2012/11/21 - 2012/11/21
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schoinさん
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ちょっと変わった香港旅行をしたいという香港旅行者にお勧めの「香港サイクリング」です。
いわゆる「観光名所を回って飲茶してショッピングしておしまい」という定番の香港旅行とは違い、まさしく「地元の人と同じような余暇」を過ごすことができると思います。Wikipediaの「單車徑(サイクリングロード)」の広東語ページに、「『到沙田踏單車』亦是不少香港人假日的消?節目之一」(「沙田まで行ってサイクリングをする」のを休日の過ごし方の一つにしている香港人も少なくない )と記載されているほどで、実際、川、湾沿いの自転車専用道路を走っていると、香港人のカップルやグループと度々すれ違うことも多く、それだけ「地元の人の遊び」なのだと思います。
一般的に「香港」と聞くと、人混みで溢れかえっていて看板で埋め尽くされているのをイメージされることが多いですが、それは自然保護の裏返しで、香港の陸地の4割は自然保護区域となっています。南国で熱帯の風に吹かれなから萌える草木の匂いを全身に浴びる香港サイクリングを検討される際の一助となれば幸いです。
今回はサイクリングの起点としてお馴染みの大圍(ダイワイ)から、香港で最も高い山、大帽山(ダイモウサン)の山頂まで向かいます。沙田のサイクリングに比べるときついので少し体育会系かもしれません。
大圍から行く場合に問題になるのは走れるルートが限られることです。新界の東側(沙田方面)から西側(荃灣方面)に行く場合、車であれば城門隧道(センムンソイドウ)のトンネルを抜けていくのが定番なのですが、自転車ではトンネル通行不可なので、大埔道(ダイボウドウ)を通って九龍まで南下し、九龍西部を深水歩(土偏に歩)→荔枝角→葵涌→荃灣と横断して荃灣から北上、大欖郊野公園(ダイランガオイェゴンユン)を通って大帽山に入る迂回ルートになります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 1.0
- グルメ
- 1.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずは大圍にある城門河の上流から出発します。
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香港は海に囲まれ山地が全体的に広がる地形のため、開発されている地域は全体の25%以下、4割は郊野公園(自然保護区)となっていて、山を挟んで都市が点在しているような形になっています。
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大圍も例外ではなく、大圍から大帽山にいくためには山を越えねばならず、山に入ると一気に都市がなくなって歩行者がいなくなり、道路もほぼ自動車専用のような幹線道路が走るのみになってしまうのです。
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と、ほどなくして都市がある山間部を離れて山へ入ります。
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歩行者は不可のようですが、自転車は傾斜注意の標識があるくらいなので通行可です。
が、2013年に大埔道が自転車通行禁止になり、地元のニュースでも取り上げられるほど反対が出て議論になりました。大埔道が通れないと、さらに危険で迂回が必要な西貢公路、青山公路を通ることになってしまうと地元のサイクリストが抗議を行っています。興味のある方は「大埔道 單車」で検索してみてください。 -
実際、立体交差する高架道路になっていて、はっきり言って高速道路のようで自転車が通る道ではないような気もします。
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が、結局山を抜けるには道路が限られてしまい、それ以外の道路は自転車禁止のトンネルであったり、本当の高速(料金所で通行規制されている)だったりするので、もうこの道しかないのです。
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ということで気合を入れて上ります。高架道路はそれなりに起伏があるので良い汗をかけます。
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道が狭い上に車幅のある2階建てバスが走る香港では路肩が命綱。
ところが、自転車を全く想定していない道路事情からか、時には路肩が全く無くなってしまう場所も。 -
なんとか歩道(といってもこんな場所では歩行者をほとんど見かけない)がある場所では歩道を走ります。
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結局、山道では車道を走っている自転車を1台も見かけませんでした(といっても歩道でも3台くらいしかすれ違いませんでしたが)。
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山道を抜けると九龍へ入ります。
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石硤尾の北西をかすめ、深水歩(土偏に歩)の北に入ります。
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九龍は新界よりも都市部で、歩道は人がごった返しているので車道を走らざるを得ません。
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荃灣に入りやっと大帽山の麓に到着します。
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荃灣の都市部を抜けると大帽山の標識が現れます。ここから頂上まで、ほとんど下りがないまま上りが続きます。
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ヒルクライムの上りに入るとまた豪華なマンションが聳え立ち、
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と思うと、一気に人がまばらな山道へ。
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横浜のような港湾都市だと思ったら次の瞬間箱根の山の中にいるような感覚、このギャップが香港の魅力でもあります。
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端記茶楼という飲茶で有名な川龍村も通ります。
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ちなみに端記茶楼は八仙飯店之人肉叉燒飽という実際の猟奇殺人事件をモチーフにした映画のロケ地にもなっています。
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気を取り直して大欖郊野公園に入ります。香港の4割を占める自然保護区の一つです。
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元朗區に入ります。
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天気が悪いせいなのか、頂上にはレーダーステーションがあるからか、現在の位置とGPS上の地図がうまくマッチできていないようでGPSのルート案内が役に立たず、途中の休憩所で休みながら地図を確認します。
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遠くに見えるのは錦田(カムティン)方面です。
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ここにはハイキング用のトレイルや、マウンテンバイク用の自転車道もあります。
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学生の遠足らしきハイキングの一団もみかけました。
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大帽山郊野公園の入口を見つけました。
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バーベキュースペースもあり、これまた学生らしき一団がバーベキューを楽しんでいました。
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ここからはさらに傾斜が厳しくなり、ひたすら上りが続いていきます。
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霧のかかる中、ひとしきり上ると開けた場所に。
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すでに周辺の山の頂上を見下ろす高さになり、霧が濃くなってきます。
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さらに上ると三叉路に行き着き、片方は遮断機が降りて通行止めされています。
大尾篤の海上ルートと同様、単に自動車が進入禁止なだけであり、一般人でも入れるのかもしれないと思って悩んでいると、進入禁止の道から男性が2人降りてきました。
GPSが頼りにならない状態でどちらに行ったら良いのかわからなかったので、「唔該,山頂係唔係個邊架?(すみません、山頂はこっちでいいんですか?)」と聞くと、「係呀,係呀(ああ、そうだ)」との返事。
ということで遮断機の横を通って頂上への道を上り続けます。 -
そこから一気に木々が少なくなり、岩肌の山道が続きます。
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と同時に、完全に霧の中に突入し、数メートル先までしか見えないような状態になります。
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文字通り五里霧中の中を、どこがゴールなのかわからないままひたすらペダルを漕ぎ続けます。
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と、目の前に現れたのは禁區(一般人立ち入り禁止)の標識。
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ふと横を見上げるとレーダーステーションが。
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ここが大帽山の山頂で、ここから先には進入禁止になっていました。ほぼ海抜ゼロメートル地点から約1000メートル上ってきたことになります。
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手前に横道にそれる道がありましたが、この道は大埔を経由して北側から上るルートになっているようです。
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香港とはいえ頂上にいると冷え込んできて寒くなってきたので下山します。
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霧の中で勾配マイナス15%というダウンヒルはかなり怖く、ブレーキフル稼働で降りていきます。
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下界に近づくにつれだんだんと霧が晴れてきます。
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相変わらず急坂なダウンヒルですが、視界は回復してきました。
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そして三叉路に戻ってきます。
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降りてきた道を振り返ると山を霧が覆っています。
大帽山(ダイモウサン)は、同じ発音で「大霧山」とも呼ばれ、霧がかかった大霧山本来の姿を体験できた気がします。
ちなみに個人的には「大帽山」は「帶帽山」のようにも聞こえ、まさしく「帶帽(帽子(霧)を被っている)山」というイメージです。 -
さらに下山を続ける。
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まだ山頂は霧に覆われていますがここまで下ると視界も良好です。
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大帽山郊野公園の入口まで降りてくると寒さもなくなり暖かさも戻ってきました。
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そこからは勾配も7%ほどまで落ちるので快適に下っていきます。
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右手には荃灣の街並みが見えます。
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高架(写真の右側のレーン)に入って、
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また大埔道に向かいます。
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やはり九龍は走りにくいです。
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やっと大埔道に入って最後の山越えです。
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高架道路はいっきに上るのでまた景色がガラッと変わります。
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途中の金山郊野公園では猿に遭遇。
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今度は金山郊野公園でゆっくりしたいものです。
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しばしキーキー鳴く猿を観賞します。
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大圍に戻ってきました。
香港最高峰の大帽山いかがでしたでしょうか。
大帽山は荃灣區、元朗區、大埔區にまたがっていてまさに新界の中央部といえるかもしれません。周囲には大帽山郊野公園、城門郊野公園、大欖郊野公園、林村郊野公園と自然も豊富なのでアウトドア好きの方は楽しめると思います。
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