2015/07/17 - 2015/07/25
116位(同エリア292件中)
saruさん
7/17(金) 雨・強風
[往路]
中部国際空港 ------ 成田空港 全日空 NH-338
成 田 ------ ウィーン(オーストリア) オーストリア航空 OS-052
ウィーン ------ ジュネーブ(スイス) オーストリア航空 OS-575
ジュネーブ ---- シャモニー(フランス) 車
※ 出発初日から不安一杯のスタート。前日の台風接近による交通機関運行状況の把握。当日朝の中部国際空港線の回復と、成田発フライトの実施O.K.で先ず一つクリア。
次に今回は添乗員無しの為、個人で空港での諸手続きを行なった。不安なのでマニュアルを作成、無事成田の搭乗ゲートに到着。 ここで同行者の「Tさん」と合流、安堵した。ウィーン乗継は「Tさん」同行で心配無し。
7/18(土) 曇り シャモニー・ホテル
※ 登山打合せ(ガイド・地元旅行社・ツアーリーダー)
衝・撃・的事実を伝えられる。最近の温暖な気候な為、「モンブラン」の雪が少なく、グーテ小屋(3817m)直下の岩稜の落石の危険性が高い。警察が入山規制をし始め、小屋も休業予定だと言う。再開の見通しも立たず、ガイドも入山拒否のようである。
何てことだ!!2年もの計画を立てた「モンブラン」にチャレンジ出来ないなんて、非常にショックだった。
日本アルプスの由来であるヨーロッパ・アルプスの最高峰。比較的登り易いとは言え、日本の無雪期の登山経験、中級山岳での雪上技術では通用しない。オールラウンド(岩登り・冬期縦走登山等)な登山経験が必要。自然環境(高度、気象条件等)も日本の山に比べて過酷。ピッケル・アイゼンを十分使いこなせ、積雪期の富士山・奥穂高が普通に登れる体力・技術が必要。登山ガイドは、日本と異なりスピード=安全と考えて長時間歩き休憩も少なく短時間。等々
以上の条件をクリアする為、2014年2月からタブー(冬山=遭難)としていた冬山登山を開始。2015年には厳冬期の3000m峰・富士山も登頂。無雪期の登山もアルプススタイルで、ピッチを速く出来るだけ休憩を減らすトレーニングをした。
それと同時に重要なのは年齢。64才は、体力が落ちる事はあっても付く事は無い。現状維持さえ困難。日頃のスポーツ(卓球)で体力維持に努める。
金額的にも安くはない。
これだけの準備をしてきたのに、現実は想定外の出来事に・・・
そこで提案されたのが、グラン・パラディーゾ(4061mイタリア)。
高度こそモンブランより700m以上低いが体力度・技術度では同等で、
ヨーロッパ・アルプスでありイタリア最高峰である。
此処に至っては、この案をのむしかなかった・・・
(最後に、明日の装備を一点ずつチェックを受けた。一応O.K.)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
7/19(日) 晴れ シャモニー、エギュー・デュ・ミディ駅
準備する三人 -
エギュー・デュ・ミディ展望台(3842m)下の雪洞
装備の準備(アイゼン・ピッケル・ハーネス・ザイル等)
いざ、出陣! -
モンブラン(4807m)に隣接するヴァレ・ブランシュ氷河
アイゼン歩行訓練
いきなりの鋭く切れたナイフリッジに脚が竦んだ。 -
遥か彼方に〜
左の5人が我がパーティー -
1歩1歩、息を弾ませながら(先頭が私)
-
黙々と・・・(真中が私)
-
深いクレバスを慎重に !
-
ラシュナル・ピーク(3613m)からエギュー・デュ・ミディを望む
アイスバーンの急登(アイゼンの前爪を初めて使う)とピッケル大活躍の登り&アイゼン装着の恐るべき岩稜の登り
ピークから下を見ると、眼が眩みそう〜 -
絶景下の行進
大変盛り沢山のトレーニング。結果、「ガイド」からモンブラン登頂のお墨付きを ! -
アルプス登山創成期(1865年頃)の登山スタイル
ピッケルの長さに特徴が -
7/20(月) 快晴 登山口・ポント(1951m) AM11:05
*** グ ラ ン ・ パ ラ ディ ー ゾ (4061m) 挑 戦 !! ***
シャモニーから車で「モンブラン・トンネル」を通過してイタリアへ。ユーロ圏はフリーパス。 -
天気は最高の快晴で、眼が痛い程。サングラス無しではいられない。
肌を射す陽射しで日焼けを
緑のザックが私 -
登りはガイドのペースで、結構ハイペース
ハイキングコースから樹林帯を通り、岩場の道をジグザグ -
休憩場所で見た「お花畑」
まだ余裕が〜 -
遥か遠方に険しい雪山が・・・
残念ながら「グラン・パラディーゾ」ではない -
エマヌエル小屋(2732m) PM 1:30
昨日の疲れを少し感じながらも、無事到着 -
ロッジ内
さすがヨーロッパアルプスだけに、清潔で機能的な造り
食事もフルコース!(味は?)
明朝、深夜出発の為、早々にベッドに潜った -
7/21 (火) 快晴 AM3:00起床
エマヌエル小屋をAM4:15、満天の星の元強力ヘッドランプとヘルメットに身を固め、ガイド3人と我々3人のパーティーで出発
最初はゴロゴロした岩場を通り、小さな川沿いを伝って登る -
暫くして雪渓に辿り着く。クランポン(アイゼン)を取り付け、ガイドとマンツーマンで「アンザイレン(ザイルで結ぶ)」する。
頂上直下まで雪上を延々と登り詰める。 -
途中の休憩で朝が白々と明け、モンブラン山群が朝焼けに美しく映った。
-
再び、ただただひたすら雪上を登る。
ガイドは比較的若く(47歳)、陽気で技術も確かな感じであった。ただペースは結構早く、休憩も極めて少ない。噂通りであった。 -
頂上直下近くでは、さすがに息が切れそうでペースを下げてもらった。
雪上はそれで何とかなったが、ここで
大・問・題 発生!!
頂上直下が驚愕の岩稜(60m程)で、そこを登り切らなければ頂に辿り着けない。
こんな怖い思いは、日本の山では経験が無い。ガイドにアンザイレンされていても、身が縮む程である。
必死に岩に取り付いて、ガイドの指示に従って行動したが、眼下数千メートルの谷底が眼に入ると眼が眩みそうで、ひたすら上を向いて登った。 -
***グラン・パラディーゾ頂上!!*** AM08:40
岩に抱きつき、這い蹲って、やっと頂へ。
しかし、そこでは脚が竦んで立つ事も出来ず、座り込んだままであった。 -
それにしても、何でこんな場所へ来てしまったの??
この岩場を再び下る事を考えると、気が滅入ってしまった。 -
頂には純白の「聖母マリア像」が紺碧の空に溶け込む様に座していた。山名のパラディーゾ(「天国」)の意味が分かったような。
怖いながらも、心を落ち着かせて周囲を見回すと、最高の好天に恵まれた今日は、朝焼けから抜けたモンブラン山群の一つ一つの峰がクッキリと深い青空に屹立していた。
そして最高に嬉しかったことは、ガイドが懸命のフォローで頂上に導いてくれた事。彼無しでは、今回の成果は無かった!
それ故に思ったのは、今回のグラン・パラディーゾはモンブランの代替ながら、その中身は体力的・技術的に十分に満足するものであった。ヨーロッパ・アルプスのエッセンスを存分に体験させてくれた。
BUT! 今回の(恐怖)体験で、ヨーロッパ・アルプスはもう卒業したいと 思った。・・・(本音) -
エマヌエル小屋 AM11:20
ホッと一息 -
素晴らしい風景が目を癒す・・
-
配置図(Google)
ヨーロッパ・アルプス(オーストリア・ドイツ・スイス・イタリア・フランス) -
登頂ルート
-
7/23(木) 晴れ
当初登頂予定だったモンブランの登山口(二・デーグル)に向かう
登山電車(モンブラン・トラムウェイ)に乗って -
二・デーグル(2380m)
ここから登るのかと思うと、感慨が・・・
観光客が大勢 -
ビオナセ氷河
モンブランのダイナミックさと登山者を誘う氷河のグレートさに大いに満足。
再度も有り!?
サ・ヨ・ナ・ラ MONT BLANC -
雪に覆われた「モンブラン(4810m)」
ホテルから望む -
「アイペックス」
モンブランのシンボル的動物に、幸運にも真近に遭遇。 -
7/18(土) 曇り シャモニ
初日のモンブラン周遊ハイキング
モンタンベール(1913m)へ -
ドリュ西壁(3754m)
牙? -
メール・ドゥ・グラス氷河
氷河は土砂の下 -
氷河の洞窟内
150年前の氷河の写真 -
近年の温暖化により氷河が細り、下へと下る。
-
150年前の氷河見学
シャモニーの観光は、氷河見学が最初とか -
宿泊ホテル「リシュモン」
本通りに面した歴史ある老舗ホテル -
フレンチ漂うお洒落な部屋
隣に広く清潔なバスルーム
2階30号室 -
毎朝、フレンチモーニング
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窓からモンブランが
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前庭
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シャモニーを歩く
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同上
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同上
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同上
土産を探して何往復したやら -
イタリヤ料理店
スパゲッティーが美味しかった。(実は日本料理店が、一番口に合った!!) -
7/23(木) 晴れ フレジェール(1894m)・アンデックス(2396m)・ラック ブラン(2352m)
最終日のハイキング
モンブラン山群のパノラマ的景観を求めて -
眼下にシャモニーの街並
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ガイドが山の解説を (but.フランス語は?)
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槍ヶ岳の行列?
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雲が晴れてくれたら〜
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氷河湖ラック・ブラン(白い湖)
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神秘的なコバルト・ブルーの湖面
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モンブラン山群を映す(予定だった)湖面
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突然、小動物が
Who are you ? -
私の左が、グラン・パラディーゾの頂まで導いてくれたガイドさん
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最後の集合写真
感謝を込めチップ(50ユーロ)を渡す。 -
7/24(金)〜25(土)
[復路]
シャモニー ------ ジュネーブ(スイス) 車
ジュネーブ ------ ウィーン(オーストリア) オーストリア航空(OS-572)
ウィーン ------ 成 田 オーストリア航空(OS-051)
予定通り、ジュネーブ・ウィーンと乗り継ぎ成田着。同行したTさんのお陰で、迷う事無しに成田まで。
それが、成田空港で大問題発生。「荷物」が出てこない!何とフランクフルト(ドイツ)へ。ナニ・コレ!
直ぐに手続きを済ませ、乗継飛行機(待ち時間が10時間)はキャンセルして新幹線で。又、余分な経費が掛かった。昼頃、無事帰宅。
た・だ・い・ま
[追伸] *同行者の紹介
Tさん:昨年の積雪期富士山登山で知り合う。互いにモンブランを目指している事で意気投合、同行をお願いした。今回はリベンジ登山。航路乗継ではお世話になりました。ガイドのフランス語でも助かりました。
Sさん:何と70代! その上我々60代を凌ぐタフさ、驚嘆。それもそのはず、ヒマラヤのメラ・ピーク(6654m)を登頂済み。今回は、病(癌)後の回復度を示す為とか。人生談(苦労話)を聞かせていただいた。
*ニュース
帰国後、「マッターホルン・日本人遭難」のニュースを耳にする。登頂後、下山時の天候急変による遭難らしい。推測ですが「ガイド」を依頼しなかった事が原因では。ガイドは山を熟知しており、不測の事態にも対応できる技量を持っています。今回の日本人は登頂できる体力と技術は備えていたが、初めての山で知識が十分でなかったのでは。自身への過信があったのでは。私の場合、ガイド無しの登頂は有り得ませんでした。
*登山
今回の登山で気付いた事ですが、日本の山とヨーロッパアルプスでは登り方に違いがあると感じました。それは、日本の山との違いからくるものと思われます。日本の山は緯度が低く高さは3000m程なので、脚を使う事が基本で腕の使用は稀です。比べてヨーロッパアルプスは緯度も高く高度も4000m以上で岩稜が多い為腕を多用します。言い換えると、日本の山はトレッキング主体、ヨーロッパアルプスはクライミングが主体であると思います。
*写真
登頂の記録を写真とビデオで行ないましたが、登攀時は撮影不能で、登攀の厳しさは残念ながら全く写っていません。
*お礼
今回の写真では、ツアーリーダー(旅行社)のMさんに撮影して頂いた写真(私が写っているもの等)も使用しています。ありがとうございました。
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