3週間でアフリカ南部を縦断 #5 ビクトリアフォールへ3日間のバスの旅 (#5 Three day bus trip to Victoria falls)

2014/02/19 - 2014/02/21

いよいよ、大陸縦断の長い旅が始まります。タンザニアのダルエスサラームからザンビアのビクトリアフォールまで3日かけて一気に陸路で横断です。この区間はバスと鉄道が選べるのですが、鉄道は時間が全く当てにならないとの評判からバスで行くことにします。今まで10日間体調は全く問題なかったのですが、前日に行ったダルのフィッシュマーケットで食べた物が良くなかったのか下痢気味で出発です。この区間はさすがに旅行者は少なく、アフリカ気分が最も味わえた区間でした。

エリア ビクトリアの滝周辺(ザンビア)

• 旅行の満足度: 3.5

• 交通手段: 高速・路線バス

最初の１歩から困難が待っています。ダルのバスターミナルは郊外にあり、朝6時までにそこに行かなくてはいけません。そうなるとタクシーなんですが、問題はタクシー運転手がグルの強盗が多いこと。ホテルにも警告のポスターが貼られています。結局、ホテルの前にいたドライバーに頼みましたが、タクシーのナンバーを確認したり周りに彼を知った人がいるか確認するなど、一苦労でした。不安がありましたが何とか無事にバスターミナルに到着します。

タンザニア南部のムベヤMbeyaまで12時間のバスの旅の開始です。景色は、まあ普通。平地をひたすら進みますが、たまに遠くに山が見えたりします。

ロンプラで勧められていたGreen Star Expressのバスは満席だったので、代わりに乗ったTSK。見た目はデラックスのボルボのバスでしたが、半分ほど進んだ所でで故障。2時間ほど修理をしましたが、結局は名も無き村でバスの旅は終了。腹の調子も良くなく、途方にくれます。隣に座っていた地元民もTSKには二度と乗らないと言っていました。

通りかかったローカルバスに何とか乗れました。このバスはすごいです、ディスコバスと呼びましょう。大音量でガンガンにヒップホップを鳴らしながら爆走、タンザニアの道路はスピードを抑える為にあちこちに段差があり、そこを通るたびに体が20cmほど浮きます。満員で詰め込まれた車内は、まるでナイトクラブにいる気分です。５時間のディスコバスに耐え、ムベヤに着いたのは3時間遅れの夜9時でした。

2日目、朝のムベヤの町です。日本のODAの碑を発見。対日感情は良さそうです。町には見どころはなさそうですが、周りは山に囲まれています。トレッキングしたら新たな発見があるかもしれませんが、残念ながら先を急ぎます。

大陸縦断の旅は、ここでザンビアかマラウイに行くコースに分かれます。私は最短距離のザンビアに行くため、国境のツンドマTundumaまでミニバスで行きます。所要２時間。写真は国境。道を挟んで左がザンビア側、右がタンザニアです。こんな道が国境とは驚きです。

ここは両国のイミグレがある道、地元民はフリーパスで横断しています。というか町の真ん中が国境なんで入国管理するのは無理です。私でもその気なら密入国できたでしょう。ザンビア国境でUS$50払いビザを取得。3日しか居ないのにビザ代は惜しいですが、仕方ないです。ここから首都ルサカLusakaまでバスで15時間、またトラブルになるのは嫌なので評判の良いSaloomのバスにします。国境から歩いて10分、他にもいくつかバス会社がありますが、信頼性はわかりません。

バスは1時半に出発。ここでまたトラブルが、今度はバスの故障ではなく自分自身です。昨日から腹の調子が悪かったのですが、緊急事態にはなっていませんでした。でも何かあった時に備えてムベヤで薬を買いました。イモジウムが欲しかったのですがそれはなく、代わりに出されたインド製のピンク色の薬を買いました。バスに乗る前に念のためにこの薬を飲んだのが完全に裏目にでました。これは下剤でした。バスが出発してしばらくして腹が急激に膨らみだして緊急事態です。でもザンビア北部には村も何もなく、次のピットストップまで3時間ほど、ひたすら耐えました。そしてトイレに駆け込んで猛獣のような爆音を発することで、すべてが済みました。

ザンビアの道路はタンザニアの様に段差はなく、また夜行バスも走っています。その後は結構快適にバスの旅を過ごせました。今回のアフリカの旅で初めて時間どおりの3日目の朝6時にルサカに到着。そのままビクトリアフォールズ側のリビングストーンへのバスに乗り換えます。所要6時間。

ザンビアのバスの旅はタンザニアに比べて快適です。レストランも今までと比べて衛生的に見えます。まあその分値段は上がってフィッシュ＆チップスでも$5ほどします。タンザニアのおよそ倍です。

バスはまた別の理由で遅れます。何もない所で渋滞が起きており、それは事故渋滞でした。翌日の新聞の１面にも出るほどの大きな事故でした。ここを通るとき、他の乗客はスマホで撮影、その場でSNSにアップしているようです。ザンビアでも即SNSにアップする文化は定着しているようです。バスに乗る乗客は中流以上でしょうが、彼らは携帯を複数持っているのも珍しくないです。小さな村でもVodaComのプリペイドを買えて、どこでも繋がれます。

2時間遅れの昼2時にリビングストーンに到着。町は近代的で外国人向けのバックパッカーもあり、安全圏に戻ってきた気分になります。この3日他のツーリストに会いませんでしたから。写真は町の中心から、ビクトリアフォールズ方向を見たところ。10km離れていますが滝の水しぶきはここからでも良く見えました。期待が高まります。

ザンビア側のビクトリアフォールズの入場料はおよそUS$20。世界的な観光地ですが、思ったよりは人が少なく良い感じです。

2月は雨期なんで水量はかなり霧で良く見えません。ピークの時は全く見えなくなる様なんで、丁度よい時期だったかもしれません。乾期では迫力がないと言いますし。この日はアフリカに来て初めて晴間を見ました。乾期のケニアではずっと曇っており、雨期のザンビアでは晴間とは皮肉です。

滝のすぐ側まで行けます。柵などないので、もし流されたら滝壺まで一直線です。

こんな感じで、対岸に滝を見ながら散歩できます。濡れますので水着で行くのをお勧めします。

ザンビアとジンバブエの国境の橋。橋を遠くから見たところ。

この橋は歩いて渡れます。また遠くからですが入場料を払わずビクトリアフォールズが見えます。

バンジージャンプで有名です。アフリカ一のダイブだそうです。この川をラフティングなど、他にもアクティビティは沢山ありますが、どれも先進国並みで高いです。

3日間でダルエスサラームからバスで移動してビクトリアフォール観光を完了、アフリカ横断の山場を越えました。