2015/05/11 - 2015/05/12
91位(同エリア375件中)
zosoさん
客室、館内のご紹介に続き夕食、朝食をご紹介。
通された部屋は今まで見た事がないタイプの作りでした。
PR
-
食事は全て個室になっています。
私が案内されたのは2人入ればいっぱいになってしまう個室。
まるでお茶室のにじり口の様な入口。
床から1メートルちょっとしかないんじゃないかと思います。
勿論屈まないと入れないしお給仕をして下さった方は床に膝を付いて出入りしていらっしゃいました。 -
お部屋は2.5×5メートル程ですが天井がやたら高かったです。
曲面廊下に似たモチーフが此処にもありました。 -
テーブルに着くと既に並んでいるお料理の向こうに小さな庭と蹲が見えます。床から立ち上がる壁面かわりのガラス窓は途中から斜めになっていました。建物の高さそのままの吹き抜けになっているのか一階にいるのに屋根裏部屋にいる様な不思議な感覚です。
外からも廊下からも部屋に誰がいるのかわからないので秘密の小部屋みたいで楽しめました。 -
皐月 花菖蒲の御献立
まずば組肴。
鱧落し 酢味噌と梅醤油
蛸柔煮(明石産)
抹茶豆腐 キャビア 旨味出し
黒毛和牛の長葱八幡巻
花豆のブランデー煮
焼平茸 舞茸おろしポン酢和え
蕗の葉で隠れているのは白加賀梅シロップ煮
関西出身の私にはお馴染み、懐かしい取り合わせです。特に明石産の蛸は身近な食材で魚屋さんでは活きている蛸が普通に売っていたのを思い出しました。箱から逃走している蛸を見つけるとお客さんがよく言ってました。
「おっちゃ〜ん!蛸逃げとぉで〜!」 -
お椀
海老真蒸西京仕立て
西京味噌のお汁でした。美味しかったけど本当は西京味噌汁らしくもう少しこっくりしてる方が好みです。
でも肝腎の中身の写真を撮り忘れました。
だってお椀自体が素敵だったのです。
扇面に描かれているのは 松島です。 -
蓋の裏には同じく扇面に
安芸の宮島
天橋立
つまりお椀で日本三景を表現していました。
しげしげと眺めちゃいました。 -
お造りは
魚籠盛り -
本鮪トロ身 活平目洗い 赤貝
ギンヒカリ昆布巻き
上に乗っているのは 花胡瓜です。
花ズッキーニはフレンチで食べた事がありますが、花胡瓜は初めて!
4センチ位ですが本当に可愛らしい胡瓜でした。
あまりにも可愛いので最後まで取って置いてパクリ! -
炊合せ
石垣豆腐 那須南蛮煮 一寸豆
生湯葉含ませ 蕎麦米餡掛け
器の模様が好みなのでお行儀が悪いですが器に蓋を添えて撮影。 -
石垣豆腐とは里芋を玉子豆腐で固めた物。里芋を石垣に見立てているんですね。
蕎麦のみは玄皮を剥いてあり全体的に優しく纏まっていました。 -
洋皿
上黒毛和牛ロース肉ステーキ
黒米リゾット ズッキーニ 玉葱
菠薐草 谷川茸
ソースが美味しかったのですが、隠し味が何だか解らなかったのです。
チョコレートの様な気持ちがしますがどうでしょう?
南米ではお肉のソースにチョコレートを使いますよね。
美味しいお肉、黒米はとても力強かった!古代の人々は凄い食材を食べていたんですねぇ。 -
冷皿
フルーツトマト
ミントソース ワインラッキョ -
ミントソース⁉?と思いましたが
トマトの味が強いのと辣韮のワイン漬けがアクセントになってバランスの良いひと皿でした。 -
留椀 ちぎりっこ椀
御飯 もろこし飯
ちぎりっこ椀は群馬の郷土食のおっきりこみのアッサリした物でしょうか。
去年、本館の旅館たにがわに宿泊した時におっきりこみがでましたが、胡麻油が効いてコッテリしていました。
でもここまで沢山頂いて来たので
スッキリした味にほっとします。
トウモロコシを一度焼いて炊き込んである御飯がしっかりとした味なので
バランスがよい組み合わせです。 -
デザート
杏人豆腐(杏仁じゃないんですね)
アプリコットのソルベ
モチロン美味しくいただきましたが
またこのお皿が綺麗でした。 -
お皿の表面に色ガラスで水紋の様なデザインを施してあります。
手描きの様ですがひとつひとつの水玉が1ミリ位の細かい仕事。
全体を見るととてもさりげないのですがお皿の地色が真っ白ではないので
かえって温かみがある仕上がりになっていると思います。 -
変わってこちらは朝食。
豆乳付きのお豆腐、鮪のお刺身
小鉢の中にはお新香など -
お給仕のスタッフさんが着席してから
サラダを作ってくださいました。
レタスとトマト、焼いたスパム
温泉玉子をドレッシングでザックリと
和えてあります。
ドレッシングは韓国風かな? -
小さな箱の中には焼き海苔。
下に小さな炭が生けられてあって
パリパリでした。 -
蒸篭ではアスパラガス、ジャガイモ
薄切りの豚肉が入っていて、既に火は通っていますが目の前で温めてから
ゴマだれで頂きます。
右手にあるのは小釜で炊いたごはん。 -
鮎の干物、卵焼き、昆布の佃煮。
鮎の干物は小さくてあまり身がありませんが、本館で以前食べて気に入ったのでお願いしました。
鯵の干物を選ぶ事も出来ます。
小鉢に蒸し野菜に付けるゴマだれ。
小さい把手付きのカップは昆布茶です
本当に昆布が入っていて濃厚で美味しかった! -
ドリンクヨーグルト
青い切子のグラスにはすりおろしリンゴジュース。
小鉢にはデザート
紅茶のゼリー
桃のコンポート
ゼリーは普通より固めで愛玉子と似た
食感でした。
以上、夕食と朝食の様子でした。
とても美味しくいただきましたが
楽しかったのは使用している器。
結構良いお値段の旅館でも、如何にも
旅館の食器、といった見た目のを使うことが多いのですが、仙寿庵さんでは
素敵な器を楽しむ事ができました。
やはり全室で18部屋しかないのが
影響しているのかもしれませんが
御食事は五感で楽しむものですから
まず最初の印象が決まる見た目が素敵な事が嬉しく思いました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
22