2014/10/14 - 2014/10/14
4位(同エリア20件中)
ひらしまさん
アンダルシアに行ったら、地中海越しのアフリカ大陸を眺めてみたいと思いました。そのためにジブラルタル近くの町アルヘシラスに泊まるというのが最初のプランでした。
ところが、先達の旅行記をあたっていくと、アルヘシラス自体はあまりおもしろみがなさそうで、もう少し先のタリファの方がおいしそうなにおいがします。そして、なんといってもヨーロッパ大陸最南端!
どんなとこか行ってみよう。乗り換えは多くなっても。
第1日 ミュンヘン乗り継ぎバルセロナ着
第2日 バルセロナ
第3日 グラナダ
第4日 グラナダ
第5日 ネルハ
第6日 フリヒリアナ日帰り
★第7日 タリファ
第8日 セビージャ
第9日 マドリード
第10日 アビラ
第11日 マドリード発フランクフルト乗り継ぎ
第12日 羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月14日。
ネルハからタリファへの移動は、まずアルヘシラス行きの長距離バスに乗ります。ALSA社で3時間25分、19.59ユーロです。
11時25分発のはずが35分遅れ。その間なぜか突然大量の水が流れてきて車道が川になる出来事もあり、退屈せずにすみました。
バスはコスタ・デル・ソルをひた走るのですが、車内は冷房が効き過ぎて、コスタ・デル・北風。レッグ・ウォーマーに助けられました。
そのうち、はるか前方に大きな岩山が出現。ジブラルタルに違いありません。すると、その左にかすんで見える山は…。アフリカだ!
アフリカはもっと近くで高いところに登らないと見えないと思い込んでいたので、あっさり見えてしまったのは驚きでした。
写真は車窓から撮ったアルヘシラスの港とジブラルタルです。
事前の情報ではアルヘシラスの乗り継ぎは数百メートル離れていると思っていたのですがそんなことはなく、出発時の遅れも解消され、タリファ行き最終便15:30発に無事乗り継げました。 -
タリファまでは30分。左側の窓からアフリカが見えます。
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地中海越しのアフリカ。やっぱりいいなあ。
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こんなに近いのか…。
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タリファに近づくと現代の風車が林立しています。スペインは風力発電大国でした。
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あの島はもしや。そう、こちらから見ると全然岬に見えないタリファ岬の先端にあるラス・パロマス島でした。
タリファのバスターミナルは町外れにあるので、宿はバスターミナルと港の中間地点にとりました。
距離はざっと600メートルで、海に向かって下り坂だろうから楽勝と思ってタクシーに乗らず歩き出したのですが、想定外の上り坂です。しかも、歩道のタイルの凹凸がやたら大きく、スーツケースの進行を阻みます。
やっぱりタクシーに乗ろうとバスターミナルに引き返すも、目の前で別の客を乗せてタクシーは走り去ってしまい、うなだれて歩く僕たちに、秋といえどもアンダルシアの午後の陽ざしはきびしかった…。 -
ホテル・コンベント・タリファもパティオのあるアンダルシアらしい宿。
受付でタパスのおいしい店を聞いてから、海に向かいます。 -
ヘレス門。
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旧市街の入口になるのかな。
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かつての豪商の家かなどと想像をめぐらしながら散策。
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立派な教会もありました。サン・マテオ教会です。
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ライオンを従えた武人像の建つ城も入ってみたかったのですが、まずは海へと歩き続けます。
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港を左に見ながら進むとビーチに出ました。
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突堤の先には地中海を隔ててアフリカの山がそびえています。
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立っているのはタリファの守護聖人でしょうか。観音様のようにも見えます。
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振り向くと小さなサンタ・カタリーナ城が建っています。
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ヨーロッパ大陸最南端のタリファ岬。
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岬の先はラス・パロマス島とつながっています。左側のこちらは地中海です。
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そして岬の右側に目を向ければ、そこは大西洋!
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と、岩陰からぬっと現れた日に焼けたおじさん。
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採ってきた昆布を振り回して見せてくれました。
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大西洋の水平線。地球は丸い。
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大西洋は波が押し寄せ、しぶきも舞ってきます。
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地中海は湖のように静かです。こんなにも違うんだ。
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本土側を振り返って。
元は自然の砂州だったらしいところが舗装された道路になっています。 -
ヨーロッパ大陸最南端の看板。
緯度は北緯36度。
北緯36度線を地図で東に追ってみると、マルタ、テヘラン、青島を経て、日本の福井、岐阜、長野、埼玉、茨城の5県を通っています。 -
こちらの看板の写真は本土から島を見たところです。
「地中海と大西洋の合わさるところ」って書いてあるのかな。 -
ラス・パロマス島は、軍事施設らしく門が閉ざされ入ることができません。
門柱にタッチして戻ります。 -
砂州に下りてみました。
満潮時にはつながってしまうのでしょうが、今は地中海と大西洋がこの砂州で隔てられています。
その境に立っていると思うと、ちょっとドキドキします。
こここそヨーロッパ大陸最南端だ! -
砂州から振り返って見たサンタ・カタリーナ城と風車。
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大西洋の波にも挨拶して帰ります。
帰りは観光客も少なくなり、ビーチも静かになっていました。 -
静かに二つの海を見守るサンタ・カタリーナ城でした。
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港に戻って、先ほど素通りした城、グスマン城を見学します。
地中海を見おろす無骨な城です。 -
城郭からはアフリカの山がきれいに見えます。満足です。
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港に船が入ってきました。
モロッコから海峡を越えてきたフェリーですね。 -
日も沈んだので、タリファの街を歩いてみます。
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妻はショーウインドウに引き寄せられお買い物。
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暗くなった小路で、街灯の赤い色が石畳を照らします。
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ホテルおすすめのタパスの店は残念ながら閉まっていたので、どこかよさそうな店はないかとサン・マテオ教会の前に来た時です。
歩道のいすに座っていた男性に声をかけられました。なんと、岬で昆布を振りかざして見せてくれたおじさんでした。
あちらはスペイン語、こちらは英語なのでほとんど通じてないのですが、セビージャでフラメンコを踊ってている日本人のキョウコとマサコ(名前は全然違うかもしれません。すみません)を知っている、みたいな話をしてくれました。
スペインでも昆布で出しを取るのって聞いてみたかったんだけど。 -
おじさんと別れ、教会前の店に入りました。
3皿のコースが12ユーロで値段の割においしいのですが、一番おいしかったのはお通しのオリーブ。
オリーブはどこの店でも出るけど、味はそれぞれ違いました。 -
ヘレス門を通って宿に帰ります。警察官の制服がスペインらしいデザインです。
翌朝、8時半のバスに乗るために宿を8時に出ましたが、8時でもホテル内は暗く、呼んでも誰も出てきません。
しかたなく、宿代は連絡済のクレジットカードから落としてねとメモを置いて出てきました。
外も夜明け前です。
どうしてあんなに暗かったんだろうと日本に帰ってから調べてみたら、スペインの標準時は中央ヨーロッパに合わせているので、ロンドンよりさらに西に位置するこのあたりは朝8時と言っても実質6時半くらい。
しかも夏時間なので、日本の感覚で言えば5時半。10月の朝5時半なら暗くて当然なわけでした。
標準時を英国やポルトガルと同じ西ヨーロッパ時間にすればもっと自然になると思うのですが、やはりヨーロッパ大陸の一体感を重視しているのでしょうか。
それとも、ジブラルタルを奪って返さない英国とは一緒の組になりたくない?
ちなみに宿代は無事引き落とされました。
ヨーロッパ大陸最南端に興奮しアフリカ大陸をたっぷり眺めたタリファをあとに、次はセビージャに向かいます。
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