世界ベテラン卓球選手権について行ってきたオークランド　その２　大会。

2014/05/09 - 2014/05/20

２年に一度世界のあちこちで開かれる40歳以上のアマチュアの卓球大会。
今年80歳になる私の母は定年から始めた卓球にはまり、2002年からこの大会に出場している。
前回はスウェーデン、今回はニュージーランド、次回はスペインに決まっている。

落語家の三遊亭小遊三や山田隆夫がよく出場していることは、知っている人は知っている。笑

基本的に卓球協会に登録すれば誰でも出られる大会ではあるが、わざわざそんな遠い所まで行って…という周囲の呆れ顔をよそに旅行好きの母は精力的に参加してきた。

ところが今年は相棒の友人の体調が優れず一人で参加すると言うので、高齢の母を一人で行かせるわけにもいかず娘の私が付き添うことになった。

母は腰に持病があり、かなり不安が伴うが本人の生きがいとも言えるこの旅行、どうか無事に帰ってこられますように…

この旅行記は大会や街の様子もあるが、人との出会いが印象的だったので人物描写も多くなった。

エリア オークランド(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 4.0

市街地の主要ホテルから会場までシャトルバスが2時間間隔で往復している。

片道約20分だが、ラッシュ時には倍以上の時間がかかることもあるので特に夕方5時頃は要注意だ。

ニュージーランド人は定時帰宅が基本で、家庭を大切にするのでニュージーランド人の夫はキウイ・ハズバンドと呼ばれとても人気があるそうだ。

大会申込者には入場許可証とシャトルバスのパスが配られる。

付き添い人にも同様だ。

会場入り口。

係員は立っているもののフリーパスに近いかな…

会場入り口には救急車が常に待機。

高齢者も多いので納得、でも幸いなことにこの車が走るところは見なかった。

今回の参加者は1665人。

参加国はヨーロッパ、北米、南米、アジア、ロシア、中東、オセアニアと世界中から選手が集まってくる。

コートは１フロアで６１コートあり、選手や競技委員、応援者や付き添いでいっぱいになり端から端まで移動するのも結構大変だ。

試合は40代と50代、60歳以上は5歳きざみの年齢別で、母は80～85歳の年齢枠に出場した。

各年代ともシングルとダブルスそれぞれ予選リーグから始まる。

予選リーグは4組で総当り。

選手同士で審判もつとめる。決勝トーナメントからは公式の審判員が入るらしい。

日本人の参加者は多く、特に高齢者は日本人が多い。

シングル予選リーグの4人のうち二人が日本人、一人はドイツ人、あと一人はイタリア人だった。


試合を終えて記念写真。

シングル、ダブルスともに予選リーグを勝ち上がるとトーナメントになり、その都度試合日時とコートナンバーが貼り出される。

予選リーグで負けた組はコンソレーションと言って敗者復活トーナメントに進む。

試合は全部で５日間あるが、負けても１日だけで終わることはないようになっている。

各国の国旗が並ぶ。

コミュニケーションは英語だが、通じなくても卓球の試合はできるのだ、きっと。笑

ヨーロッパで開催される時は何語で話すのかな？

試合は朝9時から夜9時まであった。

スケジュールは年代ごとに色々で、この写真は朝9時の試合のために7時のバスで会場に着いた時のもの。

日中はアリーナのロビーは人であふれかえる。

ロビー内のカフェ。一箇所しかないので集中すると長蛇の列だ。

私達が利用したユーレックスのツアーでは、会場内に休憩場所を用意していたので試合まで待機したりサンドイッチを食べたりするのに重宝した。

ダブルスの試合。いつもは友人と組んで出る母だが今回は一人だったので、大会の組織委員会で同じように一人で申し込んだ人をペアの相手に指定してくれる。

80歳以上は日本人が半分以上なのだが、国際交流の意味からかペアの相手は外国人にされるようだ。

今回はドイツ人の大柄な女性だった。

ペアのドイツ人が強力なスマッシュを持っていて、おかげで予選リーグで敗者復活戦に進んだがそのトーナメントで2位になった。

6回目の出場にして初めて手にした表彰状。

プログラムには過去の年齢枠別の優勝者の国籍と名前が載っている。

第１回大会は1982年にスゥエーデンで開催され23カ国から450人の選手が参加。

驚いたことにその優勝者の中にシングルが二人、ダブルスが二組、日本人がいた。

同じツアーの参加者で、母とは年齢枠が違うが前回ダブルスの優勝ペア。

休憩場所でお茶を飲んだりお菓子を食べたりして話している時は、普通のおばちゃん達だけどラケットを持つと急にアスリートの顔になる。

両脇の男性達は高校の時からのペアだそうで「付き合いは女房よりも長いんだよ」と言っていた。

高校生から現在までずっと一緒に卓球を楽しめる友達がいるなんて何て幸せなことだろうか！
もちろん色んな事があっただろうけど、二人ともが心身ともに健康でいられてこその希少ペアはとってもユーモアのある紳士だった。

何回も一緒に世界ベテランに出場していて試合の後はいつもゆっくり観光を楽しむそうだ。

今回大会の最高齢の女性と記念写真。

彼女は９３歳だそうだが、歴代の最高齢者は１００歳以上の男女の参加者もいたらしい。

世界には逞しい高齢者がたくさんいるようだ。

プログラムの表紙はオークランドの夜景が飾り、裏表紙は次回開催のスペイン、アリカンテ、エルチェという街の紹介がされている。

開催は2016年5月23日～29日。

卓球はヨーロッパが盛んということなので次回は参加者が増えてツアー参加の場合キャンセル待ちになる可能性もあるので、検討する場合は早めの申し込みがお勧めだ。

この旅行記へのコメント （3）

• salsaladyさん 2015/12/01 10:57:30

  元気なお母さんは頼もしい！

  30数年前かしら？千葉幕張メッセで世界卓球大会がありましたね！
  
  通訳ボランティアとして、受付係をしたのですが、大学生の長男にも見せたいと【内緒で】通訳用ジャケットを着せて一緒に入ったら『そこの方、通訳お願いします。』と云われ、へどもどするので身代わりに出て行くとダブルの場合は選手のショートパンツの色が同じでなければいけない？と。。
  
  たったそれだけの事なのに、英語への恐怖が有ったのかな?今や英検一級をクリアして商社で働いていますが。。。
  
  そちらは選手として緊張する事もおありでしょうが、親子の趣味が同じだと楽しいでしょうね！〜see you〜

  gachinさん からの返信 2015/12/01 15:43:10

  RE: 元気なお母さんは頼もしい！

  こんにちは、オークランドの旅行記に投票とメッセージありがとうございます。
  そうですね、確かに元気な母は頼もしいです。残念ながら私は温泉卓球くらいしか出来ないので試合には出られませんが、世界中の言葉も通じない人達と試合を楽しむ様子はとても楽しそうで羨ましかったです。
  
  ところで、実はsaisaladyさんのページにお邪魔して偶然に驚いたのですが・・・詳細はメッセージに残しますね。

  salsaladyさん からの返信 2015/12/01 17:06:41

  RE: RE: 元気なお母さんは頼もしい！Re2:

  
  > ところで、実はsaisaladyさんのページにお邪魔して偶然に驚いたのですが・・・詳細はメッセージに残しますね。
  
  ☆再び訪れてしまいました。此方もエーゲ海〜アドリア海へクルーズされたとのこと、そのブログ？がどこにあるのか〜とチェックしてみたけど。。。
  
  ☆カリブ海クルーズ船”Allure of the Seas”は実際は22万トンです。
  
  ☆　2200の訳がないよね。大きすぎて呆けちゃった!【同じ系列のLiberty of the Seas】がダラス初就航ですって！又行きたくなります。テロなんかに力を注がないで明るく生きていきたいわね!〜謝謝〜