式年遷宮後の伊勢神宮の鳥居のゆくえ：夕日の二見ヶ浦と櫻井神社 in 福岡

2015/03/21 - 2015/03/21

福岡県の西に位置する、糸島。
古くは大陸から「糸」が伝わった場所とも言われ、
「伊都」とも「怡土」（いと）とも呼ばれます。

ここには有名な夫婦岩があり、伊勢の二見ヶ浦に瓜二つ。

「朝日の伊勢二見ケ浦」に対し「夕日の二見ケ浦」。
「いせしま」と「いとしま」・・・・何かそっくり。
きっと縁があるのかなぁと思っていたら、やはりありました！

伊勢神宮で使われていた鳥居を式年遷宮後、この近くの櫻井神社が譲り受けているみたいなんですねー。

ちょうど先週末に20年ぶりに伊勢から鳥居がやってくるというので足を運んで来ました。

エリア 糸島市・前原(福岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

伊勢神宮より譲与された鳥居が移築される日。
いざ櫻井神社へ。

のんびり昼過ぎに出発したので駐車場にもすぐ停める事が出来ました。

神社へ向かう小径には春の花々が咲き誇り・・

紅白の梅

水仙

季節はずれの椿を楽しむことが出来ました。

この日は、鳥居の移築行事と一緒に
第一回、糸島の春を愛でる「さくらいとしまつり」なるものが境内にて開催されていて・・

飲食ブースには、炙り鯖鮨やコーヒー店、酒屋など地元の人気店も出店されていて、朝から足を運ばれる方も多かったようです。

櫻井神社は、福岡藩二代目藩主の黒田忠之公が1632年に完成させた「櫻井神社」と、伊勢神宮の内宮・外宮の御分霊を祭った「櫻井大神宮」からなります。

石の鳥居をくぐると、とても清々しい場所。

アーチ型の太鼓橋もありました。

前方に見えるのが、今回、伊勢神宮から譲り受けた鳥居です。

式年遷宮後の伊勢神宮のご用材は、深い縁のある全国の神社に譲り渡され、こちらは2013年の式年遷宮の外宮板垣北御門の鳥居だそうです。

木の表面を丁寧に削り、まるで新品みたい。
ちなみに以前ここには1973年の式年遷宮の際の鳥居が立っていました。

神楽殿では演奏会もあり、この日を心待ちにされていた感じが伝わってきます。

初めに天照大神が祭られている、「櫻井大神宮」へ。

石段を登るルートと緩やかな坂の参道があったのですが・・・
道中の大きな神木に感激。

楠の木かな？
樹齢何百年にも関わらず、いまだ瑞々しき姿に圧倒されます。

坂を上がると天照大神が鎮座されているお社があります。

こちらの鳥居も伊勢神宮で1993年の式年遷宮まで使われ
1995年に譲渡されたもの。
20年ごとに譲り受けて、大切に大切にされています。

鎮座されるお社も茅葺きの屋根で・・・・

やはり伊勢神宮に似た空気が漂い、厳かな凛とした雰囲気でした。

石段を振り返ると、先ほどの真新しい鳥居が！

これから20年、40年・・年月を重ねて深みが出るのだろうなぁぁ。

続いて櫻井神社へ。

昔は伊勢神宮の遷宮にならって、20年ごとに式年遷宮をされていたみたいなのだけど第13回目の1866年で式年遷宮はとまっていて・・・

今は150年ほど後のお姿です。

あらゆる「えん」を結ぶ神社というだけあり、境内社には、金比羅さん、八幡さん、岩戸神社、写真の夫婦岩など祀ってありました。

境内の桜もちょうど膨らんできていて・・

きっと開花時には、櫻井神社をもっと綺麗に彩ってくれるのではないかなと楽しみになります。

帰り道に糸島半島をドライブしながら、二見ヶ浦に向かいました。

毎年夏至の日に男岩と女岩のちょうど真ん中に夕日が落ちるので、夕日の二見ヶ浦と呼ばれています。

（同じ夏至の日に、三重県伊勢志摩の二見浦の夫婦岩の間からは日が昇り・・この二見ヶ浦にある夫婦岩の間に日が沈むなんて神秘的すぎます。）

今、干潮時で岩の近くまで歩く人達がいっぱい。

くーもは旦那と浜辺へ降りてみました。

見た目以上にとても大きな鳥居です。

そして大きな岩。

・・・・

本当は近くまで行く気満々だったのですが、足元が悪い悪い。
ツルッと滑りそうなのね〜

コケても助けられへんで！という、くーも旦那の言葉にギブアップ。

仕方ないので、沈んでゆく太陽と黄昏時を楽しむことにしました。

水もどんどん、海へと帰って行きます。

夫婦岩へと沈む夕日は見れなかったけど・・

まったり素敵な時間を過ごせた夕方でした。
また、神社も夫婦岩も訪れてみたいな〜♪

■■最後までご覧頂き有難うございました　くーも■■