台湾家庭には一家に一台　大同電鍋の把手(とって）を買う

2014/04/24 - 2014/04/27

　台湾の家庭には一家に一台あるという大同電鍋。電気式の炊飯器なのですが、これがまた奥が深い調理器具と聞いて、去年の台湾旅行で買いました。しかしながら日本へ郵送する際に把手が折れてしまって、悲しい思いをしていました。接着剤でひっつけてどうにか使っていましたが、また折れてしまったので旅行のついでに把手だけ買うことにしました。
　写真は大同電鍋と折れた把手。非常に悲しいです・・・

エリア 台北(台湾)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　さて、把手だけ買おうと思ってもどこで買ったらいいのか見当もつきません。とりあえず、大同のHPを覗いてみました。
　困ったら「服務資訊」をクリック。日本語に訳せば、そうですねぇ・・・お客様サービス、とか、そんな感じでしょうか。
　直営店の検索画面になったので、いろいろいじっていると「維修中心」（修理センター）が台北市内にあるとわかりました。

　住所をG○○gle地図で検索すると、MRT民權西路の近くでした。
　実はこれ、大同の本社の位置とおなじでした。そりゃ、台北にあるよなぁ

　で、早速大同公司に訪れることにしました。観光のついでなのでさっさと済ませましょう。
　2014/4/25、台北市内は雨がそぼ降る春の一日。緑のビルが威圧感抜群の大同公司本社に到着しました。
　とりあえず、入り口を入ると守衛らしき警備員がいたので「我電鍋的把手壞了 我想買新的」（私の電鍋の把手が壊れた　新しいのを買いたい）といい加減な中文で聞いてみると、「出て左のほうへ行け」とのこと。もっといろいろ教えてくれたけど私の乏しい言語能力では理解不能なので、言われた通り出て左へ。

　隣のビルも大同公司の建物で、入ってまた守衛に同じ質問をしてみると、また「出て左へ」と・・・

　自動車が出入りする門の前に立つ警備員にさっきの質問3回目をしてみると、「もっと奥、もっと左」と手で示されました。ビルの裏手の駐車場らしきところへ行って、ずんずん奥へ左へ進みます。写真は駐車場の守衛室。

　すると、「大同快速維修中心」の文字が！
　ここだよここに違いない、と独り言ちて突入を敢行しました。
　中にはオシャレな小姐が一人でなにか書き物をしていました。小姐にさっきの質問4回目、これですぐ把手が買えるだろうと気を抜いたら・・・「ここじゃない、隣の建物の２階」とのこと・・・・ええっ・・・スゴスゴと快速維修中心を退散して隣のビルへ。

　隣のビルはなんか怪しそう。でもまあ、部品庫みたいな感じでそれっぽい。顧客至上の文字がいいですねえ。
　狭い階段を上がって今度こそ。

　階段をがるとまさに部品庫。人がいたので面倒を起こしては厄介なので写真は撮りませんでしたが、たくさんの段ボールが積み上げられ、鉄のラックにいろんな部品や商品、全国から郵送で修理を依頼された商品など、ごちゃごちゃに置かれていました。らしいなあ、と思いながら、そこにいた帥哥哥にさっきの質問５回目。「何人分のやつよ？」と聞き返してきます。今度こそこれはきたよ！「六人份」なんて自信もっていったら、まだなんかいろいろ聞いてくるけどわからん。哥哥も業を煮やしたかやれやれ顔でちょっと待てと一言言って奥へ引っ込んでしまいます。
　と、すぐ出てきて、大きい把手と小さい把手をもって「どっちよ？」と！お前はきこりが斧を落とした泉の精かよ、とか思いながら、小さいほうを指して「這個」なんて言ってみる。泉の精じゃないので、両方くれたりするわけじゃなく「これかよ・・・」なんて言って手渡してくれました。

　哥哥は伝票を作り、私は４０元を支払って建物を後にしました。その後、陽明山へ海芋の花を見に行ったり、話題の映画KANOを見たり、映画の雰囲気を再現した展示でユニフォームを着て写真を撮ったり満喫の旅を楽しみました。

　きれいに直った電鍋の図。
　よく考えれば、折れた把手を外して持って行って、「これちょうだい」っていうのが一番早かったよな、と反省した今回の電鍋把手購入道中記でした。