2014/09/12 - 2014/09/21
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gyachung kangさん
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以前からタイミングを狙っていた中国雲南への旅。世界遺産麗江の街を見るのはもちろん、未だ世界のクライマーを寄せ付けることなく孤高を守り続けるチベット民族の聖なる山まで足を延ばす旅が遂に実現。情報不足の上、スケジュール調整の難しさ、モンスーンの季節的なリスクなど、もう最後は運を天に任すのみ、と腹をくくる。結果自分にとってこれまでの中でも記念碑的な旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 飛行機
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
成田から久しぶりの中国国際航空利用でまず北京に飛ぶ。
近くのトランジットホテルで一泊後、早朝一番のフライトで麗江へ。約4時間後に無事到着。遂に来ました、憧れの雲南省へ。空港の装いからして明らかに漢族文化の匂いとは一線を画している。そして北京の濁った空とは全く別の蒼さ際立つ晴天の空がお出迎え。
さあ、盛り上がる旅気分! -
空港からエアポートバスで麗江へ。
長距離バスターミナルを探す前にランチタイム。飛び込みで入った地元食堂で米の麺、ミーシャンで腹ごしらえ。
雲南のソウルフードだろう。いきなり
旨い!と叫びたくなる食体験。 -
バスターミナルに着いて時刻表確認。
まず、チベット文化圏の入口の香格里拉へ行かねば。
今12:45、次は1時発。迷わずチケットを買う。窓口のおばちゃんの英語対応に安堵。経済発展に伴い末端の対応力が年々レベルアップしている中国。いいぞ。
さ、これから4時間バスに揺られて雲南陸路の旅が始まる。 -
バスは30人乗り程度。もちろん日本人らしきは居ないし観光客風もいない。グングンと高度を上げて山が近くなってくる。
-
途中、茶店でトイレ休憩。車中の補給にジャガイモの塩茹でを買う。2個で4元だ。香格里拉大峡谷を車窓に見下ろして景色を堪能。でもこの道にはさっきからガードレールというものが皆無。ハンドル裁き次第で谷底真っしぐら確定。しかし不安は考えないことにする。でないと今回の旅は成り立たないからだ。
-
やった、予定どうり香格里拉に到着。
時間は5時過ぎ。ホテル探しの前にスタミナ補強を。
バター茶とツァンパと青菜スープ。
間違いなしのチベタンの店だ。
そしてこのスープは味が、、、無い。 -
最初に狙いをつけたホテルは「お客様、800元のお部屋ならご用意できますが?」との答え。秒殺却下して旧市街入口にあった小さなホテルへ。
レセプションは女性1人のみ。英語は話せない。が一生懸命な対応で部屋を案内、150元で悪くないじゃないか。
チェックイン。デポジットも取らないこれもチベタン流儀かな? -
荷物をほどいて古城内散策。
うんうん。今日は長い長い一日だったなあ。よくぞここまで辿りつけたと実感。高度3160mの街に陽が落ちる。 -
地元のランドマークの寺、朝陽楼。
無事に来れたことに感謝し思わず人生初の五体投地風の参拝を。 -
最後は巨大マニ車。みんなでイッセイのセーで回す。ロコも観光客も。欧米の外国人は大喜び。そりゃそーかもねえ、相当な異次元感だろう。
満足して心地良い疲労感。ホテルに帰ってシャワーを浴びよう。 -
翌朝。さらに奥へ。北へ。今回の旅の第一の目的地、徳欣を目指す。
朝飯も抜きで昨日着いたばかりのバスターミナルに。こういう旅は行ける時にドンドン前に進むのが鉄則だと思っている。バスなんていつでもあるだろう、なんて日本的な常識は、いとも簡単にブチ壊されることもある。それが旅。目の前にバスがあればそれを逃してはいけない。 -
8:20発の徳欣行き。徳欣、ダーチンが発音。名前からしてなんだかドン詰まり感満載でなんだか不安だけど。
定刻に出発。こんな最果ての地に行くバスでもフルだ。人間は環境に適応する能力が高いのか。運転手がエンジンをかけると誰かが「グッバイ、シャングリラ!」と叫んだ。ああこれが旅。 -
今日も素晴らしい好天。バスは車体を右に左に揺らしながらぶっ飛ばして高度計はいつの間にか4100mを超えている。景色は明らかに異世界に入っている雰囲気に。
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これは白茫雪山か?
むき出しのワイルド感。バスは曲がりくねった山道ハイウェイをトラバースして前に前にひた走る。 -
4時間後、遂に徳欣に到着。山の谷間メインストリートの両側に店が張り付いているだけの雲南ドン詰まりの街である。
そこからまたまたタクシーを捕まえ20分、聖山に対面する飛来寺へ。
フェイライスー。
300メートル程の通りが一本あるだけだ。この先もう移動はない。ここではもう頼るものはホテルしかなく、一番確かに見えたホテルに部屋を見つけることに成功。「梅里往時」なかなかいい名前だ。迷うことなく500元。 -
が、が。
嫌な予感はあたるもので山を見上げると全くの雲のカーテン。
9月はまだ雨季が明けていない。
本当に賭けだ。滞在中に果たして雲は飛ぶのか? -
まだ明るい。近くの小高い丘を歩いてみると森の中に巨体を横たえるヤクが。少し後ずさり。
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今日は暮れる。明日、晴れてくれることをチベットの神に祈る。もはやチベット人の心境に!笑
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飛来寺の朝。6時。梅里雪山は姿を現してくれるのだろうか?
朝日が分厚い雲に当たりだしてきた。
回りのホテルを見ると、この景色を見るために夜明けから屋上に出て決定的な瞬間を待ちわびる旅行者が何人も。
みんな思いはおんなじだ。 -
7時半頃。その瞬間は来た。
覆っていた雲が流れた。
梅里雪山。主峰、カワクボの頂が現れた!!!
息を呑む高さ。
ナイフのように尖った頂上が空に突き刺さっている。
6740メートル。
難攻不落、まだ誰一人として辿りついていない、恐るべき山の気高さに言葉も失う。 -
南の女神峰もベールを脱ぐ。
カワクボに引けを取らない存在感。 -
ただただ見入る。これ以上の望みはなく、見入るだけでいい。
この時、自分の目の前の景色が現実であることが正直受け入れられない感覚に陥った。そのくらいの浮遊感。 -
さて。
ドえらい景色を見たあと、雪山に別れを告げチェックアウト。来た道を戻り香格里拉に戻るためにバスターミナルに向う。捕まらないタクシーの代わりに地元のお兄さんが乗せてくれた。
長い車内のお供にリンゴと梨を買っておく。2元だ。 -
夕方5時過ぎ。香格里拉の古城にようやく舞い戻る。やり遂げた感?にホッと一安心。
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お腹ペコペコで早い夕食。
砂鍋。ヤク肉だ。素朴な味、もちろん完食する。 -
おばちゃん一人のこんな食堂。湖南から来ていたカップルがやたら興味を持って笑顔で話しかけてくる。ジャパニーズだろ?ってすぐわかるらしい。
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土産もの屋のマニ車。携帯用ですな。
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食事のあとは散策タイム。古城から少し外れた丘に佇む名もなき廃寺。
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夕陽があたって輝く香格里拉。
名前のとうり、シャングリラ、この世の楽園の如く映る。なるほどね。 -
古城の中心、月光広場に戻るとチベタンのおばあちゃん集団が楽し気に談笑中。いい笑顔だなあ。お年寄りが楽しそうな光景はなかなか我が日本ではお目にかかれない。
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そしてこの後始まる夕べのダンス会。
誰でも参加できる。この夜は7、80人が輪になって踊る。毎晩踊るとのことで日本とは較べものにならない地域コミュニティの強さに脱帽。 -
こうして穏やかに夜のとばりが訪れる香格里拉。
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ダンス鑑賞を満喫。ホテルに帰ろう。夜風がなんとも心地よい古城の夜道。
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翌朝、この街最大のチベット寺院、松賛林寺に。古城エリアからはタクシーで15元だ。早朝で誰もいない。
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絵に描いたようなチベット寺院ぷり。
当たり前!笑 -
朝から心が洗われる。
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チベット僧が修行しているから生活感も垣間見えて。こういう裏側を見るのがいつも面白い。
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後ろ姿が絵になる世界。
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朝一の運び上げ仕事。でも時間はスローに流れている。急ぐことはしない。
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これだから!
お寺を支えている柱に注目。これだけ大雑把な仕業も許される寛容度合い、これがチベット?
日本ならば100パーセントやり直し。
ここまで堂々とされると、何が正解なのか分からなくなって来る。
いやあ世界は多様です。 -
旅は思わぬところで拾い物をする事がある。この松賛林寺は、境内を出た外に広がる散策路だ。これは有名なあの黄色いガイドブックにも書かれていない。
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雨季、タップリ水をたたえた湖から望む松賛林寺の姿。青い空に黄金色の屋根が映えわたる。
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ぐるりと一周する間にすれちがった人は数えるくらい。人の声も車の音も聞こえず、鴨の親子が水を跳ねる音だけが静かに響く。
ここまで歩いて気分がいいウォーキングコースもちょっと思い出せない。
ましてや東京では望むべくもない。 -
松賛林寺を後にする帰り道にコレ。
天葬台ってつまり有名な鳥葬の場所だろうと思われる入口を発見。ハゲタカに遺体を捧げて冥福を祈る、話しでしか聞いた事がないあのチベットの風習
がこの先に。これはちょっと見てみたい。 -
細い径を上に上に登ってみる。
が、天葬台と思しきモノは一向に見つからず、断念。代わりに途中でまだ生々しいヤクの足らしい残骸を発見。
やはりこの径の奥にあるようだが。
ま、自分の想像の中に残しておく、旅にはそういう事もあっていいだろう。 -
バス乗場までの歩き道の景色。
美しいチベットの田園が広がる。 -
天日干しがあちこちに。
いわゆる、田舎の匂い。
少し似ているけど、やっぱり違う日本とチベットのカントリーサイド。
この違和感こそが旅の楽しさの原点。
いつもそう思う。 -
ホテルに帰って荷物をまとめてチェックアウト。ちょうどお昼。ランチは雲南名物の砂鍋飯にトライ。見た目より油が効いていて、でもアッサリした味つけで。鍋にはりついたおコゲのパリパリの美味さが記憶に残る。15元。
さあ、行かないと。
旅はいよいよ麗江へと続く。
グッバイ、シャングリラ!
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この旅行記へのコメント (2)
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- さぎぱんださん 2019/08/31 20:44:18
- 参考になります!
- はじめまして。
梅里雪山への旅行を検討しておりまして、こちらの旅行記を何度も読んでいます。私の方でもgyachung kangさんの旅のお役に立てる情報を提供できればと思っております。フォローをありがとうございました。
- gyachung kangさん からの返信 2019/09/01 08:55:58
- Re: 参考になります!
- さぎぱんだ様
はじめまして。
こちらこそありがとうございます。
私は梅里雪山をどうしても一目見たくてかなり日程に制約がある中で幸運にも見ることができました。
天候の運にも左右されますしより奥に行けば氷河の足元まで行けるトレッキングコースもありますから可能なら2泊が推奨になります。徳欽までの道のりも息を呑む景色の連続で格別です。羨ましいですね。私ももう一度行きたいくらいです。
旅行記、楽しみにしております。
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