石北本線の車窓風景と北斗星にお別れする旅（北海道）

2015/02/26 - 2015/02/27

網走から特急「オホーツク号」に乗り、石北本線の雪景色や廃止された駅跡の風景を楽しみます。

そして、札幌からまもなく消える寝台特急「北斗星」に乗り、最後のお別れをします。

エリア 遠軽・留辺蘂(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

網走駅

今日は網走駅から始まります。

お雛飾りのニポポ

ホテルルートインで見かけました。

網走駅待合室の観光案内

観光名所が昔ながらの絵で描かれています。

香炉・湯呑み

網走刑務所の受刑者が作った製品です。

のんびり休んでいるローカル線

特急「オホーツク号」

国鉄時代に製造され、今でも活躍しているキハ183系です。

札幌行き

これから5時間15分、長距離を走る鉄道旅が始まります。

車内からの眺め

車内は暖かく快適です。

網走川

網走駅を出発すると、網走川沿いを進みます。

網走湖が凍っています

女満別あたり

4月下旬頃から線路脇にミズバショウが顔を出し、楽しませてくれるところです。

美幌

後ろに見えるのは、日本甜菜（てんさい）製糖の工場です。

高倉健主演の映画「遥かなる山の呼び声」では、美幌駅で停車した急行「大雪」車内に網走刑務所に護送されている健さんを見つけ、ハナ肇と彼女役の倍賞千恵子が乗り込み、向かい側の席で健さんを待っていることを世間話するラストシーンがありました。

石造りの倉庫

端野村（たんの村）農業倉庫です。

今は北見市端野町です。

原野を走っています

レンガ造りの倉庫

相内（あいのない）農業倉庫です。

るべしべ

漢字で書くと留辺蘂です。

お洒落な建物は地域市民の活動の場で、「はあとふるプラザ」と言います。

ここから温根湯、層雲峡へ行くバスが発着しています。

牧場があります

愛称「海坊主」

安国駅で、網走行きの特急オホーツク号と列車交換します。

頭が丸くて海坊主みたいですね！

遠軽駅

この先は行き止まりで、スイッチバックの駅です。

進行方向が逆になるので、座席をひっくり返します。

雪かき

硬くなった雪をツルハシで砕いています。

鉄道を守る作業は大変です。

味噌醤油醸造元

遠軽駅を出発してすぐ見えます。

スルメみたいな形の建物ですね。

白滝駅

特急はここに停車せず通過します。

手前の旧白滝駅は元々開拓民が入ったところですが、作物が育たず隣の白滝に移り住んだため旧白滝の名がついたそうです。

昭和50年代の話ですが、根室から函館までの長距離急行「ニセコ2号」が走っていました。
当日大雨により釧路〜滝川間が不通となり困っていたところ、その列車を釧路から釧網本線、網走から石北本線を経由することになり、珍しい迂回列車に乗ることができました。
白滝駅では反対列車の待ち合わせで止まったことを覚えています。
今では代行バスを走らせますが、昔は鉄ちゃんには嬉しい迂回列車がありました。

上白滝駅

ここも通過します。

秘境駅と言われている上白滝駅

上白滝駅に停車する列車は、朝に遠軽方面が１本、夕方に旭川方面が１本だけです。

どんな人が利用しているのでしょうか。

雪崩止め

上白滝を過ぎると北見峠に向かい登っています。

時刻表には出ていない上越駅

北見峠のトンネルを抜けると、石狩と北見の国境、上越（かみこし）駅を通過します。

昭和50年まで上越駅として営業していましたが、住んでいる人がいなくなり、現在は信号場になっています。

中越信号場

ここは平成13年まで中越駅でした。

上白滝駅から次の上川駅までは、34kmもあります。

以前はこの間に４駅あったのですが、いずれも廃止されています。

上川駅に到着

上川は層雲峡に西側から入る玄関です。

青空が似合うオホーツク号

あれっ、みんな降りている

ここで思わぬハプニングが起きました。

この先の踏切で普通列車と乗用車がぶつかり、1時間以上止まるとアナウンス。

札幌から寝台特急「北斗星」に乗る予定なので、どうなることやら･･･

上下線ともストップ

ここで大雪山をバックに列車の写真が撮れました。

上川駅

ここは高梨沙羅さんが生まれたところです。

駅を出て昼食の買い出しに行くと、セイコーマートがありました。

お弁当

カツ丼、チーズおかか・ベーコンおかかのおにぎりは、すべて熱々です。

さすが、セイコーマートさん！

石北本線からの眺め

１時間経過し、ようやく特急は走り始めました。

単線区間なのでさらに遅れると思います。

車窓から大雪山の絶景が眺められます。

旭川に70分遅れで到着

札幌にようやく到着

85分遅れでした。

寝台特急「北斗星」に間に合います！

発車まで1時間あるので、お土産と翌日の朝食を買いに行きます。

北斗星がやって来ます

DD51重連

ディーゼル機関車を２両つなぎ、客車11両+電源車をけん引します。

北斗星のＢ寝台

1号車1番上下段と2番下段の指定が取れています。

1号車は4人同時に買うと、扉が閉められるコンパートメントになります。

食堂車「グランシャリオ」

北斗星は何回か乗っているのですが、フランス料理の夕食は初めてです。

最後の想い出にするため、予約しています。

2回目の予約（19:40〜21:00）

家族3人で席に着きます。

まずは、SAPPOROビール

オードブル

海の幸とグリーンアスパラムースのサラダ仕立て

あっさりとした味で、ムースの下から☆マークのニンジンが出てきました。

さすが北斗星を意識しています。

魚料理

真鯛のポワレ ２種のソース

肉料理

牛フィレ肉のソテー ポルトソース

焼き方はちょうどよく、高級レストランで食べているようです。

デザート

スペシャルガトーの盛り合わせ
その他、パンとコーヒー・紅茶もあります。

フランス料理を満喫し、寝台車に戻ってぐっすり眠りました。

1号車（オハネフ25 8）は、かつて道内急行「利尻」の寝台車に使われ、その後改造した車両なので親しみがわきます。
ただし、隙間風が入り寒かったですけれど･･･

翌朝の車窓

景色を眺めながら、北斗星の旅を楽しんでいます。

上野駅に到着

30分遅れで、10:30頃上野駅に到着しました。

北斗星よ、今まで夢と想い出を与えてくれて、本当にありがとう！