2015/01/03 - 2015/01/04
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黒猫ごんたさん
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2014年~2015年の年末年始も,ヨーロッパでのんびり過ごすことになりました。海外での年越しは9年連続になり,2006年がアメリカだったのを除けば8年連続のヨーロッパ年越しです。
今回は,初めての地「ポルトガル」と「スペイン」です。
貸し切りバスで移動しまくるパックツアーと違い,自力で移動する旅は,欠航や運休,遅延などを予測しつつ組み立てするので,移動が少なめです。そのため,ポルトガルはリスボンとその周辺(シントラ・ロカ岬)だけ,スペインもマドリッドとトレドだけになりました。それぞれに魅力溢れる旅となり,ポルトガルにもスペインにも宿題が沢山残ってしまいました。
この旅行記は,誰の言葉か知らないけれど『もしスペインで1日しかいられないなら迷わずトレドへ行け』と言う格言があることを知り,マドリッド近郊の街でもあるので行くことにした”古都トレド”編です。
※登場人物
「鼠」マスク-子年生まれの旅人黒猫ごんた
「寅」マスク-寅年生まれの黒猫ごんたの妻/呑兵衛
旅程は次のとおりです。(☆マークはこの旅行記で取り上げる日)
12月28日(日) 日本出発~マドリッド空港 (マドリッド泊)
12月29日(月) マドリッド~リスボン (リスボン泊)
12月30日(火) リスボン滞在 (リスボン泊)
12月31日(水) リスボン滞在 (リスボン泊)
1月1日(木) リスボン滞在 (リスボン泊)
1月2日(金) リスボン~マドリッド (マドリッド泊)
☆ 1月3日(土) マドリッド~トレド(トレド泊)
☆ 1月4日(日) トレド~マドリッド (マドリッド泊)
1月5日(月) マドリッド~帰国 (機中泊)
1月6日(火) 帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2014年〜2015年の年末年始旅,後半はスペイン・マドリッドに3泊の予定でしたが,マドリッドに再訪する可能性は薄いと考え,マドリッド周辺の世界遺産都市を調べた結果,もしスペインで1日しかいられないのなら迷わず行けと言われる『古都トレド』への一泊旅行をはさむことにしました。
1月3日,午前中は旅友兎さんとマドリッド市内観光を楽しみ,昼食後解散。マドリッド・アトーチャ駅午後1時50分発短距離高速鉄道AVANTO 8132号でトレドに向かいます。
写真は,アトーチャ駅の駅舎内グランドフロアのカフェです。治安に不安を持っていましたが,ここまでノープロブレム!
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出発30分前ですが,電光掲示板の上から4番目に表示されているトレド行きのプラットフォームは不明です。
ヨーロッパの鉄道は概ねこんな感じですが,大きな荷物をもって掲示板を見つめる旅行客,不安もあるし,油断もあるだろうこんな時間が一番狙われやすいようにも思います。さっさと決めろや(-_-) -
あっ,これは駅舎内の有料トイレです。電車待ちの間に用足しに来ました。電車に乗るまで我慢出来たら良かったのですが0.6ユーロ無駄遣い(>_<)
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イライラしましたが,出発の15分ぐらい前に電光掲示板にプラットホーム番号「12」が表示され,チケットホルターだけ入場できるセキュリティゲートを通過して乗車します。
先ほどゲート外で有料トイレに行きましたが,チケットを持っていれば駅構内(ゲート内)に入場できたと思われ,安全度アップの駅構内には待合室らしきものがあったので,(利用していないから確実ではないけど)プラットホーム不明の段階でもさっさと入場しておけば良かったかも知れませんね。 -
乗車するスペイン国鉄(renfe)のAVANTO/8132号です。短距離用の高速鉄道とされ,車体にAVEと書かれていますが,以前のブランド名がLanzadera AVE(AVEシャトル)だったそうです。ちなみに”鉄ヲタ”ではありません。
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電車は,ほぼ定刻13時50分に出発し,トレドには14時23分に到着するので,33分の短い旅です。道中は概ねこのような景色で,水辺や緑の野原を走る…,都市から都市へと走る…,といったドイツ,フランスの鉄道とは異なる風情を感じさせます。
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僅か30分,風景に飽きる時間も無くあっと言う間にトレド到着です。
マドリッドから33分で到着するトレド駅は,AVANTO/8132号の通過駅で,終着はさらに先だと思っていましたが,ここはターミナル駅なんですね。つまり,ターミナル駅のマドリッド・アトーチャ駅から途中に停車する駅もなくターミナル駅のトレド駅までを往復するだけの路線だったんですね。 -
プラットホーム側のトレド駅駅舎です。到着客をエル・グレコの絵が出迎えます。
外に出ますと,路線バス,タクシー・ホップオンバスなどが待っています。城壁内まで歩いても行ける,とガイドブックに書かれていましたが,とりあえずタクシーで観光案内所「i」を目指しますよ。 -
駅から観光案内所までタクシーは6ユーロでした。
観光案内所で市内地図をもらい,ビサグラ新門から城内に入ります。大型バスやタクシーなどの通行車輌が多く,人気の観光地なんだと感じられます。空気もさわやか,寒くはなく,気持ち良い観光日和です。 -
14時40分城門から旧市街に入り観光スタートです。前方には緩やかな登り坂が見え,その先はどうなっているのか…,このワクワク感に寅さんもテンションMAXす!
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おっ,寅さんは早速生ハムてんこ盛りに目がクギ付けです!!
ビサグラ新門から徒歩20分弱で旧市街の中心と言えるソコドベール広場に到着します。広場は市街観光プチトランの起点であり,レストランや土産物屋さんが集まっていますよ。 -
まずはカテドラルを目指します…って,ソコドベール広場から歩いて僅か4〜5分で見えてきました。
トレドの旧市街はコンパクトシティです。でも坂道が多い,小径が多い,行き止まりもある。もっぱら徒歩移動です。だから脚力勝負ですよ。
ちなみに,見えているカテドラルは裏口側です。チケット売場は正面側なので,カテドラルを左回りに半周しなければなりません(>_<) -
”カテドラル”正式名は「サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂」と言い,スペインカトリック教会の首座司教座という格式高い教会のようです。
さて,カテドラル入口の向かい側にあるショップ内でチケットを購入してカテドラルに入ります。我々は大聖堂好きなので,小都市ですが,古都とのことで少しは期待してきました。
…
期待以上です。美しい! -
カテドラル内部は明るく,ステンドグラスを楽しむにはもう少し暗くても良いのですが,建物内部の彫刻や柱の美しさを堪能入るには良いかも。バラ窓も美しい,そして立派!!
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内陣は鉄柵があり,多くの観光客が柵にとりつき見上げています。装飾といい,天井のタイル模様といい,とても素晴らしいです。
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内陣の正面にある祭壇です。中には入れないので,鉄柵の中にカメラを差し入れて撮影しました。これほどの祭壇はそうそう無いですよね。キリスト教にもその芸術にも疎いですが,身震いを感じます。
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暗くて分かり難いですよ。よく見て下さい。
カテドラルの中心あたりにあるドームの一部が穴が開いたようになっています。その中にも彫刻やフレスコ画が描かれていて,最後の審判の場面のようです。天上世界への門のようです。 -
ガイドブックにもありますが,バロック様式の傑作,ナルシソ・トメ作のトランスパレンテと言うもののようです。
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天井の明かり取りの窓が天上世界への入口に見え,そこから差す光が祭壇を飾るトランスパレンテというものを輝かせる。
スペイン・バロック様式をして”装飾のための装飾”と言わしめ,その最たる例が「トラスパレンテ」とのことである。 -
カテドラル内ですが,心静かにいられません。上を見,下を見,右を見てそして左を…興奮します。我々は内部を2周しました。素晴らしい大聖堂です。
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カテドラルのもう一つの見所,それがエルグレコの宗教画です。何点もの宗教画を展示しており,入場者も足を止めています。
エル・グレコ,素晴らしいと思うのですが,興味は今ひとつ(>_<)さらに,じっくり見ているといつしか北斗の拳が…(^^;) -
天井画が鮮やか!広角15?で撮ってみました。
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今一度内陣の主祭壇を魚眼レンズで撮影させていただきました。伝わるかな。
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カテドラルを出て,右に進むと市庁舎前の広場です。広場にはヨーロッパでよく見る風景(市庁舎前等の季節限定スケート場)がひろがり,そこはカテドラルの西側にあたります。塔の高さは92メートルあり,出入りは出来ないようですが免罪の門のファサードも素晴らしいです。
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トレド旧市街を堪能しました。ただ,やはり歩き疲れました。17時も近かったので,今夜のお宿“パラドール・デ・トレド”にやって来ました。旧市街からタクシーで11ユーロでした。
ガイドブックで『国内に94箇所あり”一度は泊まりたい!”国営ホテルのパラドール』と煽るのにのせられて,場所はいささか不便ですがBookingドットコムで予約しました。パラドール デ トレド ホテル
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部屋は一応シティビューですが,プールサイドの2階211号室です。夏なら良いけど,冬のプールは寒々しいね。
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部屋から見えるトレド旧市街はこの程度です。カテドラルは見えませんので,おおよそトレド旧市街の西側半分ですね。まあ宿泊費総額で110ユーロですから,贅沢言うな,って話ですよね(^^;)
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国営ホテルです。アメニティはあるのか…心配しましたが,普通にいろいろ揃っていました。
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これが2階の部屋配置図です。211号室は上の並び一番左ですね。3階に位置するホテルロビーやテラスまでは階段かエレベーターで1階上がることになります。
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17時になるので,テラスからトレド旧市街の夕景を眺めるため部屋を出ました。テラスに出る前に,ホテルの入口付近を写真撮影します。ここがメインエントランスで,自動ドアではありませんよ。古い建物を利用した国営ホテルならば当たり前!
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イチオシ
おおっ!
今回のスペインが37カ国目の訪問となり,さまざまな観光地を巡りましたが,眺めの良い場所は数あれど,ここはトップ5には入るね。すごいよ。先ほどまでいた場所だからか,ポンペイのような廃墟を眺めるときと違い,遠くの雑踏や歓声が聞こえてきそうな,生きている街が伝わってきます。 -
オレンジや赤ではなく,ピンク色の夕景!写真ではなく肉眼の印象です。街の色と漂う空気のせいですよね。
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寅さんもご満悦です。さすがに掌にはのりませんね(^^;)
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カテドラルの遠景。
92メートルの尖塔が左から来る夕陽を浴びて美しい! -
イチオシ
17時54分。カテドラルより高い場所にある右手の軍事博物館(もとは城塞,王宮)には夕陽が残っていますが,まもなく日没です。
さすがに1月は寒いですが,良い気候の時期ならまだしばらくはここにとどまりたい気分です。 -
ここがテラスです。ホテルロビーから階段数段分下がったところにあるレストランの外です。テラスの上にも部屋があります。ここなら最高でしょうね。多分人気もあり取りにくいし,お高いのでしょうが(>_<)
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18時半過ぎにタクシーでソコドベール広場まで降りてきました。今回のタクシー代は7ユーロで,往路とはルートが異なりました。夜の旧市街に降りてきたのは,お買い物と夕食のためです。この時間でもプチトラン(スペインではソコトレンと言うようです)に乗るための行列が出来ています。
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ソコドベール広場からカテドラル方面に向かう中心地の大通りです。人波が続きます。とても賑わっています。我々も気持ちが浮き立ち,危険地帯でもないのに寅さんと手を繋いだりして(*^_^*)
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そんな寅さん。
さすがです。
積極的にBALに入り休憩を宣言です。 -
LARGO と書いてあったからラガービールかな?1杯1.9ユーロです。それと,ガラスケースに入っているものから選ぶピンチョスですね。1つ0.9ユーロです。指さしで買えるお店は気楽です。
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ファストフードみたいな店構えのLIZARRANというお店でした。楽しいよ。
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夕食はこの写真に惹かれて『BAR TOLEDO』と言うお店に。場所は,ソコドベール広場からビサグラ新門方向に100メートルぐらい下った場所。
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最初から決めていたわけではないので,イカスミパエリアの写真に惹かれつつも,店内を覗いて入ろうか迷っていたところ,少々酔っぱらった(と思われる)店主が我々に気付きにこやかに手招きするので,ついつい入ってしまいました。
カウンターでは常連さんと思われる客が賑やかに飲んでいます。良い雰囲気です。 -
先ほどビールを飲んできたので,ここはローカルワインとイカスミパエリアです。味はごく普通で75点ぐらいかな。
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寅さんは,カウンターにあるガラスケースを覗きに行き,常連さんから理解できないスペイン語でいろいろ語りかけられ,CARCAMUSASという料理を勧められてきました。トマトソースの中にポークやソーセージが入ったトレド料理ですね。
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名物に旨いものなし!不味いわけじゃないけど,個性的です。
さすがの寅さんも残していました(-_-)
晩ご飯は,締めて24ユーロ。すげー安い!!
楽しかったので5ユーロのチップを置いて出ました。ご馳走様でした。 -
パラドールに戻ったのは午後8時半過ぎでした。まだ屋外のテラスが開いていたので,闇に浮かぶトレド旧市街を眺めます。道路の街灯が良い感じです。
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プールも安全対策なのか灯りが入っています。旧市街を正面から見る部屋は間違いなく良いのでしょうが,このあたりも良いかも。ちなみに部屋の窓は,ベランダに出るドアの内側に木枠の雨戸のようなものがあり,これをしめると部屋は真っ暗になりました。
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おはようございます。1月4日です。
朝8時を過ぎても屋外テラスへのドアが開かないので,朝日の旧市街を見たくて建物の外に出てきました。ただいま8時18分です。旧市街の建物や通りの灯りがひとつ,またひとつ,と消えていきます。静かです。 -
まもなく11時です。朝風呂,朝食でゆっくりしてそろそろチェックアウトしようかな。その前に世界遺産”古都トレド”の街を目に焼き付けるべく,今一度屋外から眺めます。
水面の明るさからか,旧市街の右手に流れるタホ川が目に入り,あらためてタホ川がお堀のようにトレドの街を東西南の三方から守っている地形がこの街の中世までの発展とあるときから時代の流れに取り残されてきた奇跡を作り出したんだろうなと感じることが出来ました。 -
チェックアウトします。ここがホテルロビーで,左手が屋外テラスへと続くカフェです。まだ開いてませんね。
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マドリッドに戻る電車は13時25分発です。トレドでランチを食べてから駅に向かうことにして,ソコドベール広場界隈をウロウロしています。
マクドナルドで食事をしたわけではなく,ミラノなどでもよく見る”黒マック看板”を撮ってみました。景観法を研究する先輩への土産写真なのですが,整理できていませんm(_ _)m -
あっ,昨夜の夕食を食べた「BAR TOLEDO」です。下りコーナーですね。
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帰路は徒歩で駅に向かいます。タホ川を跨ぐアルカンタラ橋という(バイクは通っていましたが)人道橋です。トレドの東のハズレにあります。写真の奥,門の向こう側が旧市街です。
ただいま12時54分で,電車の出発まで30分になりました。間に合うのでしょうか。 -
アルカンタラ橋を離れてくると旧市街が見えてきます。丘の上に見えるのは軍事博物館ですね。
ホントの見納め(T_T) -
13時5分駅到着。ソコドベール広場を出て,ゆっくり,寄り道しながら約30分の道のりでした。
いや,楽しかった。来て良かった。オススメですよ,トレド。
−− トレドの旅・完 −−
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この旅行で行ったホテル
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パラドール デ トレド
4.28
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