★アラビア海に面したゴアのあたり（１）マンドヴィ川の北

2015/02/20 - 2015/02/20

これまでのインド旅では訪れたことの無かったゴア州。

ゴア州の州都は、マンドヴィ川南岸の街パナジ。
その街に数日泊まって、レンタカーで周辺を回ってみようと思います。

ゴア州で有名なものと言えば、世界遺産にも登録されたゴアの教会群と修道院群のほか、アラビア海に面したビーチ群。
それらのビーチは、かつてはヒッピーたちの天国だった場所。
今ではそんな時代のディープな雰囲気も薄れたようなんですが、遅ればせながら行ってみようと思います。
着いたばかりのこの日は、マンドヴィ川より北側の海岸線沿いをを訪れてみることに。
そこではどんな風景に出会えるだろう。


表紙の画像は、マンドヴィ川より北のビーチの一つ、アンジュナ・ビーチ。
ここは岩場が多くて泳ぐのには不向きでも、崖の上から見るアラビア海が美しい場所。

エリア ゴア(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日、デリーから着いたゴア州の州都パナジ。
ここで泊まってみたのは、州都パナジを貫くマンドヴィ川南岸河口近くにあるゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパ。

ゴア州はポルトガルの植民地だった歴史があるので、州都パナジでは街並みも人々の物腰もどことなく欧風の香りがします。
このホテルにもそんな雰囲気があって、ふと自分がインドの片隅にいるのを忘れてしまいそう。
インドの旅の中休みに寄ってみてもいい所だと思います。

マンドヴィ川に沿って長く続く宿泊棟は３階建て。
このホテルには新旧二つの棟があるので、お部屋の条件はよく確かめてから申し込むといいですよ。
ここではアラビア海に沈む夕日が、居ながらにして楽しめるベランダ付きベイビューのお部屋がお勧めです。
SUR SHANGHAIたちがいただいたニューウィング上階のベランダ付きベイビューのお部屋は、設備も清掃も行き届いていて気持ちのいい滞在ができました。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

昨日は暗くなってからの到着だったので、朝一番に見て回ったのはゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパの敷地内。

マンドヴィ川河口沿いの細いビーチに面した立地がいい感じなんですよ。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパの屋外プールはマンドヴィ川に面した位置。

川沿いとの仕切りが無いように見えますが、防波堤も兼ねたような壁が続いていて、外部の人は入って来れない仕組み。
マンドヴィ川に通じる通路にはガードマンさんもいて安心。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパ敷地からは、マンドヴィ川とアラビア海も見えて広々ゆったりした気分。
お天気のいい夕暮れには、アラビア海に沈む夕日も見られます。

干潮の時間帯には川沿いのビーチも広くなって、地続きのミラマー・ビーチ方向から散策にやって来る人たちの姿も。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパでは、結婚披露宴も中庭で行っています。
SUR SHANGHAIたちが泊まった２月下旬の数日はお日柄がよかったのか、ほぼ毎日披露宴があって、朝から飾り付けの職人さんたちが出入りしてました。

この日は昼だけで終わったようですが、別の日には夜の披露宴で大賑わい。
中庭に面した部屋に泊まった人たちは、うかつに窓も開けられなかったのでは。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパでの朝食は、洋風インド風が入り混じったブッフェ。
それとは別に、追加料金なしのマサラ・ドーサ(MASALA DOSA)も注文可能。

マサラ・ドーサは、まろやかなカレー風味に煮上げたジャガイモをクレープ風のサクサクした皮で筒状に巻き上げたもの。
お好みで、一緒に出て来る薄いカレーやチャッツネ類で味に変化を付けながらいただきます。

チャッツネは、ペースト状のインドの調味料で、料理の付け合わせ的に出てきます。
画像のものは、左からコリアンダー、トマト、ココナツを使ったチャッツネ。
初めての方は、ちょっとづつお味見をしてみましょう。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

さて、朝ご飯を済ませたら、既に借りてある車で、ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパのあるマンドヴィ川南岸のパナジから北岸を目指します。

最初は北岸河口の岬にあるフォート・アグアダ（アグアダ城）に行って、あとは様子を見ながらアンジュナ・ビーチあたりまで行ってみようか。

それにはまず、マンドヴィ川を越す必要がありますが、現代のパナジにはその名もマンドヴィ橋という立派な橋があるのでそれを渡ればよし。

あ！　あれがマンドヴィ橋だね！

マンドヴィ川に架かるNH１７号線のマンドヴィ橋を渡って北岸へ。

この幹線道路の様子だけを見ると、そんなにインドインドした感じが無いんですが、橋を渡り切って入って行った北岸沿いの道が大変。(；＾ω＾)

一応道はあるんですが、曲がりくねって狭かったり、集落では人や各種の車や動物が次々に飛び出してきたりして、まるで障害物競走のよう。
はっきり言って、ストレスだらけのドライブでした。

マンドヴィ川北岸に渡って、最初に見つけたガソリン・スタンドで給油。

借りたばかりの車なのに？とお思いでしょうが、返す時には満タンにしなくてもイイと言う条件で、少ししか入っていなかったんです。

で、スタッフに入れてもらったレギュラーは、５２ルピー/リットルだったような。
これで、今日は安心して走れるね。

フォート・アグアダへ向かうマンドヴィ川北岸沿いの道。

この画像だけだと、自分でも「上の方で言っていたほど凄くないじゃん。」に思えてくるんですが、実際にはひやりはっとの連続道。

気の休まる暇が無い道筋でした。

マンドヴィ川北岸の岬近く。

あれ？　あんな所に古びた要塞の一部らしきものが。
あれがフォート・アグアダ（アグアダ城）？　(・・?
違うよね。

…と、標識に≪牢獄≫と出ていたので、行ってみると…、

…そこは今現在も実際に使われているらしい牢獄だった！　Σ(ﾟдﾟll)

こっそりと、元の道に戻ります。

マンドヴィ川北岸で見つけたキワタノキの木。
インドやオーストラリアが原産のパンヤ科の木だそうで、樹高は２０mくらいにもなるそうです。

５枚の花びらを持った花が、葉っぱが出る前の枝に咲くのが不思議な眺め。
ツバキの花のように花全体がぽたりと落ちたあとは、フワフワの綿毛が詰まった実が付きます。

これまでアジアのあちこちで見たキワタノキの花の色はヤマブキ色からオレンジ色だった。
ゴアのはずいぶん赤みが強くて、別の種類の花のよう。

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパを出てから１時間ほどで、マンドヴィ川北岸の岬にあるフォート・アグアダ（アグアダ城）到着。

オープン時間は８：３０〜１７：３０で見学無料。
写真はOKですが、三脚の使用はダメだそうです。

車両は、その敷地内部には入って行けません。
どこに停めたらいいかな？とあたりをｷｮﾛ( ｢･ω･ )ｷｮﾛ( ｢･ω･)ｷｮﾛ

すると…、

アグアーダ城 城・宮殿

…車道反対側の露店が並ぶ後ろ側が簡単な駐車場になっていました。
誰も料金を徴収に来なかったけど、元々無料だったのかな。

フォート・アグアダ（アグアダ城）は、日差しギラギラの見所。
ここで飲み物くらいは買って行くといいですよ。

アグアーダ城 城・宮殿

マンドヴィ川北岸の岬にあるォート・アグアダ（アグアダ城）の城壁に立ってみる。

遠くに見える陸地はゴア州の州都パナジがあるマンドヴィ川の南岸。
今朝出てきたゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパもそちら側。

こうして見てみると、マンドヴィ川の河口って随分広いのね。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）には、マンドヴィ川からの敵の侵入を食い止めるための、万里の長城的部分もあった。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）は、ポルトガル時代の１７世紀に建てられた砦ということで、このとおり見張り台もありました。

マンドヴィ川に出入りする船を監視していたんでしょうね。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）はお堀でも囲まれていたようで、その痕跡がはっきり残っています。
敷地内を歩いている人と比べると、その規模がはっきり分かります。

このお堀に水は張られていたのかな？

アグアーダ城 城・宮殿

現在のフォート・アグアダ（アグアダ城）は、四角の城壁に囲まれた砦があるくらい。

見所としてはちょっと物足りないんですが、マンドヴィ川河口やアラビア海の眺めがいい場所。
夕暮れには、アラビア海に沈む夕日が楽しめそう。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）の城壁は歩いて回れますが、結構高さがあるのに、内側には落下防止の柵はありません。

よそ見歩きは禁物。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）の出入り口あたり。

ここの使用目的は何だったのかな、と思わせる小部屋あり。
説明も付けて欲しいなあ。

アグアーダ城 城・宮殿

フォート・アグアダ（アグアダ城）を出たあとは、アグアダ・シオリム・ロードを北上してアンジュナ・ビーチへ。
この区間の移動時間は４５分ほど。
道筋は一応舗装もされているので、普通車でも大丈夫。
ただし、人も車も動物も障害物競走のように飛び出してきてストレスの多い道筋。
バスで行くか、運転手さん付きの車を雇って行くのがいいかも。
レンタル・バイクもありますが、インドの交通事情に慣れていない方にはお勧めできないと思います。

アラビア海沿岸のビーチは、アンジュナ・ビーチより北にもさらにずっと広がっているんですが、ここで切り上げ。
気になる方は、さらに探索を続けては？

フォート・アグアダ（アグアダ城）〜アンジュナ・ビーチの区間途中にも、町や村ごとに違った名前が付けられたビーチがありますが、帰りに気になった場所だけ寄ってみようと思います。

アンジュナ ビーチ ビーチ

上掲の画像の駐車場からアンジュナ・ビーチまではすぐそこ。
でも、アグアダ・シオリム・ロードの分岐点からアンジュナの村までの距離がなんだか随分長かったような気がする。
障害物競走的道筋で、ストレスを感じたからかも。

アンジュナ・ビーチは、赤土の崖の下に広がる岩場の多い海岸。
泳ぐのには不向きそうですが、崖の上からのアラビア海の眺めよし。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチの磯辺。

潮溜まりの動植物観察に下りて行く人多し。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチの崖の上には、景色を楽しみにやって来たお二人様が。

アンジュナ ビーチ ビーチ

あれ？　お一人様だったのかな、このおねえさん。

セクシーな後姿と横顔。

同性のSUR SHANGHAIも見惚れてしまう雰囲気あり。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチの崖の上には、簡単な造りのカフェ兼バー兼食堂が並んでいます。
アラビア海を眺めながら、一休みして行きましょう。

バックパッカー風旅をしていた頃のSUR SHANGHAIなら、この町のゲストハウスに泊まってあちこち行っただろうな。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチの崖の上に並んでいる食堂の一軒。

WESTENDという洒落た名が気に入って入ってみました。
きさくな地元おにいちゃんが出迎えくれますよ。

ここでのお勧め席は…、

アンジュナ ビーチ ビーチ

…目の前にアラビア海が広がるカウンター席。
海風を感じながらの休憩タイムが楽しめます。

ここも夕暮れの景色がいいでしょうね。

アンジュナ ビーチ ビーチ

WESTENDでは、パコーラー（PAKORA)を頼んでみたSUR SHANGHAIたち。

パコーラーは、インド版フリッター（もしくは天ぷら）。
一口大に切った野菜やチーズに、スパイス入りの衣をまぶし、油で揚げてあります。
お店によっては、更に赤いスパイス入りソースが付いて来たり。
指でつまんで食べる気軽な軽食です。

野菜は、ブロッコリーやカリフラワー、インゲンなどの火の通りやすいものが主体。
これもメニューで見かけたら、お試ししてみるといいですよ。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチの駐車場に戻って来てみると、聖牛さんたちが誰かの車の後ろでゆったりモード。

車の前にはヤシの木があるから、ここに車の持ち主が現れても、おいそれとは車は出せそうにない。

アンジュナ ビーチ ビーチ

アンジュナ・ビーチから、このあたりの幹線道路のアグアダ・シオリム・ロードへと戻る道。

標識は要所要所に出ているので迷う心配はありません。

アグアダ・シオリム・ロードでも、無謀な運転をするおにいちゃん多数。

イライラが募って、早く自分の宿に帰りたいと思う人が多いかも。

旦那もその口だったんですが…、

アグアダ・シオリム・ロードから近いカラングート・ビーチに寄って行くのには賛成。
アンジュナ・ビーチからだと３０分ほどで到着。
ここ以外にも、町ごと村ごとにビーチがあります。
お気に入りを探してみては？


カラングート・ビーチでは、ビーチのそばにこんな大きな駐車場があるのはよかったですが、ここではばっちり駐車料金を取られました。
普通車は、３時間までなら１０ルピー。

カラングート ビーチ ビーチ

カラングート・ビーチは、さっきのアンジュナ・ビーチとは打って変わって広い砂浜。

わ、随分雰囲気が違うのね。

町がすぐ隣接しているせいか、やって来るお客さんは地元の人も大勢。
ここは賑やかな海辺が好きな方向け。

カラングート ビーチ ビーチ

カラングート・ビーチは、これまた賑やかな町と直結していて、旅行客が必要とする施設が整っています。

お土産屋さんももちろん多数。
SUR SHANGHAIは、お土産＋自分用にサルエルパンツを購入。(〃▽〃)ﾎﾟｯ
ゆったりしたデザインでコットン製だから、夏のエスニック・ファッションには欠かせません。

カラングート ビーチ ビーチ

カラングート・ビーチは外国旅行客も多数。

当然ながら、ご存知ファストフード店も見かけます。

カラングート ビーチ ビーチ

そろそろ夕暮れが近い光の色になった。

できたら暗くなる前にパナジに戻りたいね。
ただでさえストレスの多い道筋だし、暗くなったら怖そう。

ここにも標識が出ていて大助かり。
え〜と、マンドヴィ川南岸のパナジへは右方向へ行けばいいのね。

ここはもう、今朝渡ったマンドヴィ橋が間近の地点で、パナジへはもうあと２ｋｍ。

この位大きい幹線道路だと、交通規則が比較的守られているようでほっと一息。

さあ、マンドヴィ橋が見えて来た。

この分だと、今日の夕日はゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパの部屋から見られそうだね。

ゆったり気分に戻って眺めてみたい。

戻って来たゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパ。

ベイビュー・ダブル、ベランダ付きのお部屋だと、広さもあって温かみのあるインテリアがゆったり感と安心感を与えてくれます。
浴室には、シャワーブースのほか、大きめの浴槽もあって日本人向け。

さっきまでのドライブの緊張感から解放されてふうっと溜息。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

一旦シャワーも浴びて、ちょっとウトウト気分になったゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパのお部屋。

飲み物を手にベランダに出てみると、この日の太陽がアラビア海の西を目指す姿があった。

ああ、いい眺めだ！　

画像奥に黒く見える陸地は、今日行ってみたマンドヴィ川北岸の岬。
あそこのフォート・アグアダ（アグアダ城）から見る夕日も同じようにきれいだろうね。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパのお部屋のベランダ。

アラビア海の西を目指す夕日、シルエットになったヤシの木立、静かな時間…。

今日のストレスが多かったドライブ旅も忘れ去って、すべてが美しい。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

すっかり日の落ちたあとのゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパのロビーあたり。

今日のお客さんたちはもう全員到着して、晩ご飯に行ったらしい。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

夜のゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパの庭にも行ってみた。

プールサイドもしっとりと落ち着いた雰囲気の夜。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

プールの向こうに見える点々とした明かりはマンドヴィ川北岸の町の灯。

プールサイドにはBBQレストランもあるのね。
もうちょっと軽めの食事も出しているなら、ここで夕食にしたかったな。

ゴア マリオット リゾート & スパ ホテル

この日の夕食は、パナジへの道筋で見かけたアジア料理店のTAOへ。

ここでは、中華から東南アジア、南アジア一帯のアジア料理が楽しめます。和食は無し。
場所はA-1, Pinto Arcade, Opp.Panjim Gymkhana, Campalで、ゴア・マリオット・リゾート・アンド・スパとパナジの市街地との中間。
どちらからも歩いて行くには半端な距離なのが惜しい。

静かな屋内席のほうがお勧めのお店で、SUR SHANGHAIたちが頼んだ中華系炒め物料理に限っては味もよかったと思います。

これで明日への活力も生まれたし、明日は懲りずにマンドヴィ川南のビーチ探索に行ってみようか。

タオ (ゴア店) アジア料理