2014/11/23 - 2014/11/30
40位(同エリア73件中)
hayaojisanさん
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リゾートに1週間宿泊する権利を行使するため、目的地を探したら、マジョルカ島が見つかった。勉強しているスペイン語も使えるし、何より愛する作曲家ショパンゆかりの地でもある。ただリゾートは6人宿泊可能で、1人で行くのは寂しい。いろいろ声を掛けたが、同行してくれる人は見つからず、結局は1人旅である。スペインには何度も行っているし、この9月にも行ったばかりだが、マジョルカは本土とは違いどんな所が検討もつかない。
マジョルカ島までの航空券を買おうとすると高くつくことが分かった。エールフランスのパリ往復は比較的安いので、パリ・マジョルカの往復券を別に買うことにした。エクスペディアで3万円台のチケットを購入、行きはチューリッヒ経由、帰りはコペンハーゲン経由というとんでもない経路だった。安いのだから仕方がないとあきらめて旅立つ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エールフランス スイスインターナショナルエアラインズ スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
-
マジョルカ島に関して日本語の文献は少ない。地球の歩き方スペインには3ページの記述しかなく、これで旅行するのはちょっと無理だ。手持ちのLonely Planet Spainには18ページほどの記述があり、わたしはそれを頼りにした。しかしAmazon.comで調べると海外ではマジョルカ島だけに関する案内書が10種以上出ており、中にはパルマや島内のハイキングに特化した書物もあるほどで、それだけ奥深く、また興趣つきないところであることは知っておくべきだ。
ジョルジュ・サンドの「マジョルカの冬」(藤原書店)はこの分野の古典的な書物で1841年に発表された。サンドは、恋人のショパンと自分の子どもの転地療養のためにマジョルカを訪れ、住民の排他的偏見と困難な旅行事情に苦しめられながら一冬を越した。帰国後、まとめられたのがこの旅行記だが、ここでマジョルカの人々は極めて否定的に描かれる。「祈り、歌い、労働することしか知らず、けっして思考することのないこの地の農民ほどこの世で悲しく哀れなものはいない。」一方、対照的に「マヨルカ島は、この地上でもっとも美しくて、それでいてもっとも知られていない地方の一つ」とも述べる。
もちろんホテルもなかった当時とは旅行事情が全く異なる今日だが、自然も町の様子もそれほど変化していない部分も多く、またこの書には別の本から転用した53枚の銅版画も含まれるため目で見て楽しく、参考になる。
私はこの書を帰国後読んだが、旅行前に読んでおけばどれほどよかったろうと思う。 -
羽田発の機内で隣の老人と話しこむ。といっても私も老人の部類なのだが。彼は78歳で、5年前に胃の全摘出手術を受けたとか。一人でヴェネツィアへ行くという。私の年令を聞きたがったが私は応えなかった。その年令で個人旅行をする人がいるとは心強い。
写真は宿泊したマリオットのリゾートホテルの浴室だ。 -
パリで4時間待ち、スイス航空に乗り換えチューリッヒ経由の不合理な旅となる。チェックインのときだが、係員が行き先を見て「パルマ・デ・マジョルカ!」と詠嘆の声をあげた。そのとき私は自分の行き先がヨーロッパの北部の人に何を意味するかを初めて悟った。チューリッヒへの着陸は厚い雲におおわれ視界は全くなく、不安に思うほどだった。しかし数時間後、地中海は晴れ渡り、やがてくっきりとマジョルカ島が見えてくる。北東に突き出たほぼ平行の2つの半島が印象的。かなり山がちで、山脈が海に向かって水没していくように見える。それ以外は耕地となっている広大な平地が支配的で、上空から見た感じでは車は多くない。すぐにパルマが見えてきて大都会の様相である。気温は25度、ほぼ夏というアナウンス。リゾートといっても見た感じではハワイや熱帯の島のようではない。文化や歴史に期待したい。
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車を借りる。Kiaだったがどうしてもエンジンがかからない。係員にたずねると、バッテリー切れということでルノーのCaptureというRVにかえてもらう。オートマティックを頼んでおいたので他になかったらしく高級車だ。後で気が付いたが、ナビゲーターも付いていた。しかし手間取ったため、恐れていた夜間の走行となってしまった。高速の出口を教えてもらったが慎重に行ったため、後ろから警笛を鳴らされる羽目に。なんとか到着しマリオット・クラブ・ソンアンテムにチェックイン。
マスターベッドルーム -
大したものではないけれど、一応絵もある。
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6人用のテーブル。
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オーブンもレンジもある。
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洗濯機に乾燥機といたれりつくせり。
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階段を上っていくと・・・
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もうひとつのベッドルーム
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コーヒーメーカー、湯沸し、包丁
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道路をへだててあるゴミ置き場。5種類ほどに分別しなければならない。このリゾートにはネコが生息している。みな人なつっこく、そばに寄って来る。
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「きれいに取ってネ」
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ネコのえさ置き場もあり、実は飼われているのであった。
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玄関前に車を停められるのがよい。ルノーのCapiturはなかなかかっこうのよい車だ。
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裏側から見たヴィラ。建物の左半分が私の宿泊している部分だ。
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すぐそばにプールもあるが、さすがにこの季節(11月下旬)では泳ぐのは無理だ。
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翌日、観光に出かける。パルマまでは車で25分ほど。信じられないことに、ここでも中心部に向かうと渋滞がある。また町は予想外に大きく最初に目に入った地下駐車場に車を停め歩き出したが、歩行者にセントロ(中心地)への方向をたずねると、30分かかるからバスで行けという。やむなくそれに従いバスに乗る。バスに乗ると腰の浅いGパンの女性が目に入る。なんとほぼTバックの青いパンツ丸出しなのである。若い主婦らしき人だが、こちらの人は見られることが全く平気なのか、見せて喜んでいるのか。
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バスを降り、歩き出すと南国らしい風景がひろがる。
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花の咲き乱れる庭園。
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城壁
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パラウ・マルチ博物館。現代彫刻を展示している。
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急な階段を登って行く。
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巨大なカテドラル(大聖堂)が巨艦のごとく鎮座している。パルマ随一の観光スポットだ。建築には300年要し、1601年に完成したゴシック様式の教会だ。
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ファサード
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ステンドグラス
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ステンドグラスを通した光でパイプオルガンは虹色に輝く。
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玄妙な光
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主祭壇。上から鉄製の天蓋が吊るされているが、ガウディの作である。空中にぶら下がり、提灯のようなものに囲まれたキリスト像は、現代美術のようで、この古い教会の中で奇妙な印象を与える。
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南側の通路の端にはファンタスティックなチャペルがある。パンと魚の奇跡を描いたもので、一時ガウディをしのぐ名声を誇ったミケル・バルセロの作である。アール・ヌーヴォ的でモダンなたたずまいはそぐわないとも言えるし、新しい生命を吹き込んだともいえる。
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保存が悪くひび割れや絵の具の流失が見られる。
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ピエタ
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城壁
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マジョルカ人形?というのかどうかは知らないが、土産物屋のショーウィンドウ。
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木の周りは土。石畳では木は育ちませんね。
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ロンリープラネットおすすめのSimply Fosh で昼食をいただくことにしよう。同じ場所を何度も行き来し、見つけるのに苦労した。
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マルク・フォッシュはミシュランの星に輝くスターシェフで幾つものレストランを経営しているらしい。ここは昔の修道院を改修したもので、ホテルと一体になっていた。屋根付きのパティオには椰子の木が3本、簡易天井を貫いて立っている。小さな木の実が引っ切り無しに落ちてきて音を立てる。
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牛肉のカルパッチョ、うずらの卵つき これはまあまあ。メインは強い味の魚で皮も硬くサメだろうか。好みではなかった。
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デザート チョコレートムースにバナナのカラメル漬け ムースは強い味でこれも好みではない。結局、手間はかかっているが、素材も方向性も自分の好みとは合わなかった。
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3日目はリゾートで過ごす。4日目となり、主目的のショパンゆかりのバルデモーサの修道院へ行こうと思ったが、天気が悪い。そこでCuevas Drach(竜の洞窟)へ行くことにした。洞窟なら雨が降っても差し支えないだろう。
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空は不穏な雰囲気だ。
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ポルトクリストに到着。トイレに行きたく、公衆トイレを見つけたものの、閉鎖されている。日本のように、どこに行ってもトイレがあるなんていうことはないんですね。やむなくバルに入る。
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ポルトクリストの港。夏ならさぞ賑わうことだろうが、今は観光客はほとんどいない。
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クエバス・ドラックは基本的に撮影禁止で入り口の所だけ許されている。英語のツアー開始は12:00で何とか間に合った。歩いていると「すげー」という言葉が聞こえ、日本人と分かったので若者に話しかけた。この島では日本人は珍しいのである。横浜からきたK氏で学生かと聞いたら、32歳とのこと失礼してしまった。彼としばらく一緒に行動することになる。
洞窟は規模大きく、中にはマーテル湖があり地下の湖としては世界でも最大級のもの一つだ。途中からはボートに乗り換え、天井から吊り下がるツララのような鍾乳石を探勝する。そして最後の目玉は地底湖でのクラシックコンサートだ。
暗闇の中で待っていると、やがてボートに乗って楽師たちがやってくる。弦楽器3人、電子オルガンによりパッヘルベルのカノン、愛の挨拶、ホフマンの舟歌が演奏された。よく響き音響効果はすばらしい。 -
K氏と昼食をともにする。彼は体調悪そうであまり食べなかった。島には昨日来て、今日もう帰るそうで、私が1週間居るというと驚いていた。地球の歩き方にはあまり記述がないが、この島だけで本が出ているほど見所の多い所だと私は強調した。バスまで時間があるということで、空港まで送ることにした。旅はやはり、道連れがいたほうが楽しい。
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宿に帰りくつろぐ。椰子の木の向こうにゴルフコースが見える。
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バルコニー。
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ネコに居つかれた。(外)
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バルデモッサ
ショパンが一冬を過ごした修道院のあるバルデモッサへ向かう。今日は、天候は穏やかだ。高速道路で西へ向かい15分、空港を過ぎてパルマの町の外周を回り標識に従って高速道路を抜けてバルデモッサ方面へ向かう。ほどなく都会的な感じは無くなり、周囲は農地となる。坂を登り、山道となって周囲には何も無くなるが着いてみると意外と大きな町である。 -
人は少なく裏寂しい雰囲気だ。
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ショパン居室への入り口。修道院入り口は別にある。
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ショパンとサンド滞在の部屋
修道院はショパン滞在のころはすでに廃止されて賃借されていた。したがってショパンは修道僧と一緒に住んだわけではない。
ショパンの住んだ4号房を見る途中通りがかりに他の房を覗こうとすると怒られた。全体を見るにはさらに8.5ユーロ払えというのである。みたところだだっ広いだけでかざりっけのない修道院をみるのには法外と思ったのでやめた。 -
ショパン愛用のプレイエルのアップライト・ピアノ。ショパンはこれを持ち帰ることはせず、ある一家に売却したが、1932年より元の僧坊に戻された。ショパンはこのピアノで僧院滞在中に「雨だれ」を含む幾つかの前奏曲、バラード第2番、スケルツォ第3番などを仕上げた。丸天井の下、ピアノはここでさぞよく響いたことだろう。ピアノはかなり遅れて着いたそうで、長いことピアノなしで過ごしたのかと気になる。
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バルコニーからの眺め
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部屋は独房が4つつながったような造りで、外のテラスは立派な樹木の生えた庭園になっている。
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美しい庭園だが、1838年のショパン滞在当時はどうだったのだろう。ところでこの修道院は当時、パルマの金持ちの避暑地になっていたという。
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当時、肺病病みとして忌み嫌われたショパンは、今ではこの地の観光の主役だ。
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バルデモッサのねこ
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ドイツ語の新聞が4種類も置かれている。ドイツ人観光客が多いのだろう。(近くの売店で)
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レストランで昼食、感心せず。
駐車場に帰るととんでもない事になっていた。ワイパーに何か紙が巻きつけられていたので、宣伝かと思って見ると、駐車違反で罰金を支払えとの通知。入り口の方をよく見ると確かに料金の機械があり、なにやらごたごた書いてある。
警察署に行って掛け合うがらちが開かず。罰金は80ユーロで明日までに支払えば、40ユーロにまけるとのことだが高い。支払いは銀行で。後で他の町でも確かめたが、罰金は最高額で20ユーロだったから不当といえるほどだ。レストランでもそうだったがこの町はホスピタリティがよくない。 -
山を越えるとほどなく海岸が見えてくる。
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海岸に沿って北東へ走るとデイアの町が見えてくる。丘に石造りの建物が密集する。この町は国際的な作家、俳優、音楽家に愛され、ここにセカンドハウスを持つ人も多かったそうな。
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石段を登って行くと地区教会がある。
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デイアよりの眺め
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デイアよりの眺め
デイアはマジョルカでもっとも有名な村だそうな。 -
家々の間には南国風の花も。
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家々の間には南国風の花も。
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なぜこんなにネコがいるのだろう。
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ソジェルの町。見えるのは元ソジェル銀行で今はサンタンデル銀行の建物。ガウディの弟子の手になる。
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ソジェルといえばこの懐かしの電車が有名だ。今度来たら・・・是非乗りたい。パルマから27kmを1時間15分で走る。
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サン・バルトロメ教会。このファサード(正面)も前記のガウディの弟子による。
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川には種々の鳥がえさを食む。
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ソジェル遠望。マジョルカの山深さがよく分かる。
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滞在6日目となり、飛行機から見えた2つの半島にどうしても行きたいと思った。今日は素晴らしく天気がよい。まず半島のつけ根、ポレンサへ向かう。80%は高速道路なので楽な道のりだ。しかしポレンサから半島に入って行くと、道は狭くなり恐怖感のあるドライブだ。道の片側は路肩に落ちそうで心配だし、逆の側は岩にこすりそうなので、対向車はみな中央線にかかるようにして来る。ひどい場合には中央線をまたいで来る。
私は1度、ハンドルの付属装置に気を取られ、右側に道を踏み外して血圧が上がる。樹林帯でそう危険のないところではあったが。 -
サ・クレウエタ展望台から。フォルメントール岬の突端が見える。
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フォルメントール岬着。ここにもなぜかネコがいる。
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荒涼たる景色
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灯台はマジョルカの最北端に立つ。
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ルノーの車(Capture)を運転したのは初めてだが満足した。
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半島を後にし、アルクーディアに向かう。ローマの城壁や遺跡の残る町だ。昼食にレストランに入る。ronda 63といい trip adviserのステッカーに引かれた。残念ながら現在は閉店してしまったようだ。
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新しい近代的なところだ。この町で時間を取るつもりだったのでワインを1杯たのむと、なみなみとつがれた。riojaの白。
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帆立があったのでたのんだが、いい値段なのに、なんとチビ帆立。
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アルクーディアの城壁は中世に修復され、部分的に歩くことができる。
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城門
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城門を正面から見る。
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椰子の木と城壁のミスマッチが面白い。昨日まで聞いたこともない町に来てしまうのも旅の面白さだ。
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南国風の街路
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