香港最南端の島　ポートイ島(蒲台島)に行ってみた！

2014/12/14 - 2014/12/14

香港の最南端に位するポートイ島、スタンレーから週末のみ船が出ます。
いつもスタンレーに来ると、ピアに小船やジャンク船が来るのを見ていて、一体どこへ行くのかずっと気になっていました。どうやらポートイ島という島へ行くようなのですが、一体どんな島なのか。。。？
たいていどなたかのブログでリサーチしてから行くのですが、なぜかあまり情報がない。マイナーな島なのだろうか？島の中をどのくらい歩くのだろうか？週末だけ数本船があるだけ、乗り遅れたら島に取り残される？！
そんな中、天気も良好でやっと行くことができたポートイ島、秘境、絶景、海の中のアリゾナ！面白かったです〜！

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 船 徒歩

香港中心部からバスで30分ほどでスタンレー(赤柱)へ、海側のピアへ。ちなみに土曜日は13:20のみ。日祝は10:00・11:30・2:30・5:00。帰りの便を考えると、10:00か11:30にのるしかないです。我々は11:30に乗ろうと、初めてなので30分くらい早く着いてしまいました。時間になるとどこからか人がいっぱい集まってきて並んでのりました。

どこで切符買うのかな？オクトパス使えるの？とわからないことばかり、、、しかしピアに船は直接乗り付け、船頭さんに手を引いてもらい乗船！出発するとおじさんがお金を回収にやってきました。切符は往復のみでHKD40。
しかし、この船オープンデッキにビニルがかかっているだけなので、出航した後は強烈な海風にさらされること30分、船はかなり揺れるし木の椅子から滑り落ちそうで、寒さに凍える過酷な旅のはじまりでした。

船があまりにも揺れるので、外の風景を撮りに行くことができない！
でも島がやっと見えたので外に出てみました。

船の真ん前に立ったら、後ろの操縦席から、ドンドン！と窓を叩かれ「見えない！どけ！」と船を運転してるおじさんに怒られました。

お、船着場が見えてきました！
なんか秘境っぽい〜！

ぞろぞろと降ります。
地図も何も持ってないので、とにかく人々について行かねばー。

うふふ、秘境っぽい〜。

なぜか消防船がいました。

地図がありました。写真を撮っていきましたが、役にはたちませんでした(笑）

どんな島かな〜、ワクワクします。

振り返って見た桟橋、いい感じだあ、香港じゃないなーこののどかさ！

美しい湾です。

ジャングルみたい〜、しかしキョロキョロしてたら置いて行かれるー。
皆んなについて行かないと〜。

あそこの見えるのがこの島で唯一の海鮮レストランだ！
そしてこの島でひとつしかないトイレもここ。
（行きにこのトイレを見落として、帰りにフェリーに乗る前にまたここまで来てトイレを使いました。しかし水は出ません！）

一行の中にはこのレストランだけがお目当ての人たち(一人一本ワインをぶら下げて)
は、大テーブルを予約していました。

レストランを横目に湾をぐるっと回った感じで、ぞろぞろ人達の後について行きます。

イカが干してあるのを眺めて、、

とにかく皆んなについて行きます。

先ほど船から見えた天后廊に着きました。

そこを更に奥に登っていくと、

大きな奇石があり、みんな写真を撮ってました。

どうやら、この島は年中強い風と波に打たれ、表土はほとんど流れ出し、岩山のようです。なのでいたるところに奇岩が見られます。

船に乗ってた人達の半分くらいは、レストランとここまででおしまいのようです。
我々は少し戻って来た道に分かれ道があったハイキングコースに戻ります。
ここまで来ないでハイキングコースに行けば良かったのですが、人々の後について来たらここに来てしまったのです。

これは冗談で、岩を登っているように撮って〜、と頼んだのですが、後にこれが本当になるとは、、、思いもしませんでした、、、！

ハイキングコースにある目印。
何も書いてなくて、ただ、あっちか、こっち、だけの意味です。

ひえ！こんなチェーンにつかまって登るくらい斜面が急なのよ！

それでも登って振り返ると良い景色だ！他の人達も一生懸命登ってくる。

さっきの大きな奇岩が見えます。

海の眺めも良いな〜。

そしてまチェーンにつかまって登る。
しかし、一体これはどこまで登るのか、、、
帰りはここを降りるのだろうか、、、
何もわからない、、、

なぜかほ〜んのちょっとだけアリゾナ、ツーソンのようだ！
(昨年、娘のいるツーソンでナショナルパークをハイキングした時のことを思い出しました。)

海も遠くなってきた。

とっても良い眺めで気持ちが良いです。
この辺まではまだ人がいっぱいいました。

一休みするカップル、いいな〜。

こちらは、行くぞ！と主人。
休ませてくれない、まるで軍隊の行進のよう、、、
あ、遠くから戻ってくる人が見えます。
聞くと、あそこの頂まで行って戻って来たと。ぐるーっと回って下山する道もあるようだけど、遠くて時間がかかるからと、、、そうなの？

若いカップルは男性が女性の手をひいて登って行きます。
うちは軍隊なので強者の夫は先に行ってしまいます。
老体の私が、転げ落ちたら大変なのに、どういうつもりでしょう。

やっとここで休んで持ってきたオニギリを食べました。

海の反対側も見えたから、ここが頂上かなぁ？

さっきの人たちは戻ったけど、やっぱり先を見たいので、先にすすみます。
なんか岩山から緑になってきた。

こんな藪の中の山道を行きます。

すると、、おお！視界が開けました！！
そして、おお、、また新たな頂上が。。。
あれが本当の頂上のようです。

本当の頂上目指して進みます。
船の中では、海風びゅんびゅんで、ウインドブレイカーの上にユニクロのライトダウンを着ても寒かったのに、今はもう汗だく。どんどん脱いでTシャツで良いくらい。
しかし汗はかくものの風が強く体の温度は奪われそうなので、ウインドブレーカーを来てました。

この頂上に向かう道の途中で分かれ道があり、フェリー乗り場にショートカットで頂上に行かずに降りれる道案内がありました。
はじめて文字が書いてありました。

我々は降りずに進みます。
途中でまた大きな奇岩ありました。
香港人の方々がすごい盛り上がってました。

お！あれが、やっと本当の頂上〜！
三角屋根のあずまやが見えますー。

うわ〜！！
あずまやを過ぎるとこの景色が眼前に広がりました！！
この景色をみたとたんに、今までの疲れが吹っ飛び、
急にご機嫌になってしまいました〜！！

さあ、ここを降りていけばもう帰れるんだ！と力も湧いてきました。

ところでここを下からはあはあ言いながら登って来た若いカップルがいたので、
フェリー乗り場から来たの？どのくらいでここまで来た？と聞いたら、30分と言うので、やったあ！と降りたのですが、、、まったく30分では帰れませんでした。
1時間はかかった、、、どんなして来たのかなあ？

海が綺麗でテンションあがるー。

ずーっと降りて行きます、絶景、絶景。

来た道を振り返って。これ、絶対に反対側から登るのオススメしません。
だって、降りるのは岩山チェーンですから。あのカップル大丈夫かなあ。

大海原が広がって絶景、絶景！

このスロープ、向こうの山の道につながっているように見えるのですが、、、、、

実は、いったん下がってまた登るのですよ〜。

お、向こう（下りて右側）に船が見えるのであっちのほうがフェリー乗り場でしょうか！

一度下りまして、また向こうのトレッキングコースに行って戻ると、フェリーに乗り遅れると行けないので、向こうの半島はあきらめて右に進むと海岸沿いに遊歩道があります。中国の団体さんが向こうから来ます、きっとこっちに行けばフェリー乗り場に出る事は間違いないと、やっとホッとした気分。

また山の中に入って行きます。

山の中を歩いて行くと、茶屋が。団体さんはこの店に吸い込まれて行きます。
私たちは茶屋には入らないので、右に折れて進みます。

しかし。。。。！
本当にただの薮になってしまい、どう考えてもフェリーへの道ではないです。
それでも登っていくと、誰かのお墓に出てしまいました。
仕方なく、戻ります。しかしどう考えても道がありません。。。。
この茶屋しかないのです。。。

思い切って茶屋の中に入って行くと、道に出ました！
なんという、、、道のど真ん中に店を作ってしまうとは、、、、
まるで迷路かクイズのようです。
出た所にもこんなにょきにょきの樹木が〜！

なにはともあれ、平地にやっと来れました。矢印とか案内がないけど、多分こっちでしょう。（左へ）

見ると右側からも人が、、こっちにもコースがあったのかなあ？

まあ、そしてなにはともあれ帰りのフェリーにぎりぎり間に合いました。
この便を逃すとまたあと１時間半待たなければならないので、ものすごく混んで皆並んでいました。

帰りも海風にびゅんびゅんさらされ凍えながら帰路につきます。
ライフジャケットが100人分あったので、満席でしたから100人は乗ってるのですね。来た時に一緒だった顔ぶれがいます、この人たちはどこにいたのかなあ。。。

さよなら〜、ポートイ島、また来るよ〜。
真っ正面に見える塔のような部分は今日、登れなかった所です。

でもトイレが島にひとつしかないし、水も出ないからどうしようかな〜。

無事にスタンレーに戻って来ました。

寒い船旅が終わりました。

ポートイ島、トレッキングもわりと簡単（私にも行けたので）なわりには絶景でどなたにもおすすめです。しかし行く時期がちょっと難しい。今より暑いとまったく日陰のない岩山の上り下りは厳しすぎる。今より寒くなると帆のないフェリーが寒すぎる！（しかもトイレなし？揺れすぎる）香港セントラルから出るフェリーとはぜんぜん違います。サンパン船の大きな感じみたいですから。
でも、秘境のポートイ島の旅、楽しかったです！