吉田松陰の足跡を訪ねて

2015/01/28 - 2015/01/29

静岡県富士市の知人を訪ねた後、以前旅番組で見た弓ヶ浜の温泉旅館に行くことにしました。
翌日、せっかく来たんだからと、蓮台寺温泉にあるという吉田松陰がペリー艦隊に密航を企てた際、潜んでいたという下田近くの史跡を訪ねてみることにしました。
ＮＨＫの大河ドラマで吉田松陰の妹の一代記をやっていることでもあり、またＮＨＫ・ＢＳの「英雄たちの選択」でも吉田松陰の密航未遂事件を取り扱っていることでもあり、大変興味深い旅となりました。

エリア 弓ヶ浜(静岡)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

弓ヶ浜の東の山懐に抱かれた全３０室のこじんまりとした宿の玄関。
すべての部屋かがオーシャンビューのなかなか洒落たホテルです。

この日は天気予報では一日中、好天気のはずだったのに、沼津インターを出たころから雨とミゾレに降られっぱなしで、天城峠超え（車）は、あまり面白くなかった。　)^o^(

まずは宿の夕食から。

期間限定の特別メニューです。

お酒は中居さんおすすめの「獺祭（だっさいと読む」）なかなか口当たりの良いおいしいお酒でした　(^O^)

白子豆腐とか

帆立の真薯などが出た後に

今夜のメイン、「伊勢海老・鮑・栄螺などお造り（二人分）」が出て

さらに「金目の姿煮」が出た後に

この金目は大きかったなぁ〜！目の下３０ｃｍはあったのでは・・・

「鰆の西京焼き」まで出たんですが、さすがにもうギブアップです　(^^ゞ

部屋から見える弓ヶ浜。なかなか美しい！

写真では判然としませんが、丘の上には何基もの風力発電の風車がったています。

二日目。
宿を出てから車でここまで来るのが大変でした。
カーナビには入ってないだろうと思ったので、宿のフロントで、観光マップを片手に宿からの行き方を確認。

密航を企てて潜んでいた、と言うのだから港の近くだろうと高をくくっていたんですが、これが大間違い　(^^ゞ

川に沿って進んでゆくと、どんどん内陸部に入ってしまい道を間違えてないかと二回も人に訊いてやっとたどり着きました。

松陰の隠れ家は下田市教育委員会の認定だそうです。

隠れ家の入り口に立つ史跡の標記。

ボランティアの小父さん（教育委員会ＯＢ？）が熱心に説明してくれました。

現代の地図（観光マップ）ではこんな感じ。

隠れ家は地図の右下、蓮台寺温泉の中。
密航するために小舟を出した弁天島は湾の左側、下の方にあります。

古地図ではこんな感じ。

天地が観光マップとは逆ですが、隠れ家のあった蓮台寺温泉は二本の川の合流点辺り。

密航するために小舟を出した弁天島は湾の右側上のほう、イボのように出っ張ったあたり。
最初に松陰たちが乗り込もうとしたミシシッピ号が、そのすぐ右下。
さらにその少し下側の少し大きく書かれているのが、通訳のウイリアムズや、提督ペリーの居たポーハタン号。一生懸命に密航の交渉をしたが認められず、浜まで送り返されるされるまで４０分少々だったそうな。

隠れ家（村山行馬郎と言うお医者の家）の入り口。

ここから毎晩、片道６〜７ｋｍの道のりを湾岸まで出てペリー艦隊の動向を探っていたというから、その情熱には驚くばかり。

隠れ家の一階は様々な展示がありますが

松陰が使っていた文机など。

実物だそうです。

実際松陰たちが隠れていたのは、村山邸の二階。

その二階から階下を望む。
現在は階段がついているが、当時は梯子がかかっているだけで、この穴にふたをしてしまうと階下からは部屋があることがわからない仕組み。

普段は物置に使っていたそうですが、かなり天井は低い。

南隣の隣家の庭などが二階から見えるが、外からは二階がわからない（らしい）

これは一階入ってすぐ、右側の風呂の入り口。

今でも風呂には温泉が引かれていて、右側はお湯。

左側は冷めて下に溜まったお湯が、右側の浴槽の下の穴から左側に流れ込むようになってるんだとか・・・

松陰はここで皮膚病の治療をしながら、密航の機会を狙っていた。

松陰はここ共同浴場に潜んでいて、村山行馬郎医師と出会い、志を話して屋敷にかくまってもらったんだとか。

この共同浴場は現在も地元の人達が利用しているとのこと。

共同浴場前から見た村山邸。本当に目と鼻の先。

村山邸全景。

これが入場券。大人一人100円です　(^O^)

歴史の香りをたっぷり楽しめる見学でした。

下田方面にお越しの際は是非訪問してみてください　!(^^)!