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今日は鈴鹿の釈迦ヶ岳(しゃかがたけ。1092m)に登ってきました。実は2週間ぐらい前の登山者のブログを読んでいたら、釈迦ヶ岳頂上に返り咲き(狂い咲き)のイワカガミが咲いているということが書いてあり、それを見に行こうと決心したからです。<br /><br />早朝に家を出たのですが、東名阪道はかなり混んでいて、その上に事故で四日市付近は大渋滞とのニュースを聞き、手前の桑名で降りました。そこから一般道を走り、目指す朝明(あさけ)渓谷にある駐車場に着いたのは8時半ごろでした。すでに車が50~60台停まっていました。登山開始は8時40分でした。今日歩くのは「中尾根ルート」です。これは5年ぐらい前に開かれたばかりの新しい登山道で、わたしは2010年11月に初めて歩いています。それまでは谷筋を登る「庵座の谷ルート」(添付の地図の中尾根ルートのすぐ西に並行してある点線)か東の「松尾尾根ルート」が一般的でした。特に庵座ルートは途中に庵座の滝があるため人気があります。<br /><br />中尾根ルートを登りますが、かなり急な坂の連続で、あまり人気がないせいか他に登る人を見かけません。そのため静かでわたしはこのような登山道が好きです。それに引き換え、左下の庵座の谷筋からは多くの登山者の話し声が上がってきます。中尾根ルートは岩がゴロゴロある歩きにくい道ですが、振り返ると鈴鹿の山々が展望できて気持ちがいいルートです。登るにつれて冷たい風が強く吹いており、汗はかいているはずですがすぐ乾いてしまい快適です。ルリビタキの甲高い地鳴きがあちこちから聞こえますが、他の鳥の声はビュービュー吹く風の音でかき消されて聞こえません。頂上に近づくにつれて岩が斜面いっぱいに現れるガレとよばれるところに出ます。ここを登り詰めるとガレの尾根に出ます。ガレの尾根には台風並みの強風が吹いていて、吹き飛ばされると向こう側の斜面に転落するため危険です。ガレと最高地点(1092m)の間にある凹んだ鞍部(あんぶ)には特に強い風が通り抜けていて、立って歩くと吹き飛ばされます。そのため体を低くして渡りますが、ドンという衝撃の風が吹いてきて体が少し浮きました。こわくなり周囲の草か笹を掴んで吹き飛ばされるのを防ぎました。一番恐怖を感じた場所です。最高地点を過ぎて数分歩くと三角点がある頂上に着きますが、その間に咲いているイワカガミが一輪だけありました。強風が吹く寒い場所に咲いているこの花が健気でいとおしくなり何枚も写真に収めました。今までの登山道や頂上のいたるところにイワカガミやイワウチワの群落があり、春にはさぞ素晴らしいお花畑が見られることでしょう。このあたりの葉はほとんど濃い紫で、他の地域で見るような緑の葉は少ないようでした。<br /><br />頂上に着いたのは10時40分でしたから、2時間ちょうどで登頂できた訳です。そこには数人の登山者がいて、みなでどのルートで下りるか話し合っています。ほとんどの人は猫岳、ハト峰峠経由で朝明に戻るようです。わたしはまだ疲れていないし時間もあるので、ハト峰から先の中峠、根の平峠を通り国見岳か御在所岳経由で朝明に戻ろうと歩き始めました。すぐ中峠への道標があったのでそれに従って下り始めます。どんどん下っていきますが、猫岳がありません。知らないうちに通り過ぎたのかと思いさらに下っていきます。以前歩いたときと違って道が狭いしだれも人に会いません。おかしいなと訝りながらも、次にある道標で確認しようとしても道標が出てきません。かなり下ったところで、走りながら登ってくる(トレイルランニングという登山方法)男性にハト峰はまだかと聞くと、中峠はもうすぐだけどぜんぜん方角が違うとの回答。同じ名前の中峠でも、こちらは三池岳に行く途中の中峠で、ハト峰経由の中峠はまったく違う別の峠です。釈迦ヶ岳から西へ向かわなければならないのを、北に向かって行ってしまった訳です(名古屋から大阪に行くのに、長野へ行ってしまったようなものです)。ハト峰に行くにはまた釈迦ヶ岳頂上に登り直し、西へ向かわなければなりません。結局2回も頂上に登る羽目に。さいわいまだ時間が早かったのでよかったのですが、これが夕方近くだったらと思うとゾッとしました。遭難する恐れがあったからです。<br /><br />この間違いで1時間半も無駄に歩いてしまいました。もうハト峰以遠に行く時間はありません。仕方なくハト峰から朝明に下山することにしました。途中に朽ちかかった炭焼き窯跡がありましたが、小屋掛けしてあったトタン屋根は落ちてしまっていました。1960年代まで活躍していた炭焼き窯も放置されてどんどん朽ちたり崩れたりしているのを各地で見かけます。今のうちに保存の手をうたないとこの世から消えてしまいます。どこの自治体もどういう訳か保存に熱心ではありません。地元の昔の生活用具を展示した博物館はよく見ますが(見学者が入っているのを見たことがありません)、炭焼き窯の保存はしてくれません。お金がかかる箱モノ建設には熱心ですが、あまりお金がかからない施設には気がないようです。下山して麓のカエデがきれいに紅葉しているのを見かけました。写真は、強風で揺れているからかピントがあまかったのかピンボケ写真になってしまったカエデです。一本の木ですが緑の葉から紅葉までのグラデーションがきれいな木です。<br /><br />下山して駐車場に着いたころに小雨が降り出して、山中で降られなかったのがラッキーでした。イワカガミの花が見られたので満足です。歩行数は21600歩でした。

冬山へイワカガミの花を見に行く 釈迦ヶ岳登山記

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2014/11/15 - 2014/11/15

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地酒大好きさん

今日は鈴鹿の釈迦ヶ岳(しゃかがたけ。1092m)に登ってきました。実は2週間ぐらい前の登山者のブログを読んでいたら、釈迦ヶ岳頂上に返り咲き(狂い咲き)のイワカガミが咲いているということが書いてあり、それを見に行こうと決心したからです。

早朝に家を出たのですが、東名阪道はかなり混んでいて、その上に事故で四日市付近は大渋滞とのニュースを聞き、手前の桑名で降りました。そこから一般道を走り、目指す朝明(あさけ)渓谷にある駐車場に着いたのは8時半ごろでした。すでに車が50~60台停まっていました。登山開始は8時40分でした。今日歩くのは「中尾根ルート」です。これは5年ぐらい前に開かれたばかりの新しい登山道で、わたしは2010年11月に初めて歩いています。それまでは谷筋を登る「庵座の谷ルート」(添付の地図の中尾根ルートのすぐ西に並行してある点線)か東の「松尾尾根ルート」が一般的でした。特に庵座ルートは途中に庵座の滝があるため人気があります。

中尾根ルートを登りますが、かなり急な坂の連続で、あまり人気がないせいか他に登る人を見かけません。そのため静かでわたしはこのような登山道が好きです。それに引き換え、左下の庵座の谷筋からは多くの登山者の話し声が上がってきます。中尾根ルートは岩がゴロゴロある歩きにくい道ですが、振り返ると鈴鹿の山々が展望できて気持ちがいいルートです。登るにつれて冷たい風が強く吹いており、汗はかいているはずですがすぐ乾いてしまい快適です。ルリビタキの甲高い地鳴きがあちこちから聞こえますが、他の鳥の声はビュービュー吹く風の音でかき消されて聞こえません。頂上に近づくにつれて岩が斜面いっぱいに現れるガレとよばれるところに出ます。ここを登り詰めるとガレの尾根に出ます。ガレの尾根には台風並みの強風が吹いていて、吹き飛ばされると向こう側の斜面に転落するため危険です。ガレと最高地点(1092m)の間にある凹んだ鞍部(あんぶ)には特に強い風が通り抜けていて、立って歩くと吹き飛ばされます。そのため体を低くして渡りますが、ドンという衝撃の風が吹いてきて体が少し浮きました。こわくなり周囲の草か笹を掴んで吹き飛ばされるのを防ぎました。一番恐怖を感じた場所です。最高地点を過ぎて数分歩くと三角点がある頂上に着きますが、その間に咲いているイワカガミが一輪だけありました。強風が吹く寒い場所に咲いているこの花が健気でいとおしくなり何枚も写真に収めました。今までの登山道や頂上のいたるところにイワカガミやイワウチワの群落があり、春にはさぞ素晴らしいお花畑が見られることでしょう。このあたりの葉はほとんど濃い紫で、他の地域で見るような緑の葉は少ないようでした。

頂上に着いたのは10時40分でしたから、2時間ちょうどで登頂できた訳です。そこには数人の登山者がいて、みなでどのルートで下りるか話し合っています。ほとんどの人は猫岳、ハト峰峠経由で朝明に戻るようです。わたしはまだ疲れていないし時間もあるので、ハト峰から先の中峠、根の平峠を通り国見岳か御在所岳経由で朝明に戻ろうと歩き始めました。すぐ中峠への道標があったのでそれに従って下り始めます。どんどん下っていきますが、猫岳がありません。知らないうちに通り過ぎたのかと思いさらに下っていきます。以前歩いたときと違って道が狭いしだれも人に会いません。おかしいなと訝りながらも、次にある道標で確認しようとしても道標が出てきません。かなり下ったところで、走りながら登ってくる(トレイルランニングという登山方法)男性にハト峰はまだかと聞くと、中峠はもうすぐだけどぜんぜん方角が違うとの回答。同じ名前の中峠でも、こちらは三池岳に行く途中の中峠で、ハト峰経由の中峠はまったく違う別の峠です。釈迦ヶ岳から西へ向かわなければならないのを、北に向かって行ってしまった訳です(名古屋から大阪に行くのに、長野へ行ってしまったようなものです)。ハト峰に行くにはまた釈迦ヶ岳頂上に登り直し、西へ向かわなければなりません。結局2回も頂上に登る羽目に。さいわいまだ時間が早かったのでよかったのですが、これが夕方近くだったらと思うとゾッとしました。遭難する恐れがあったからです。

この間違いで1時間半も無駄に歩いてしまいました。もうハト峰以遠に行く時間はありません。仕方なくハト峰から朝明に下山することにしました。途中に朽ちかかった炭焼き窯跡がありましたが、小屋掛けしてあったトタン屋根は落ちてしまっていました。1960年代まで活躍していた炭焼き窯も放置されてどんどん朽ちたり崩れたりしているのを各地で見かけます。今のうちに保存の手をうたないとこの世から消えてしまいます。どこの自治体もどういう訳か保存に熱心ではありません。地元の昔の生活用具を展示した博物館はよく見ますが(見学者が入っているのを見たことがありません)、炭焼き窯の保存はしてくれません。お金がかかる箱モノ建設には熱心ですが、あまりお金がかからない施設には気がないようです。下山して麓のカエデがきれいに紅葉しているのを見かけました。写真は、強風で揺れているからかピントがあまかったのかピンボケ写真になってしまったカエデです。一本の木ですが緑の葉から紅葉までのグラデーションがきれいな木です。

下山して駐車場に着いたころに小雨が降り出して、山中で降られなかったのがラッキーでした。イワカガミの花が見られたので満足です。歩行数は21600歩でした。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 中尾根を登る登山道。急だったり、写真のように岩がゴロゴロしていたりと歩きにくいところが多い道です。<br />でも尾根ですから周囲の展望がきいて、わたしが好きなルートです。<br />中腹以上の高度では紅葉が終わっており、木々は落葉して冬山に変身していました。

    中尾根を登る登山道。急だったり、写真のように岩がゴロゴロしていたりと歩きにくいところが多い道です。
    でも尾根ですから周囲の展望がきいて、わたしが好きなルートです。
    中腹以上の高度では紅葉が終わっており、木々は落葉して冬山に変身していました。

  • この登山道沿いにはイワカガミやイワウチワの群落が続いており、春の花期にはさぞかしきれいな景観が楽しめることでしょう。

    この登山道沿いにはイワカガミやイワウチワの群落が続いており、春の花期にはさぞかしきれいな景観が楽しめることでしょう。

  • 頂上付近で発見したイワカガミの花。返り咲きのものです。<br />冷たい強風が吹きつける尾根で健気にもがんばって咲いていました。

    頂上付近で発見したイワカガミの花。返り咲きのものです。
    冷たい強風が吹きつける尾根で健気にもがんばって咲いていました。

  • 釈迦ヶ岳頂上です。

    釈迦ヶ岳頂上です。

  • 下山時に猫岳方面から見た釈迦ヶ岳です。中央右の岩肌が見えるのがガレとよばれるところです。同左の高い山が最高地点(1092m)です。三角点がある頂上はもう少し左にあります。

    下山時に猫岳方面から見た釈迦ヶ岳です。中央右の岩肌が見えるのがガレとよばれるところです。同左の高い山が最高地点(1092m)です。三角点がある頂上はもう少し左にあります。

  • かなり傷んできた炭焼き窯跡です。木の根が入り込んできており傷みが進んでいます。<br />1960年代までは活躍していたのですが、その後の燃料革命(灯油→ガス・電気など)により木炭の需要が激減して、窯もその役目を果たしました。

    かなり傷んできた炭焼き窯跡です。木の根が入り込んできており傷みが進んでいます。
    1960年代までは活躍していたのですが、その後の燃料革命(灯油→ガス・電気など)により木炭の需要が激減して、窯もその役目を果たしました。

  • 下山して麓で見かけた紅葉のカエデです。<br />ぶれた写真ですが、緑から赤へのグラデーションがきれいな木です。

    下山して麓で見かけた紅葉のカエデです。
    ぶれた写真ですが、緑から赤へのグラデーションがきれいな木です。

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