2014/08/28 - 2014/08/28
96位(同エリア485件中)
ベームさん
8/28(木)、9日目。
ハンブルク市立美術館で一編を興しました。ブレーメンから帰ってから行きました。
ここは1869年市民の発案と寄贈をもとに造られたドイツでも有数のコレクションを持つ美術館です。特に19~20世紀にかけての名画、フリードリヒ、ルンゲ、ベックマン、フォイエルバッハ、リーバーマン、キルヒナーなどドイツを代表する画家、ムンク、マネ、ドガ、ピカソなど多彩な作品が収蔵されています。
ハンブルクはドイツ第2の大都市ですが、そうでない地方の町にも立派な美術館があるのは素晴らしいことです。ただその多くは昔の領主のコレクションが基になっています。ハンブルク市立美術館のように市民の力で作られた美術館は貴重だと思います。
写真はムンクの「マドンナ」。
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ハンブルク中央駅。
このすぐ北にハンブルク市立美術館はあります。 -
ハンブルク市立美術館。
-
1863~1868年。
-
本館。
工事中で、作品は北側の新館に展示されていました。 -
早速見て回ります。
ハンス・ホルバイン:キリスト奉献。
キリスト誕生40日後にマリアは神殿に赴きキリストを奉献しました。
題名は私の勝手な訳です。一般に流布されているのと違っているのもあるかもしれません。 -
ルーベンス:聖母被昇天。
1616年。 -
南オランダの画家:聖カタリーナの神秘的な結婚。
エジプトの王女カタリーナはキリストと神秘の結婚をしたといいます。 -
マイスター・フランケ:嬰児礼拝。
1426年頃。 -
15世紀のシュヴァーベンの名匠:マリアと幼子。
1470年。 -
ルーカス・クラーナハ:博愛。
1537年頃。 -
ヤン・マシス:フローラ。
1559年。
フローラ:花と豊穣の女神。 -
バルテル・ベーアム:むなしさ、慢心。
1540年。 -
ヘンドリク・ファン・クレーヴ:バベルの塔。
-
カナレット:ローマの廃墟とパドヴァをモティーフにした気まぐれな絵。
1740年。 -
カナレット:典型的な昔の宮廷の階段のある景観。
1762年。 -
アブラハム・ブロメート:農家のある風景。
1629年。 -
ジャン・ローラン・モスニエ:マーティン・フットヴァックラー議員夫人エリザベス。1798年頃。
-
ジャン・バブティスト・ルニョー:自由か死か。
1795年頃。
フランス革命の精神を表していて、左の女性はフランス共和国のシンボル/マリアンヌで自由を表し、右の鎌を持つ恐ろしい骸骨は死を表しています。 -
フィリップ・オットー・ルンゲ:朝。
1808年。
新しい宗教画を模索したルンゲ。聖母マリアと下に横たわるのはイエス。 -
ルンゲ:エジプト逃避の間の束の間の憩い。
1806年。
ヘロデ王の嬰児虐殺を逃れエジプトに逃げるヨセフ、マリア、イエス。 -
ルンゲ:ナイチンゲールのレッスン。
1805年。
ナイチンゲールを擬人化。母親/母鳥がわが子に歌を教えている。 -
ヨゼフ・アントン・コッホ:泉のそばに牧童と牛のいるSerpentara(地名?。)
の風景。1834年。 -
カスパー・ダヴィット・フリードリヒ:月光の海辺。
1836年。
ルンゲと共にドイツ・ロマン派を代表する画家。 -
フリードリヒ:グライスヴァルトの草原。
1822年。 -
フリードリヒ:氷海。
代表作です。巨大な氷塊と押しつぶされた船。1824年。 -
フリードリヒ:雲海の上のさすらい人。
1818年。 -
ジャン・レオン・ジェローム:アレオパゴスの裁判官の前のフリュネー。
1861年。
フリュネーは古代ギリシャの高級娼婦。ある罪を問われてアレオパゴス会議(古代アテナイの最高政治機構)の場で裁判にかけられる。弁護にあたったフリュネーの愛人で雄弁家のヒュペレイデスは弁舌では裁判官を説得できないとみてフリュネーの衣服を剥ぐ。「これほどの美に罪はあろうか」。勿論フリュネーは無罪になった。 -
アンセルム・フォイエルバッハ:パリスの審判。
1870年。
ゼウスの妻ヘラ、美の女神アフロディーテ、戦の女神アテーナー。この3人の美女のうち誰が最も美しいかを決めるのにパリスがあたった。勝者には黄金の林檎が与えられる。
3人の美女はそれぞれパリスに美味しいことを言って自分を選ばせようとする。
アフロディーテは「世界で最も美しい女を与える」とパリスに約束する。選ばれたのはアフロディーテだった。世界で最も美しい女とはスパルタ王の妃ヘレネー/ヘレンのこと。後にトロイの王子となったパリスは約束通りヘレネーを奪う。怒ったスパルタ王メネラーオスはトロイに戦を仕掛ける。すなはちトロイ戦争の始まりです。 -
フォイエルバッハ:ビアンカ・カペッロ。
1868年。 -
マックス・リーバーマン:聖堂での12歳のイエス。
1879年。
ドイツ・印象派の代表的画家。
イエスは12歳の時並み居るユダヤの学者を論破した。 -
リーバーマン:網を繕う女たち。
1889年。 -
リーバーマン:自画像。
1910年。 -
カール・グスタフ・カルス:ゲーテ記念碑。
1832年。
ゲーテの墓を守る二人の天使。カルスはリーバーマンの弟子で、ゲーテを敬愛していました。ゲーテ死の年に描かれています。 -
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー:居間。
1921年。
彼の絵はナチにより「退廃芸術」と指弾され自殺しました。 -
キルヒナー:モデルと一緒の自画像。
1910年。 -
キルヒナー:フェーマルンのシュターバーホフ農園。
1913年。 -
マックス・ベックマン:オデュッセウスとカリプソ。
1943年。
トロイ戦争に勝利したオデュッセウスはイタケに帰国する途上たびたび遭難する。
そのうちの一つ、オーギューギアー島に漂着したオデュッセウスは島に住む海の女王カリプソ/カリュプソーに愛され7年間もその島に住みつき二人の子供を儲ける。
カリプソの愛を受けながらも望郷の念にひたるオデュッセウス。 -
ベックマン:ルーマニアの女。
1922年。 -
ローレンス・アルマ・タデマ:葡萄の収穫祭/バッカスへの奉納。
-
マネ:ナナ。
1877年。 -
モネ:ウォーターロー橋。
1902年。 -
エドガー・ドガ:ジョセフィーヌ・ゴジュラン。
1867年。 -
ドガ:鏡の前で。
1889年。 -
オーギュスト・ルノワール:マダム・エリオット。
1882年。
上に着ている衣装は日本の着物のようです。ジャポニズムの影響ですね。 -
パブロ・ピカソ:画商クローヴィス・ザゴー。
1909年。 -
フリッツ・フォン・ウーデ:子供部屋。
1889年。 -
パウル・クレー:金色の魚。
1925年。 -
フランツ・マルク:猿の列。
1911年。
青い騎士派の画家。 -
エドワルト・ムンク:橋の上の少女たち。
1901年。 -
ムンク:マドンナ。
1895年。 -
アルベルト・ジャコメッティ:アトリエのアンネッテ。
1961年。 -
パウラ・モダーゾーン・ベッカー:年取った農婦。
1903年頃。
ブレーメンのベットヒャー通りにパウラ・モダーゾーン・ベッカー美術館というのがありました。 -
マックス・エルンスト:人の形。
1930年。
王侯貴族の収集ではなく市民の寄贈をもとにした作品の数々、見応えがありました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- frau.himmelさん 2014/10/24 21:10:30
- ハンブルク市立美術館
- 私も昨年この美術館に行きました。
ベームさんの美術館編を拝見していたら、昨年の旅行記が未完だったことに気が付きました。
でも、すごいですね。画家と題名を調べて、すべて記述していらっしゃる・・・。
大変な作業だったでしょうね。
実は私も今、フランクフルトのシュテーデル美術館をまとめている最中です。
3人でせっかく撮ったものだからと、出来るだけ画題を入れようと頑張っていますが、どこまでできますやら。
でも本当に絵画っていいですね。
マックス・リーバーマンの自画像はここにあったのですね。
ベルリンで彼のお墓参りをしそこないましたので、ちょっと残念です。
himmel
- ベームさん からの返信 2014/10/25 09:08:42
- RE: ハンブルク市立美術館
- himmelさん、
お早うございます。
himmelさんもいかれましたか。あまり知らていませんがよい美術館でしたね。本館が工事中で少し残念。
画題ですが、絵の写真を撮るとき説明板もついでに撮っておき後で辞書を引くだけです。
シュテーデルは今回私も行きました。素晴らしかったです。ただ旅の終わりの方なのでアップはまだ先です。himmelさんの好みとどう合っているか、どう違っているか楽しみです。
旅行記はようやくベルリンに来ました。実に皮相な内容で、ベルリンの深奥を極められたhimmelさんから見ればなんだこんな物、と言ったところでしょうね。ベルリンはどちらかというこれまで避けていたのですが、今回初めて足を降ろしてみて興味がわきました。見残したところも一杯あります。もう一度行きたいです。
ベーム
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