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 母の遺品を整理していたら一枚の絵葉書が出てきた。<br /> 26年前トルコから母へ出した<br /> アララット山(標高5165m)絵葉書だ。<br /> <br /> この麓 Bazarganにイランへの国境検問所がある。<br /> イラン・イラク戦争(1980年9月22日〜1988年8月20日)<br /> ちょうど、休戦1年前、<br /> イラン劣勢になっていた<br /> 1987年10月11日(日曜日)入国<br /> タクシーで、Makuを通過、Tabrisへの路を走らせた。<br /> 途中、小学校を見学。日曜日で児童のいない教室の黒板横の<br /> 世界地図を見て驚く。<br /> なんと、南北アメリカ大陸が無いMapなのだ。<br /> 水の枯れた無河原をなんどとなく渡り、<br /> 身の危険を感じた愛走路は、<br /> Sahabatoという村落で折り返す。<br /> 再びその日のうちにトルコへ戻った。

イラン イラク戦争のさなか

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1987/08/31 - 1988/02/06

6位(同エリア28件中)

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4

愛走路

愛走路さん

 母の遺品を整理していたら一枚の絵葉書が出てきた。
 26年前トルコから母へ出した
 アララット山(標高5165m)絵葉書だ。
 
 この麓 Bazarganにイランへの国境検問所がある。
 イラン・イラク戦争(1980年9月22日〜1988年8月20日)
 ちょうど、休戦1年前、
 イラン劣勢になっていた
 1987年10月11日(日曜日)入国
 タクシーで、Makuを通過、Tabrisへの路を走らせた。
 途中、小学校を見学。日曜日で児童のいない教室の黒板横の
 世界地図を見て驚く。
 なんと、南北アメリカ大陸が無いMapなのだ。
 水の枯れた無河原をなんどとなく渡り、
 身の危険を感じた愛走路は、
 Sahabatoという村落で折り返す。
 再びその日のうちにトルコへ戻った。

旅行の満足度
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • イランへの小さな旅は、このイラン国境に近いジャーミーから始まった。<br />ドグバヤジットのホテルでたまたま出会った西遊旅行の山口さんから、<br />イラン入国へのアドバイスをいただき、<br />戦争中のイランへ入国する勇気が湧いた。<br /> 1987年10月11日(日曜日)<br />国境への始発ローカルバスで夜明け前出発。<br /> 入国審査は、8時00分から30分間で終わる。入口に鍵がかかっている部屋をトントンとたたく。戸の隙間から入国カードをもらい記入し、パスポートと一緒に提出。鍵が開けられ名前を呼ばれ20分待つ。<br />トルコ・イランの時差が1時間半。イラン時間10時半<br /> きれいな英語で「お金を全部出しなさい!」トルコリラ・ドル・TCを出し、カードに記入。係官が何度も数えていました。カードにサインをもらいふたたび先ほどの部屋にもどりパスポートを受け取る。<br /> 係官が「換金は、銀行でやるな!損するよ。」と親切に教えてくれました。<br /> 山口さんのアドバイスで小型ワープロと、ビディオカメラをトルコのホテルに置いてきて良かった。<br /> 国境ゲートをくぐると、タクシーと闇屋がすぐに来ました。確かに銀行で換金する10倍のRIALが、手元にきました。<br />(2万トルコリラ=15000RIAL)

    イランへの小さな旅は、このイラン国境に近いジャーミーから始まった。
    ドグバヤジットのホテルでたまたま出会った西遊旅行の山口さんから、
    イラン入国へのアドバイスをいただき、
    戦争中のイランへ入国する勇気が湧いた。
     1987年10月11日(日曜日)
    国境への始発ローカルバスで夜明け前出発。
     入国審査は、8時00分から30分間で終わる。入口に鍵がかかっている部屋をトントンとたたく。戸の隙間から入国カードをもらい記入し、パスポートと一緒に提出。鍵が開けられ名前を呼ばれ20分待つ。
    トルコ・イランの時差が1時間半。イラン時間10時半
     きれいな英語で「お金を全部出しなさい!」トルコリラ・ドル・TCを出し、カードに記入。係官が何度も数えていました。カードにサインをもらいふたたび先ほどの部屋にもどりパスポートを受け取る。
     係官が「換金は、銀行でやるな!損するよ。」と親切に教えてくれました。
     山口さんのアドバイスで小型ワープロと、ビディオカメラをトルコのホテルに置いてきて良かった。
     国境ゲートをくぐると、タクシーと闇屋がすぐに来ました。確かに銀行で換金する10倍のRIALが、手元にきました。
    (2万トルコリラ=15000RIAL)

  • コンヤ⇒アンカラ263?普通国道を3時間ですっとばすトルコのバス。隣に座って語りかけてくる青年がいました。名前は、N・R24歳独身。生まれも育ちもタブリス。1週間前軍隊から逃亡。標高4千m近い雪の国境で家族と落ちあってここまで来たという。<br /> 彼の父親は、裁判官。ヤマハの400CCバイクを乗りまわし裕福な家庭だったのであろう。家も家財道具もバイクも捨て、高いお金を払ってトルコの身分証明書を手にいれ、あてのない流浪を強いられる。彼の情報が正しければ、少なくともすでに2万人以上がトルコ国内に入ったという。

    コンヤ⇒アンカラ263?普通国道を3時間ですっとばすトルコのバス。隣に座って語りかけてくる青年がいました。名前は、N・R24歳独身。生まれも育ちもタブリス。1週間前軍隊から逃亡。標高4千m近い雪の国境で家族と落ちあってここまで来たという。
     彼の父親は、裁判官。ヤマハの400CCバイクを乗りまわし裕福な家庭だったのであろう。家も家財道具もバイクも捨て、高いお金を払ってトルコの身分証明書を手にいれ、あてのない流浪を強いられる。彼の情報が正しければ、少なくともすでに2万人以上がトルコ国内に入ったという。

  • N・Rさんが逃げてきたタブリスへ向けて、タクシーを走らせていた愛走路。<br />トルコ・イラン国境に近いハッカリの警察で、ビディオカメラに山々が写っている(クルド人居住区イラクとの国境)という理由でハッカリからの退去命令を受ける。国道では、50?毎に検問。しかし、戦争当事国のイランでは、一度も検問なく。軍隊はむろん、警察官の姿さえ全く見当たらない。<br />旅人にとってこれほど危険な地域はない。<br />折り返しを指示。Makuへ戻る途中、<br />タクシー(小型車)ドライバーは、次々とお客をピックアップ。<br />後ろの席に5人、ドライバーの横の愛走路は<br />ハンドルがひじに当たるような位置。助手席に2人乗せ谷底を上がる。<br />全員無言で、国境のゲートまで引き返した。<br /> 

    N・Rさんが逃げてきたタブリスへ向けて、タクシーを走らせていた愛走路。
    トルコ・イラン国境に近いハッカリの警察で、ビディオカメラに山々が写っている(クルド人居住区イラクとの国境)という理由でハッカリからの退去命令を受ける。国道では、50?毎に検問。しかし、戦争当事国のイランでは、一度も検問なく。軍隊はむろん、警察官の姿さえ全く見当たらない。
    旅人にとってこれほど危険な地域はない。
    折り返しを指示。Makuへ戻る途中、
    タクシー(小型車)ドライバーは、次々とお客をピックアップ。
    後ろの席に5人、ドライバーの横の愛走路は
    ハンドルがひじに当たるような位置。助手席に2人乗せ谷底を上がる。
    全員無言で、国境のゲートまで引き返した。
     

  •  写真は、バザルガン国境検問所のスタンプ。<br /> イランからトルコへの入国検査。<br /> 「なぜイランに入った?」何度となく質問され<br /> 厳重なチェックを受ける。<br /> 「Sahabatまでタクシーで行ったが、ホテルが<br />  見つからなかった!」と繰り返しこたえた愛走路<br /> 棺桶を縦にした様なボックスに係官と二人で入り。<br />「お金を全部だせ!」<br />「もうないか?」しつこく言う。<br />そのあとで、ポケットや隠してあるような場所をボディチェクする。<br /> そして、お金を全て他の係官に渡し1枚1枚チェックを始めた。<br /> なんと、小さいスタンプが入国時全ての紙幣に押してあったのを<br /> 確認していたのです。<br /> イラン紙幣Riarだけは、押して無いわけですが、<br /> それも計算。入国時より増えていたら大変でした。<br /> 

     写真は、バザルガン国境検問所のスタンプ。
     イランからトルコへの入国検査。
     「なぜイランに入った?」何度となく質問され
     厳重なチェックを受ける。
     「Sahabatまでタクシーで行ったが、ホテルが
      見つからなかった!」と繰り返しこたえた愛走路
     棺桶を縦にした様なボックスに係官と二人で入り。
    「お金を全部だせ!」
    「もうないか?」しつこく言う。
    そのあとで、ポケットや隠してあるような場所をボディチェクする。
     そして、お金を全て他の係官に渡し1枚1枚チェックを始めた。
     なんと、小さいスタンプが入国時全ての紙幣に押してあったのを
     確認していたのです。
     イラン紙幣Riarだけは、押して無いわけですが、
     それも計算。入国時より増えていたら大変でした。
     

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