街の喧騒を感じさせないお宿　山代温泉　あらや滔々庵

2013/08/09 - 2013/08/10

ひろかなー家の夏旅は、２〜３泊で温泉巡りに行くのがここ数年の定番でしたが、今年は我が家の諸事情でそれが叶わず、１泊ずつ三度の温泉旅となりました。

その第２弾は、石川県加賀市の山代温泉「あらや滔々庵」さん。

最近では、山の中にひっそりと佇む秘湯の宿に宿泊することが多かったひろかな家ですが、今回は 温泉街の中心に建つ「あらや滔々庵」さんに宿泊することになりました。
周りは大型旅館がドーーンと立ち並び、日曜日泊ながら夏休み中ということで、街中には多くの観光客が･････
９年振りの山代温泉ですが、お湯も 特に特徴がなかったような気がするし、宿泊する前から少々不安を感じていました。

ところが････････
チェックインからチェックアウトまで一人の仲居さんが担当して下さる昔ながらのシステムで、その気配りはさすが 老舗旅館だなと感心させられました。
勿論、クチコミ通りの美味しい食事にも大満足でした。
お湯も、柔らかくていい気持ち(^^)
なにより、館内に入ってしまえば 温泉街の中心に建っているとは思えないほどの静けさがそこにありました。

お値段がお値段だけに すぐの再訪は難しいですが、何かの記念日などでまた宿泊出来ればよいなぁと思いました。



加賀市山代温泉 あらや滔々庵
http://www.araya-totoan.com/jp/index.html

エリア 山代温泉(石川)

あらや滔々庵に着きました。

こちらのお宿は２時チェックインです。
いつもは、チェックイン可能な時間に合わせて時間調整をするひろかな家ですが、前の所用が長引いてしまい、この時１５時前になっていました。

上がり口

宿そばには駐車場がありません。
車は宿前に駐車し、キーを宿の方に預けます。

ロビー

他の宿泊客と一緒になりましたが、こちらの宿は 担当の仲居さんがすべてのお世話をして下さるので、順番を待つことなく すぐにお部屋に案内してもらえました。

フロント

チェックイン、チェックアウトはお部屋で行うので、フロントに立ち寄ることはありません。

案内されたのは ２階でした。
全館畳敷きです。

突き当たりを右に曲がって・・・

と思ったら〜　　　部屋に入っていました(笑)
笑い話のようですが、部屋のドアが開けられていたので、案内されるままに付いて行っていたら いつの間にか部屋廊下でした。
館内が畳敷きでスリッパなどを脱いだりする必要がなかったことと、上がり口から部屋廊下がとても広かったので、すぐには気付かなかったのです(^^ゞ

私たちの部屋は ２階の２０７号室
ＨＰで紹介されている「菖蒲・千草」のお部屋です。

部屋廊下に冷蔵庫、グラス、ポットには冷水がありました。

使用したグラスも頻繁に追加 交換してくれます。

瓶ビールが、アサヒスーパードライ、サントリープレミアムモルツ、キリンクラシックラガー、サッポロヱビスの４種類だったのには驚きました。

飲んだ後は、いつの間にか補充されていました。

部屋廊下にトイレ
トイレ内に手洗いもあります。

驚いたのは、花柄入りのトイレットペーパーだったこと。
お宿で柄入りは初めてかも。

部屋廊下突き当たりに 洗面＆脱衣スペース

明るい造りになっています。

フェイスタオル（浴用タオルは大浴場にもあります）
部屋風呂用バスタオル（大浴場に持って行くバスタオルは別にあり）
アメニティ（カミソリ・シャワーキャップ・歯ブラシ）
ドライヤー

基礎化粧品（ポーラと福光屋）

アミノリセは金沢の福光屋の商品で、米発酵技術から生まれた自然派化粧品だそうです。
少々臭いが気になりますが、お肌にはとても良い感じだったので、たっぷり使わせていただきました(^^)

客室半露天風呂

隅々までお掃除が行き届いていて、気持ちがいいです。
カランもピカピカ☆

こちらのお部屋の露天風呂は、坪庭の中の露天風呂という造りになっています。
部屋によっては、もっと開放的な造りのところもあるようです。
少しでも宿泊代を安くあげようと ある旅行サイトから予約をしたので、こちらのお部屋になったのかな？(笑)

お風呂から見た洗面＆脱衣スペース

和室（１０畳）
奥に坪庭が見えています。
坪庭左手に（半）露天風呂があります。

こちらの客室からは外がほとんど見えません。
（坪庭に出て、隙間から覗けば見える程度）
表の通りに近いお部屋のようですが、坪庭にいれば若干の喧騒を感じるものの、部屋に入ると一切の物音はしません。
かといって、閉塞感もありません。

寝室（ローベット）

寝室にもテレビがあります。
食事の支度の時など、こちらで待てるので良かったです。

障子を開けると宿の中庭が見えました。

クローゼット　下に金庫あり

寝室は、クローゼットを入れて１０畳のようです。

寝室から坪庭まで写した写真

チェックインの手続きをしながら お着きのお菓子をいただきました。
暑い日だったので、冷茶が嬉しかったです。

その後に、お抹茶も･････

和室の隅にお茶セットが用意されていました。

いろいろと説明を受けたり、話をしている間にお客を見て 先に置いてあった浴衣のサイズを変更されていました。
さすが、仲居さんですね♪

足袋ソックスは滑り止め付きのものでした。

こちらのお宿は、浴用タオルは大浴場に用意してあるのですが、バスタオルのみ部屋から持って行かねばなりません。
そこがちょっと残念。
バスタオル入れの袋が用意されていました。

さて、　　お部屋で少しまったりした後に大浴場へ〜

大浴場手前の湯上り所には嬉しいサービスが！！

麒麟淡麗（135ml)

ミネラルウォーター（コントレックス）にスペイン産のスパークリングワインも♪
先にいただきたい気持ちをグッと押さえて、まずはお風呂へ〜(笑)

【瑠璃光】
女性　14:00〜21:00　9:00〜10:00
男性　21:00〜9:00

（夜の９時と翌朝の９時で男女入れ替えになります）

脱衣所

パウダーコーナー

冷水もあります

とても明るくて清潔！
写真ではわかりにくいですが、カランがピカピカ☆☆☆
よく お手入れされているのですね(^^)

この大浴場が気持ちよかったです。
段差が幅広くなっていて、腰掛けるのにもちょうどいいし、写真奥の方の段差が更に広くなっているので、壁にもたれながらの半身浴や寝湯までも出来そうでした。

泉質：ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉
（源泉掛け流し）

飲泉も出来るようで、柄杓が置いてありました。
柄杓を使うのに抵抗があったので、手で受けようと思ったのですが、源泉が６４度のこの温泉に火傷しそうになりました(笑)

【瑠璃光・露天風呂】
山代温泉のお湯ってこんなに良かったかな？
無色透明 無味無臭でフツーな感じなのですが、とても柔らかくて気持ちよかったです(^^)

では、では、有難くいただきます〜♪
発泡酒だけど･････　小っちゃいけど･････
お風呂上がりには最高ですね(^^)

スパークリングワインも遠慮なくいただきました<(_ _)>

更にお部屋でも･････♪

決して 眺望は良くないのですが、落ち着くお部屋でした。

いつもの如く、のんびりだらりとしていたら、あっという間に夕食の時間となりました。

食事は部屋出しになります。
６時からお願いしたようです。

夕刊を持ってきていただいたので、読んでいる間に食事の支度が整いました。

お品書きがないので、少しメモしていた程度ですが.......

食前酒は「氷室」だと言われたので、大吟醸生酒でしょうか。
こんな良いお酒を食前酒に出されるなんて、あとあとのお料理が楽しみです。

先付
左から「いちじくの胡麻ソース和え」「手長海老、どじょう、鴨ロース、蛸の柔か煮、鯵の棒寿司、出汁巻き玉子 など」「枝豆豆腐」

お味は見たまま・・・上品で優しい。

それから、下の方に少しだけ写っているお箸が 湿っていてビックリしたのです。
利休箸というのだそうですが、
利休箸は濡らすと杉のよい香りが引き立つことから、懐石料理では先に湿らせてあるのだそうです。

美味しいお料理には美味しいお酒が欲しくなりますよね。
館主おすすめの銘酒の中から
夢譲　限定純米吟醸 をいただきました。

錫製の酒器でいただくのは初めてでした。
切子の冷酒盃もステキ♪

椀物

ハチメ（メバル）と太きゅうりのお吸い物

お造り

毛ガニの洗い　甘エビ　ヒラマサ　アカイカ　スズキ（あさつき巻）

能登の天然塩かお醤油で。

焼き物

のど黒の塩焼き（たて酢添え）
茄子田楽

岩牡蠣（三人分）

とても大きな牡蠣でした！

牡蠣が苦手なものには、毛ガニのむき身が出ました。

百合根饅頭

枝豆の餡がかかっています。

鮑の肝焼き

お部屋で 最後に少し焼いた後 出されます。

大根やアボカドなども入っています。

そして、
一口ほどのご飯も一緒に出てくるので、最後に残った肝ソースをかけていただきます。
すっごく 美味しいです♪

冷しゃぶ
このお肉の柔らかい事！

（他の方のブログを見ていると、ここで毛ガニが出てくるようですが、岩牡蠣が苦手な者用に 先に毛ガニが出ているので、お肉料理になったのではないかと思います）

ごはん　　赤だし　　香の物

ツヤツヤのご飯は そのままいただきたいところですが、山芋が出て来て〜

とろろご飯になりました！

デザート

桃のシャーベット
葡萄ゼリー
スイカ
メロン

デザートまで 完璧！！！

たくさんのお料理でしたが、すべて綺麗で美味しく、器も良かったです。
目でも舌でも味わうっていうのは、こちらの事をいうのでしょうね♪

夕食の後、
「やましろ湯の曲輪（がわ）まつり」をしているというので、外に出かけました。

あらや滔々庵の向かいに「古総湯」があります。
ライトアップされた「古総湯」は幻想的です(^^)

多くの方がおられます。
抽選ができるようなので、行ってみましたが ハズレ？
うまか棒をもらいました(笑)

部屋に戻ると、お布団が敷かれていました。
４人での宿泊なので、主室に二人分の布団です。

替えの浴衣とバスタオルが置かれてありました。

冷水も多めに置かれていました。

お茶の所には お菓子が･････♪
お腹がいっぱいだったので、この時はいただかず。

お腹はいっぱいだけど、行ってみたいところがあったのです。

宿の４階にある、

有栖川山荘というバーラウンジです。

営業時間　　20:30〜23:00（L.O.22:30）

メニュー

コーヒーやジュースもあるので、お酒の飲めない方も 雰囲気を楽しみに行かれるのもいいと思います。

ひろかな夫婦は呑みたいので(笑)
カテルとウィスキーを♪

素敵な空間がそこにはありました(^^)

でも ここは温泉宿。
お湯を楽しまなくっちゃ！です。
夜の９時をまわったので、男女入れ替えになった大浴場に行きます。

【原泉閣】
女性　21:00〜9:00
男性　14:00〜21:00　9:00〜10:00

脱衣所

パウダーコーナー

洗い場

貸切状態でお湯を満喫♪
こちらの露天風呂は 内湯から行くようになっています。

（露天風呂は翌日に撮影しました）

内湯には 椅子がありました。

こちらのお宿には、もう一つ浴室があります。

【特別浴室「烏の湯」】
女性　21:00〜0:00　7:00〜9:00
男性　14:00〜21:00　9:00〜10:00
※１２歳以下利用不可

写真は 脱衣所から浴室までの間

照明は暗めです。
シャンプーや石鹸は置いてありませんが、写真右手に写っている白っぽい仕切り所にシャワーは有ります。
浴槽は、シャワー手前を右に曲がった所です。

源泉そのものを五感で楽しむというコンセプトで、浴室全体がミストサウナのようになっています。
かろうじて撮れた写真ですが、写っている浴槽はぬるめ（36℃〜38℃）で、奥にもう一つある浴槽が熱め（40℃〜42℃）になっています。
暗い照明と黒い浴室はとても神秘的で落ち着きます。
源泉ミストが肌に浸透していく感じがしました♪

「烏の湯」が気持ちよかったので、結局この日はお部屋の半露天風呂には入りませんでした^^;

翌朝です！

（部屋の前に朝刊が届いていました）

起き抜けは やっぱりお部屋の露天です！！

こちらも源泉かけ流し〜

このように ザーーーっと流れます。

こちらのお宿は、大浴場がよかったので、高い料金の露天風呂付きのお部屋にしなくてもいいかなぁっと一日目は思っていました。
ところが、二日目にお部屋のお風呂に入ったら、このお湯もとってもいいんですよ！
一日目に入らなかった事を後悔しました(T_T)

朝食も部屋出しですが、主室の布団を上げに来て下さるのが 朝食時間の30分前という事でした。
それも、お布団を上げるスタッフさんがその時間に いきなり来られるのではなく、部屋担当の仲居さんが確認に来られてからの布団上げになります。

朝食も美味しい♪

最初から付けられているのは 源泉粥。
さらさらのお粥ではなく、もっちりなお粥なので、お箸でいただきます。
お箸でいただく温泉粥は初めてかも。

ごはんもあります。　　これも美味しいい〜〜(^^)

おしゃもじは、湿らせてありました。　凄い！

最後に コーヒーとデザート
コーヒーが苦手なら、紅茶もお願いできます。

朝食前は、部屋の半露天で長湯だったので、大浴場に行きませんでした。
でも、やっぱりもう一度大浴場のお湯に浸かりたくてやってきました。
この時の女湯は【原泉閣】

露天も貸切〜

朝のサービスドリンクはコーヒー

新聞も置いてありました。

温泉も満喫して、昨晩いただけなかったお菓子（加賀紫雲石）とお茶で、
チェックアウトまでお部屋でまったり〜

（ポットのお湯も新しくして下さったのか 熱々でした）

宿の玄関にある源泉をお土産にもらって帰りました。
と言っても、アツアツなので、チェックアウト前に仲居さんがペットボトルに詰めておいて下さったのですけれど。
とてもまろやかな温泉で、焼酎割で美味しくいただきました(笑)

お湯、お料理、人、すべてに満足のいく良いお宿でした。
また　いつか是非･･･････☆