ぶらっとフリンダースレンジ国立公園

2014/05/24 - 2014/05/27

南オーストラリア州が唯一他州にも誇れる国立公園、フリンダースレンジに行ってきました。３泊４日でアデレードから往復するというちょっと強行日程です。

フリンダースレンジ国立公園はアクセスの悪さがたたってか、地球の歩き方には載ってないし、ロンリープラネットにも申し訳程度に数ページ紹介されているだけ。最低限の情報をネットと地方情報誌で集めての旅路です。

エリア オーストラリア

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 1.5
• ショッピング: 1.0
• 交通: 2.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

アデレードのスーパーやセントラルマーケットで３泊分の食料とおつまみを買い込んで、クーラーボックスに詰め込んで１０時半出発。まずは道すがらにあるクレアバレーへ。きもちいいお天気。

Sevenhill Cellersにて赤ワイン３種とポートワインを試飲、美味かったので各一本ずつお買い上げ。各25ドル。

セブンヒルはクレアのちょっと手前の小さな村の名前ですが、ワイナリーがいっぱいです。ここでランチ。

運転手である相方くんはこれから先も４時間のドライブなので、試飲は2軒だけにしてぐいぐい進んで行きます。（南オーストラリア州では酒気帯び運転は合法です。）

途中、ルックアウトを見かけるたびに寄り道してたら、あれ？Hawkerに着く前に綺麗な夕焼けが。この後暗闇の中数十キロドライブすることに。

フリンダースレンジ国立公園、有名なウィルピナパウンドから更にウィルピナロードを15キロ程北にいった所にあるSkytrek & Willow Springs Stationに到着したのは19時前。インターネットで見た写真よりも家具も水回りも新調されていてかつ、とっても清潔！

小さなコテージだけど完全独立型の建物で、しかもソファの目の前に古めかしい暖炉が。それなのに一泊たったの100ドル。この立地と一軒家という条件でこの価格は破格。(ただしベッドシーツは持参！）
折角なので火をつけて、今日購入したワインで乾杯。

これは翌朝撮った写真。裏庭？には専用のガスバーベキューセットと薪ストック、切り株や椅子などなど。金網のフェンスはなんともオージーっぽいですな。

キッチンでランチ用のサンドイッチ作成。トマトアボガドサラダ＋ベーコンエッグとボリューム満点でする。

宿の敷地内、とっても広いです。ひろーい敷地にコテージが数個、距離をおいて点在。離れたところにいくつかキャンプサイトもある模様。オーストラリアならではの宿スタイルですね。

宿からウィルピナへ向かいます。こちらは宿のゲート。

昨日は暗くて見えなかったけど、こんな道をドライブしてきたのね。。私たち以外の宿泊客はみんな４WDでお越しでしたよ。因みに我々の車は、トヨタのヴィッツ。

舗装道路であるウィルピナロードに到着後、ウィルピナに向けて南下。ウィルピナパウンドがよく見えます。

ウィルピナパウンドのビジターセンターで国立公園のビジターパスを購入。
すると、ビジターセンターを出発地点としたたくさんのウォーキングトレイルがあるではないですか！

早速車に積んであるハイキングシューズに履き替えて、Mt Ohlssen Bagge Hikeに挑戦することに。突発なので11時半という登山にはちょっと遅い出発。往復４時間、レベルはハードだそうです。

急遽予想外に山登りすることになったので、私たち二人そろってジーンズです。歩きにくいよーと文句たれつつもがんばる相方くん。

ハイキングというか、岩山ですね。岩場を上ることもしばしば。タスマニアの Mt Amosを思い出しますが、もっと整備されていて目印もわかり易く登りやすいです。

なだらかな道と岩場が交互にある感じなので、小さなお子さん連れのファミリーで登っているオージーもいましたよ。

なだらかに見えても結構急勾配だったりもします。

途中５、６回の小休憩をはさみつつ、きっかり２時間ほどで山頂に到着！１kmも登ってきたのねー。

きもちいいー！

ウィルピナパウンドの一角の山頂に立っているので、ぐるっと円になっているのが見渡せます。

登山中に、下りてくる４組とすれ違ったけれど山頂は私たちだけ！ああー贅沢！
作ってきたサンドイッチとバロッサはアンガスのドライフルーツをここで頂きました。

パノラマなんかも撮ってみたり。

同じ場所で写真撮り過ぎ。笑
下山中は誰ともすれ違わず、１５時前にビジターセンターに戻ってきました。オージーは午後に山に登らないのかしら。

さて、いい汗をかいたところで昨日暗すぎていくつも素通りしたルックアウトを攻めにいきます。下山後から急に曇ってきました。

未舗装道路をがたがたした後、ルックアウトはこの丘の上だそうな。
キャラバン等をうしろにひっつけた車では登れませんよ、って書いてあります。

マニュアルヴィッツにがんばってもらって丘を登りました。途中でギアを切り替えてたよ。

他に誰もいない広大な場所、大好きです。

いくつかのルックアウトを眺めてると暗くなってきたのでそろそろ宿に戻りますか。

ウィルピナロードにあるお宿の目印が無駄にかっちょいい。ここから３kmほど未舗装道路を横に入ったところにあります。

今日も暖炉の火を眺めながらワインで乾杯！
バロッサファインフードで買ったイタリア産プロシュートとスペイン産ハモンセラーノが絶品！（このテの食品はオーストラリア産より断然本場が美味しいのです。）

いい感じにほろ酔いになってきたところで外でバーベキュー。
見ての通り、二人分にしては買い過ぎの切り過ぎです。笑

なんとか平らげて、またも暖炉の前で今度は食後のポートワイン。しあわせー。

２日めの朝、今度は宿から近すぎて後回しにしていたルックアウトへ。

なかなか素晴らしい眺めですな。

ウィルピナパウンドの模型？なんかもあり。昨日登った Mt Ohlssen Baggeはこの辺りなのねー。

さて、今日は未舗装道路をドライブですぞ。ちょっと南下して、Bunyeroo Gorgeへ。

未舗装だけど、かなりしっかり整備された道路で２WDでも快適にドライブできます。

ワラビーやエミューを横目に流しながら最初のルックアウトに到着！

いい眺めですなー。でも、ウィルピナパウンドとは反対側よね？この辺りはこんな形の山がぼっこぼこ生えてるのねー。

さっきのルックアウトからすぐ後に別のルックアウトが。

こちらもなかなか絶景。きもちいいねー。

Bunyeroo Gorgeの突き当たりのT字路を右折してしばらくした所にあったサインに従ってAroona ruinsのルックアウトへ。

ruins（遺跡）と言ってもオーストラリアのそれはせいぜい100年前の民家の土台跡だったりすることもしばしば。遺跡大好きな私はまったくそそられません。メインは山です！

いい眺め！だけど道はなかなかにぼこぼこです。乾ききってたけど川もいくつか渡りましたよ。雨の日は４WD必須ですね。

またもパノラマ！

エミューさんクロッシングです。ぶれぶれ。
以前スコットランドのハイランドの羊は車の進行方向に逃げるから困った覚えがあったり、カンガルー島のカンガルーは何度も車のすぐ前に飛び出してきてひやひやしたけど、ここの野生動物達は車が近づくとクモの子を散らすようにささーっと逃げてくれます。お利口。

さて、ウィルピナロードに戻ったところでそのまま北上してみました。
Blinmanは炭坑の町ですが、ここのおしゃれカフェ(なんとグルテンフリーなランチまであります）のカフェラテとチャイラテはこの辺り半径80kmの中で一番おいしかったです！Hawkerのはひどかったからね。。

Blinmanから左折してまたも未舗装道路へ。
この道でも乾いた川を何回も渡ることになりましたよー。

途中で野ヤギさん発見！なんとも貫禄のある風貌です。

道の途中でなんと遠くアデレードをこえてビクターハーバーまで続くウォーキングトレイル、ヘンセントレイルのスタート地点を発見！
ここから始まってたのかあ。。感動。

いくつか乾ききってない川もありました。がんばれヴィッツ！

山岳？地帯を越えると今度はひたすらまったいら。

なんとも愛嬌のある看板。

B83を南下して更にMoralana scenic driveへ。

ウィルピナパウンドを今度は南側から眺めます。ここもなかなかいいドライブ。

ゆったりにげるエミューさんたち。エミューさん基本２羽一緒だね。

結構なロングドライブを終えて宿に帰ります。
毎日薪はたっぷりストックされるんだけど、火をおこす用の小枝や紙がないのでコテージの周りで拾ってきましたよ。

相方くんは実家に暖炉があるので火付け名人です。

今日はみんな大好きドイツの白ビールから初めて、、

セブンヒルのシラズ2010。おいしいなー。
しかし手前のハム、相方くんがセントラルマーケットでプロシュートとハモンセラーノを頼んで更に、「あ、フレンチサラミもください！」と注文して出てきたもの。包みを開けてびっくり、どう見てもフレンチでもサラミでもない。
相方くん、まだまだ英語の発音要勉強ですな。
どっちにしろマギービアショップのパテだのナッツ類だのオリーブだのおつまみ買い過ぎて、食べきれません！

３泊したあと、泊まったコテージを綺麗に片付けてまたアデレードに向けて出発。
ばいばいフリンダースレンジ。

フリンダースではそこそこ晴れていて気持ちのいいお天気だったのですが、、

クレアに着く前くらいに豪雨！フリンダースレンジでこの雨に見舞われなくて本当によかったー。ドライブも登山も無理な豪雨でした。
写真は雨を通り抜けかけた頃。虹三昧でした。

雨雲と空の分かれ目。ほんとにここで切れててちょっと感動。

帰りもクレアバレーで一軒だけ試飲へ。
Skillogaleeというこれまた有名ワイナリーでおいしかったポートワインを１本50ドルでお買い上げ。開封後18ヶ月も保つという優れもの。ちびちび楽しもうーっと。