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フィリピンへは以前セブ島に来たことはあったが、ルソン島は初めてだ。今回の旅行のテーマと言ったものは特別にないが、ルソン島を縦断し、最北のビガンまで出て、その間に山下大将終焉の地、バナウェイの棚田、それに最後は時間があればの話だが、ゴンタさんお勧めのバクサンハンの川上りだ。<br /><br />そういう漠然とした予定で、今朝は早く起き、近くの朝食コーナーで、砂糖が一杯含まれたパック入りのインスタントコーヒーにコッペパン1個を食べ、昨日来たクバオのバスターミナルに向かった。ここには数社のバス会社が事務所を構えているが、昨日のコレギドールと違って、「バギオ」、で直ぐに通じ、通行人からでも誰からでも、出発場所は直ぐに教えてもらえた。考えてみれば、昨日は当方の発音が悪く、現地読みしないで「コレヒドール」と聞いたので、通じなかったのか知れないが・・。<br /><br />バギオはマニラに次ぐフィリピン第2の都市。と言っても人口は30万人にも満たず、その規模はタイに於ける副首都チェンマイが周辺地域を含め100万人からの大都市と比べたら、本当の地方中核都市の一つに過ぎない。マニラから凡そ350キロ、6−8時間の行程だ。幾つかある路線の内、大手で、最も頻繁に走らせている「パルタス」(Partas)社のバスを選び、朝8時出発の便に乗ることができた。<br /><br />昨日行ったコレギドールと同じ高速道路を20分程走り、昨日も立ち寄った大型ショッピングモールで停車。ここからは昨日は左に折れてバターン半島に進んだが、今日はアンヘルスに向かう。バスは農耕地の広がる草原の中を進む。この付近には20数年前、大噴火を起こしたピナツボ火山がある筈で、バスの中から周囲の山並みを見渡したが、それらしい活火山を見つけることは出来なかった。遠くになだらかな山並みが続いているだけだった。<br /><br />アンヘルスにはもう一つ。極東最大のクラーク空軍基地があったのだが、ピナツボ山の大噴火で使用できなくなり、基地要員機材共々近くのスービック海軍基地へ避難したのだが、そうこうする内、マルコス政権を引き継いだアキノ大統領により、フィリピンに於ける米軍基地は全て追い払われ、噴火の収まった現在も使用されないままになっている。NW等一部民間航空会社がこの基地跡の飛行場を民間航路として利用しているだけである。<br /><br />そのクラーク基地が今はどうなっているかと眼を光らせていたが、アンヘルスに入る直前、左手田畑の先の方にそれらしき兵舎跡等を認めたが、時代の変遷を感ずるものがあった。ベトナム戦争から早半世紀。この基地と基地の町が最も輝いていた時代は遥か昔に過ぎ去り、街の中心部だけは流石に賑わいを見せてはいたが、余りパッとしない半分過疎化しつつあるアンヘルスを通り抜けバスは北に向かって進んでいった。<br /><br />街中には数か所のバスストップもあり、その都度乗客の乗り降りがあり、賑わいを見せているが、人々の表情は昨日まで見て来たマニラ市内の人々は違って、落ち着いて、穏やかで、田舎の町へやってきた、との感であっら、単細胞のナマコの腸のように1本伸びた国道沿いに街は開け、凡そ1.5キロ程の中央通りを通り抜け、そこからはバスは本当の田舎、人家もまばらになる高原状の台地を進み、途中の大きな街や、2回程のトイレ休憩、食事休憩をし、2時前にはバギオのバスターミナルに到着した。

ルソン山紀行(11)アンヘルスを通り抜けバギオへ。

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2014/04/25 - 2014/05/05

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ちゃお

ちゃおさん

フィリピンへは以前セブ島に来たことはあったが、ルソン島は初めてだ。今回の旅行のテーマと言ったものは特別にないが、ルソン島を縦断し、最北のビガンまで出て、その間に山下大将終焉の地、バナウェイの棚田、それに最後は時間があればの話だが、ゴンタさんお勧めのバクサンハンの川上りだ。

そういう漠然とした予定で、今朝は早く起き、近くの朝食コーナーで、砂糖が一杯含まれたパック入りのインスタントコーヒーにコッペパン1個を食べ、昨日来たクバオのバスターミナルに向かった。ここには数社のバス会社が事務所を構えているが、昨日のコレギドールと違って、「バギオ」、で直ぐに通じ、通行人からでも誰からでも、出発場所は直ぐに教えてもらえた。考えてみれば、昨日は当方の発音が悪く、現地読みしないで「コレヒドール」と聞いたので、通じなかったのか知れないが・・。

バギオはマニラに次ぐフィリピン第2の都市。と言っても人口は30万人にも満たず、その規模はタイに於ける副首都チェンマイが周辺地域を含め100万人からの大都市と比べたら、本当の地方中核都市の一つに過ぎない。マニラから凡そ350キロ、6−8時間の行程だ。幾つかある路線の内、大手で、最も頻繁に走らせている「パルタス」(Partas)社のバスを選び、朝8時出発の便に乗ることができた。

昨日行ったコレギドールと同じ高速道路を20分程走り、昨日も立ち寄った大型ショッピングモールで停車。ここからは昨日は左に折れてバターン半島に進んだが、今日はアンヘルスに向かう。バスは農耕地の広がる草原の中を進む。この付近には20数年前、大噴火を起こしたピナツボ火山がある筈で、バスの中から周囲の山並みを見渡したが、それらしい活火山を見つけることは出来なかった。遠くになだらかな山並みが続いているだけだった。

アンヘルスにはもう一つ。極東最大のクラーク空軍基地があったのだが、ピナツボ山の大噴火で使用できなくなり、基地要員機材共々近くのスービック海軍基地へ避難したのだが、そうこうする内、マルコス政権を引き継いだアキノ大統領により、フィリピンに於ける米軍基地は全て追い払われ、噴火の収まった現在も使用されないままになっている。NW等一部民間航空会社がこの基地跡の飛行場を民間航路として利用しているだけである。

そのクラーク基地が今はどうなっているかと眼を光らせていたが、アンヘルスに入る直前、左手田畑の先の方にそれらしき兵舎跡等を認めたが、時代の変遷を感ずるものがあった。ベトナム戦争から早半世紀。この基地と基地の町が最も輝いていた時代は遥か昔に過ぎ去り、街の中心部だけは流石に賑わいを見せてはいたが、余りパッとしない半分過疎化しつつあるアンヘルスを通り抜けバスは北に向かって進んでいった。

街中には数か所のバスストップもあり、その都度乗客の乗り降りがあり、賑わいを見せているが、人々の表情は昨日まで見て来たマニラ市内の人々は違って、落ち着いて、穏やかで、田舎の町へやってきた、との感であっら、単細胞のナマコの腸のように1本伸びた国道沿いに街は開け、凡そ1.5キロ程の中央通りを通り抜け、そこからはバスは本当の田舎、人家もまばらになる高原状の台地を進み、途中の大きな街や、2回程のトイレ休憩、食事休憩をし、2時前にはバギオのバスターミナルに到着した。

旅行の満足度
4.5

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  • ホテル近くのビルの外壁に付けられた分電盤。マニラの電力事情はどうなっているのだろう・・

    ホテル近くのビルの外壁に付けられた分電盤。マニラの電力事情はどうなっているのだろう・・

  • 朝早く、食堂はまだ開いてなく、ホテル近くの角の立ち食いパン屋で、済ます。タクシー運転手とか、近所の人が食べに来ていた。皆、パック入りの砂糖一杯のコーヒーを飲んでいる。

    朝早く、食堂はまだ開いてなく、ホテル近くの角の立ち食いパン屋で、済ます。タクシー運転手とか、近所の人が食べに来ていた。皆、パック入りの砂糖一杯のコーヒーを飲んでいる。

  • ペドロヒル(ギル)駅に行く途中で見たヤクルトビル。この国ではヤクルトは頑張っている。

    ペドロヒル(ギル)駅に行く途中で見たヤクルトビル。この国ではヤクルトは頑張っている。

  • クバオからバギオ行のバスの車内の様子。

    クバオからバギオ行のバスの車内の様子。

  • 1時間程走り、最初のトイレ、朝食の休憩となる。

    1時間程走り、最初のトイレ、朝食の休憩となる。

  • 日本のドライブインと比べたら、品も少なく、値段も高い。

    日本のドライブインと比べたら、品も少なく、値段も高い。

  • 朝食用にまずい麺を食べたが、こんなので80ペソ、250円からする。

    朝食用にまずい麺を食べたが、こんなので80ペソ、250円からする。

  • バスの中でのつまみ用に、ドライフルーツを買う。

    バスの中でのつまみ用に、ドライフルーツを買う。

  • 更に2時間程走った後、トイレ休憩。

    更に2時間程走った後、トイレ休憩。

  • ここで乗客は昼食を食べるようだ。

    ここで乗客は昼食を食べるようだ。

  • 当方、お腹もそれ程空いてなく、豚皮の揚げ物があったので、それを買って車内で食べる。

    当方、お腹もそれ程空いてなく、豚皮の揚げ物があったので、それを買って車内で食べる。

  • 2時過ぎ、バギオのバスターミナルに到着。待ち構えていたオートタクシーに案内されたホテル。

    2時過ぎ、バギオのバスターミナルに到着。待ち構えていたオートタクシーに案内されたホテル。

  • ターミナルで寄って来た男に連れてこられたが、ここは2軒目だ。

    ターミナルで寄って来た男に連れてこられたが、ここは2軒目だ。

  • Ferionniという名前のホテルで、1500ペソを値切って1200ペソにしたが、余り良くない。中間手数料を大分かすめ取られたか・・

    Ferionniという名前のホテルで、1500ペソを値切って1200ペソにしたが、余り良くない。中間手数料を大分かすめ取られたか・・

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