![3日間の夏季休暇をもらえたので3連休とくっつけて海外旅行へ、中東の名峰ダマバンドに登頂してきた。<br />ブータン、ミャンマー、ニュージーランド、イランと何か所かいきたいところがあったが、前日の深夜便に乗れるエミレーツで目一杯旅行しようと思うとイランが都合がいいので行ってきた。<br />パスポートにはしっかり以前中東周遊した際のイスラエルの入出国スタンプが押されていたが問題なくビザを手に入れることができた。アライバルビザはさすがに強制送還になるとことなので、直前に思い立ってはじめて代行業者にビザの手配を委託した。ペルセポリス遺跡に行けばシリアのパルミラ、ヨルダンのぺトラ遺跡とあわせて中東の3P遺跡を見れることになるが最近遺跡系は高校の時に世界史の勉強もしておらず歴史背景もよくわからないので今回は日程も少なく省いた。<br />少し足を延ばして近隣諸国の国境を越えてみようかなとも思ったがシングルビザなので再入国できなくなる可能性もあり、中東最高峰という言葉にひかれてダマバンドを登頂してきた。<br />毎度の通り現地交渉で予約もなかったので日程的にダメだったら、エスファハーン、その他近隣年への周遊にすることにしていたが、現地で運よくガイドも見つかり実質1泊2日の強行日程でなんとかなった。<br />下山し、そのまま少し休んで空港へ。<br />今回の登山は早くから嘔気が持続し、2日間食事も満足にできない状態、出発前からすでに体力は普段の6割ほどでありアタックの前に辞めるかどうかというのを今までで一番悩んだが結果的にトライしてよかった。<br />毎回だが登頂後に体力がつき、下山時はふらふらトータルで12時間の往復になってしまった。<br />あまりにしんどかったので山小屋に帰還後は、海外での高所登山はもうこりごりだと思い結構いい値段で購入したアウタージャケットとトレッキングパンツを置いてきた。登山靴もおいてこようかとも思ったがこちらは思いとどまって日本に持ち帰った。<br />帰国後疲労が蓄積しており次回の旅行から1日は予備日を設けようと思った。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/93/03/650x_10930314.jpg?updated_at=1617250553)
2014/09/10 - 2014/09/15
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3日間の夏季休暇をもらえたので3連休とくっつけて海外旅行へ、中東の名峰ダマバンドに登頂してきた。
ブータン、ミャンマー、ニュージーランド、イランと何か所かいきたいところがあったが、前日の深夜便に乗れるエミレーツで目一杯旅行しようと思うとイランが都合がいいので行ってきた。
パスポートにはしっかり以前中東周遊した際のイスラエルの入出国スタンプが押されていたが問題なくビザを手に入れることができた。アライバルビザはさすがに強制送還になるとことなので、直前に思い立ってはじめて代行業者にビザの手配を委託した。ペルセポリス遺跡に行けばシリアのパルミラ、ヨルダンのぺトラ遺跡とあわせて中東の3P遺跡を見れることになるが最近遺跡系は高校の時に世界史の勉強もしておらず歴史背景もよくわからないので今回は日程も少なく省いた。
少し足を延ばして近隣諸国の国境を越えてみようかなとも思ったがシングルビザなので再入国できなくなる可能性もあり、中東最高峰という言葉にひかれてダマバンドを登頂してきた。
毎度の通り現地交渉で予約もなかったので日程的にダメだったら、エスファハーン、その他近隣年への周遊にすることにしていたが、現地で運よくガイドも見つかり実質1泊2日の強行日程でなんとかなった。
下山し、そのまま少し休んで空港へ。
今回の登山は早くから嘔気が持続し、2日間食事も満足にできない状態、出発前からすでに体力は普段の6割ほどでありアタックの前に辞めるかどうかというのを今までで一番悩んだが結果的にトライしてよかった。
毎回だが登頂後に体力がつき、下山時はふらふらトータルで12時間の往復になってしまった。
あまりにしんどかったので山小屋に帰還後は、海外での高所登山はもうこりごりだと思い結構いい値段で購入したアウタージャケットとトレッキングパンツを置いてきた。登山靴もおいてこようかとも思ったがこちらは思いとどまって日本に持ち帰った。
帰国後疲労が蓄積しており次回の旅行から1日は予備日を設けようと思った。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
エミレーツ航空利用。
連休前日の深夜から行けるので無駄がない日程がくめる。
ドバイ経由でイランのテヘランへ。 -
空港から25$で市内へ。
ひたすら砂地。
ペルシャ語は言葉も字も全く理解できず。わかるのは結局数字とあいさつのみであった。 -
とりあえず適当にホテルへ。
-
街並み。
-
街探索。
小さなバックパックで旅行しているのでいつも現地で下着類など必要なものを適宜購入している。
リアルがイラン国内で正式に使用されている通貨単位だが実際はほぼトーマンで売買が行われている。これは正式な通貨単位ではないが、通貨価値は1トーマン=10リアル。
これを知らなかった自分は最初に10倍騙されたと思い、くってかかってしまった。勿論、物価価値を考えれば約50円ておかしいと気づきそうなものだが、1$=約30000リアルだったので貨幣価値がおかしくなってしまうのだ。 -
バスやメトロは使用せず、タクシーと徒歩で移動していた。
-
結局1日旅行代理店をさがしてさまようが発見できず。
日程も少なく、直接登山基地があるとネットに書いてあったレイネという村にいってしまおうと思い立った。
流しのタクシーを捕まえダマバンドに登山いくから麓の村まで連れてけというと、ダマバンド山ではなく、ダマバンド市?へ2時間かけて連れて行かれた。
結局、英語も通じず意思の疎通もできないため、引き返す。
しかし、もとの場所に戻ってきて言い値の2倍だせと言ってきた。
向こうの言い分も十分にわかるが、言葉が通じなかったからしょうがないとはいえ言っていた場所と全く違う場所に連れて行かれたのと、貴重な半日を無駄にしたため怒りは頂点に達し、久々に日本語で怒鳴ってしまった。 -
藁にもすがる思いで近くのホテルの受付に行き旅行代理店を紹介してもらうと、日本語ができるミラースペルシアトラベルを紹介してもらった。
ここの社長Rezaさんは日本に長年滞在経験があり日本語のできる人。
滞在中お世話になった。
仕事の話になったところ、イランの低身長症のサッカーチーム代表の監督をしているのでぜひ見てほしい、日本にもあるなら試合をしたいと。
来月トルコの低身長症の人たちの代表と試合をすると話していた。 -
途中Rezaさんの知り合いとも合流し、練習場へ。
練習場では数十年前のイランのサッカー選手代表が汗を流していた。
そのあとに低身長症の人たちの練習。
テレビ局の取材も来ていた。
資金集めが困難のためいろいろなメディアで扱って欲しいと言っていた。
皆素晴らしい方々だが、イランではなかなか仕事につけないので、サッカー代表を通して彼らの存在をしってもらうように無償で監督をしているとのこと。
次回へのトルコへの遠征資金も出すと言っていた。 -
排気ガスがひどいからか鼻炎がひどい。
-
普段海外関係には募金しないが、素直に素晴らしい取り組みなのでいくらかのお金を活動のために使ってくださいと渡そうとしたが、そんなつもりで見せたわけではありませんよと断られた。
-
なんとか翌日からの日程を組んでもらい、朝7時から登山口に向かう。
-
遠くに見えるダマバンド
-
ここはレイネ?
-
ここまではまだ体調は万全
-
途中、管理小屋みたいなところに立ち寄り50$の入山料を払う。
ここから車を乗り換える。 -
ダマバンドがみえる。
-
9つのコースがあるみたい。
-
登山口につく。
山頂からは煙が。 -
イチオシ
どとうのひつじ
というドラクエ8で昔よく活用していた技のイメージがまさにこれ。
砂煙がすごくてむせてしまった。 -
ここはゴスファンド・サーラとか言われたような。。
意味は羊とモスクがある場所だとかなんだとか。。 -
周りは山ばかり。
-
この山小屋に行くまでの登山でもかなりバてる。
今回の登山は体調がすぐれていないようで、今後の厳しさを予感させた。 -
山小屋から。
4000mくらい。
過去の経験から高山病は全く大丈夫な高度だと考えていたが、食欲がなく嘔気もあり体調不良。 -
飯時は賑やか。
いろいろなグループが集結していた。
アジア人は自分だけ。残念ながら高度順応がうまくいかず食事が喉を通らない。
このアタック前日の昼から飲食がうまくできないのは致命的であるので、今回はリタイアかなとこの時からうっすらと考えていた。 -
山小屋から。山頂までは途方もなく遠く感じる。
山頂からは常に噴煙があがっており、御嶽山の噴火の後にこの登山にきていたら躊躇していたかも。 -
寝袋はなしできたのでとにかく寒い。
ガイドは寝袋は山小屋で借りれると言っていた気がしたが。
敷いてあるマットを毛布代わりにして寝ようとするが悪寒は止まらず。
すべての装備を着込み、何とか寝る。
体調不良は過去最大級、発熱、嘔気がひどい。
4000mの地点で高山病の症状が出たことはかつてなかったため相当に焦る。
ふつうに風邪をひいてしまっていたのかもしれない。
起きたら体調が良くなっているはずと期待していたが起床後も変わらず。さらに致命的であるのが水分、固形物両方とも受け付けられないほど嘔気があるということ。水分がとれないと高山病も悪化してしまう。キャンセルするかどうか最後まで悩んだ。性格上、いったん登り始めてしまったらキャンセルできずに、復路のことを考えずに倒れるまで行けるとこまで行ってしまい取り返しのつかない状況に陥る可能性もある。
しかし、酸素が薄いのも手伝ってか、お金も払ったし行かないと損だと判断、朝7時半頃にグロッキー状態で登頂開始。
途中、高地に生息する動物を発見、鹿のような感じだがこの砂地で食べるものなんてあるのだろうか。とにかく砂煙がひどかった。
いつもと違うのはもう最初の30分からすでにバテバテであったこと。
それもそのはず、嘔気のため前日の夕食も水分もとれず腹の中は空っぽである。そして風邪+高山病症状が出ている。
ガイドもペースが早く、頻繁に休憩をとってもらう。山頂までいつもに増してつらかった。
呼吸も1分間に60回くらいはしていた。
呼吸をすると乾燥した大地から吹き上げる砂煙が入ってきて口の中がじゃりじゃりなる。 -
困難を極めたがついにダマバンドの頂上へ。ひたすら登るだけの登山であった。
一応挑戦しといてよかった。
毎回予約なし、予備日なしの計画性のない現地次第での1発勝負だがすべて成功しており、運の良さに感謝、。
なぜかそんなに今回は感動なかった。
頂上になんかの動物のミイラの死骸がある、羊?
5671m中東最高峰に到達。 -
頂上からの眺め。しかし、体調不良のため楽しむ余裕はない。
-
頂上付近の氷河。
アイゼン、ピッケルはなしでいけた。 -
体感的にはエクアドルのコトパクシの次にきつかっただろうか。
日程的にも登頂まで実質1泊2日と高度順応できる時間もなく頭痛などはなかったが、嘔気、食欲不振が出てしまい、エネルギーの補充ができなかった。
結局3日間で菓子類を無理やりいくつか食べただけなので、ホテルで鏡をみたらげっそりとさらにやせ細っていてギョッとした。
3日間での総カロリー摂取量は1000kcalもとれていないであろう。 -
頂上付近からは煙が出ていて硫黄のガスが風向きによってはダイレクトにかかる。
酸素が薄い中まともにすいこむと刺激が強くて倒れそうになる。
かといって息を止めてやり過ごそうとすると酸欠で倒れそうになる。
この旅行から1ヶ月後くらいに御嶽山が噴火した。やはり活火山は怖い。 -
頂上には10分程しか滞在せず。
登山中写真も全くとる元氣がなく、この頂上での写真数枚のみ。 -
全精力を使い果たして下山。すべての装備が砂まみれ。
口の中もざらざらし、相当な砂煙を吸い込んだからか咳もでる。
脱水と低血糖のためかくらくらしていたが、オレンジジュースを2杯のんで回復。
横になると足の痛みと疲労で立ち上がれなくなる。
相変わらず何も食べてないないはずなのに食欲は全くない。 -
山小屋に戻ってきても固形物は受け付けず飲み物のみ。
泥のように眠った。
脱水症状で腎臓がやられたのか1日尿がでなかった。
しかし、疲労困憊で水をもらいに立ち上がることもできず、ずっと寝ていた。
翌日の8時まで14時間は横になっていた。 -
山小屋で泊まらずにその日のうちに下山するプランであったが体調が悪くさらにもう1泊。翌日はすっからかん。
食欲は帰国して2日後くらいからようやく戻ってきた。 -
左は今回ガイドについてもらったイラン人のマーティー。隣はしらないガイド。
最近タジキスタン最高峰であるイスモイル・ソモニ峰約7500mをアルパインスタイルで2週間で登頂したという超強者。
今回も1週間に2回目のダマバンドガイドとのことだが全く疲れも見せず登頂していた。
彼の車の中には握力を鍛える道具が置いてあり常に信号待ちや渋滞で常にきこきこやっていた。壁を登る機会は今後ないと思うが参考にして自分の車にもおいたが、結局しようすることはなかった。 -
とにかく登山中砂埃がすごかった。
バックパック、衣類すべて砂まみれになった。
口の中も常に砂の味がしてじゃりじゃりしていた。
肺の中も砂埃がすごいのではないか。 -
拉致とかされるならこういうなんもない荒地でいきなり捕まって連れ去られるのだろうかと想像してしまった。
とにかく疲れた。
下山後、ホテルでシャワーを浴びてそのまま空港のタクシー待ち。
日本でその前にどうしてもとガイドの妹さんの息子さんを診察してほしいとのこと。英語では言いたいことも聞きたいことも全くできず。。お世話になった旅行会社の社長さんに通訳を電話で頼みなんとか乗り切る。
空港までのタクシーの中で、宗教の話を振られた。君はなにを信じていると。こういうので無宗教と答えるのは良くないと刷り込まれているのでとりあえず仏教と答える。もちろん運転手はイスラム教、そこから延々と到着までイスラム教の素晴らしさをコーランの話を交えて語りだした。ここまで何か一つを信心できるというのはいいなと思った。
飛行機の中ではずっと寝ていた。
今回は初の試みで関空に車を預けて旅行したが、帰りもストレスなく直帰でき快適であった。 -
帰国後も1週間は疲れがとれずグッタリしていた。
回復も遅くさすがに年を取ってきたことを実感。
今回は両母趾、両?趾、両?趾の爪甲すべてに爪下出血があり、キリマンジャロのときと同じ経過をたどると何週間後かにすべて脱落してしまう可能性がある。
痛みで走ることもできず、去年結局いかなくなってしまって辞めたテニススクールを今年度からまたはじめたが、また振り替えがどんどんたまっていくサイクルに陥りはじめた。
6000m前後の高所登山も大した訓練も知識も体力ないので若さだけでは限界がきたようだ。特別登山が好きなわけでもなく、異国情緒に触れるだけではあきたらず、非日常のスリルを味わうためにチャレンジしていた部分が大きいことに改めて気付く。いつかエスカレートしてえらい目にあうかもしれないと感じたので、決別すべく登山の道具も靴以外はイランに置いてきてしまった。次回からは登山のない海外旅行に戻りそうだ。
これまで運よく、すべて一発勝負、予備日なし、予約なしで6000m前後の登山(エクアドルのコトパクシ、西ヒマラヤのストックカンリ、タンザニアのキリマンジャロ、イランのダマバンド)を4回も登頂することができて満足、また新たに興味を持てることがあれば挑戦したい。
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