2010/08/15 - 2010/08/17
6位(同エリア190件中)
山と湖さん
ポルトガルの旅もそろそろ終盤。
ルースからリスボンに戻る途中にエヴォラに寄りました。
エヴォラでは日本から来ていたボランティアの人達が日本文化の紹介をしている様子を見ることが出来ました。エヴォラの歴史遺産の中で日本文化に出会い、二つの国の間でこうした交流が脈々と続いているということを知って嬉しさを覚えました。
☆☆日程☆☆
1日目 成田 → ロンドン
2日目 ロンドン → リスボン(カテドラル・サンジョルジェ城)
3日目 リスボン(ベレンの塔・ジェロニモス修道院・国立古美術館・サンロケ教会)
4日目 リスボン(シントラ王宮・ムーアの城跡・ロカ岬)
5日目 リスボン → ラーゴス(サンタマリア教会) → ルース
6日目 ルース → サグレス → オレンジ海岸
7日目 ルース → エヴォラ(カテドラル・ディアナ神殿)→ リスボン
8日目 リスボン → ロンドン → 成田
9日目 成田着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
旅も7日目。今日はリスボンに戻り翌日は帰国。
リスボンに戻る前にエヴォラに寄ってみようということになりました。
道中、コルク樫を随分見かけました。
アンテレージョ地方の中でも特にエヴォラはコルク樫に適した土地なのだそうです。 -
コルク樫の写真を撮ろうと車を停めてもらったのですが、場所が悪かった。
近寄っていくには遠すぎる…。
間近に見たいからもっと良い場所で停めて、と夫に注文をつけるも、なかなか見つからないまま、エヴォラに着いてしまった…。 -
ルースからエヴォラまでは2時間弱で到着。
城壁に囲まれた旧市街はローマ帝国やイスラム勢力に支配された頃の特徴を残す遺跡、建物もあり世界遺産ともなっています。
イエズス会が勢力を持つ宗教都市として発展していた頃に天正遺欧少年使節団もここを訪れました。 -
バスターミナル付近に駐車した時、外気温は40度!
まだ午前11時だというのに…。
40度の暑さは初経験。
ポルトガルに来てから一番の暑さを体感しながら町の中心部まで20分くらい歩く。 -
地図を見ると市場があるようなので寄ってみました。
市場に入ったとたん生臭い匂いが鼻をつきました。
魚市場なのかもしれません。
この時間にはもう店仕舞いの時間らしく、すでに後片付け中でした。歴史地区の中に生活感のあるこんな市場があるのが面白く思えました。
写真は市場に面するサン・フランシスコ教会。 -
サン・フランシスコ教会
15〜16世紀に建てられた教会。 -
長い身廊の両側にいくつもの礼拝堂が並んでいます。
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主祭壇
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豪華な礼拝堂
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教会の中はヒンヤリとしていてほっと一息つけます。
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窓からこぼれる光。
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教会の横にある人骨堂 。
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16世紀に大流行したペストや戦争で亡くなった人の骨を集め、修道士たちの瞑想の場として建てられたそうです。
骨を飾るのはキリスト教のメメント・モリ、「死を忘れるな」と言う教えによるものだとか。 -
約5000体もの人骨が教会内を埋め尽くしています。
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吊るされた人骨は大人と子供のもの。
理由があって吊るされているらしいのですが…。 -
以前オーストリアのハルシュタットで入った小さな教会では、飾られていた頭蓋骨には死者に対する畏敬の念と愛情が感じられましたが、ここではそのようなものは感じられませんでした。
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人骨堂の中の祭壇。
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ジラルド広場
広場にあるレストランで昼食をとりました。 -
カテドラルが開く時間まで、アーケードの下を歩いたり路地裏を散策。
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エヴォラはコルクが名産というだけあって、カバンや財布までコルク製のものが売られていて見るだけでも楽しめました。
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コルク製品に特に欲しい物はなく、代わりに青い絵柄が気に入ったお皿を購入。
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思わず入りたくなる可愛らしい路地。
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広場の見晴らしの良い一角に日本人彫刻家の彫刻があったり、広場は観光の中心になっています。
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元修道院のポサーダ(国営ホテル)もこの広場に面しています。
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ディアナ神殿は月の女神ディアナに捧げられたローマ時代の遺跡。
ローマ帝国時代からこの地が繁栄していたことが伺えます。 -
この神殿の建築様式はコリント様式。
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柱頭の凝った装飾がコリント様式の特徴なんだそう。
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エヴォラ大聖堂
12〜13世紀に建てられた大聖堂。 -
美しい天井の造り。
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視線を下ろすと祭壇には、
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何故か折り紙の兜がありました。
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イベリアパイプオルガン
天正遺欧少年使節団がここを訪れた際に、これを伊東マンショと千々石ミゲルが演奏したと言われています。
イベリアパイプオルガンはヨーロッパではこことスペインのカダケスだけに残っているようです。 -
「受胎した聖母マリア像」
お腹のふっくらとしたマリアさま。 -
回廊には幾つもの石棺が置かれていました。
こんな所に?という感じです。 -
説明もないので一体どんな謂れのある人の石棺なのかも分かりません。
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回廊の一角で日本人を数名お見かけしました。
着物姿のご婦人から話しかけられました。
NGOメンバーとして、リスボンとエヴォラで日本文化の紹介をするために来られたとの事。
折り紙や着物の着付け体験などをされていて、その様子を暫らく見せていただきました。こんなところで思いがけず日本の文化に出会った観光客たちは驚きながらも楽しそうに着物を着せてもらったり、折り紙を折ったりしていました。 -
扇子も展示されていて、日本文化とポルトガル文化のコラボレーション。
聖堂内にあった折り紙の兜もこの展示の一端だったと納得。 -
宝物殿では賛美歌の歌声が聞こえてきたので、その姿を探してしまいましたが、テープの録音でした。とっても美しい歌声でしたが、この教会で録音されたものだったのかな・・・。
以前、オーストリアの村の小さな教会で賛美歌のコーラスの練習にでくわし、暫らくその歌声に聞きほれていた思い出が甦りました。
教会で聞く讃美歌は信者でなくても心が洗われるような心地になります。 -
エヴォラ大聖堂(カテドラル)
狭い階段を登りテラス式の屋根に出ました。 -
凝った飾りは、建築様式が違うものがあり、それぞれの特徴が見られます。
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見晴らしが抜群によいので、遠くまで広がる景色を眺めて楽しめます。
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ローマ時代の神殿の遺跡も町にしっくりと溶け込んでいる。
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民家の瓦屋根と壁の色が統一されているので町も落ち着いた印象です。
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エヴォラの旧市街を出てから、車で城壁の外側を一周してみました。
1世紀のローマ時代に造られた城壁の残っている部分を見られればと思ったのですがちょっと分かりませんでした。 -
城壁の大部分は14世紀に造られたものです。
強固な造りでしっかりと町を取り囲んでいて、その長さは約6kmもあります。 -
これはバスターミナル側とは別の門。
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城壁の次は水道橋。
車で走りながらなので、じっくりとは見られませんでしたが、ざっとその様子だけ撮影。 -
アグアス・ダ・プラタ水道橋
1537年完成。
町の北西19kmにある泉から水を引いてきたといいます。
11kmあったうち8.3kmが残されています。
今回調べてみたら、リスボンにあるベレンの塔と同じ人物が建設指揮をしたようです。 -
城壁内と外側の一部分は16世紀に建設されたものが残っているものの、城壁の外に伸びる部分は19世紀に修復、再建されたものだそうです。
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城壁の中に残された貴重な部分を見てこなかったのが悔やまれます。
橋を利用した民家があったりして面白い光景が見られたようです。
リスボンまで無事に戻り、車を返却。
レンタカー代 4日間 438ユーロ(51,684円)
ガソリン代 87ユーロ(10,266円)
高速代 35.10ユーロ(4,141円)
※2010年旅行時レート 1ユーロ118円 -
前と同じホテルにチェックインした後は、ポルトガル最後のひと時を過ごそうとコメルシオ広場に向かいます。
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ここはかつてマヌエル1世の宮殿があった場所なので宮殿広場とも呼ばれています。
宮殿は1755年の大地震で倒壊しました。
大地震によってポルトガルは貴重な財産を随分失ったのですね。 -
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広場前にはテージョ川が流れています。
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テージョ川もこれで見納め。
岸辺では幾人もの人たちが思いに耽りながら川を眺めています。 -
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外にテーブルを出した店が賑わっていたので私たちもそこで夕食を食べました。
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どこからか店の前に若い女性が現れて、柔らかな声で歌を歌い始めました。
ファドとは違うけれど、雰囲気があって良い歌でした。 -
サンタ・ジュスタのエレベーターのライトアップされた姿は昼間とは違った美しさがあります。
やわらかな灯りが石畳にも映って、何とも素敵な雰囲気。
ゆっくりと夜の街を歩き、リスボンとお別れを告げました。 -
一転、翌日の帰国便では汗をかきました。
まずリスボン発の便が1時間遅れ、次にロンドンが見えてきたと思ったら、上空で1時間もグルグル旋回するばかり。2時間以上あった余裕の乗換え時間はすっかり無くなった。
ヒースロー空港ではTAP(ポルトガル航空)到着ターミナルからメインターミナルまで移動の必要がある。 夢中でそこら辺に居た職員から手っ取り早く情報を聞き出しバスに乗る。
しかし乗り込んだバスがなかなか発車しない。見ると運転手さえ乗車していない!
この時点で出発時刻の10分前。もう駄目だとあきらめかける…。
バスを降り、日本への国際便ターミナルに入った瞬間、「○○さんですか?」と呼びかけられた。私たちの名前が書かれたカードを持ってANAの女性職員が待ち構えていてくれました!
しかしヒースロー空港の広いこと。職員の方と走った走った。
結果、間一髪ですべりこみセーフ。
最後にこんな形で旅を終えることになろうとは…。
もちろん荷物は取り残され、翌日の便に。
二度とごめんの経験でしたが、これも忘れがたい思い出の一つとなりました。
古い旅行記となりましたが、最後までお付き合いいただき有難うございました。
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この旅行記へのコメント (5)
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- jijidarumaさん 2015/04/18 13:03:39
- ポルトガル南部ドライブ旅行
- 山と湖さん
楽しい旅のご報告拝読いたしました。
最後は少々慌てたようですが、無事にセーフとなり、
何よりでした。
私は一度、オランダのアムスで、乗り遅れました。
JalからCity-Hopperという乗りたかったプロペラ機(低空
飛行)の便でデュッセルドルフに赴任する際に、荷物の
引き取り、再チェックインで時間がかかり、乗り遅れました。
赴任日でしたので、デュッセルドルフ空港に前任者、社長を
待たせてしまい、赴任早々ミソを付けました(苦笑)。
ポルトガル料理は口に合って、毎食楽しめました。
今でも思い出すのはシントラでタクシーを雇い、ロカ岬に
行った時、岬の手前のレストランで食事をしました。
カニ、串刺しの肉などの料理に満足しました。
この時の話がいまだにポルトガルというと出てきます。
そうそう、私は最近Avisですが、昨春のレンタカー費用は
58,000円(7日間35,000円+4,600x5(23,000円、1日4,833円)
尚、乗り捨て料金Euro24.1(3,406円)が別途現地払いとなった。
合計61,406円でした。(円建て予約:12日間)
提供車種はVW Golf 5 GTD 2000cc 白 5T
オートマチック・エアコン・ナビ、ディーゼル車。
予約車はグループK(車種別 MB A-Klasse Automatik)
(メルセデス Aクラス オートマチック車が対象)
これは従来のハーツMクラス(コンパクトサイズ
オートマチック車)と同じです。
現地で借りた?、車種?も違うと思われますが、4日間で数万円
は高いなと思いました。
また旅のご報告をお待ちしています。
jijidaruma
- 山と湖さん からの返信 2015/04/18 21:05:08
- RE: ポルトガル南部ドライブ旅行
- jijidarumaさま、こんばんは。
>
> 楽しい旅のご報告拝読いたしました。
> 最後は少々慌てたようですが、無事にセーフとなり、
> 何よりでした。
>
> 私は一度、オランダのアムスで、乗り遅れました。
> JalからCity-Hopperという乗りたかったプロペラ機(低空
> 飛行)の便でデュッセルドルフに赴任する際に、荷物の
> 引き取り、再チェックインで時間がかかり、乗り遅れました。
> 赴任日でしたので、デュッセルドルフ空港に前任者、社長を
> 待たせてしまい、赴任早々ミソを付けました(苦笑)。
>
やはり乗り遅れの経験者は結構いらっしゃるのですね。
赴任早々の出来事、大変でしたね。
デュッセルドルフは日本人に住みやすい町らしいと夫から聞いています。
赴任先により暮らしが大きく左右されますよね。うちは不便な所が多かったので羨ましいです。
> ポルトガル料理は口に合って、毎食楽しめました。
> 今でも思い出すのはシントラでタクシーを雇い、ロカ岬に
> 行った時、岬の手前のレストランで食事をしました。
> カニ、串刺しの肉などの料理に満足しました。
> この時の話がいまだにポルトガルというと出てきます。
>
> そうそう、私は最近Avisですが、昨春のレンタカー費用は
> 58,000円(7日間35,000円+4,600x5(23,000円、1日4,833円)
> 尚、乗り捨て料金Euro24.1(3,406円)が別途現地払いとなった。
> 合計61,406円でした。(円建て予約:12日間)
>
> 提供車種はVW Golf 5 GTD 2000cc 白 5T
> オートマチック・エアコン・ナビ、ディーゼル車。
> 予約車はグループK(車種別 MB A-Klasse Automatik)
> (メルセデス Aクラス オートマチック車が対象)
> これは従来のハーツMクラス(コンパクトサイズ
> オートマチック車)と同じです。
> 現地で借りた?、車種?も違うと思われますが、4日間で数万円
> は高いなと思いました。
>
夫は数年前までハンガリーに駐在していましたが、ここもレンタカーは1日1万円位はしたそうです。2011年にノルウェーで借りたときも同じくらいでしたから、それに比べるとドイツは随分安いようですね。
> また旅のご報告をお待ちしています。
最後まで旅行記にお付き合い下さりありがとうございました。
山と湖
>
- jijidarumaさん からの返信 2015/04/19 00:13:45
- レンタカー費用
- 山と湖さん
言葉足らずでした。
>そうそう、私は最近Avisですが、昨春のレンタカー費用は
58,000円(7日間35,000円+4,600x5(23,000円、1日4,833円)
尚、乗り捨て料金Euro24.1(3,406円)が別途現地払いとなった。
合計61,406円でした。
(円建て予約:12日間)=>これは日本の代理店との契約で、
ユーロ建て(円安時期で)ですと、こう安くはいかないでしょう。
また、現地でレンタカーを借りると、一般的に高いようです。
ではまた。
jijidaruma
-
- わんぱく大将さん 2015/04/18 10:27:27
- 40度
- 山と湖さん
40度の経験。私もカイロで50度超える経験をしました。 じっとしてても汗が流れる? いや、流れる横でひあがってます?
ワインのコルク、好きで昔は集めたものでした。 それをひっつけて鍋しきを作ったことも。最近はゴムのようなのが多くて。 色気がないですね。
そうそう、昔ポルトガルでコルクで作った絵葉書買いましたよ。
最後、LHRで走りまわりですか? わかります。 私はAMSでそれをやりました。5人くらいぜ〜ぜ〜言いながら飛行機に飛び乗ったのに、それから1時間遅れ。荷物の積み替えなんだろうなと思ったら、きっちり乗せずに
KIX着でしたね。
ファドはもっと腹の底から歌うような感じのものじゃなかったでしょうか?
って、忘れましたが。。。
大将
- 山と湖さん からの返信 2015/04/18 20:41:08
- RE: 40度
- 大将さん、こんばんは。
> 40度の経験。私もカイロで50度超える経験をしました。 じっとしてても汗が流れる? いや、流れる横でひあがってます?
50度超とは、想像を絶しますね。暑いのは苦手なほうです。頭が働かなくなってしまう。逆に寒いのは大好き。アメリカでは零下十数度の中、幼い息子を連れて散歩していました。
>
> ワインのコルク、好きで昔は集めたものでした。 それをひっつけて鍋しきを作ったことも。最近はゴムのようなのが多くて。 色気がないですね。
> そうそう、昔ポルトガルでコルクで作った絵葉書買いましたよ。
>
> 最後、LHRで走りまわりですか? わかります。 私はAMSでそれをやりました。5人くらいぜ〜ぜ〜言いながら飛行機に飛び乗ったのに、それから1時間遅れ。荷物の積み替えなんだろうなと思ったら、きっちり乗せずにKIX着でしたね。
あの経験は何とも言えませんね。私もぜ〜ぜ〜しながら、機内で席に座るより前に水を頼みました。同情されたのか、ウーロン茶をペットボトルのまま頂きました。
> ファドはもっと腹の底から歌うような感じのものじゃなかったでしょうか?
> って、忘れましたが。。。
ファドではなかったですね。女学生がアルバイトをしているような感じでした。 チップを各テーブルで集めてまわっていた時に、隣のフランス人グループが知らん振りをしていたことを覚えています。
> 山と湖
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