一週間でネパール・インドの世界遺産8カ所巡り / ④デリーの3つの世界遺産他

2015/02/20 - 2015/02/20

インドには世界遺産がたくさんあります。デリーだけでも３つ。
カトマンズ盆地は色々合わせて一つだったのに、なぜ、デリーでは別々に登録されているのか。インド政府がインドには世界遺産がたくさんあるぞと観光の宣伝をする為に、戦略的にやってるんでしょうね。中身は、どれも、若干の時代の違いはあっても、イスラム王朝時代のイスラム建築なので、合わせ技で申請すれば「デリーのイスラム建築群」みたいなネーミングで一つで登録されてしまったと思います。
世界遺産ハンターとしては、訪問済み世界遺産の数が一気に増えるのでお得感はありますが。
デリーも世界遺産観光に行ったのですが、一番、印象に残ったのは世界遺産じゃないんです。世界情勢がこんなだから思うところもあるのでしょうが、ガンジーの非暴力非服従という主義に改めて感銘を受けてしましました。実は世界史上で最も偉大な指導者だったんではないかとまで思いました。今、世界を騒がせている過激派に、ガンジーのことを是非、学んでもらいたいと強く思った次第です。
デリーの世界遺産、ついでにタージマハルもアグラ城も全てイスラム文化遺産ですが、これをヒンズー教中心のインド人が今では大事にしているというのも平和で素晴らしいことですよね。ネパールでもそうでしたが、宗教が違っても、認め合って、経緯を払うことはできるということです。それを全世界の人々に理解して、平和な世の中にしたいですよね。こういうことを感じることも旅行の良さの一つです。

エリア デリー(インド)

デリー観光はオールドデリーからスタート。リキシャーで街めぐり。
しかし、リキシャーの語源は人力車って本当でしょうか。

ガタガタ道をサスペンションのないリキシャーは乗り心地最悪。スピードも出ないし、歩いたほうがましではないかと。

イスラムのモスク、ジャマーマスジット。

外から眺めただけです。

オールドデリーはインドの匂いがプンプン。これ野菜ジュースのお店ですね。

ガイドに食うべしと言われて食べたカレー。プーリー（揚げパン）と一緒に食べます。激辛大好き人間にとっては辛味は平気でしたが、お腹が痛くならないか不安で、半分ぐらい頂いたところで辛くて食べられないと嘘をついて残してしまいました。そのお蔭か、お店がちゃんとしていたのか、お腹はセーフ。東南アジア耐性ができている体は、インドでもそこそこ通じるようです。

カレー屋さん。こんな狭い間口でも立派なお店なんです。

昔のメインストリートチャンドニーチョーク。牛車まで走っていて、イメージにあるインド。オールドデリーだから味わえる光景です。

ラールキラーの前から見たチャンドニーチョーク。角に建っているのはジャイナ教寺院、その奥にはシーク教寺院。
狭いエリアに、色々な宗教のお寺が昔から共存しているんですね。イスラムであった、ムガール帝国のお城の目の前に他宗教の立派なお寺が認めらている。数百年前にできたことは、今でもできるはずです。

回れ右をすると世界遺産ラールキラー。デリーで一つ目の世界遺産。逆光で、赤さが分かりません。

テロ事件があってから警備が強化されていて、ゆっくり見れないそうで、外から見ただけ。アグラで、同じような、もっと大きなお城が観れるので、良しにしましょう。

ちょっと場所を移動します。アグラ城より小さいそうですが、十分に大きい。しかし、同じような文化遺産が、別々に世界遺産指定を受けられるのは何故。日本で言えば、姫路城と彦根城が別々に世界遺産登録されているようなもの。

赤い石を使ったのは主義主張とは関係なく、安価で、容易に手に入ったからだそうです。

順光で取れば、赤さがよくわかります。

厳重な警備？くつろいでいるようにしか見えません。

続いてラージガート。マハトマ・ガンジーの葬儀が行われた場所です。遺灰は川に流されたので、お墓はなく、ここがお墓代わりのようです。

墓石代わりの大理石。今でも、最高に尊敬されているだけに、きれいに整備されています。

2番目の世界遺産、フマユーン廟。なぜか、入口は、壁を壊してあります。

インドの子供たちも社会科見学。

門をくぐると廟が。

タージマハルのデザインの元になったと言われているだけあって、見事です。

階段を上って、テラスに上がれます。棺はこの中に。
経済的な理由でしょうか、タージマハルとは違って白代理石ではなく赤い石がメインで作られています。

フマユーン廟のお庭では野良犬がお昼寝。ネパールもインドも、世界遺産の中に野良犬が放置されていたりで、寛容なお国柄なんですね。日本で法隆寺に野良犬がお昼ねしていたら大問題になってますよ。

続いてはインド門。

立派です。

数百メートル先には大統領官邸があるのですが、霞んで全く見えません。寿命が縮まる大気汚染であることがよく分かります。

インド門の石に掘られているのは第一次世界大戦で犠牲になったインド兵の名前。1万3500人の名前が刻まれているそうです。
イギリスの為に戦争に行けば、独立させてやると言われて遠いヨーロッパで犠牲になり、結局、独立はさせてもらえずにインド門で追悼されて終わりだなんて。植民地支配がどういうものだったのか想像ができます。

そのインド門の向かいにある塔。
間が抜けてますよね。
実は、その昔は、インド総督の銅像が飾られていたそうです。
インド人にしてみればイギリス人の銅像なんて飾る価値がないので銅像は撤去して、間が抜けた台座だけが残されているということです。

かなり近づいても(2-300mぐらいかな）まだ霞んでいます。
この大気汚染はなんとかしないと。
中国と、インドの大気汚染は本当になんとか改善してほしい。車の排ガス規制さえすれば、相当改善すると思うんですが。

大統領官邸前から官庁街越しにインド門を。霞んでうっすら見えるかどうか。

ガンジー記念博物館です。

ガンジーの最後の足跡。

ここで足跡が途絶えます。この場所で撃たれたのです。

ガンジーの最後の言葉。「おお神よ」

ガンジーの事績を象徴的にした壁画。

ガンジー最後の写真です。この直後に暗殺されたんだそうです。

ガンジーの寝室。本当に質素な暮らしだったようです。この家も、支援者の金持が提供した家だそうです。

博物館の中にはガンジーの言葉がたくさん掲示されています。知れば知るほど偉大な人物です。権利は主張しても平和を最重視したガンジーの考え方を、今こそ、世界中が再認識してほしいものです。
ガンジーの

有名な写真にある糸車。

象徴的です。世界平和の鐘。
本当に、本当にガンジーが願った世界中、どこでも平和である世の中にしたいものです。

お昼はタンドリーチキン発祥の店Moti Mahal。どうも、いっぱい、暖簾分けがあるようです。

なので、タンドリーチキン。

それに、またまたカレー。
インド料理は、毎食毎食カレーです。朝から晩まで。

外では、運転手たちがピクニック。
ではなく、普通にお食事。似たようなカレーを食べていますが、値段は10分の1もしないんでしょうね。

そして3つ目の世界遺産。クトゥブミナール。これもイスラム建築です。

ムガール帝国の前の時代ですが、赤い意志に彫刻は共通する部分です。

ここは、半分、崩壊しています。

ここは、イスラム王朝がクトゥブミナールを作る前にヒンズー寺院があった場所で、ここにある鉄柱はその名残。千数百年錆びずに立っている鉄柱には不思議な力があるんでしょうか。

これは未完の塔。サルタンが暗殺されて工事中止になったままの状態とのこと。

遺跡に住むリスです。野良犬やら、猿やら、リスやら、動物がたくさんでてくるインド亜大陸の世界遺産です。

崩壊している壁越しに見る塔。

古いヒンズー寺院の一部を利用しています。手間の赤いのがイスラム時代の建築、奥の少し白茶けているのがヒンズー寺院部分。
徹底的に破壊するのではなく、異教徒のものも適度に利用してしまうところが、かなり合理的です。

夕方、ニューデリー市内に戻り、中心のコンノートプレースに。
大きな円形に低層ビルが配置されている、高級ショッピング街です。

人が集まっているのは、大抵、食べ物屋さんの前です。
高級ショッピング街でも、そこはインド、普通に屋台も登場します。

ここでも野良犬くんたちがリラックス。
こうして世界遺産３か所も含めて、一日でデリーの観光地を駆け巡ってきました。

この旅行記へのコメント （1）

• BTSさん 2015/03/05 18:45:32

  初めまして〜

  
  tak_610さまへ
  
  こんばんは
  
  この度はフォローいただきありがとうございます。
  
  tak_610さんは先月にネパールとインドへ旅行をされていたのですね。
  
  インドでは色々な動物が道路を歩いていて飽きません。
  
  なぜか猫はまったく見ませんでしたが…
  
  tak_610さんのネパール・インド旅行記の続きを楽しみにしております。
  
  今後ともよろしくお願いいたします。
  
  取り急ぎお礼まで
  
  ＢＴＳ