2014/03/14 - 2014/03/14
216位(同エリア716件中)
クッキーさん
最終日の予定をどうしようかと思っていたところ、ネットで見つけたのが、
「LCB(ローコストバス)で格安の900円
世界遺産「斎場御嶽」、ひめゆりの塔を訪れる南部半日観光巡回バスツアー」
というもの。
7:40出発、那覇空港13:00到着という、個人旅行にとってぴったりのバスツアーです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 観光バス ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
おすすめポイントは
・おきなわワールドと人気のカフェエリア「新原地区」のいずれかを選択できる
・那覇空港13時到着、沖縄県庁前での降車も出来るので、ご旅行最終日の観光にも最適!!
・那覇市内ホテルから那覇空港までの移動手段としても断然お得!
・車内ではバスガイドによる観光案内
・1名様より出発保証 -
ホテルからパレットくもじに行く途中のゆいレールの曲線。
【立ち寄る観光スポット ( )は滞在時間】
・世界遺産 斎場御嶽(せーふぁうたき) (約1時間)
・選択A:おきなわワールド (約1時間25分)
・選択B:新原ビーチコース (約1時間20分)
・ひめゆりの塔 (約30分) -
決定打はもちろん斎場御嶽(せーふぁうたき)でした。
おきなわワールドでの1時間25分は厳しい時間ですが、それ以外は、これ以上は望むべくもないというルートです。
定期観光バス乗り場はパレット久茂地 (ニッポンレンタカー前/県庁側)のバス停です。
早朝の国際通りは、かなり寂しい雰囲気
バスはホテルにも立ち寄り、乗客をピックアップします。 -
車窓から。
ビルの屋上に見える四角いものは給水タンクなんだそうです。
水を貯蔵しておく水タンクです。
今では治水設備も進み、ほとんど本島では水不足になりませんが、一昔前までは
給水制限や断水というのがよくあったので、水不足に備えて各家庭で水タンクを設けるという、大きな水タンクは水事情が理由だそうです。
タンクの外側が写真のようにコンクリートで覆われているのは、沖縄をたびたび襲う台風に備えるため。 -
車窓から。
沖縄県公文書館。
那覇市内でこういう屋根の民家をほとんど見ないのは、沖縄戦で壊滅状態にされたせい。 -
ニライ・カナイ橋から。
名前は橋ですが、県道から国道に向かって山肌に沿ってU字形に架かる、全長1200mのパノラマ橋です。一瞬海の上を走っているかと思えるほど。素晴らしい光景が流れ去ります。あっという間の光景でした。
太平洋に浮かぶ島は久高島。 -
地域物産館前の駐車場には9時前に着いたものの、チケット売り場の案内が不手際で、イライラ。
個人客は券売機でしか買えません。その案内も遅く、数人の家族連れなんかだったら、窓口で買うほうが早いのにね。 -
そこから歩いて世界遺産 斎場御嶽(せーふぁうたき)へ。
沖縄では、特有の聖地巡礼「東御廻り(アガリウマーイ)」が現在でも続いており、ここ斎場御嶽もその参拝地として多くの人々に参拝されているのだとか。 -
こんな山道を歩いていきます。
琉球創世神話にも伝えられる琉球王国最高の聖地だと聞いているので、厳かな雰囲気にもなります。 -
御門口の表示。
御嶽に入る参道への入口です。
かつてはここから入場できるのは王府関係者に限られていました。右側には御嶽内にある拝所を示す香炉が置かれ、一般の人はここで御嶽の中に向かって拝みました。 -
参道の途中で、木々の向こうに久高島が垣間見えます。
久高島は、琉球の始祖、アマミキヨが最初に降り立ったとの言い伝えが残り、神の島としてあがめられている島だそうです。 -
石畳の参道は傾斜がきつく、おそらく前日の雨で滑りやすくなっています。
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大庫理(うふぐーい)。
山道の左手にある最初の拝所。
大庫理は、大広間や一番座という意味だそうです。 -
巨石の前に平石を敷き詰めた、広間のような空間。
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木々の中の参道を左に進みます。
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朝早くの気持ちの良い参道を振り返って。
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参道の途中に見える巨石、というより崖のような山肌。
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沖縄戦の爪痕、砲弾池。
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寄満(ゆいんち)。
「寄満とは首里城内にある建物の名前で、国王のために食事を作る厨房をさします。
当時、そこには国内外から海幸・山幸が集まりました。それが、「豊穣の寄り満つる所」と理解されて行ったのでしょう。
同じ名前を持つ斎場御嶽のこの場所には、第二次世界大戦前まで、その年の吉兆を占う馬の形をした石(うまがゎーいし)が置かれていました。」 -
祈りをする人々が描かれています。
琉球王国時代、国家的な祭事には聖なる白砂を「神の国」といわれる久高島からわざわざ運び入れ、それを御嶽全体に敷き詰めたそうです。 -
鍾乳洞で見られる鍾乳石みたいなものが。
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この辺は琉球石灰岩の地質です。
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参道を引き返して、まっすぐ進むと三庫理(さんぐーい)が見えてきました。
聞きしに勝る巨岩が二つ。三角形の洞門を作り出しています。 -
下を歩く人の姿から、その巨大さがわかります。
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上を見上げると、こんな感じ。
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洞門をくぐると、木々の間から久高島を望める遥拝所があります。
木々が生い茂っているせいか、島は視界に入りません。
拝所だとわかっているので、観光客に過ぎない身では恐れ多くて上ろうという気にはなれません。 -
巨石の足元には重要な拝所の一つ、チョウノハナが置かれています。
沖縄の拝所や御嶽の例に漏れず、ちょっとした石が並べられているだけです。
御嶽や拝所は、木や森、川、あるいは島そのものの時もあり、その中心には石が置かれています。
観光客にとっては特筆すべき石には見えませんが、そこには神が降臨すると信じられているのです。
仏教の影響を受けていない沖縄ならではの、自然信仰の表れです。
この巨石などは、実に、自然に対する畏怖の念を抱かせるのに十分な存在です。
本土では、仏教や神道のせいでしょうか、立派な社殿が築かれていますが、大元をたどれば、このような自然信仰や祖先信仰が本来の姿のような気がします。 -
三庫理の手前の様子。
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二本の鍾乳石から滴り落ちる聖水を受ける二つの壺(シキヨダユルとアマダユル)が置かれています。
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参道は南国風。
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朝日に輝く東の海、そこには久高島。
参拝を終えて目にするこの光景はさぞ清々しいものだったろうと思います。 -
参道から。
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斎場御嶽を出て、
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駐車場に向かう道。
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沖縄風の屋根に南国風の植栽が映えます。
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駐車場にある物産館の奥のテラスから。
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駐車場に鎮座する、おどけた顔つきのシーサー。
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車窓から見える海は遠浅。
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新原ビーチコースを選んだ人たちは、こちらの海岸で降ります。
海水浴場ですが、グラスボートで魚ウォッチングもできるそうですよ。
キノコ岩が点々と。 -
新原ビーチの海岸。
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おきなわワールド入場割引券付きのツアーです。
フリーパス(玉泉洞・王国村・ハブ博物公園) おとな1,600円→1,400円
玉泉洞&王国村 おとな1,200円→1,000円
王国村 おとな600円→500円
時間が短いのでそんなに廻る時間はないのですが、折角なので玉泉洞と王国村のチケットを購入しました。 -
玉泉洞は、30万年という年月の間に自然の営みが創り上げた鍾乳洞です。
愛媛大学学術探検部の調査によってその全容が明らかにされた鍾乳洞であり、観光客向けに整備されているのはその一部の890メートル、全長は5000メートルほどで国内最大級の鍾乳洞なのだそう。残りの4000メートルは今でも研究調査が続けられていて、普段は入ることができませんが、夏限定で探検できる特別イベントがあるそうです(要予約のオプションツアー) -
タケノコのように地面から伸びている鍾乳石は「石筍(せきじゅん)」。
珊瑚を主成分とした琉球石灰岩でできた玉泉洞は、県外の鍾乳洞にくらべ鍾乳石の成長が非常に早いといいます。それでも1mm成長するのに3年の年月がかかるそうだけど。
今も鍾乳石は成長しているため、鍾乳石から滴があちこち垂れている場所があります。足元注意。 -
槍天井というネーミングは秀逸。
洞窟の天井からぶらさがっている白い鍾乳石は「つらら石」。
約2万本の鋭い鍾乳石が下がっていて、今にも落ちてきそうなかなり怖い感じ。
見事な自然の造形。 -
地煙の滝。
玉泉洞の内部の気温は、ほぼ21度ぐらいを保っているらしいのですが、水の流れる洞内は湿気がこもっているせいか、もわっとした感じがします。 -
黄金の盃。
リムストーンダム(かぼちゃ石)と呼ばれ、周囲31m、高さ2.5m、日本最大を誇るもの。
田んぼの畦に似ているので、畦石ともいわれます。 -
無理やり通路を通していますね。こわごわすり抜けました。
地図を見ると、玉泉洞は、おきなわワールドの敷地の端から端まで、というくらいの距離があり、時間が少ないのでけっこう急いで歩きましたが、それでも書かれていた所要時間、約30分を軽くオーバー。
鍾乳洞内の鍾乳石の種類は全国でも一番多く、白い鍾乳石や、青い水をたたえる泉など見ごたえがあるだけに、じっくり見られなかったのが残念。 -
赤瓦屋根の家が立ち並ぶ王国村。
折角、王国村との共通チケットを買ったというのに、
フルーツ園を通り抜け、琉球ガラス王国工房や陶器工房を横目で眺め、 -
琉球王国城下町にある、さまざまな体験工房を全て素通りして、
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やってきたのはエイサー広場です。
スーパーエイサーの公演時間は、10:30、12:30、14:30、16:00。
エイサーとは、旧暦のお盆の最終日に各村々で祖先をあの世へ送り出す念仏踊りだそうです。
このショーは本来のエイサーのスタイルにアレンジを加えているそうで、獅子舞あり、民謡あり、カチャーシー(でみんなでワイワイやる踊りのこと)あり・・・
若いメンバーが笑顔を絶やすことなく沖縄の音楽にのってダイナミックに踊り、力強く太鼓を打ち鳴らしながらの乱舞など・・駆けつけてきた甲斐がありました。
演奏中は撮影が禁止されていますが、終了後にはこんな風にポージングしてくれました。 -
中国・琉球進貢船。
1992年に玉泉洞開園20周年を記念して当時の進貢船を忠実に復元した南都丸。
進貢船は交易指定港とされた福建省福州まで渡航しました。正副使やその従者は陸路北京に赴き、皇帝に拝謁。それ以外の乗組員は福州の琉球館に滞在し、その間に交易を行ったのだとか。
江戸時代の初期、薩摩藩が琉球王国を攻めて服属させたあとも琉球王国を存続させたのは、この進貢貿易を継続させるためでした。
名を捨て、実を取ったわけです。 -
集合までに少し時間がありましたが、王国村の中に戻って、体験工房に寄るほどの時間ではなく、
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ほっと一息。
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11:26
おきなわワールドの入口は、左右対称の立派な建物。 -
やはり気になる屋上に設置された給水タンク。
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ひめゆりの塔での滞在時間は約30分。
最大の犠牲を出した伊原第三外科壕跡。
沖縄戦の戦闘の激しさは「ありったけの地獄を一つにまとめた戦争」あるいは「鉄の暴風」と表現されるほどの凄まじさ。 -
胸が締め付けられるような思い。
沖縄戦で米軍は、3月末に上陸を開始して、4月13日には北部を占領。6月までに南部のほぼ全ての地域を制圧しました。
およそ3ヶ月の戦闘で、住民と日米両軍の兵士など20万人が犠牲になった沖縄の地上戦。
山の形が変わり、県民の4人に1人が犠牲になったといわれます。 -
平和祈念資料館には、そっと心で手を合わせるのみ。
8月15日の終戦記念日頃には、テレビなどで戦争関連の番組が放映されますが、終戦ではない、敗戦だったんだ、としか思えない。
敗戦に至るまでの道のりを、しっかり記憶にとどめておいてほしい。
満州引き上げも、シベリア抑留も、東京大空襲も、「全てはなかったこと」にしたり、「さらに強い国を」という方向に向かって欲しくない。
日本という国は、こうした犠牲を十分に補償してきたのだろうか・・・
戦争の犠牲の歴史が風化されないようにと願うばかりです。 -
今は穏やかな、あの山々で、人々が逃げ惑ったのでしょうか。
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那覇空港での民間航空の管制システムは最下位に位置し、最上位は米軍、次が航空自衛隊なんだと、先日の観光タクシーのドライバーさん。
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那覇空港には12:50に到着。
遅れを心配していたのですが、十分余裕です。
ランチを食べている時間まではありませんが。 -
空港のステンドグラスも穏やかで平和そのもの。
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昨日、国際通りであんなに探し回った石垣ロイズチョコレートなのに、那覇空港のショップに揃っていました。
最後にもうひと袋、お土産が増えました。 -
ぼんやりしていたら、チェックインカウンターが階下にあることがわかり、大急ぎで移動。
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バスに乗って。
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那覇空港は国際空港だと初めて知りました。
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ここまでは普通の空港。
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海上自衛隊・・
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自衛隊機。
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戦闘機。
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航空自衛隊・・
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那覇基地・・
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陸上自衛隊・・
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琉球処分(明治政府のもとで琉球が強制的に近代日本国家に組み込まれていった一連の政治過程。)1872年(明治5)琉球藩設置に始まり、1879年に軍隊の力を背景に沖縄県を設置。これによって琉球王国は滅びました。
学校で沖縄方言を話した子供に「方言札」と呼ばれる木の札を首からかけさせるなどの、言葉や文化の面で本土に同化させる動きもとられたそうです。 -
大戦後もアメリカに統治されていた沖縄。
1972年の沖縄返還は米軍基地とのセットになったもの。
琉球王国が独立国として存続していたら・・・
地政学的に考えて無理だったかもしれませんが、中継貿易で栄えた頃のまま、シンガポールのような生き方ができていたら・・・ -
空から。
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陸地と海岸線と浅瀬とが渾然一体化。
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エメラルドグリーンの海ってこんな色?
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珊瑚礁の島でしょうか。
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遠ざかる沖縄。
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瀬戸内海の島々。
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東シナ海や太平洋に比べて穏やかで、
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ほんわかと、
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包み込まれている感じ。
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お土産各種。
肉味噌。 -
名護パイナップル園で、ワインを。
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国際通りの酒屋さんで泡盛を購入。
しっかり包装してもらえました。
あっという間になくなり、後日ネットで注文。 -
空港で買い求めたロイズの生チョコレート。
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黒砂糖は沖縄特産。
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紅芋タルトなど・・
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