2010/08/14 - 2010/08/14
2位(同エリア29件中)
山と湖さん
ポルトガ7日間の旅。
リスボン観光後にレンタカーで南下しアルガルヴェ地方を訪れます。
この地方にある通称オレンジ海岸という名に惹かれ、この旅のルートを決めました。
正式名称はプライア・ダ・コヴァ・レドンダ、ラゴア (Praia da Cova Redonda, Lagoa)。
旅をしたのは2010年ですが、2014年にヨーロッパで最も美しいビーチランキングの第2位になっていました。サグレスに近い小さな海沿いの町?Luz?に2泊滞在して、このオレンジ海岸やサグレスを訪れます。
アルガルヴェ地方の海岸は特徴的なオレンジ色のグラデーションになった岩層があり、海水に侵食されてユニークな姿をしています。オレンジ海岸とはこの色合いから付けられた呼び名です。
ボートから眺めたオレンジ海岸の明るい風景とサグレス岬の荒涼とした雰囲気は対照的で、どちらも強く心に残りました。
☆☆日程☆☆
1日目 成田 → ロンドン
2日目 ロンドン → リスボン(カテドラル・サンジョルジェ城)
3日目 リスボン(ベレンの塔・ジェロニモス修道院・国立古美術館・サンロケ教会)
4日目 リスボン(シントラ王宮・ムーアの城跡・ロカ岬)
5日目 リスボン → ラーゴス(サンタマリア教会) → ルース
6日目 ルース → サグレス → オレンジ海岸
7日目 ルース → エヴォラ(カテドラル・ディアナ神殿)→ リスボン
8日目 リスボン → ロンドン → 成田
9日目 成田着
- 旅行の満足度
- 5.0
-
旅の6日目
とうとうサグレスを訪れる日がやってきた。
約25キロの道のりを30分かけてサグレス岬に到着。
若かりし頃読んだ沢木耕太郎の「深夜特急」。
サグレスの名だけは、いつまでも心に残っていた。
大沢たかお主演でドラマ化されたものも気に入って録画してある。
彼の旅を知ってほしくて息子に本とDVDを渡しておいた。
今どきの若者は旅のスタイルも変化してきている。
状況も違えば、感じるものも違ってくるだろう。
この地で息子は何を感じるのだろう。 -
サグレス要塞
オープンまでは時間があるので辺りを歩いてみる。
一帯は緑もまばらな荒野が広がるばかり。 -
海に突き出すようにサグレス岬が見える。
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海と空の色が溶け合ったように同じ色をしている。
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エンリケ王子がここに航海学校を設置して、航海者や天文学者、地図制作者、数学者などを集めたという。
彼は航海王子とは言われているが艦長になったことはなかったことを知った。 -
崖下にはカモメの姿が。
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9時半のオープンと同時に入場。
他には数組の人達がいるだけ。 -
この辺りから砦に登ることが出来た。
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砦からの眺め。
奥にある礼拝堂の手前に記念碑が小さく見える。
これはパドラン(到達碑)と呼ばれるもので、かつては新発見をした土地にこのようなものを立てていたらしい。 -
地面に円く見えるのはローザ・ドス・ヴェントスと呼ばれるものも。
上から見るとその全体像がよくわかる。
直径43m。風向盤ということだけれど、その仕組みまでは分からなかった。 -
敷地内の建物は1755年のリスボン大地震後に再建されているので、当時の雰囲気とは随分違っているのかもしれない。
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錆びついた大砲。
風が避けられるような場所には背丈のある植物も育っていた。 -
サン・ヴインセンテ岬の撮影のために用意されたかのような小窓。
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この写真を撮ったときの記憶がない。
この時息子に何か話しかけられたのだろうか。 -
崖っぷちに何か見つけた様子。
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これは方位盤らしい。
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観光客の数もあまり増えないまま、この景色を独占。
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ふいに現れたカモメの群。
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ポツンと佇む灯台。
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ヨットとボートが接近中。
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船体も帆も真っ白なヨット。
海の色によく映える。 -
先ほどのボートがもう崖下に。
あそこで何をしているのか気になる。 -
ヨットは大海原へ・・・
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反対側にはアタライア岬。
崩れた崖の部分だけがなだらかな線を描いている。 -
怖々と下を覗く人。
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おだやかな海にわずかな波紋。
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崖の上から釣りをしている人が。
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崖下には魚の姿らしきものが・・・
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望遠にしてみたら魚がいるのがはっきりと見えた。
それにしても、わざわざこんな崖で釣りをする理由は? -
岬で見かけた植物。 -
敷地内には所々、航海や天文に関する現代の展示物もあった。
最後にショップで絵葉書を購入。 -
お気に入りの絵葉書。
沢木耕太郎の見たサグレスと同じ風景を見ることは出来ないけれど、
家族で共に見たこの風景は私たちのサグレスとしていつまでも・・・。 -
サグレスの町を通過し、次の目的地のオレンジ海岸に向かう。
オレンジ海岸はラーゴス方面に戻りさらにその先のラゴアという町にある。
ラーゴスからもボートツアーが出ているようだ。
サグレスからは車で約1時間かかった。 -
どんな場所か情報もないままになんとか辿り着いた。
車を停めて海岸の方へ行ってみる。
海岸は遥か下に見える。 -
ボートが見えた。
ここでボートに乗れるかもと期待しながら階段を下っていく。 -
途中、足をとめて周りを見回す。
あんなところに人の姿が。 -
海の色を見ると、遠浅になっているところもあるようだ。
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まるで、アトラクションの入り口のような洞穴。
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降りてきた道を振り返れば地層が見事なオレンジ色。
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ボートツアーの看板があった。
30分間で船代は1人10ユーロ。 -
順番を待つ人の数が結構いる。
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船着場。
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数種類のボートがあるが、どれも満席になるように人数を調整して順不同で乗せていく。
私たち3人は運良く5人乗りの船にそう待たずに乗り込めた。
同乗したのはスペイン人の夫婦。
あのアーチになっているところから外海に出るようだ。 -
緑の海パンをはいた人が立っているところから乗船した。
足をすべらせれば、すぐ海にドボン。 -
ボートは早速、面白い形に浸食された岩の隙間に潜り込むように進む。
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その浸食された姿はひとつ一つに名前が付けられているようで、スペイン語と英語で私たちに順番に説明してくれる。船頭さん何ヶ国語話せるのだろうか。
まずはラクダの姿が現れた。
なるほど、よく考えて名前を付けたものと感心する。 -
これも何か説明されて撮った写真なのだけれど、なんだったか思い出せない・・・。
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これはモンスターの顔。
ちょっと情けない顔だね。 -
これは象。
短いけれど鼻も耳もちゃんとある。 -
これから奥に見える洞窟に入っていくらしい。
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洞窟の前で順番待ちをしている。
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頭を低くして狭い入り口を入った。
中ではこんな綺麗な色をした水が見られた。
イタリアの青の洞窟もこんな感じなのかな。 -
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海の楽しみ方もそれぞれ。
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砂浜までオレンジ色をしたビーチ。
ここに通じる道らしきものは見えない。 -
ちょっと大型のこの船も観光船だったかな?
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ラーゴスからのツアーで、あんな感じでここまで来て半日海上で過ごすというものがあった。
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再び、狭い場所に入り込む。
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ここは上から差し込む光の反射で海水がきらめいていた。
まわりを岩で囲まれ、波もたたず、ゆったりと泳ぐには最高の場所。
実際泳いでいる人が数人いたけれど、遊泳禁止だったようで、船頭さんに注意されていました。そんなの納得いかないよという風に結局そのまま居たみたい。 -
この岩も名前を聞いたけれど忘れてしまった。
塔が立っているようにも見える。 -
これはトイレ。
トイレの穴をイメージさせるかららしい。
こんなにキレイな色をしているのだから別の名前を与えてやってほしい。 -
ここら辺で船は引き返してきた。
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このビーチは大賑わい。
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これは、キス。
鼻の先に鳥が止まってる。 -
波も穏やかで、船酔いすることもなくボートツアーを楽しむことが出来た。
以前ホエールウォッチングでひどい船酔いを経験してから船は敬遠していたけれど、このボートツアーのおかげでそれも克服できたような気がした。 -
船着場に到着。
短い時間のわりには沢山のものを見せてもらえた。
こんな形でオレンジ海岸を堪能できるとは思ってもみなかった。 -
アルガルヴェの海を目指してここまでやってきた。
ユーラシア大陸の果てにあるサグレスの海と、想像を膨らませたオレンジ海岸の風景はどちらも忘れがたいポルトガルの思い出となった。 -
オレンジ海岸はここです!
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この旅行記へのコメント (6)
-
- 蔦之丞さん 2015/04/14 13:28:45
- 投票ありがとうございます!
- 初めまして
『予定通り4月の別荘生活に入りました−2』に
投票頂きましてありがとうございます!
旅行記から、離れた記録ですが私にとってはイベントの様なもので(笑)
サグレス・オレンジ海岸 を息子さんと旅に出られるなんて
良いですね〜 記憶に残る事でしょう
ボートからの岩はまるで一緒に乗って見ていた様です!
また、ゆっくりと旅行記を拝見させて頂きます
私のは、拙い旅の記録ですが、よろしくお願いいたします
(別荘も入りますが・笑)
蔦之丞
- 山と湖さん からの返信 2015/04/14 13:48:40
- RE: 投票ありがとうございます!
- 蔦之丞様、はじめまして。
メッセージをありがとうございます。
ご闘病中とのこと。体調は如何でしょうか?
私も父が入院中です。
人事には思えず、気にかかります。
ポルトガルの旅行記にいいねをありがとうございました。
この旅は、今は自立し離れて生活をしている息子との良い思いでとなりました。
フォローまでしていただきありがとうございました。
私もまたおじゃまさせていただきます。
蔦之丞さんも、これからも良い旅を続けられますように。
山と湖
-
- わんぱく大将さん 2015/04/05 22:15:20
- カダケスでも乗ろうと思ったんですが
- 山と湖さん
サグレス、なんか詩か、小説の文章が浮かんできそうな所ですね。まあ、私は詩人ではなく現実派ですが。。。それでも
ボ―トツアーよかったようですね。 カダケスでも時間があれば乗りたかったですが。 ああいうのでいく洞窟、わくわくしますね。
大将
- 山と湖さん からの返信 2015/04/06 01:01:15
- RE: カダケスでも乗ろうと思ったんですが
- 大将さん
> サグレス、なんか詩か、小説の文章が浮かんできそうな所ですね。まあ、私は詩人ではなく現実派ですが。。。それでも
>
サグレス、ホントに人を特別な気持ちにさせる場所だと思います。
> ボ―トツアーよかったようですね。 カダケスでも時間があれば乗りたかったですが。 ああいうのでいく洞窟、わくわくしますね。
>
カダケスでもボートツアーがあるのですか。いいですね。次は是非!ですね。
小さいボートでスピードをあげて飛ばしたり、狭い場所に潜り込むような感覚はサイコーでした。以前サンディエゴで中型の船で鯨を見に行った時は、大揺れで、乗り物酔いしやすい私はもちろん乗り物酔いなどしたことのない夫までゲロゲロになってしまいました。当時1歳くらいだった息子を見知らぬアメリカ人のおじさまが見かねて抱いていてくれた横で口に袋をあてたまま、お礼の言葉もろくに言えなかったという悲惨な経験があります。あれから20年・・・少しは私もたくましくなったということでしょうか。
山と湖
-
- rinnmamaさん 2015/04/03 17:44:58
- ドライブの醍醐味ですね^^
- 山と湖さん、こんにちは
いつも有難うございます。
ようやくスペイン旅が一段落^^まだ、美術館シリーズがありますが、
4月の旅行後に、のんびりと・・・
ポルトガルの地図を見ていても、ラゴアが探せません・・
本当にプランを立てないと、地名も場所もわかりませんね!
私もスペインからポルトガルに数日行きたいと、プランを練りましたが
不便で取りやめました。
ポルトガルを旅した後にセゴビアにいらした、韓国のご夫婦様と
お話したのですが、奥様はお疲れのようでしたし・・
やはり、車の旅の醍醐味ですね・・・
ラゴアの岩の形など、三陸海岸とか北海道の積丹と似ていますね。
そして、青の洞窟のような海の色も素敵でした・・・
とても素敵な旅でしたね。
rinnmama
- 山と湖さん からの返信 2015/04/04 09:14:32
- RE: ドライブの醍醐味ですね^^
- rinnmamaさん、お早ようございます。
昨日はコメントの送信が同時だなんて偶然でしたね!
> ポルトガルの地図を見ていても、ラゴアが探せません・・
> 本当にプランを立てないと、地名も場所もわかりませんね!
地図を追記しておきました!
参考までにどうぞご覧になって下さい。
>
> 私もスペインからポルトガルに数日行きたいと、プランを練りましたが
> 不便で取りやめました。
>
> ポルトガルを旅した後にセゴビアにいらした、韓国のご夫婦様と
> お話したのですが、奥様はお疲れのようでしたし・・
>
> やはり、車の旅の醍醐味ですね・・・
>
> ラゴアの岩の形など、三陸海岸とか北海道の積丹と似ていますね。
>
そうですね。日本にも海外から、風景に憧れてたくさんの人が訪れてくれるといいですね。
> そして、青の洞窟のような海の色も素敵でした・・・
>
> とても素敵な旅でしたね。
>
ありがとうございます。
今は、離れて暮らす息子との最後の旅行だったので、余計に心に残る旅となりました。
rinnmamaさんも、出発の日が間近なのですよね。
どうぞ、バスク地方をご無事に楽しんでこられて下さい!
また、旅行記を楽しみにしております。
山と湖
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