2014/05/10 - 2014/05/10
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eullyさん
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今年のゴールデンウィーク(正確にはゴールデンウィーク後)は新婚旅行を兼ね、イランへ行ってきました。きっかけは以前、雑誌で見かけたイスファハンのモスクが見たいと思ったところからです。新婚旅行休暇が貰えるため、少し時期をずらし5月8日からリーズナブルなツアーを利用しました。移動手段もご飯もホテルも付いていてラクチン。しかもガイドさんが逐一、色々教えてくれるので、イランという国に対する理解がとても深まりました。イランといえば、普段ニュースで見聞きする情報だけでは、かなりハードルが高く無茶かな。。っと思っていましたが、予想を180度覆すほど、素朴でとても良い国でした。また時間を置いて訪れたいです。今度行く時は、お互い定年してから、3◯年後・・!
2日目はテヘランを出て、カーシャーンという街へ向かいます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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9時集合でテヘランの南に位置する「カーシャーン」という街へ移動します。
ハイウェイの所々に検問所があります。 -
テヘランを離れると、こうした荒野が広がります。
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カーシャーンまでは約3時間、途中トイレ休憩が1回ありました。
ハイウェイには定期的にモスクとトイレがある簡単な休憩所が配置されています。
公衆トイレなので綺麗ではない。。 -
休憩所の売店。突如、日本人がどーっと押し寄せたため、店主はさぞびっくりした事だと思います。
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ジャンキーなお菓子がありました。
この頃には数字がなんとなく分かるようになりましたが、イランでは一般的な「リアル」という単価とは別に日常的に使われる「トーマン」があるそう。1トーマン=10リアルで、どちらの単位で表記されているのか、相場を知らない観光客には判別が難しいです。
これは2000何とかです。 -
休憩所にあるモスク。どこでもお祈りができるように施設が整っています。
タマネギ屋根に萌えます。 -
小一時間、またバスで移動しました。
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12時頃に目的地に到着。カーシャーンの目玉である世界遺産「フィーン庭園」に行く前に近くのホテルで昼食タイムです。
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ホテルのロビー。アミールキャビールホテルというところで、ここのレストランでイラン式昼食を頂きました。
後で調べてみると地球の歩き方には中級ホテルとして紹介されていました。奥側にあるレストラン入り口の手前に鎮座するおばさまがバラの香水を売っていました。ツアーのおばさま数名がお買い上げされていました。 -
サイバーチックな時計の両隣の肖像は、イラン・イスラム革命の指導者ホメイニさんと今のイランの統治者です。
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明るく清潔な昼食会場でした。
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全てバイキング形式でした。まずはフレッシュサラダ、そしてスープに煮込み料理をナンと一緒に食べるという定番スタイルです。羊肉の煮込みが出てきました。
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本日最初の観光地であるフィーン庭園へ。レストランから2kmほどしか離れていませんでした。
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フィーン庭園は世界遺産です。入り口から水路が続いていました。
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少し歩くと緑に囲まれたエリアに出ます。
人が少ないですが、天気が良く、緑や水も豊富で気持ちいい空間です。 -
ここが一番の撮影ポイント。ペルシア式庭園で建物を正面に縦に水路と噴水が配置されています。左右対象に緑(特に糸杉)を置くのがペルシア式庭園の特徴だそうです。
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建物の中に入ると、小さな池がありました。
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中央から水が湧き出ていました。透明感のある綺麗な水です。
水は冷たかったです。 -
ちょっとずつ人が増えてきました。
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建物の天井。シンプルな模様です。
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カーシャーンという街自体はもの凄く昔からあったそうですが、こうした綺麗な庭園が造られたのはアッバース朝時代の王様がこの街をいたく気に入ったからだとか。
水も緑も豊富なカーシャーンはオアシス都市として栄えたそうです。この街の東にはキャビール砂漠が広がっているそう。 -
水がある空間は癒されます。道中は結構な荒野地帯でしたので、こうした場所に魅了される王様の気持ちがよく分かります。
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子供連れの若い夫婦がそれなりの数、遊びに来ていました。イランは若い人が多い気がします。
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少し歩いたところにある離れ的な建物。庭園中に水路が巡らされており、ここにもつながっています。
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天井はこんな感じ、先ほどのものより模様が入って派手です。
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天井に続くアーチ状の柱。細かい花柄の模様が入っています。ゴールド・茶色で枠をしっかり撮りつつ、控えめな赤や緑を使った色合いが何とも素敵でした。全体的な配色がいい。
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離れから先ほどの建物を臨む。座ってくつろぐイラン人が写っています。
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日差しが出ていて外は暑いですが、屋根がある場所は涼しくて快適です。水の流れに耳を傾けながら、休憩がてらぼーっとしてました。イラン人もここで涼む人多し。
特に女性は布巻いたり、腰まである羽織ものを着たりで暑いからだと思います。 -
イラン的には平日な日でしたが、それなりに現地の人も遊びに来ていました。
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子供が水遊びをしたくなる気持ちがよく分かります。
水が豊富で、街全体がカナートと呼ばれる地下水路が発達していると言っていました。 -
チャイハネがありました。
まだ開店していないのか、お客はおらず。 -
この庭園には一つエピソードがあります。アミールキャビールという偉人(王様?)が暗殺された場所でもあるそうです。こんな平和な庭園なのに意外です。
暗殺された場所が建物の中にあります。 -
その現場。マネキンで再現されていまして、右から2人目の茶色いひげのおじさんがアミールキャビールさんです。遠くから見ると和やかにお茶しているようですが、手首を切られています。。怖い
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一時間程じっくり見学しました。次の観光地へ向かいます。
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外に出ると観光用の馬車が待機していました。他にはバラ水を売る店がポツポツとあるだけで、まだおおっぴらに観光地化が進んでいる訳ではありませんでした。
観光という要素を考えると、まだまだ伸びシロがありそうです。 -
バスで少しだけ移動します。
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次の観光地は近くまで大型バスが入れないため、大きな道路沿いで下車して、みんなで歩いて行きました。
一般の人が住んでいる住宅街は、何とも言えない味があります。 -
民家の壁に描かれたイラスト。有名な人かな?
ペルシア語が分かると誰だか判明するかもしれません。 -
ずらずら〜っと歩いて行くと、目的地が見えてきました。
同じツアーの大先輩たちは歩くのが早いで、写真を撮ったらダッシュで追い付くを心がけていました。 -
マドラセイエ・アーガー・ボゾリクという難しい名前の神学校にやってきました。
ここも入り口はお椀型のエイワンになっており、ボコボコ状の装飾は鍾乳石装飾・ムカルナスというそうです。
ガイドさんがいると本当、勉強になります。 -
タマネギ頭がちらり。
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土壁っぽい色をしており、一見地味な印象ですが、ベージュと中央の彩色で使われる薄いブルーや緑との調和がいい感じです。
この色合いに落ち着いた魅力を感じます。 -
建物自体は少し離れたところにあり、大きな空洞がその手前に広がっています。私たちの目の前にはお祈りのためか、休憩用か、赤い絨毯が敷き詰められていました。
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建物入り口の天井です。ここもドーム状になっており、モザイクで装飾がなされていました。ごちゃごちゃせずシンプルな印象で、この色合いもなかなか良いです。
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左右に回廊があります。
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これまた味のあるバイク。地元の高校生(神学生ではない)がここで試験勉強をしていました。涼しいからかな。
もうすぐワールドカップが開催されるため、試合日程の重ならないように試験が早めに実施されるそうです。そんなことできるのか、イランはサッカー好きが多いんですね。 -
正面の建物に近づくべく、脇を歩いて行きます。
両隣にもちょこちょこと建物あり。 -
敷地中央は地下空間で、部屋が設けられていました。暑いイランで涼しく過ごす知恵だそうです。
柵がないので、ぼーっと歩いていると転落する恐れがあります。日本では考えづらい光景ですが、柵がないほうが自己防衛機能が働くので、かえって安全なのかもしれない。。とも思う。 -
敷地内は掃除が行き届いておりきれいです。
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メインの建物前で説明を聞く人々。散らばっていますが、ガイディングレシーバというハイテク機器を1人1つ渡されているため、離れていてもガイドさんの説明を聞く事ができます。その間、自由に写真も撮れて便利でした。
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入り口側。ドライバーの弟で補佐役のムスタファさんが佇んでいらっしゃいました。
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ブルー系の色がとても綺麗です。この後、もっと色彩豊かなモスクも見ましたが、これはこれで落ち着いた色合いが気に入っています。
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ドライバーの弟さんに目が行きがちですが、入り口建物の両サイドにある塔(右は見切れ気味)は風取り塔です。ここから外の風を取り込んで、建物内を冷やす役目を担っているそうです。
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この神学校は現役で、姿は見えませんでしたが生徒さんがいるそうです。
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アラビアンです。絨毯が空を飛んでいてもおかしくない雰囲気。
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下を見ると、意外に高さがあります。高所恐怖症の人は。。どうなんでしょう。怖く感じる高さなのかな?
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中庭には池と緑があり、何とも落ち着いた、心休まる空間でした。
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満喫して、バスに戻ります。
この日はちょうどこの時間帯で日差しが最も強く、暑い暑いと皆言っていました。 -
行きと同じところを写真撮ってしまいました。壁のレンガの積み具合、鉄門の色合いや垂れ下がった電灯がいい味出しています。
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また少しバスで移動し、今度は商人の邸宅にやってきました。名前は難しいのですが、メモっているので一応書きますと「ハーネイェ・ボル・ジェルディーハ」。
要するに超お金持ちの家に遊びに来ました。 -
ここもペルシア式庭園風になっております。真ん中にメインの建物、その正面に向かって伸びる池と噴水です。贅沢な造りで邸宅というより宮殿と言ったほうが近いようです。
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あらゆるところにこうした繊細な細工がなされおり、ヨーロッパ圏の力強い派手な感じとはまた違う印象です。
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水瓶。下のコックが現代的ですが、これは。。
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確か当時は一夫多妻制で奥様方が住んでいたエリアがあったようです。
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建物内に入るには特にドアなどなく、フリーアクセスです。更にその先の部屋にはさすがに木製のドアが付いていました。
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建物側から入り口を臨む。ここでも風取り塔が目につきます。
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壁にはびっしりとタイルで装飾がなされていました。模様が細かい。
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ここの天井も鍾乳石装飾っぽい感じで、所々、光を取り入れるために穴があけられていました。このお陰で中が明るく、太陽の光がまろやかに入って来ています。
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このような壁画もありました。偶像崇拝が禁止されているため、顔が消されていました。右側の人だけ顔が残っているのは、、説明を聞き漏らし分かりません。。
家主かな? -
ここもミニエイワンになっていました。鍾乳洞風のムカルナス仕様でした。
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イラン人の観光客もやってきました。
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説明を聞き終わり撤収する図。
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ここは白がメインの建造物ですが、装飾が細かくレースのようでした。
凄く繊細な造りに感動しました。 -
ここには地下があります。地下はひんやりしており、地上とは全く温度が違います。むしろ寒いぐらい冷えていました。
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格子状の扉が良い。ドライバーの弟さんが写り込みました。
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一通り見学できたのでバスへ戻ります。
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邸宅の周りはこのようにガランとしていました。
土色の家、壁が取り巻いています。 -
バスに戻るためには道路を横断しなければいけませんでした。
車がバンバン来る中、現地の人は気にせず渡って行くタイプの国ですため、コツがいります。ガイドさんとドライバーの弟さんが車を止めてくれる間に、集団でダーッと渡ります。スマートではないが、他に方法がありません。 -
イラニアンハウス。さっき見た邸宅の事か、それとも別の観光地があるのかは謎。
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17時頃には観光が一通り終わりました。ホテルへ
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本日の宿泊先、ホテルネガレスタン。昼ご飯を食べた、アミールキャビールホテルの真向かいにあるカーシャン唯一の高級ホテルです。
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入り口には中国の観光地でよくみるシーサーみたいな獅子の置物がありました。中国系資本なのかもしれません。ロビーには簡単なお土産物屋さんも。
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部屋から。カーシャーンの中心部のはずですが、住宅以外は目立つ建物はありません。小さな街でした。
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夕飯まで少し時間があるので、周辺散策に出かけました。
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途中遭遇した、レンガを組んだ良い感じの壁
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ぬいぐるみの露天商。周りに子供の気配はないのに、なぜここで?謎です。
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チャイハネもありました。イラン式は靴を脱いで絨毯の上でくつろいでお茶するようです。勇気がなくここでは体験せず。
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イランの車はちょっとクラシックカーが主流です。
今の日本車のデザインよりも、これぐらいのほうがカッコいいと個人的には思います。 -
15分程歩くと、昼一で訪れたフィーン庭園前に到着しました。
まだ馬車もいました。この周りだけ人が多く、バスやタクシーなど車通りも多かったです。 -
これ以上は何もなさそうだったので、引き返す事としました。
味わい深いバイク。ナンバーがペルシア数字なところがポイントです。 -
チャイハネでは、大きな鍋でお湯を沸かしていました。
これから夜に向けてお客さんが来る前に準備しているようでした。 -
民家(たぶん)
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ここもチャイハネ。看板前に面白い形をした電球がぶら下がっていました。
蛍光管を折り曲げて重ねた、この電球は他のところでもよく見ました。 -
公衆電話。イランの人もほとんど携帯電話を持っているため、あまり使われる事はなさそうな印象でした。
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ホテルにたどり着きました。
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ガイドブックには2011年オープンと書いてあるものの、外観や部屋の備品を見る限りもっと古そうです。
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イランの象徴、バラの花が植えられていました。
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ホテル裏で待機する黄色のバス。車止め放題です。
夕食は魚料理だったそうですが、ひたすら眠いためパスしました。
派手さやきらびやかさは、あまりないもののカーシャーンはほっと安らぐ、自然豊かな素敵な街でした。
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