’１４フランス。パリを拠点にジャンヌ・ダルクを訪ねて２３。オータン、イヴが私を誘惑する。

2014/06/07 - 2014/06/07

６/７（土）、１３日目。

今日は日帰りでディジョンからオータンに行きディジョンに戻ります。
オータンはブルゴーニュ中部に位置し２０００年の歴史を持つ古都です。紀元前１５年頃ローマ皇帝アウグストゥスがこの地に住むガリア人を平定するため街を築きました。４つの城門、５４の塔、周囲６キロの城壁、円形闘技場があったそうです。

ゲルマン人の侵攻によりローマ勢力が衰退するとオータンは宗教都市に変貌します。１２世紀聖ラザロの遺骨がこの地に移葬されるとヨーロッパ中から巡礼者がやってきました。

今では人口１万７千人ほどの小さな町ですがローマ時代の遺跡をあちこちに見ることが出来ます。
最大の見どころはサン・ラザール大聖堂とロラン美術館です。私はロラン美術館にあるイヴに誘惑されてやってきました。

写真はロラン美術館の「イヴの誘惑」、浮彫。
写真機の調子はおかしいままです。友人から借りたので扱い方法が分からずお手上げです。

エリア フランス

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

地図の一番下、ディジョンの南西。

ディジョン７：１２発のＴＥＲでオータンに向かいました。
車体にブルゴーニュと書かれています。ブルゴーニュ地域を走る列車です。

運転室をちょっと。

エタンで乗換え。

オータン到着。８：４３。ディジョンから１時間３０分。
乗ってきたローカル列車ですが格好いいです。日本のは新幹線はいいがそれ以外は性能は良くてもあまりよろしくない。

オータン駅。

オータン駅。

駅前から続くシャルル・ド・ゴール通りをまっすぐ。
フランスのどこにでもある通り名。

花屋さん。

町の中心シャン・ド・マルス広場です。

劇場。

市庁舎。

市庁舎。
広場は劇場、市庁舎、ノートルダム教会で囲まれています。

左劇場と市庁舎。

広場の隅には第１次世界大戦の戦没者慰霊碑。
こういった慰霊碑はフランスのどんな小さな町にも建てられています。

シャン・ド・マルス広場。

全体的に緩く傾斜しています。

ノートルダム教会。

主祭壇。

鼓笛隊みたいです。

祭壇。

サン・ソルジェ通り。
サン・ラザール大聖堂、ロラン美術館を目指します。

商店街です。

子供用品店。

街並み。

サン・ラザール大聖堂まえの広場に着きました。

広場の手前にロラン美術館があります。奥の白い建物。
１０時開館なので先にサン・ラザール大聖堂に行きました。

サン・ラザール大聖堂。
１２世紀。聖ラザロの遺骨が納められています。

聖ラザロ：マグダラのマリアの兄弟。死して後四日目にキリストがラザロの墓の前で「ラザロよ出てきなさい」と呼びかけるとラザロが生き返って墓から出てきた。ラザロの蘇生といわれる。キリストが広く民衆に信仰されるもととなった奇跡です。

ロラン美術館が開館前なので先に大聖堂へ。

サン・ラザロの聖遺骨が納められています。

柱頭には「嬰児虐殺」や「エジプト逃避」の場面が彫られています。

ロラン美術館。
ブルゴーニュ公国の大宰相ニコラ・ロランがオータンの生まれなのでこの名が付いたと思われます。

ロラン美術館。
ここに必見のレリーフが有ります。

古代ローマ時代の発掘品などが展示されています。。

モザイク。

天馬ペガサスに乗り怪獣キマイラを退治するベレロフォンのモザイク。
ベレロフォンはギリシャ神話の英雄です。

モザイク。

モザイク。

これが必見の浮彫です。

イヴの誘惑とかオータンのエヴァ、イヴと呼ばれています。
１１４０年頃のもので当初はサン・ラザール大聖堂の扉を飾っていました。

１枚の石板のうえに浮き彫りされている裸のイヴ。
サン・ラザール大聖堂のタンパンを彫ったギスレベルトゥスの作ではないかと言われています。

禁断の木の実/リンゴを手にアダムを誘惑しているイヴ。
アダムのレリーフもあったようですが行方不明だそうです。

何を囁いているのでしょう。

見る角度により変わる姿態。

何とも言えないエロティシズムを感じます。

いつまで見ていてもしょせん生身ではありません。

ギスレベルトゥス作「聖母被昇天」。
１１４０年頃。

聖ラザロの奇跡。

サン・ラザール/聖ラザロ。
墓から蘇った所でしょうか。

聖母と幼子イエス。１５世紀。

最後の晩餐。

マギ/東方三博士の礼拝。

ムーランの画家：「枢機卿ジャン・ロラン寄進のキリスト降誕」。１４８０年頃。

近代の絵画もありましたがこの美術館には場違いな感じでした。

ロラン美術館。

ドゥフレーヌ通り。
しばらく街を散策しました。

街はずれです。

ユルシュリーヌの塔。
市街地の南端に建っています。

旧市街地をローマ時代の城壁が取り囲んでいます。

郵便配達。

駅に戻り１２：１７のＴＥＲでディジョンに帰りました。イヴさんさようなら！。