2005/11/15 - 2005/11/15
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yasyasさん
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(表紙写真・・・アグラ城の威容。赤砂岩で固められた城壁に圧倒される。)
アグラ城へ
興奮のマハ−ルを後にすると、今度は次の観光場所・アグラ城へ向かう。ここから北西へ2km足らずの距離にあるので、すぐに到着する。バスから下車すると、目の前には赤茶色の砂岩で固められた壮大堅固な城塞が立ち塞がるように威圧している。いかにも砦という感じで、訪れる者はまず、そのスケ−ルの大きさに圧倒されるに違いない。
この城(砦)はムガ−ル帝国第三代皇帝アクバルによって1564年から築かれたもので、現存しているのは第4、5、6代皇帝によって建てられたものだという。高さ20mの誰をも寄せつけない威圧的な城壁に囲まれてはいるが、その内部には外見からは想像もできない華麗な宮殿やモスクが美しい庭園の緑の中に立ち並んでいる。ヤムナ−河に面する「囚われの塔」から遠望されるタ−ジ・マハ−ルの姿はやはり美しく、また格別の思いを抱かせる。また城内には宮殿だけではなく、バザ−ルやモスク、宮殿で働く人たちの住宅まであったという。
この城は、19世紀にイギリス軍に占領されてから兵舎として使用され、建物の一部が壊されたそうだが、現在でもこの敷地の80%はインド軍の施設として使用されており、その残りの20%が観光用に開放されているという。
城内の様子
この鉄壁の城壁は長さ5km(現在は2.4km)もあり、その南側と西側に2つの門を有している。一般観光客はその通用門となっている南側のアマル・スィン門から入場することになっている。堀にかかる橋を渡ってこの門をくぐり抜けると、高い壁に囲まれた切り通しのスロ−プを上っていく。
城内に入ると、すぐの所に超大型の石造カップが柵の中に置かれている。巨大な天然石をくり貫いて造ったと思われるその大型容器は浴槽だったらしく、アクバル帝の妃がジャイプ−ルから嫁ぐとき、この浴槽いっぱいの宝石を持参したとか。浴槽の側面には、ちゃんと階段までしつらえてある。
奥へ進むと宮殿が現れる。この回廊が見事な彫刻で飾れているが、これらの窓や入口は本来ならイスラム様式のイワ−ン(ア−チ)になるところだろうが、ここでは複雑彫刻のヒンドゥ建築様式が取り入れられているのが面白い。
二階回廊の小窓はイスラム様式のアーチ型窓なのに、一階はギザギザの入ったヒンドゥー
スタイルの複雑装飾になっているのがおもしろい。。
さらに奥へ入ると、ヤムナ−河に面した八角形のテラスがある。ここは転落防止のため立入禁止になっているのだが、その造作が実に見事で、周りを取り巻く欄干は1枚石の大理石を網の目状にくり貫いたものであり、支える柱や梁部分には、ありったけの象嵌装飾が施されている。その花柄模様は、先ほど見たタ−ジ・マハ−ル廟内の装飾をほうふつとさせるものだが、それはこれよりもっとカラフルできらびやかなものである。
マハールの遠景
素晴らしいのはここからの眺めで、遠くの河畔に建つタ−ジ・マハ−ルの遠景が眺望できるのである。恐らく、そのことを計算にいれて設計されたものであろう。囚われの身となってここに幽閉されたシャ−・ジャハ−ンが朝な夕なに眺めた同じ風景が、今も変わらず見られるのだが、歴史の流れを感じずにはいられない。今は多くの観光客に踏み入られて、その静寂も失われてしまっているが、彼が生きていたら、この現状をなんと思うのだろう?
ディワ−ニ・ア−ム
城内の中ほどにディワ−ニ・ア−ムと呼ばれる一般謁見の間が置かれている。これはシャ−・ジャハ−ン帝の時代に王の謁見の間として造られたもので、白大理石の柱とア−チが幾重にも重なった豪華建物である。赤砂岩で造られた城内に、こうした白大理石の豪奢な建築物や緑の庭園が設けらて素敵な彩りを添えている。
象嵌作業の見学
こうして城塞のスケ−ルの大きさと建物の豪華さに圧倒されながら、1時間にわたるアグラ城見学は終わりとなる。ここで城を後にすると、近くにある大理石製品の製造所に案内される。中に入ると、数人の職人さんたちが床に並んで象嵌作業の真っ最中である。ここでしばらくその珍しい象嵌作業に見入る。前掲した色とりどりの貴石を図柄に合わせて埋め込む緻密な作業で、貴石のチップを弓状の棒でグラインダ−を回しながら研磨し、形を整形して薄片に仕上げていく。それを秘伝の接着剤(白い粘土のようなもの)で張り付け、埋め込んで行くのである。なんだか気の遠くなるような作業で、よく埋め込み穴にきっちりと合わせられるものだと感心させられる。そこが伝来の技術なのだろう。
奥の店内に入ると、そこには象嵌装飾が施された大理石の作品がずらりと並んで展示されている。店員によるセ−ルスが一斉に始まる。大小様々の装飾皿や灯籠などが陳列され、その見事な作品には心を動かされるが、どれもかなり高額で手が出ない。面白いことに、大理石は光を当てると透けて見えるのである。この性質を利用して、灯籠や電飾花瓶などの高級品が作られている。灯籠に灯を入れると、柔らかな光が石を通して漏れ出て来、素敵な雰囲気を醸し出す。
昼食はタージ・マハールが望めるレストラン
ここでしばらく時を過ごすと、次はお待ち兼ねの昼食である。タ−ジ・マハ−ルが望める近くのレストランでとの触れ込みなので期待する。到着してみると、そこは雰囲気のあるガ−デンに建つ瀟洒なホテルで、その中にあるレストランなのである。しかし、室内の窓からは何も見えない。窓越しにマハ−ルを眺望しながら食事ができるのかと想像していたのだが……。
尋ねてみると、裏手の庭から見えるという。そこで、食事の準備の間に下検分に出向く。裏手は高台の丘になっており、そこへ続く上り階段をあがって行くと、広いガ−デンが開けている。それを取り囲む森の梢の向こうを見ると、そこに白亜のタ−ジ・マハ−ルがにょっきりと青空の中に突っ立っている。う〜ん、なるほど……。これはなんとも贅沢な素晴らしい景観である。ガ−デンには白いクロスを張ったテ−ブルセットが幾つも並んでいる。ここで食事できるなんて、最高の気分であろう。
われわれは、それがどうしてできない? その理由を尋ねてみると、日中の炎天下ではとても食事などできるものではないという。そうか……、ここは夕暮れ時のディナ−でないとタイミングが悪いわけだ。う〜む、残念!
窓からは丘の土手しか見えない部屋に戻ってバイキングのインド料理をいただく。この部屋が丘の上にあったら抜群なのだが、ほんとに惜しいことである。私が経営者なら、ガ−デンになんとか増築できないものかと思案するに違いない。これだけの恵まれた環境を有効利用しない手はないのだが……。そんな思いをめぐらせながら、お腹いっぱいにいただく。
(この続きはこちらへ・・・⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ind-13.htm )
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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