放浪記

2012/10/10 - 2012/10/24

2012年から2014年にかけてアジア、中東、中南米を放浪しました。
その記録です。

エリア その他の観光地(中国)

• 旅行の満足度: 4.0

2012年10月　再び日本を飛び出しインドに向かいました。

中国からチベット経由で陸路にてインドへ行こうと思ったのですが、
成都からチベット行きのルールが以前とは変更になり、同国人を5人以上集めないとツアーが組めなくなっていました。

この時期は尖閣諸島の問題、中国のゴールデンウィークにあたる国慶節の時期という事もあり、日本人旅行者が少なくてメンバーを集められそうに無かったので、四川省の山奥にある甘孜（ガンゼ）に向かいました。

成都からバスで30時間位かかった様に思います、とにかくひたすら山を超えてやっと到着しました。

ガンゼの市場です。

街中の通り。
当然ですがここはチベタンが多いです、英語はほとんど通じませんでした。

またこの年の2月にチベット人僧侶の焼身自殺があり、最近まで外国人立ち入り禁止だったらしく、泊めてくれる宿がなかなか見つからなかったので、ネットカフェに行ったら「警察で許可を取ってこい」
と言うので警察に行くも「外国人は駄目だ」と言われました。

しばらくは宿を探して歩き回りましたが、なんとか泊めてくれるトコを見つけました。

山奥なので空気はとてもキレイでした。

歩いて回るのは厳しそうだったので、流しているタクシーを適当に止めて、少しだけ英語の話せる「ティカオ」君という若いドライバーにガイドを頼みました。

とても素朴で良い若者でした。

宿に張ってあったマップを見せて、これらを回ってくれる様彼に頼みます。

料金の交渉をしたのですが、300元（5〜6千円）と彼は言います。

「Ok50元ね」と僕は言いました。

ティカオ君は少し動揺した顔で138元と紙に書きます。

旅行者との交渉に慣れておらず、あせって中途半端な金額を出してくるところが無邪気で面白い奴だな、と思いました。

「じゃあ100元出すよ」と現金を握らせれば交渉成立です。

僕も相場が全く分からないのですが、100元は彼の数日分の収入になると思います。

とりあえずガンゼゴンパに行きました。

表紙の様に山の上に大きく建っています。

お坊さん達が何かを作っていました。

ティカオがずかずかと中に入って行くので付いて行きます。

掃除中の僧侶に遭遇するティカオ。

早速なにかお祈りをしてもらうティカオ。

次の場所に行きました。
とにかく前を歩くティカオ。

うわーと言って見上げるティカオ。

観光マップをチェックするティカオ。

マニ車を回すティカオ。

あの....写真を撮るから俺の前には行かないで下さい。

別なゴンパで熱心に祈るティカオ。

おもむろに民家へ入っていくティカオ。

彼の実家でした。

お母さんと記念撮影。
彼の両親はチベット人なのですが、彼や彼の友人の若者は
「アイムチャイニーズ」と言います。

既にそういう感覚なのですね、自分は中国人だと...。

でもティカオ、本当に無邪気で親切な奴でした。

旅の序盤に彼の様な若者に出会えた事はとても嬉しく、吉兆な事でした。

ガンゼはとても美しい所でした。

が、食堂で食べ終わった後、お金を払おうと財布を出したタイミングを見計らって、チベタンの物乞いが殺到してきました。

若い人達は仕事が無さそうです。

このチベット人の問題についてはこの後に訪れるインドで詳しい話を聞く事になるのですが、この時はまだあまり深く考えてはいませんでした。

帰りのバスは山道がぬかるんでいて、7時間も立ち往生し、全員中国人の車内でうんざりした記憶が強く残っています。

この後はインドへ。