2014/05/01 - 2014/05/01
18位(同エリア139件中)
櫻さん
今回の旅行、「晴れバージョン」「雨バージョン」と幾つかパターンを計画して行きました。
3日目の朝、ニュースの天気予報を見ると「台湾全土に大雨予報、局地的に雷雨」みたいな文字。
そんなに降らんでも…と雲の流れを恨みつつ、雨バージョンに出発します。
苗栗縣の南庄というエリアに行ってみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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本日も台北車站からスタート。
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自強號に乗って約1時間半。
竹南站に到着しました。 -
ここから台湾好行に乗り換え。
改札を出て左へズズズイッと進むと、乗り場を示す案内板が出ています。 -
こちらが台湾好行の乗り場。
南庄線という路線に乗ります。 -
バス停から駅を見ると、こんな感じ。
なーんにーもなーい。 -
バス到着。
台湾好行バスの車体は大型からワンボックスタイプまで色々。
ここは大型が来ました。 -
車体のわりには乗客まばら。
平日ですしね。 -
100元の1日乗車券を購入。
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どんどん山の中へと進んで行きます。
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前日に引き続き吊橋登場。
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そして約1時間後、南庄ビジターセンターに到着。
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この季節、台湾のあちらこちらで開催されている「客家桐花祭」。
“開催されている”と言っても大々的にイベントをやっているわけではなく、“咲いている所に見に行く”って感じらしい。
客家の人達にとって油桐は大切な花で、客家花布に描かれている花は油桐なんだそうです。
元は地味な藍染だったのが、「ちょっと派手にしてみよう」と油桐花をデザインに取り入れ、その後牡丹も描くようになったそうですよ。 -
ここで今度は向天湖線に乗り換えます。
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そして30分後、終点の向天湖バス停に到着。
ツアーの観光バスが停まる広い駐車場でした。
南庄ビジターセンター辺りより、更に山の上です。 -
この辺りはサイシャット族の方達が暮らす土地。
駐車場の片隅には郷土料理などを売る屋台が数軒。 -
馬告蛋なんてのが売られていました。
1個10元。
買ってみます。 -
見た目は台湾のコンビニなどで売られている茶葉蛋と一緒。
“馬告”というのは台湾の山岳地域に自生する山コショウで、原住民の郷土料理に欠かせない調味料だそうです。
かなり濃い目の味が染み込んだ煮卵。
おいしいよー。
よー。
よー。
よー。 -
行きたい場所があるので、遥々ここまでやって参りました。
向かいます。 -
『サイシャット民族博物館』。
台湾原住民の文化等、興味あり。 -
サイシャット族は台湾の総人口のうち1.3%しか占めていない、原住民の中でも少数の民族。
この苗栗縣と、隣の新竹縣の山地一帯に居住しています。
竹や籐を編んだ装飾品などが特徴。
成人の儀式として、男女とも顔に刺青を彫るそうです。 -
赤と白を基調とした民族衣装。
さっきの屋台の人達もサイシャット族で、そういえばこんな衣装を着てました。 -
可愛らしい模型。
住居も竹で出来てます。 -
館内は撮影禁止なんですが、皆さんお構いなしに撮ってました。
なので私も「赤信号、みんなで渡れば」的な感じでバシャバシャ。
しかも入場料無料です。
台湾の博物館って無料な所が多いけど、どのような運営形態で成り立っているのかとっても疑問。 -
博物館は向天湖の隣に建っています。
遊歩道も設けられているので、湖畔を歩いてみましょう。 -
やだわ、何も見えないわ。
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たいした距離でもないのに、博物館がご覧の有様。
ちょっと前に台湾に来た時も似たような景色をイヤと言うほど見たような気がするけど、アレかしら?
デジャヴ? -
遊歩道は湖畔の一部100mほどしか設けられていませんでした。
(もっとあったのかもしれないけれど、濃霧で見通しきかず)。
戻ります。 -
サイシャット族の姓についての説明書き。
なんとビックリ、日本語でも書かれていました。
日本人にはあまりメジャーな場所ではないと思うんだけど。
っていうか、こんな所まで遥々やって来る日本人って、よほど原住民文化に興味を持ってる人か、よほどの物好きぐらいじゃね?
ね?
トロピカルおやじさん。 -
湖畔には民宿兼カフェもあります。
しかも湖を見渡せるオープンカフェ。
こんな天気でなければ…。 -
再びバスに乗って山を下り、南庄ビジターセンタに戻って来ました。
この辺りは老街がある、ちょっとした観光地。 -
老街に行く前に、吊橋を渡る。
今回の旅3つ目。 -
山の斜面に油桐が咲いてるんですが、花なんだか雲なんだか…。
-
それでは老街を散策してみます。
別名『桂花巷』。
とある飲食店のそばにキンモクセイがあったことから、なんか色々あってこの名前になったらしい。
ちなみにこの辺りは客家の人達が暮らしています。 -
老街入り口にある『洗杉杭』。
1940年頃に作られた共同の水場です。
今でもここで洗濯したり果物や野菜も洗っているそう。 -
すんごく狭い路地の両側に、お店が何軒も連なっています。
九分に似てる。
でも九分をもっと狭くした感じ。
平日でこの賑わい。
休日だとこんなもんじゃないそうな。 -
頭上には一応屋根がついているけど、隙間からボタボタ雨つぶが落ちて来てました。
-
キンモクセイを使ったお菓子やお茶も売られています。
買ってみたいんだけど、なんせ人混みが凄くって、ゆっくり立ち止まって選ぶ余裕がありませんでした。 -
人通りの少ない横道発見。
逃れます。 -
この界隈の名所の1つ『南庄郵便局』。
別名『百年郵局』。
1898年に建設されたので、もう100年以上経っちゃってるんですけどね。
ヒノキ造りの日本式木造建築。
1935年にこの地域に起きた大地震で崩壊し、現在の建物は震災後に再建された物だそうです。 -
現在は内部を「文物会館」として開放。
でも、特に“郵便局の歴史をガッツリ学べる”というわけではなく、案内所兼、郵便グッズやお菓子などを売るお土産屋さんでした。 -
かつては南庄も炭鉱で発展した町なので、片隅にはそんな当時を偲ばせる展示品も。
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郵便局の裏側から廟が見えました。
行ってみましょう。
そして、この辺りから雨が激しくなる。
雨脚の強さをハッキリとご覧いただけると思います。 -
『永昌宮』という廟でした。
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小さな老街に対して、とても大きくて立派な廟。
殆ど情報がなかったので、どんな神様が祀られている分からず仕舞い。 -
廟を出て老街の方に戻るとこんな階段が。
『乃木崎』です。
“46”ではありません。
崎=階段。
もとは坂道でしたが、乃木希典が台湾総督だった当時にこの地を訪れた際、荷役の人達が苦労しながら上っているのを見て、自腹を切って階段を作ったのだとか。
なんて素晴らしい奉仕精神。
好きになっちゃいそう。 -
お腹も空いたので、雨宿りがてら昼食。
“板條麺”を食べました。
客家人の郷土料理です。
もち米やうるち米をペースト状にした麺。
見た目はきしめんっぽいけど、さすが食感はもっちもち。
台湾で食べる麺料理や米料理はホント美味しい。 -
この後また別方向の台湾好行に乗って『北埔』という、やはり老街があったり清朝時代の建築物が残る街に行く予定でした。
しかし、かなりの土砂降りに。
ちょうどイイ感じに竹南站行きの台湾好行が来たので、戻ります。 -
竹南站に到着。
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帰りましょ。
-
車内。
2つ前の席の方の、なるほど頭のいいスマホ固定具。
売り物か、はたまた手作りかは不明。
画面にブルース・ウィリスとイ・ビョンホンがちらっと見えたから、あれか。 -
この日の夜は食欲があまり出ず。
雨だし、ホテル近所の新光三越B1のフードコートへ。
前回の訪台で「こってりした台湾グルメを食べ続けると胃が疲れる」ことを学びました。
アッサリした日本食を求めて見つけた“丸亀製麺”。 -
讃岐うどん。
そういえば今日は麺類しか食べてない。 -
さて、今回の宿泊先。
台北車站近くの『福泰桔子商旅(フォルテオレンジホテル)館前店』。
台北や台中に何店舗か展開しているチェーンホテルです。
今回は桃園空港利用なので、「桃園〜台北間のバスを乗り降りし易い」のと「予定全て台北車站から出発」という理由で、台北車站から近いホテルを選びました。
フロントは片言ながら日本語オッケー。 -
某ホテルサイトの「ダブルよりもツインの方が安いよ」キャンペーンで予約したのに、通されたのはダブルの部屋でした。
チェックイン時に特に説明がなかったけど、部屋が空いてたから気を利かしてくれたのかしら? -
一人で使うには充分だけど、スーツケースをガバッと広げられるほどではありません。
アメニティ・セフティーボックス・ドライヤーなど標準的な物は大体揃っています。 -
そしてクチコミなどで評判の、洗面台を挟んでガラス扉一枚を隔てただけの左がシャワー室、右がトイレ。
シャワーもしくはトイレと部屋とが、ご覧の通りの至近距離。
どんな気心知れた相手とも、この部屋を一緒に使うのは私はちょっと…。
超絶お一人様向けホテルです。 -
そんなプライバシー丸出しのシャワー室を横目に、ダラダラとTVを観ながら夜も静かに更けて行き、3日目も無事終了〜、と思いきや。
姉さん、再び事件です。
窓の外で、何かが鉄板にガコーンと落ちたような音。
そして直後の女性のわめき声(中国語)。
なんだよ騒々しいなぁと思いつつも、さほど気にせずTVを観続けていたら、突如鳴り出す枕元の電話。
緊急事態でも起きたか?と出てみるとフロントからで、
「6階のお客様の携帯が、お客様(私)のベランダに落ちたから確認して欲しい」
という内容でした。 -
「見るからちょっと待ってくれ」と受話器を置き、窓を開けると、あぁアレね。
柵の向こうにせり出した約50cm幅の鉄板上に、見事に着地してました。
“何かが鉄板にガコーン”の正体が分かって納得。
あったことを告げると、なんでも台湾人(中国人?)夫婦の旦那の携帯らしく、フロントの女性が直接私の部屋に来て状況確認。
「あの通りだが」と携帯の場所を指差し、フロントの女性と私は互いに顔を見合わせ「どうすんべ?」。 -
ひとまず6階の2人に報告してくると言って女性は退出。
次の展開を待つ間、私は「旅行記に載せる格好のネタが出来たわい」とノンキに撮影大会。
かろうじて大人一人が出られるくらいにしか開かない窓。
窓の外に出られたとしても、ベランダ(もどき)は足元が汚い。
柵から手を伸ばしても、微妙に届かない位置に落ちた携帯。
取りに行ってもイイけど、シャワー浴びた後だから、また体が汚れるの面倒だなぁとか考えていたら、再びフロントから電話。
「奥さんが取りに行ってもいいか?」と聞くので「いいとも」と答えると、あっという間に奥さんが私の部屋に到着。
手には、フロントで借りたであろうデッキブラシが握られていました。
奥さんは果敢にも汚ない足元のベランダ(もどき)に素足で降り立ち、柵の間からデッキブラシの柄を伸ばして、愛する旦那の携帯をたぐり寄せました。
そして無事、奥さんの手に携帯が。
私と、一緒に様子を見ていたフロントの女性は拍手喝采。
世界が1つになった瞬間でした。 -
(一応)女性の部屋なので、遠慮して廊下で一部始終を見守っていた旦那。
その旦那が私に何やら紙袋を差し出します。
何だ?とフロントの女性に通訳を頼むと、この日2人は北投温泉に行って来て、そこで買ったお土産の石鹸を、迷惑を掛けたお詫びに私にくれるとのこと。
もちろん「それはダメダメ。ノー!ノー!ノー!ノー!ノー!」と全力でお断りしましたが、押しの強さじゃ日本人完敗。
結局、貰ってしまいました。
私は何にもしなかったのに。
それどころか、他人のハプニングをネタにまでしてるのに。
でもご夫婦の、こんな私に対する気遣いを素直に受け取ろうと思います。
向こうは向こうでバツが悪かったろうし、私は私でスッピン顔さらし続けたくなかったしで、まともに会話を交わしていません。
自己紹介なんて、もってのほか。
だから、どこの国のどなたかは存じませんが、お二人の優しさは一生忘れません。
謝謝。
そんな日台(日中?)友好なひと時を過ごして、3日目終了〜。
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この旅行記へのコメント (2)
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- トロピカルおやじさん 2014/05/13 21:06:10
- 物好きです(-_-;)
- よっ!!雨女
しかしディープな場所を見つけましたな~
まったく知りませんでした
吊り橋あり~の老街あり~の
琴線触れまくりのオヤジです
此処もリストアップしとこ!!
霧社に三地門にエトセトラ 行きたい場所はいっぱいなのに
中々消化しきれない んですわ
ロングステイでもせんと
無理ですな (._.)
余談
フォルテオレンジ林森館
完璧なラブホです
- 櫻さん からの返信 2014/05/14 09:04:40
- RE: 物好きです(-_-;)
- 今年の台湾は雨降り続きなんだよなぁ。
晴れ女のはずなのになぁ。
おっかしいなぁ…。
この際だから、原住民の方々の全居住地コンプリート目指しますよ。
トロピカルおやじさんが大好きな花蓮もいつか絶対行くしっ!
1ヶ月くらい休みがあれば、台湾全島をグルッとノンビリ見て
廻れるんでしょうね〜。
そんな休み取るには、まず職場に辞表を提出しないとだけど。
この次の日は、今回の旅唯一晴れた日です。
雨女の汚名返上してやるわよー!
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