2015/05/01 - 2015/05/06
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彷徨人MUさん
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1).旅の始めに
浮き橋を 揺らす黄河に 蓼の雨
慈覚大師円仁の「入唐求法巡礼記」を辿る今回の旅は、「山東省」の省都「済南市」を流れる黄河の「浮き橋 」(国道309号線)から出発した。開元5年(西暦840年)4月11日、円仁は、此処「黄河」の「渡し口」に到着している。
朝、僕は、タクシーで,「黄河」に向かったが、道が渋滞し、やがてタクシーは動かなくなってしまった。堤防に上がり、「黄河」を眺めると、河に架かる「仮設橋」は、車が数珠つなぎの状態であった。
2).河北省の省都 「石家庄市」へ、そして『趙州橋』
翌朝、「青銀高速道路」を走る定期バスで、「済南」から、「青銀高速道路」(G20号)を通り、「河北省」の省都、「石家庄」に向かった。「石家庄」には、午後5時前に到着し、「石家庄希尓酒店」に宿泊した。翌日、「趙県」にある『趙州橋』を見るため、昨日通った高速道路を30分ほど戻り、「趙県インター」で降り、商店街に向かった。「南北大街」のロータリーの中に、宋代の「経幢」があり、嘗ての「開元寺」跡であった。
円仁さんの開元5年4月19日の日記には、『趙州の南、「開元寺」に到って、宿す』とあり、この辺りで一泊している。僕は、『趙州橋』を見学後、「青銀高速道路」を戻り、「正定開元寺」へ、向かった。
3).「鎮州節度府」(正定県)へ
開元5年4月18日、円仁さんは、趙州界寧普県の「東唐城寺」で宿泊。20日早朝、西北約40里の「鎮州節度府」に向かい、鎮州の「作護駅」で宿泊。翌21日、約15キロ先の『鎮州節度府』、現在の河北省「正定県」に到着している。「正定県」は、嘗ては「城郭都市」で、「開元寺」に入ると、正面に、正四角錘の「須弥塔」があった。円仁さんは、ここでは、「金沙禅院」に立ち寄り、そこで「餃子」を食べている。
「天寧寺」の「凌霄塔」、「広恵寺」の「華塔」、「臨済寺」の「澄霊塔」等を見ながら、円仁さんの跡を辿って行った。『鎮州節度府』の見学を終え、「石家庄」のホテルへ戻るタクシーの運転手が、「現在の国家主席習近平さんは、若い時に、ここ正定県の書記をしていた」と、教えてくれた。「国家主席になられたので、何かとこの街にとってプラスでしょうね」と、尋ねると、「もちろんだ」と、運転手は、得意気であった。
4).山西省の省都 「太原市」へ
風鐸に 牡丹爽やぐ 双塔寺
「石家庄」駅から、山西省の省都「太原市」までは、約1時間半の「高鐵」の旅である。道中は、起伏のある地勢であり、進むに連れ、深い崖地が至る所で無造作に入り組む、荒れ地が続く山間を、列車は走って行った。「太原南駅」到着後、タクシーで、「湖濱国際大酒店」に向かい、チェックイン後、「永祚寺」へ向かった。
「永祚寺」の境内には、「宣文塔」(1608年から1612年に建築、高さ54.78メートルの13階建て)と、「文峰塔」の、二つの塔があり、このことから、通称「双塔寺」とも呼ばれている。境内では、「牡丹祭」が始まっており、結構賑わっていた。
5).「太原」での、円仁さん
円仁さんは、開元5年7月13日に「太原府」に入っており、此処では、「花厳下寺」、「度脱寺」、「崇福寺」、「開元寺」、「大葉寺」、「童子寺」、そして「雨花寺」等の寺を廻っている。
僕は、地図で、「雨花寺」だけを見つけることが出来た。ライシャワー博士の「円仁 唐代中国への旅」では、『円仁は、「太原府」では、州庁には赴いたが、結局、「龍泉」を見ただけに留まった』と、書かれている。地図を見ていたら、「普陽湖」の北西近くを走る「高速道路G5」の西側に、「龍泉」という保養地があり、「龍泉寺」を見つけた。「龍泉古院」は、西暦710年に建立されており、円仁が立ち寄った「普祠」内の「雨花寺」にも、比較的近い場所であった。
高速道路の下を潜り抜け、保養施設や、学校等を過ぎた山裾に、整地された広い敷地に、真新しい寺院や塔などが点在していた。歩いて行くと、塀で囲われた寺院の正面に、「龍泉寺古院」と彫られた石碑があった。中に入ると、年配の僧侶がいたので、「840年ごろに、日本僧侶が来ませんでしたか」と,尋ねたら、「確かに日本の僧侶が来たという話は聞いている」と、言う。その僧侶の名前を聞いたが、判らないと言う。僕は「円仁さん」に違いないと思いながら、古院を見て回った。円仁さんは、此処では、「普祠」にある「雨花寺」に立ち寄り、「汾河」沿いを南下し、「黄河」を渡り、「長安」へ向かっている。
今回の「円仁さん追っ駆けの旅」は、此処で、タイムアウトとなり、「上海」に戻り、翌日、帰国した。(終)
* Coordinator: H. Gu
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山東省の省都 済南市(嘗ての臨済府) 泉城広場
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山東省の省都 済南市(嘗ての臨済府) 泉城広場
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山東省 済南市
魯菜料理(山東省曲阜の伝統料理)の「閻府」済南恒隆店での夕食の明細一覧 -
山東省 済南市
魯菜料理(山東省曲阜の伝統料理)の「閻府」済南恒隆店
「青島ビール」 -
山東省 済南市
魯菜料理(山東省曲阜の伝統料理)の「閻府」済南恒隆店 -
山東省 済南市
魯菜料理(山東省曲阜の伝統料理)の「閻府」済南恒隆店 -
山東省 済南市
魯菜料理の「閻府」済南恒隆店での夕食
「山東ナマコ」 -
山東省 済南市
魯菜料理の「閻府」済南恒隆店での夕食の明細一覧
「爆炒腰花」 -
山東省 済南市
黄河に架かる『浮き橋』 -
山東省 済南市
黄河に架かる『浮き橋』 -
河北省 石家庄に向かう高速道路G20を走るバスから見た河北省の穀倉地帯の風景。
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河北省 石家庄市
市内中心にある「石家庄ヒルトンホテル」の部屋からの風景 -
河北省 趙県
街の中にある『石塔』 -
河北省 趙県
『趙州橋』地区 -
河北省 趙県
『趙州橋』地区 -
河北省 趙県
『趙州橋』 -
河北省 趙県
『趙州橋』 -
河北省 定正県
正定古城四塔の一つ「開元寺」の『須弥塔』
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河北省 定正県
「正定開元寺」の『鐘楼』 -
河北省 定正県
「正定開元寺」の境内
手前の石像は、亀に似た伝説の動物(中国語では、「贔屓」と書いてbixiと言う) -
河北省 定正県
「正定開元寺」の『須弥塔』の塔の基礎の『力士像』 -
河北省 定正県
「正定開元寺」の『須弥塔』の塔の基礎の『力士像』 -
河北省 定正県
「正定古城四塔」の一つ開元寺の『須弥塔』 -
河北省 定正県
「正定古城四塔」の一つ天寧寺の『凌霄塔』 -
河北省 正定県
正定古城内の塔などの案内掲示(天寧寺境内) -
河北省 正定県
天寧寺境内 -
河北省 正定県
正定古城四塔の一つ広恵寺の『華塔』(別名は多宝塔) -
河北省 正定県
『南城門』(長楽門) -
河北省 正定県
『臨済寺』 -
河北省 正定市
正定四塔の一つ臨済寺の『澄霊塔』(名青塔) -
河北省 石家庄市
石家庄ヒルトンホテルからの風景 -
河北省 石家庄市
石家庄ヒルトンホテルからの風景 -
河北省 石家庄市
石家庄西駅(『高鉄』中国版新幹線の駅舎) -
河北省 石家庄市
石家庄西駅(『高鉄』中国版新幹線の駅舎) -
山西省 太原市
太原南駅(『高鉄』中国版新幹線の駅舎) -
山西省 太原市
永祚寺の『双塔』(向かって左が文峰塔、右が宜文塔) -
山西省 太原市
永祚寺の『双塔』(手前が「宣文塔」、奥が「文峰塔」) -
山西省 太原市
永祚寺の『双塔』の一つ「文峰塔」 -
山西省 太原市
永祚寺の『双塔』の一つ「宜文塔」 -
山西省 太原市
永祚寺の『双塔』(向かって左が「文峰塔」、右が「宜文塔」) -
山西省 太原市
『東湖酢園』 -
山西省 太原市
『東湖酢園』 -
山西省 太原市
『東湖酢園』 -
山西省 太原市
『東湖酢園』 -
山西省 太原市
『龍泉寺』 -
山西省 太原市
『龍泉寺』 -
山西省 太原市
『龍泉寺古院』 -
山西省 太原市
『龍泉寺古院』 -
山西省 太原市
『龍泉寺古院』 -
山西省 太原市
龍泉寺境内 『龍泉寺古院』 -
山西省 太原市
龍泉寺内の仏塔 -
山西省 太原市
龍泉寺境内 山裾の寺院群は、『龍泉寺古院』
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