。
顔にあたる雨はみぞれ? それとも雹?に変化していた。
雨風に負けないようダッシュでモニュメントに。
立っていられない程の雹と風に気圧されながらなんとか撮った1枚。

2015/08/13 13:20 ノールカップ
ひええ〜〜
ひどい目に遭った。
白夜に咲くひまわりを追ってここまで来た。
はっきりとわかったことがある。
こんな過酷な環境下でひまわりなんか咲く訳がないじゃないかーっ!!

2015/08/13 13:42 ホニングスボーグへ
トナカイのぬいぐるみを買って帰りのバスに乗り込む。
ひまわりを見ることは叶わなかった。
しかし、大きな目的を達成したことが僕を満足した気持ちにさせてくれた。
このバスに乗ってノールカップに来た人数は、たったの7名。
対してフッティルーテンのオプショナルツアーでノールカップに来た人は数百人。
しかし、フッティルーテンのオプショナルツアーに参加していたら、こんな達成感を得ることはできなかったのかもしれない。

2015/08/13 14:30 ホニングスボーグ
ホニングスボーグに無事帰着。
トロルだろうか?
あんなところからよく帰ってきたね!
そんなふうに僕に語りかけているかのように感じた。

2015/08/13 16:30 アルタへ
14:50発のバスが少し遅れてアルタに向けて出発。
ホニングスボーグからアルタは1人315NOK(4925円)と相変わらず高い。
途中、ラクスエルブへの分岐点と、ハンメルフェストへの分岐点で休憩。
ラクスエルブやハンメルフェストへ行く人はここでバスを乗り換える。
写真はハンメルフェストへの分岐点のOlderfjordという場所。
ここでコーヒーをゲット。

2015/08/13 18:23 アルタ近郊
そろそろアルタに到着かな？ という時刻に海に出る。
向こう側には少し大きな街。
あれがアルタの街だ。

2015/08/13 19:01 アルタ ホテル
空港でセントラルアルタ行きのバスに乗り換え。
ノールカップからアルタまで一緒に行動していたアジア系の女の子とはここでお別れ。少し寂しい。
アルタ中心部に到着してインフォメーションでホテルの場所を聞いてホテル到着。
妻には奮発したと言って嘘をついた四つ星ホテル。
実はここしか空いてなかった。

2015/08/13 19:38 アルタ レストラン
インフォメーションで美味しい魚料理が食べたいと言って紹介してもらったレストラン。
僕が本日の魚料理、妻がトナカイのステーキ。
アルタは漁港だけあり魚料理が絶品!!
しかし、トナカイは…
なんて言ったらいいのか。
獣臭が強くて食えたものではない。
アルタに来たら、一度はトライしてほしい。

2015/08/13 20:23 アルタ スーパーマーケット
妻が、トナカイの肉が臭くて残したからポテチが食べたいとワガママを言ったのでスーパーマーケットに。
北欧はどこをどう歩いてもセンスが良く関心していたが、スーパーマーケットも例外ではない。
夜食のポテチと土産のチョコレートをゲット。

2015/08/13 20:35 アルタ 教会
ポテチをゲットして上機嫌の妻と共にホテルに帰ろうとすると、目の前にすごい威圧感のある教会が目に入った。
その名もオーロラ大聖堂。
このおどろおどろしさはただ者ではない。
ふらふらと吸い込まれるように中へ。

2015/08/13 20:40 アルタ 教会
中に入ると美しい少女が待ち構えていた。
彼女が魔法の呪文を唱える。
1人40NOKです。
まるで夢遊病患者のようにカードをきると、言葉が自然に出た。
「あなたはとても美しい。ぜひ写真を撮らせてください。」

2015/08/13 20:40 アルタ 教会
さっさと先に入ってしまった妻を追いかけて中へ。
外観もそうだが、内部もモダンな造りになっている。

2015/08/13 20:41 アルタ 教会
中をほけーっと見ていると、受付の少女が「たたたっ」と走ってオルガンに座った。
そして、パイプオルガンの演奏。
なんて美しい音色、なんて美しい教会、そしてなんて美しい演奏をする少女なのだろうか。
そうだ。僕は白夜に咲くひまわりを追ってここまで来たのではない。
この演奏を聴くために来たのだ。
そう思うことができた程素晴らしい演奏、そして教会だった。
アルタに来る際はこの教会にぜひ立ち寄って欲しい。
またラップランドに来た際は、ぜひアルタに立ち寄って欲しい。

2015/08/14 06:17 アルタ ホテルレストラン
爽やかな目覚めとともに起き、朝食。
四つ星ホテルだけあり、内装は立派だが..
他のホテルと変わりばえがしない朝食を食べながらそんなことを考える。
今日は11:03のフライトで、ストックホルムに帰る日。
フライトまでにどうしても行きたいところがあった。

2015/08/14 07:28 アルタ ホテル
どうしても行きたいところまでの足としてレンタサイクルをチョイスしたが、フロントのハンサム野郎が自転車の鍵が見つからないとほざいたため諦めた。

2015/08/14 07:32 アルタ バスセンター
仕方ないので、バスセンターに移動。
ふむふむ。
ここから、トロムソ、キルケネスへも出ているのか。
次来るときは、船使わないでバスで来るかぁ〜。

2015/08/14 07:50 アルタ 巡回バス
海沿いの気持ちいい道を巡回バスで目的地に移動。
巡回バスの料金は1人50NOK(785円)

【情報】
市内循環バスはクレジットカードが使えず現金のみ。
北欧はどこでもカードが使えるため現金は最小限しか持たなくなるため気をつけて欲しい。

2015/08/14 07:55 アルタ博物館
目的地は世界文化遺産に登録されているアルタ博物館。
8時オープンに合わせて到着。

2015/08/14 08:03 アルタ博物館
地下の無料のロッカーに荷物を預け、散策を開始。
この美しい景色を見て欲しい。

2015/08/14 08:09 アルタ博物館
美しいトレイルを進む。
アルタ博物館は、アルタの岩絵と呼ばれる遺跡が保存されている場所。
この岩絵が世界文化遺産に登録されている。

2015/08/14 08:12 アルタ博物館
これがその岩絵。
最も古いもので6500万年前と言われている。

2015/08/14 08:16 アルタ博物館
トレイルを通って次のポイントへ。

2015/08/14 08:23 アルタ博物館
こんな最果ての地だというのに、美しく咲く花。
昨夜から美しいものがこれでもかと登場する。
これが北極圏の夏ということなのだろうか。

2015/08/14 08:30 アルタ博物館
振り返ると美しい虹がまるで橋のようにかかっていた。
小さい頃、虹が出ると渡ってみたいと思った人は多いだろう。
しかし、虹の橋を渡ることはできない。
できないどころが辿り着くことすらできない。
なぜならば、虹は追いかけた分だけ遠くに移動するから。
そんな子供の頃に感じたことをふと思い出す。そんな素晴らしい虹。

2015/08/14 09:16 アルタ空港
もう充分だ。
これ以上美しいものを見ると、ここにずっと居たくなってしまう。
循環バスで空港へ。

【情報】
市内循環バスは、チケットを買ってから1時間以内有効というルールがある。
僕らの場合は7:47乗車時にチケットを買い、8:50に乗ったため1時間をオーバーしていたが、運転手が覚えていてくれておまけしてOKにしてくれた。

2015/08/14 10:07 アルタ空港
飛行機を待つエリアも恐ろしいほどかっくいい。

2015/08/14 11:11 アルタ空港
ボーディング。
この機はトロムソ行き。
トロムソからオスロに飛び、オスロからストックホルムへのフライト。

2015/08/14 11:22 トロムソ経由オスロへ
さらばアルタ。
きっとここなら太陽の昇らない季節でも暮らせて行けそうだと思わせてくれた街。
いつかまたくるよ。

2015/08/14 12:56 トロムソ空港
トロムソでランチ。
この旅初めてのピザ。
味は? うーん..

2015/08/14 16:45 オスロ空港
ノルウェーの首都のオスロに到着。
ここからストックホルムへは国際フライト。

2015/08/14 17:48 ストックホムルへ
ストックホルム近郊。
森と湖に囲まれた美しい大地。

2015/08/14 18:26 ストックホルム市街へ
ARLANDAエキスプレスでストックホルム中央駅へ。
2人で往復600SEK(9025円)
高いと感じるが1人片道150SEKはバスとほぼ同等の料金。
週末だけ二人以上だと割引になる仕組みでチケットゲット。

2015/08/14 19:27 ストックホルム ホテル
中央駅から歩いてホテルへ。
少し迷い30分くらいかかり、妻の機嫌が悪い。

2015/08/14 19:45 ストックホルム レストラン
そこで黄色いガイドブック掲載のレストランでディナー。
ガイドブックに載っているレストランだけあって、さすがにうまい。
妻の機嫌が少し収まった。

2015/08/14 20:37 ストックホルム市街
地下鉄アートを見るため地下鉄へ。
ストックホルム地下鉄のアートを見て人生で一番感動したと書いていた人がいるため期待してルンルン気分で駅に向かう。
外はまだ明るい。

2015/08/14 21:05 ストックホルム地下鉄
左上: 中央駅
右上: Radhuset
下段: Solna centrum
おおー　いい感じ。
でも、これまでの人生で一番感動という程でもないかもしれない。

2015/08/15 07:23 ストックホルム ホテルレストラン
おはようございます!!
今日は日本への帰国の日。
ホテルで朝食を摂ったら、今後こそ自転車借りてガムラ・スタン観光するぞー。

2015/08/15 08:15 ストックホルム ホテル自転車置き場
が・が・がびーん。
自転車が1台しかない。
妻がおかしそうにケラケラ笑っている。
フロントの姉ちゃんが近くのレンタサイクル屋に行けばあるわよ〜と訳のわからんことを言ってくるが無視。
日本語で妻と「じゃあたしは部屋で待ってるよ」との会話を交わしていると、フロントの姉ちゃんが困ったように「私にはあなた達が何を話しているかわからないわ」などと言ってきたので、あー僕一人借りることにしたよと告げてガムラ・スタン観光スタート!!

2015/08/15 08:18 ストックホルム市街
うん? さ、サドルが高い。
すっごい高い。
漕ぐのがやっとで足が着かない。
オマケに、サドルを逆回転するとブレーキが掛かり運転し辛い。
苦労しながら自転車レーンを颯爽と走る。

2015/08/15 08:23 ストックホルム市街
ガムラ・スタンへの橋を渡る。
本格的なちゃんりこラーに追い抜かれるが気にせず進む。
目の前に見えるのが王宮だ。

2015/08/15 08:26 ストックホルム ガムラ・スタン
これが王宮かぁー。
美しい庭園だなー。
入りたいにゃー。
衛兵さん、ダメかなゃー。

2015/08/15 08:30 ストックホルム ガムラ・スタン
さっきのところは無視されたので、別の入り口にまわった。
王宮のドアを開けようとして開かなかったを見た憲兵が「オープンは10時だ!!」と教えてくれた。
王宮には入ることはできないが、清々しい空気の中、憲兵と会話ができたことでさらに満足感が増す。
よし。王宮は諦めた。

2015/08/15 08:35 ストックホルム ガムラ・スタン
ガムラ・スタンの旧市街チャリンコ観光に切り替える。
それにしても石畳のいい感じの街だにゃー。
土産屋はやってないけど、カフェはたくさんやっているみたい。
そっか。ホテルで朝食を摂らずに、ここで朝食を取ればよかったのかもしれない。

2015/08/15 08:56 ストックホルム市街
近所の人だろうか。
ガムラ・スタンから出る反対側の橋から戻るときに、釣り人に出会う。
仲間なのかもしれないもう一人は、網で魚を狙っていた。
魚なんているのかにゃ?
川底を覗くと、いるわいるわたくさんの魚達が元気に泳いでいる姿が見えた。
首都ストックホルムの川で釣った魚だが、きっと問題なく食べることができるのだろう。

2015/08/15 09:11 ストックホルム 市場
ホテルに戻る途中で寄ったヒョートリエット市場。
いまはキノコが最盛期みたいだ。

カイサス フィスク シーフード

2015/08/15 09:57 ストックホルム ガレリアン
ホテルに戻ると妻を誘って土産ショッピング開始。
写真はホテル近くのガレリアンというショッピングモール。
かっくいいのにも程があると感じるのは僕だけではないだろう。

ステューレ ガレリアン ショッピングセンター

2015/08/15 10:47 ストックホルム 駄菓子屋
中央駅に行く途中で立ち寄った駄菓子屋。
駄菓子屋といっても、やはり一味違う。
妻と僕が揃って会社への土産をここでゲット。

2015/08/16 07:30 バンコク空港
14:30発のフライトへバンコクへ。
バンコクから7:35発のフライトで成田へ。
この旅の失敗は以下の2つ。
1)プライオリティパス忘れてラウンジが使えなかったこと
2)コペンハーゲンからストックホルムへの列車のチケットをACPというサイトで購入してしまいSJで買うより8000円近く高い料金を支払ってしまったこと
どちらも次の旅行に役立つ失敗だった。

旅行者の多くが一度は目的としたことがあるだろうノールカップ。
たどり着いてみると、そこは厳しく過酷な環境下にある正に最果ての地でした。
しかし、他の追従を許さないだろう夏の北極圏の美しさ、おいしい魚料理は、高い為替レートの壁があっても行きたい地の上位に挙げられるのも不思議ではありません。
そして太陽が出ない季節はいったいどういう生活をしているのだろうかと、ちょっと体験してみたくもなりました。
オーロラだけが北欧ではない。
もし、次の旅行をどこにしようか悩まれているのであれば、夏の北極圏も候補の一つに挙げてくれると嬉しく思います。

スワンナプーム国際空港 (BKK) 空港

この旅行記へのコメント （8）

• いつのんさん 2015/10/09 06:26:07

  素晴らしき旅程＆アテンドで・・・流石です！

  
  
  鼻毛マンさん、おはようございます。
  
  歳の為か、最近妙に早起きになっております(笑）
  ジックリ北欧旅行記拝見させて頂きました。
  
  奥様、本当にお幸せですね！
  こんな行程、凡人には思いもつかないかと・・・パチパチ！
  
  フライ、トレイン＆クルーズと３拍子お揃いで凄い。
  並外れた頭脳と体力、恐れ入りました。
  
  教会、フィヨルドはじめ観光もいいですね。
  たっぷりたのしませていただきました・・ペコリと！
  
  お陰様での来年ノールカップ決定でございます。
  時期は７月の白熊か９月ＳＷのオーロラのどちらかに？
  ヘタレなんでベルゲンからフッティルーテン・クルーズに
  でも飲み放題なさそうなのが不満ですが新造船もあるみたいで
  楽しみザンス！
  
  そうそうお勧めのナミビア良かったでした。
  丁度ナミブ砂漠滞在中に誕生日迎えたら、
  ロッジのスタッフさんがサプライズなバースデー・プレゼントを
  近々、アップしますね。
  
  アメージングな旅行記ありがとうございました。
  
  いつのん
  

  鼻毛マンさん からの返信 2015/10/11 00:31:13

  うぉぉ〜　誉め殺しですかぁ〜

  いつのんさん、おこんばんわ。
  僕も年のせいか、最近妙に仕事中に眠くなるようになってしまってます。
  睡眠時無呼吸症候群かも...?
  
  そんなことより、誉め殺しのコメントありがとー。
  嫁さんと一緒に行くと、すぐ文句をいうし、2倍おカネがかかるしでいいことないけど、同じ時間を共有できることがいいなと思っています。
  「あんなとこでひまわりなんて咲く訳ないじゃん」
  と、嫁さんの行く前からの言葉は冷たいけど、そんなことは重々承知。
  生きていく為にはロマンも必要なんだと言い聞かせてやっと実現した北欧でした。
  嫁さんが一番喜んでたのはフッティルーテンかなぁ...
  フィヨルドの間を掠めながら低い照射角度で差し込んでくる太陽。
  北に行くほど木と草が無くなっていく景色。
  海岸線から離れず、ほとんどがフィヨルド内の内海を航行するため揺れが少ない船内。
  べらぼうに高いのを除けば、素晴らしい船です。
  
  そのフッティルーテンにベルゲンから乗船ですか〜。
  行き先はキルケネスでしょうか。
  それとも折り返して戻ってくるのでしょうか。
  主要港の長い寄港時間を利用した街の散策も楽しいので、ぜひ堪能してきてください。
  僕はあまりお金が無いから節約することがまず頭に浮かんでしまうけど、いつのんさんならまた違ったプランが組めるんだろうなって思います。
  
  でもその前にナミビアの旅行記ですね。
  アップまってますー

• 子連れ旅人さん 2015/09/09 18:36:11

  ひまわり残念！

  鼻毛マンさん
  
  今回も素敵な旅行記有難うございました。
  
  白夜に咲くひまわり・・・って映画の題名になりそうだなって思いました。
  ぐるりん・・・と首を回すひまわり、見てみたかったですね。
  今年は猛暑のドイツでしたが、北欧は冷夏でほとんど暑くなることがなかったみたい。お写真拝見していてもなんだかさぶそう〜。
  どのお写真も北の国だな・・・太陽の力が夏なのに弱いな・・・と思いました。
  こういうところで1年を過ごす人たちの精神力って本当に強いですね。
  
  鼻毛マンさんの旅行記を読んでいて、いつも素晴らしいなあ〜と思うのは、奥さまへの気配りというか、常に奥さまのご機嫌をちゃんと読んでいるところですね。
  うちは、全然ご機嫌を読まずに、いきなり底を踏み抜いて、旅行先で「離縁じゃあ〜！！」と大人げなく私がブチ切れるパターンです。今回もロンドンのアパートメントで叫びだしました。特にお腹を減らせると女はご機嫌斜めになるものです。安いものでもいいからとにかく血糖値あげなさいよ！・・・と。
  
  奥さまのご要望通りに、ちゃんとレストランに連れて行ってあげる鼻毛さん、旦那様の鏡だね☆
  
  次の旅行記楽しみにしています。

  鼻毛マンさん からの返信 2015/09/11 00:37:15

  ホント残念！

  子連れさんこにゃにゃちわー
  
  タイトル褒めてくれてありがとー。
  実はこのタイトルは僕の発案ではないのです。
  初めは「めざせノールカップ!! 白夜のひまわり畑を探し続けて..」だったんです。
  ウェンディさんにタイトルを相談したら、こっちの方がいいんじゃないって「白夜に咲くひまわりを..」になったんです。
  えへへ。
  ホントは白夜の地にひまわりは咲かないのは常識として知っていたのだけど、なんか大きなテーマが欲しくてこうしました。
  でもこの白夜のひまわりの話が好きなのはホントですよ〜
  
  ドイツは猛暑でしたかー。
  コペンハーゲンやストックホルムはドイツに近いから、似たような気候だったのかもしれないです。
  昼はTシャツで過ごせましたよん。
  でも北極圏に入るとさすがに寒い。照射角度の問題なのでしょうね。
  
  北欧の旅行記を読んでくれた人は、皆んないい旦那さんだね〜って言ってくれます。
  会社の人からは、鼻毛さんは旅行記のサイトではとてもいい人に見えるねって褒められているかけなされているか微妙な反応をしてくれます。
  でも、僕は前向きなので、皆んな褒めてくれて嬉しいにゃ〜って思うようにしているのですよ。
  子連れさんともう少し早く出会えていればよかったですね!
  ホント残念〜

  子連れ旅人さん からの返信 2015/09/21 07:33:25

  ｵｰﾛﾗ

  鼻毛さん
  
  
  イギリスの最後の旅行記にいいね！有難うございました。
  
  いいね！のお知らせがあったときは必ずその方のサイトを見ることにしているので、今回きて思ったのですが・・・
  ｵｰﾛﾗ、今両親が住むNZの南島で見れるそうです（あ、両親が住んでいるのは北島ですが・・。）8月が一番見やすい・・・ということだったんで、お休み取りやすいかな？と思いました。
  ただ、やっぱりこの時期はスキーをする人がNZを目指すので、飛行機の料金もそれほど安くなく、かといってベストシーズンでもなく・・・。ちょっと微妙ではあります。
  スキーが好きな人ならスキーがてら、このｵｰﾛﾗ見学ツアーいいかもしません。
  
  ではでは、良い一日を！（私は今から寝ます〜。明日お弁当作らなきゃ！）
  
  子連れ

  鼻毛マンさん からの返信 2015/09/23 23:00:47

  ニュージーランドのオーロラ

  ニュージーランドのオーロラ情報ありがとー。
  8月なら盆休みがあるのでいけるとおもいます。
  ホントは正月休みにアラスカ狙ってるんだけど、嫁さんの牙城がずごくって..
  今はワンランク落としてスリランカで攻めてますが、スリランカでもダメそう。
  だから今年の正月は寝正月になりそうです。
  わざわざこんな航空券がバカ高い時期に海外行くなんてバカだねーって負け惜しみ言いながら、こたつでみかん食べて過ごしますね。
  でもニュージーランドは未踏の地なので、アクティビティーを目当てに行くかなー。
  
  それでは旦那さんと仲良く!!
  

• mayたんさん 2015/09/07 13:16:18

  未踏の北欧

  ついに旅行記完成ですか！ロマンチックな出だしから始まり。
  
  鼻毛さんの旅計画の完璧なところ、素晴らしいですね。
  奥さまは幸せだなぁ。
  列車や船の旅まで、エスコートバッチリ。
  
  そしてそして！旅行記の中に名前を出していただいて、ありがとうございます。
  うれしいもんですね♪
  北欧のお花も美しいなぁ。
  
  個人的にはアルタ教会の不思議な空気をまとってる姿に、ぐぐっときました。
  こういう偶然の出会いがあるのが、楽しい。
  虹のかかったアルタ博物館の美しい庭園と景色。
  
  かなりエネルギーチャージできたことと思います。
  
  ※鼻毛さんのスーツケースが、ピンク色というのが意外なmayたんでした♪
  

  鼻毛マンさん からの返信 2015/09/08 23:46:29

  ありがとーっ！

  そうでしょう　そうでしょう
  僕の奥さんはとても幸せなのです。
  ですが、本人はというと、そんなことはちっとも思ってくれてなくて..
  ホトホト困ったものです。
  
  北欧がなぜデザインに秀でているか、少しだけ理解できた気がします。
  冬と夏の差が大きく、夏の期間が短い。
  だから自分達の手で夏を作り出そうとしたのではないかなと思いました。
  だから、北欧のデザインは北欧に訪れる短い夏をイメージしているように感じました。
  ホントかどうかわかりませんけどね。
  だから、草木や花もそれはそれは呆れるほどキレイに植えます。
  
  あー、アルタのオーロラ教会には感動しました。
  奇抜な外観、おどろおどろしい雲。
  そして、美しい少女が奏でるオルガン。
  アルタ博物館の虹も感動しました。
  この旅のベストシティーは間違いなくアルタですね。
  どうですかぁ　来年一緒に。
  
  あ、そうそう。
  ピンクのスーツケースは僕のじゃなくて、嫁さんのです。
  僕は嫁さんと一緒に行くと、全行程嫁さんの荷物を持たされます。
  たまーに、空港など摩擦の無い廊下のときに、ころころを転がしてくれることはありますが..
  僕の荷物は黒いりゅっくですよー。
  
  それでわー。