2014/12/24 - 2014/12/27
9位(同エリア115件中)
Dwind_999さん
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エローラとアジャンターの石窟寺院群の観光拠点となる、アウランガーバード。
世界遺産や歴史的建造物に特に興味やこだわりがあるというわけではない私ですが、もうずいぶん前にテレビでエローラ石窟寺院の特集を観て、いつかこの目で見てみたいなぁ、しかし英語もできない私が個人旅行で行けるだろうか、とその頃は漠然と思っていました。
そして、思い立ったインド1周の旅、もちろんここを外すわけにはいきません。
それにしてもアウランガーバード、土ぼこりに包まれて、汚れた印象を与える街でした。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12月23日(火)、昼頃に宿をチェックアウトたのち、しばらく時間をつぶしてアーメダバード駅にやってきました。
16時15分発の列車?16734に乗ってアウランガーバードへ向かいます。
2Aクラスの車両でシニア料金Rs1030(2060円)。路線距離は813kmで所要15時間5分。
約35%割引のシニア料金はほんとにありがたい。アーメダバード駅 駅
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「eRail.in」というサイトで調べた列車運行スケジュールが参考になりました。
列車に乗っているときは、タブレットに入れている地図アプリ(GPSと連動してオフラインで使える)でときどき現在地を確認し、運行スケジュール表と照らし合わせて、どのくらいの遅れが出ているのかを知ることができるので、大いに助かりました。
乗り過ごしたら大変ですからね。
それにしてもインドの鉄道、この列車のように出発してから終点まで3日がかりというのもあるので、途中で少しずつ遅れていき、最後の方では10数時間の遅延となっても不思議ではないですね。場合によっては1日遅れとなることもあるとか。
※半年前にAndroidアプリ「MAPS.ME Pro」を600円で購入したけど、今は「MAPS.ME」として無料になっている。 -
アーメダバードから乗った列車はLower(下段)の寝台でしたが、その前の寝台にはサリーを着たおばちゃんが寝ていて、もう一晩中咳き込んだり、いびきをかいたり、おまけに激しく揺れる列車と相まって、ほとんど眠れないままに朝を迎えました。
[Kacheguda](ハイデラバード)まで行くと言っていたこのおばちゃん、ピーナツをくれたのであまり悪く言えなくなったけど。
朝の8時過ぎ、アウランガーバード駅に到着。 -
8時半、アウランガーバード駅から歩いて10分くらいのところにある、[Hotel Classic] にチェックイン。
チェックインは一応12時からとなっていたけど入室OKとなった、一番安い部屋の[Standard NON AC Room]。3泊で\5400。
タオルも石鹸もトイレットペーパーもなし。アメニティはほぼゼロ。
安宿ではこのようなところもたまにあるので、もう慣れてはいますがね。
そして部屋の中や狭いロビーでは蚊が飛び回り、あちこち刺されました。
持ってきていた電子蚊取りの出番です。
それに、ほぼ水に近いシャワーで、夜浴びるには気合が要ります。
おまけにフリーWiFiはロビーだけ利用可で、蚊に刺されまくりながらタブレットを使いましたが、それもネットに接続できたのは最初だけ。
その後通信不能になり、ホテルスタッフ(ちゃんとした普通のホテルマンを想像してはいけません)に言うと、「ノープロブレム、すぐに直る」と言って、ノートパソコンを引っ張り出して修復に努めていましたが、夕方になってもつながりません。
お詫びの言葉もなく、「ノープロブレム、そのうち直るから」、みたいなことばかり言いますが、「こっちは大いにプロブレムなんだよ!」
WiFiはとうとう最後まで使えず、3泊して使用できたのは最初の2、3時間だけというお粗末な大ハズレのホテルでした。 -
10時半、お粗末なホテルを出て、前の汚れて荒れた通りを左に駅の方へ歩いていると酒屋を発見。
一番安いビールを、と言って何だか知らない銘柄のビール(Rs100)をカウンターに置いて飲みました。
特にビール通でもない私、アルコール度数の高いストロング(だいたい8%)は好きになれませんが、あまり味にはこだわらないほうです。
店の男が私のタブレットでグーグル翻訳を使い、何やら私への質問を打ち込んだりしました。 -
デカン高原の西北、標高約500mに位置するアウランガーバード。
この時期、部屋の中の気温は22度?23度くらいで、夜は冷房なしでも過ごせますが昼間は歩いていると少し汗が出てきます。 -
駅周辺の道路沿いには食堂やレストラン、雑貨屋、果物や野菜を売る屋台や露店が商いをしています。
そしてどこもゴミや石ころだらけで、埃っぽい。 -
クリスマスイブのこの日、まったくその雰囲気なし。
ヒンドゥー教徒が多数を占めるこの国では、当然なのかもしれませんが。 -
駅前から北に延びる大通りを歩いて旧市街の方へ向かいます。
アスファルトが崩れたりしている整備不良の道路は、車やバイクが通ると埃が舞い上がります。 -
道路脇に適当にある、バス停らしからぬバス停。
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旧市街のバザールがある付近の食堂で昼ご飯。
この辺りには店先に焼いたチキンをぶら下げているような、チキン料理の店が多いようです。
若いお兄さんたちが商うこの店もチキンを油で揚げたりしていました。 -
スープ付きのチキンライスRs100と小さめのチキン2つ(1つRs10)。
それほどおいしいというわけではないチキンライスと、塩辛い味のスープ。 -
昼ご飯を食べ終えて、アウランガーバード駅の方へ戻って行きます。
イスラム系の住人が多いような旧市街。
道もかなり荒れています。 -
ホテル前の通りも荒れ放題。
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そして、アウランガーバード駅の入り口付近の道もご覧の通りの荒れ模様。
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チェックしたいメールなどもあるのに、相変わらずホテルのWiFiがつながらないので困りました。
それで、通りを歩いていて見つけた感じのいいホテル「Hotel Lalaji Executive」。もしかしたらここのレストランでWiFiが使えるかも、ということで入ってみました。 -
このホテル併設のレストラン、本来はここに宿泊している人だけがWiFiを使えるようですが、「滞在ホテルでネット接続できない、食事をするからぜひ使わせて欲しい」と英単語を並べてお願いしました。
そしてOKということで、ホテルのレセプションでパスワードを入力してもらい、何とかWiFiを使わせてもらうことができました。
タブレットでネットを使いながら食べたのは、相変わらずの安いベジ・フライドライスでRs120(240円)。それにミックスジュースRs60。
料理もあんが美味しく、Rs200渡してお釣りのRs20はチップとしました。 -
翌朝のお粗末なホテル「HOTEL CLASSIC」の前。
昨夜はホテルのとなりで何かのパーティがあっていたらしく、大音量のインド音楽が流れてきて、夜遅くまでうるさかったです。
ホテルを出ると、昨日の夜に行った「Hotel Lalaji Executive」のレストランで朝食。ネットも使わせてもらえるし。
※毎日通ったこのレストラン、アーメダバードの時と同じようにWiFiのパスワードが24時間で変わるのか、毎回となりのレセプションにいるスタッフからパスワードを入力してもらいました。
このホテルの男たちは、サンダル履きではなく革靴を履いており、それなりにホテルサービス業らしい統一された服装をしていて、なかでも、鼻の下に短い髭を生やしたレストラン担当の責任者らしき男は満面の笑みで私を迎えてくれるので、こちらもほんとにうれしくなります。
普段、食事の時にチップなんてほとんど払ったことのない私ですが、ネットを使わせてもらっているお礼も兼ねて、ある時はRs150の支払いにRs200を置いてきたこともありました。
この日の朝食は、バター・ジャムトースト(Rs45)とコーヒー(Rs35)。
お釣りのRs20はチップ。 -
朝食を終えると、ホテル前の道でセントラル・バススタンドへ行くためにオートリキシャを探しますが、この通りはリキシャの通行が少ない。
駅前付近から乗るしかないかな、と思っていると何人かの人を乗せた乗り合いオートリキシャが来たのでそれに乗り込みました。 -
途中で乗り換えたぎゅうぎゅう詰めの乗り合いオートリキシャで、無事セントラル・バススタンドに到着。
8時発のこのバスで、エローラ石窟寺院群へ向かいます。
バススタンドで「Ellkora Caves」と言って人に聞くと、すぐ乗るバスが見つかりました。 -
エローラへ行くために乗ったこのローカルバス、道の悪さもあるでしょうが、サスペンションとかあるのだろうか、もしかしたら万年タイヤではなかろうかと思わせるような、ものすごい振動で時おりお尻が浮いたりするくらいでした。
途中で車掌が料金徴収に回ってきて、Rs38(76円)払いました。
車掌がひもで首にかけている切符印刷の専用機器に行き先を打ち込むと、その先からレシートのような印刷された紙の切符が出てきます。
一律料金ではない、少し長い距離を走るバスはだいたいこんな発券機を使うようですが、一人一人にそんなことするのはけっこうな手間だろうと思うけど、混沌のインドではこれくらい何でもないことなんだろうな。
<エローラへのバス>
https://www.youtube.com/watch?v=wWBUujp-6ZY -
45分ほどの乗車時間で8時45分、エローラ石窟群近くの幹線道路でバスを降りたのは私一人、他のインド人を乗せたままバスは走り去って行きました。
アジャンター石窟群が放棄されたあとの、6世紀半ばから建設が始まったとされるエローラ石窟群。
ついにやってきました。 -
入口で入場料のRs250(500円)を払ってチケットをもらい、ゲートを越えて中へ入りました。
さていよいよ、1983年に世界遺産に登録されたエローラ石窟群を目の当たりにする時がやってきました。
中の公園を進んでいくと、おっ、正面に見えるあれは?エローラ石窟群 寺院・教会
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入口のゲートを抜けて石窟群前の公園を通り、正面に見えてくるのが第16窟の「カイラーサナータ寺院」。
エローラ石窟群と言えば、この「カイラーサナータ寺院」というくらい、石窟群の代名詞的存在。
ここは後の楽しみということで、まずはこの右手方向、南にある第1窟から見て回ることにします。 -
南端の第1窟付近に来ました。
第1窟から12窟までが7世紀から8世紀にかけて造られた仏教石窟群。 -
第2窟の内部。
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第2窟を出て次へ進みます。
まだ朝の9時過ぎですが、インド人の小中学生も学校ぐるみでたくさん見学にきています。何せインド人の入場料はRs10(20円)ですからね。外国人の25分の1。 -
第5窟に入った所。
インド人の見学者、どちらかといえば女の子の方が多いような感じ。 -
第5窟の内部。
講堂として使われていたそうで、大きな内部空間を持つ僧院。 -
第5窟の壁面に掘られた仏像。
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第10窟の正面。
エローラの石窟は、僧たちが暮らしたり修行したりするための僧院「ヴィハーラ」とストゥーパ(仏塔)を祀って礼拝するための僧院「チャイティヤ」が対になって造られているそうですが、この第10窟だけは、ストゥーパを祀るためだけに造られた、唯一のチャイティヤ窟とのこと。 -
第10窟の内部には、仏像とストゥーパがあり、天井の梁も見事に再現されていて見ごたえのあるものでした。
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第10窟のストゥーパの前に彫られた仏陀の像。
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まるで現代のアパートのような形の3階建ての第11窟。
その前に集合したインド人の見学者たち。 -
第13窟から第29窟までがヒンドゥー教石窟群で、6世紀から9世紀にかけて造られたそうです。
この第14窟の壁には、シヴァやパールヴァティー、ラクシュミーといった神々が彫られ、数々のインド神話の場面を表現しているそうです。 -
シヴァ神の乗り物「ナンディ」が鎮座している第15窟。
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そしていよいよエローラ石窟群のハイライト、第16窟の「カイラーサナータ寺院」にやってきました。
ここだけは入り口でチケットのチェックがありました。 -
実物を目の前にすると、さすがにスゴイの一言。
度肝を抜かれます。 -
カイラーサナータ寺院。
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8世紀の半ば、石工たちがカナヅチとノミだけで、大きな一枚岩を下へ下へと削って掘り下げていき、およそ100年の歳月をかけて造り上げたという、壮大なヒンドゥー寺院。
※動画の画面の上でダブルクリックすると全画面表示できます。さらに右下の歯車アイコンで[1080P]か[720P]に設定すればHD画質で見る事ができます。戻る時は画面の上でダブルクリックするか[ESC]キーを押せば普通サイズの画面になります。
コンパクトデジカメの画質が悪いのと、カメラワークのマズさもあって相変わらず見にくい映像ですいません。まあ、雰囲気だけでもということで、ご勘弁を。
<カイラーサナータ寺院①>
https://www.youtube.com/watch?v=Ufjr0zp8j3g -
カラフルな衣装を身にまとったインドの少女たちが、先生に引率されて見学していました。
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シヴァ神に捧げられて造られた「カイラーサナータ寺院」。
「カイラーサ」とはヒマラヤにある聖なる山のことを指し、そこにシヴァが住むと考えられているそうで、この寺院は、シヴァの住む山になぞらえられて造らているとのこと。 -
玄武岩の岩山を、幅45m、奥行き85mの広さに掘り下げて、建物を残すようにして削られていった「カイラーサナータ寺院」。
<カイラーサナータ寺院②>
https://www.youtube.com/watch?v=wcoZJnAFV5M -
「カイラーサナータ寺院」の回廊。
寺院のあちこちの壁面を飾る、神々や神話をモチーフにした彫刻も岩盤から削り出されて残されたもの。 -
本堂の基壇部分に彫り込まれたのは、「宇宙を支える象」と呼ばれる象たち。
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階段を上がって上に行くと本堂があり、多くの参拝者でごった返していました。
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本堂前の一角で、座り込んで休憩する少女たち。
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寺院の完成までに掘り出された石は、20万トン以上にもなったといわれているそうです。
<カイラーサナータ寺院③>
https://www.youtube.com/watch?v=0yCzay7aXbs -
カイラーサナータ寺院で見かけたリス。
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破壊と創造の神、シヴァに捧げられたという「カイラーサナータ寺院」の本堂。
シヴァ神のシンボルである「リンガ(男根)」が奥に祀られています。 -
一枚岩の岩山を削りながら掘り下げていき、100年をかけてこれだけのものを造るなどという気の遠くなるような途方もない発想は、いったいどこから来るのだろうか。
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勤勉実直であるが効率や功利性をも重視する日本人には、とうていマネの出来ない偉業であろう、と門外漢の私は勝手にそう思ったりします。
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今度は「カイラーサナータ寺院」を上から見てみようと、寺院の正面に向かって左横にある登り口から上がって行きました。
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あれだけの見学者がいるのに、上まで来る人は少ないようです。
たしかに、子どもたちがワイワイ騒ぎながら上がってきたりすると、かなり危険ですからね。
<上から見たカイラーサナータ寺院①>
https://www.youtube.com/watch?v=qhl7UZDGOeM -
おお、なかなかの絶景。
しかし、ちょっと恐い。 -
33mの高さがあるというのに、柵も何もない。
やはり、ノープロブレムの国だけのことはありますね。
日本だったらまず間違いなく、立ち入り禁止にするか、景観を損ねてまでも周りに柵をめぐらしたりするでしょうけど。 -
岩山から削り出されたという感じがよく伝わります。
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<上から見たカイラーサナータ寺院②>
https://www.youtube.com/watch?v=6GDnElujc9Y -
上から見たカイラーサナータ寺院。
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上から見たカイラーサナータ寺院。
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上から見たカイラーサナータ寺院。
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感動の第16窟見学を終え、さらに北の方へ歩いて第20窟のところまで来ました。
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第22窟のシヴァ神のシンボル「リンガ」。
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第27窟から先は通行止めで、回り道をして来ました。
第29窟付近から見る、第27窟と第26窟。 -
第29窟の入り口。
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第16窟の「カイラーサナータ寺院」に次ぐ規模の大きさを誇る、第29窟の中。
林立する太い柱に圧倒されます。 -
第29窟に彫られたヒンドゥーの神々の像。
これらもすべて、岩を削って彫り出されたというからもう驚くばかりです。 -
同じく、第29窟に彫られた像。
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第29窟を出て、ジャイナ教石窟群へと歩いて行きます。
歩いて行く人はほとんど見かけませんね。 -
最後のジャイナ教石窟群に来ました。
ここには第30窟から第34窟までの5つの石窟があります。 -
第31窟の前。
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第32窟の中庭にある、彫り出された大きな象。
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同じく第32窟の中庭。
これらもすべて、後から付け足したのではなく、石を削って彫り出されているわけですね。驚くばかりです。 -
第32窟の中にある、ジャイナ教の第2の師とされる「聖者ゴーマテーシュヴァラ」の浮き彫り。
ジャイナ教は徹底した禁欲・苦行、不殺生を旨とし、また無所有を実践することから裸行派というのもあって、ここにあるように裸の像である場合が多いとのこと。 -
エローラ石窟群の見学を終えて、バス乗り場付近に戻ってきました。
ジャイナ教石窟群から歩いて40分弱。
万歩計によると、エローラ石窟群で歩いた距離は約14km。
日中はけっこう暑かったのでくたびれました。
通りにある食堂のおやじさんにアウランガーバード行きのバス乗り場を聞くと、この辺で待っていたらいい、と言うのでチャイを飲みながら待機。
ちゃんとしたバス停がなく、どのバスに乗ったらいいのかわからないので、バスが来るたびに食堂のおやじさんに聞いたりして、20分ほど待ってから無事にバスに乗ることができました。 -
エローラを出てしばらくすると、道路沿いに、プーリーのような膨らんだ揚げ物(バトゥーラ)を売っている店が何軒もありました。
この辺の名物なのだろうか。 -
エローラからの帰りのバス。
青いスカーフを巻いた女性の車掌さん。運賃はRs32。
バスの揺れ、往路よりは少なかったような。 -
しかし、窓から入り込んでくるホコリは強烈。
タブレットの画面には数分で白い埃が。 -
夜は例のレストランでWiFiを使いながら食事をすませ、暇つぶしに近くのアウランガーバード駅付近をぶらぶら。
アウランガーバード駅の[ENQUIRY OFFICE]。
インドではまだまだブラウン管のモニターが活躍しています。
この日の夜は、私の部屋近くにある、今は営業していないレストランのオープンスペースで、どこかの学生らしきインド人団体客が夜の12過ぎまで騒いでいて、ウンザリさせられました。先生はいったい何をやってるんだ!
昨日のクリスマスイブといい、今日のクリスマスといい、私のサイレントナイトはどこに行ったのでしょうか。 -
エローラ石窟見学の翌日、朝の6時半にホテルを出て、駅前の通りからRs50でオートリキシャを拾い、セントラル・バススタンドにやってきました。
ガイドブック(地球の歩き方)には、ITDCの「アジャンター日帰り観光ツアー」があると書いてあったので、前日に申し込もうと行ってみましたが、現在はもうやっていないと言われ、仕方なくローカルバスで行くことにしました。
昨日のバスと同じような型のおんぼろなバスに乗って、アウランガーバードから北東へ約100kmの所にある「アジャンター石窟群」へ向かいます。
バスは7時15分に出発。運賃はRs107(214円)。 -
所要2時間15分で、アジャンターの駐車場前の道路でバスを降りました。
エローラへ行く時に乗ったバスとは違いましたが車掌が同じ男で、私の顔を覚えてくれていたようで、私がバスを降りると、笑顔で「バイバイ」と窓越しに手を振ってくれました。そんなちょっとした旅の一コマでも、いい思い出になるものですね。アジャンター石窟群 史跡・遺跡
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U字型に湾曲して走るワゴーラー川に沿った断崖をくり抜いて造られた石窟。
紀元前2世紀から紀元7世紀にかけて造られた仏教石窟寺院群で、その数は幅550mに渡って30にも及びます。
その後、ヒンドゥー教やイスラム教の台頭によって仏教が衰退してくるとこの石窟寺院群は放棄され、1000年以上もの間、人々から忘れ去られてしまったそうです。
そして1819年、この地に虎狩りに来たイギリス騎兵士官によって偶然発見されるまでは、ここら一帯は野生の虎が生息する密林に覆われていたといいます。 -
まずは5世紀後半に造られたというヴィハーラ窟(僧たちが暮らす僧院)の第1窟。
いきなりアジャンター石窟群のハイライトともいうべき石窟に入りました。
石窟内は照明が少なく部分的にライトアップされているだけで、かなり暗い。
カメラのフラッシュ撮影とビデオ撮影は禁止。 -
第1窟の本堂に祀られている仏陀像。
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そしてこれがアジャンタ石窟壁画の中で、最も有名な「蓮華手菩薩」。
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アジャンタ壁画の最高傑作といわるる「蓮華手菩薩」。
日本の法隆寺金堂壁画の原点とも言われている仏教壁画。 -
第1窟の壁画。
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第1窟の天井画。
現在は部分的に剥がれたり色あせたりしていますが、描かれた当時は鮮やかな色彩を放っていたんでしょうね。 -
第1窟の天井に描かれた絵。
仏教画の絵師たちは、この真っ暗な石窟の中でどうやって絵筆を振るったのだろうか。 -
第2窟の本堂に祀られた仏陀の像。
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第2窟の天井画。
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第2窟に描かれた「千体仏」の壁画。
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第2窟を出て、ワゴーラー川の下流から上流の方へ向かって歩いて行きます。
かつてこれらの石窟で僧たちが生活していた頃は、それぞれの石窟をつなぐ横に延びる道はなかったそうで、石窟へ行くには川から崖を登っていく必要があり、それら石窟の川からの高さは低い所で30m、高い所では75mもあったそうです。
仏教に帰依した僧たちとはいえ、ワゴーラー渓谷のこんな山奥に途方もない歳月を費やしながら石を穿って石窟を造り、寒さ暑さに耐えながらの不便極まりない信仰生活を続ける。人間の営みの強靭さと不思議さを思わずにはいられません。
<アジャンター石窟群①>
https://www.youtube.com/watch?v=JklVbf06rF0 -
第4窟は未完成となった広い空間を持つ石窟で、アジャンターでは一番大きなヴィハーラ窟(僧侶たちが共同生活をしながら暮らすための僧院)。
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第4窟の仏陀の浮き彫り。
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第4窟を出てさらに歩いて行きます。
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アジャンター石窟で唯一2階建てになっている、未完成の第6窟。
その1階の柱の奥に彫られた仏陀の像。 -
こちらも第6窟の仏陀の像。
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ストゥーパ(仏塔)が祀られたチャイティヤ窟(ストゥーパを祀った礼拝のための石窟)の第10窟。
この石窟の右13番柱の高さ3mの位置(発見当時、石窟内には1.5mもの泥が積もっていたとのこと)に、発見者のジョン・スミスの名を記した落書きがあるとガイドブックに書いてあったけど、見つけられませんでした。 -
ヴィハーラ窟の第11窟に彫られた仏陀の像。
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石窟に入るには靴を脱がないといけないので、足も汚れるしちょっと面倒。
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野生のサルを時どき見かけます。
<アジャンター石窟群②>
https://www.youtube.com/watch?v=zRjItf4eEYo -
第17窟に彫られた仏陀の像。
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第17窟の壁に描かれた、仏陀の前世をモチーフにしたジャータカ物語(本生譚)。
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馬蹄型の採光窓と数多くの仏像の彫刻が施された、第19窟のファサード(建物の正面部分)。
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第19窟の中にある、仏像と一体化したストゥーパ。
仏塔はサンスクリット語でストゥーパと呼ばれ、これが中国に伝わって「卒塔婆(そとうば)」と翻訳され、さらに日本へと伝えられたそうです。 -
第20窟に彫られた仏陀の像。
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そして最後に見ることのできる、第26窟にやってきました。
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第26窟内部のストゥーパ。
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そしてストゥーパを囲む列柱の周りには、壁一面に彫られた仏像の数々が並んでいて圧巻です。
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さらに第26窟の列柱左側には、インド最大の7.3mの涅槃像が横たわっていました。
その前で読経をする仏教徒たち。 -
第26窟のファサード。
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歩くのがいやでお金のある人は、駕籠に乗って回ることもできるようです。
さしずめ、「大名見学」といったところですね。 -
西側の一番端にある26窟から戻っていくところ。
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第8窟あたりから川の方へ下り、谷にかかる橋を渡ってさらに登ったところにある見晴らし台からの眺め。
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見晴らし台から望む、馬蹄型に湾曲したアジャンター石窟群の左側部分。
この後、約3時間半の観光を終えて帰路に着く。
来るときにバスを降りた幹線道路付近で、地元民に聞きながら何とかアウランガーバード行きのバスに乗ることができました。
帰りのバスは運賃Rs120で、所要2時間半、17時前にアウランガーバードのセントラル・バススタンドに到着。
<アジャンター石窟群③>
https://www.youtube.com/watch?v=fQ1Te4tOJzw -
アジャンター石窟から乗ったバスを降りると、セントラル・バススタンドから歩いて戻り(約2.5km)、宿近くの酒屋で地元民にまじってビールを飲んで喉を潤しました。
彼らからツマミをちょっともらったりしながら。 -
例の「LALAJI」レストランでフライドライスとマサラティで夕食をすませ、居心地の悪いホテルに早く戻っても仕方ないので、埃にまみれた駅付近をブラブラ。
この日はよく歩いた。約25Kmほど。 -
アウランガーバード4日目は、夜の列車で次の目的地へ移動します。
それまで、アウランガードの街を歩いて時間をつぶすことに。
11時にホテルをチェックアウトし、バックパックだけを夜まで預かってもらいました。 -
ホコリにまみれながら、まず向かった先は、「ビービー・カ・マクバラー」という、タージ・マハルをモデルにして建てられたという霊廟。
たしかに、パッと見はタージ・マハルそのまま。
ホテルからここまで歩いて約5.5km。
入場料は外国人Rs100(200円)、インド人Rs5(10円)。ビービー カ マクバラー 寺院・教会
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「ミニ・タージ」と呼ばれるこの霊廟、大理石が使われているのは墓標の周りとドームの部分だけで、あとは石材の上に漆喰を塗って装飾しているとのこと。
インド人にも人気があるようで、団体バスでやってきている人たちもたくさんいました。 -
向こうに、デカン高原らしい風景を見せる丘が望めます。
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「ミニ・タージ」から歩いてセントラル・バススタンド付近に戻ってきた昼過ぎ、喉も渇いてビールが飲みたくなったので、通りで見かけた2階にある酒屋に直行。
ところがその酒屋では店先でビールを飲むのはダメと言われ、あきらめて帰りかけていると、それ見ていた男たちが、ビールを買って下の食堂で飲んだらいい、と教えてくれました。
なるほど、下の食堂はビール持込OKなのか。
ということで、Rs110で買ったビールを持って食堂に入りました。
まだ昼ご飯を食べていなかったので、マズいダルカレー(Rs69)とチャパティ3枚(1枚Rs7)を食べながらビールで喉を潤しました。
[Knock Out]という銘柄のビール、アルコール度数8%のStrongで、名前の通り、あまり酒に強くない私にはけっこう効きました。 -
ビールを飲みながら食事をしたあと、セントラル・バススタンド近くの入り口でやけに人だかりがしている所があったので、暇つぶしに寄ってみました。
メジャーな観光地ではないので、入場料がインド人と同じRs10(20円)というのは嬉しい。チケット売り場で入場券を買って入りました。 -
ここは「Siddharth Garden and Zoo」という、公園と小さな動物園がある所でした。
土曜日の午後ということもあって、園内は多くのインド人で賑わっていました。 -
インドの観光名所や行楽地は社会科見学の一環なのか、どこに行っても小中学生の団体が来ているのでけっこう騒がしい。
そんな異国の子供たちを目にするのもそれなりに面白いですが、できれば静かにゆっくりと見学したいものです。 -
動物園に入るために、入り口で並んでいる子供たち。
動物園に入るにはさらにRs10いります。 -
「Hotel Lalaji Executive」前の通り。
最後の夜も「LALAJI」レストランでWiFiを使いながら食事。
いつも笑顔で迎えてくれたこのレストラン、ほんとに助かったな。
この後、ホテルで荷物を受け取り、夜行列車に乗るべくアウランガーバード駅に向かいました。
アウランガーバード最後のこの日も歩行距離約は20km超え。よく歩きました。
とうとう2足の靴下に穴が開いてしまい、露店で2足Rs45(90円)の靴下を仕入れましたが、薄い化繊のインドクオリティーのソックス、大丈夫かな?
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この旅行記へのコメント (2)
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- Halonさん 2015/06/05 19:22:27
- アウランガバード
Dwind_999さん こんばんは
アウランガバードの旅行記を楽しませて頂きました。
駅周辺のほこりっぽい様子など、私が気に留めずにいたところにも注目されていて面白かったです。ほんと、同じ場所を歩いても人それぞれですね。
アウランガバードでは私も水シャワーしかあびていません。季節が3月だったのでそれほど気合入れなくても大丈夫でした。
確かに蚊は多かったですね。でも12月にもいたとはびっくりです。
1日に20km以上歩かれているんですね。エローラだけでも14km歩かれたということで、私も同じくジャイナ窟まで歩いて行きましたので同じ程度歩いたのだろうと思います。
旅の期間が長いと靴下も穴があきますね。私は旅の後半になるとかかとがひび割れてくるので、今回初めてクリームを持っていって塗りました。お陰でひび割れは防げました。
カイラーサナータ寺院はあとのお楽しみにされたんですね。私は一直線に向かって最初に見終わりました。そして最後に名残惜しくてもう一度見ました。あそこは大満足でした。
実は今回アジャンターは見ていないので、いつか訪れたいと思っています。拝見すると10窟がエローラのと少し似た印象だったり、26窟が見ごたえがありそうで楽しみです。
- Dwind_999さん からの返信 2015/06/05 22:26:22
- RE: アウランガバード
- Halonさん、書き込み、ほんとにありがとうございました。
相変わらず地元に密着したディープな旅をされていますね。
Halonこそ、私が素通りして気にもとめないような所にも旺盛な好奇心を発揮され、その行動力とコミュニケーション力にはいつもながら感服します。
実は今私、バンコクに来ています。
ご存知のように1年中夏のようなバンコク。今は雨期に入っていますが、こちらに来て3日目、まだ一度も雨に降られていません。
やっぱり暑いです。ちょっと歩くともう汗びっしょり。
Halonさんと違って、エアコンのない部屋では眠れない、へなちょこパッカーの私です。
このあと、サムイ島、パンガン島、タオ島に行ってのんびりしてきます。
前回の、移動の多かったインド旅行の反動から、今回は何もしない贅沢を味わいたいと思って勢いで計画してしまいました。
4週間の日程ですが、毎日お仕事をされている人たちからすれば、ほんとに贅沢三昧ですね。
ありがとうございました。
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