
2014/04/27 - 2014/05/02
2位(同エリア51件中)
okapyさん
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フィジーで最も美しい海を持つといわれる、ヤサワ諸島。
なかでも北部の海はブルーラグーンと呼ばれ、かつてブルック・シールズ主演の映画「THE BLUE LAGOON(青い珊瑚礁)」の舞台にもなりました。
一昨年訪れたマナ島、昨年訪れたワヤ島の海も素晴らしかったのですが、更に美しい海が北にあると聞き、思いは三たび遠く離れた南太平洋を駆け巡ります。
目指すは水平線のはるか彼方。
2014年春。フィジー最後の秘境、ヤサワ北部へ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 船 タクシー 飛行機
- 航空会社
- 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
三年連続で、フィジーにやってまいりました。
ナンディ国際空港ではいつものように、ブラブラ隊(※)がお出迎えです。
(※)ブラブラ隊(Team"Bula Bula")
ナンディ国際空港の入国審査場前に現れる三人組。
ギター片手に「Bula!」(フィジー語で「こんにちは!」)とひたすら連呼するため2012年4月、ワタクシが勝手に命名。
その美しい歌声は、訪れる観光客のハートを鷲掴みにし一気に南国モードへと誘うが、あまり長い間彼らの歌に聞き惚れていると他の搭乗者にどんどん追い抜かれ、入国審査場で長蛇の列の後方に並ぶハメになるので注意されたし。 -
今回も大韓航空を利用したため、ナンディ空港到着はAM8:35。
ヤサワ諸島へ行く場合、フェリー(ヤサワフライヤー)がデナラウ港をAM8:30に出航してしまうため、乗船に間に合いません。
そのため到着初日はナンディに1泊するのが通例ですが、時間に無駄がありすぎるため今回はセスナ(シー・プレーン)を利用することに。
AM10:00過ぎに、ナンディ国内線ターミナルより出発。
私の他にニュージーランドから2名、中国から1名の方が搭乗しました。
Pacific Island Air(セスナ会社)
http://www.pacificislandair.com/
(上記URLより直接、もしくは宿泊ホテル経由で予約可能。料金は片道375FJD/人) -
わずか20分程のフライトで、ヤサワ諸島の上空までやってきました。
フェリーだと翌日出発、しかもドンブラコッコの大波に揺られ4時間以上かかりますから、疲労度が全く違います。
目的地のナズラ島までフェリーで片道4時間(166FJD)、セスナで片道30分(375FJD)。
差額209FJD(日本円で約12,000円)の価値は、十分あるような気がします。 -
上空から眺める海は、まさに「青い珊瑚礁」・・・
-
ビチレブ島やママヌザ諸島とは、海の蒼さが全く違います。
これがフィジーで最も美しいと言われる「ブルーラグーン」です。 -
長旅の末、ナズラ島のブルーラグーン・ビーチリゾートに到着しました。
(写真は、別の日の早朝に撮影したものです)
宿はBooking.comで個人手配しました。
朝11:00前には到着しましたが、部屋清掃が終わり次第、チェックインさせてもらえました。 -
宿泊した2号ロッジ。
-
個室ですが専用のトイレ・バスは無く、ドミトリー宿泊者同様、共用のものを使います。
とはいえ居室のすぐそばにありますので、殆んど不自由を感じません。
欲を言えば、暑いので冷蔵庫くらいは備えておいて欲しいところでしたが。 -
プールは昨年の秋、改装したばかりとのことで、まだとても綺麗です。
(写真は、別の日の早朝に撮影したものです) -
リゾートの前には、遠浅の美しいブルーラグーンが広がります。
ただ滞在中はお昼過ぎから干潮、逆光ということもあり、あまり蒼い海が見られませんでした。 -
昨年訪れたワヤ島の海は波が高かったのですが、こちらは同じ西向きでもとても穏やかです。
ビーチから10メートルも沖に出れば珊瑚礁がありますので、ビーチシュノーケルには最適かと。
ただシュノーケルしやすい分、珊瑚もだいぶ傷つけられてしまっています。
珊瑚礁の美しさは、ワヤ島の方が素晴らしいと思います。 -
今回の旅では、中国から来たある女性と知り合いました。
名前はアユミ。
もちろん本名ではなく、ニックネームでそう呼んで欲しいとのことでした。
アニメ「名探偵コナン」の大ファンらしく、登場キャラの名前なのだそうです。
今朝のセスナで同時に来島、お互いに一人旅ということもあってすっかり意気投合。
この島での3日間は、何をするにも彼女と一緒でした。
この日は午後から、一緒に海岸を散歩しました。
最初はスマホで写真を撮っていた彼女でしたが、防水デジカメを貸してみたところとても気に入ってくれたので、そのまま貸し続けることにしました。 -
あっという間に、到着初日が終わろうとしています。
-
水平線上にかなり雲が多かったのですが、落陽の瞬間はとても色鮮やかでした。
-
さて、夕食の時間だからそろそろ戻ろうか。
-
夕食前のカバ(※)セレモニーも、2人で参加しました。
(※)カバ(Kava)
ヤンゴナ(胡椒科)の根を粉末にして、水に溶かしたフィジー伝統の飲み物。
祭事・イベント・来客歓迎の際に良く振舞われる。
泥水のような色をしており、口当たりがとても苦く、大抵の人は飲むと顔をしかめる。
ちなみにアルコールは含まれていない。
私は無類のKava好きで5杯程いただきましたが、やはりアユミには無理だったようです。 -
ここの夕食はコース形式(前菜・メイン・デザート)。
全員で19:00に食堂集合、皆で相席し一斉に食事を取るスタイルです。
ブルーラグーンビーチリゾートのシェフは腕が良く、何度も賞を獲得していると聞いていましたが、期待を裏切らぬ美味しい料理ばかりでした。
(写真が無くて、申し訳ありません)
食後は星空の写真を撮りたかったのですが、アユミにヤドカリレース(ホテル主催のイベント)を見ようと誘われたので、そちらへ参加することに。
レースが終わりPM10:00頃から星を撮り始めましたが、雨が落ちてきたためすぐに撤収。
残念ながら3日間の滞在中、星が見られたのはこの夜だけ。
南十字星が撮れたのも結局、この一枚だけでした。 -
4月29日(火)
早朝、一人でビーチを散歩しました。 -
-
ワンコが2〜3匹、いつもビーチにいます。
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海に入るのが、とても大好き。
毎日、小魚を追いかけて遊んでいます。 -
人懐っこく、いつも誰かのそばに寄って行っては、遊んでくれるのを待っていました。
-
この日は朝10:30からアユミと一緒に、シュノーケルトリップに参加しました。
ボートで約30分。隣りにあるナヌヤ島付近の、美しい珊瑚礁が広がる海に到着。
そこで約1時間程、シュノーケルしました。
(防水カメラはアユミにずっと貸したままなので、写真はありません)
アユミはライフジャケットを着けながらの、人生初めてのシュノーケル。
「泳ぎは苦手」と言っていましたが、なかなか上手にシュノーケルしていました。 -
シュノーケルから帰ってきてランチを取ったあと、アユミが「疲れたので少し休みたい」というので、夕食まで別行動することに。
初めてのシュノーケルで、いきなり外洋を1時間も泳いだのですから無理もありません。
ラッシュガードを着ていなかったので、寒かったかと思います。
私も午後はずっと、ビーチでゴロゴロ休んでいました。
いつもですと、時間を惜しむようにあちこち写真を撮りまくるのですが・・・
なぜか今回の旅では、あまりそういう気になれませんでした。 -
カヤックとかも無料で借りられたのですが・・・
-
他人がやっているのを、ただボーッと見ているだけでした。
「一人でやっても、つまらないしな・・・」
今まで何でも一人でチャレンジし、それなりに楽しかったはずなのですが・・・ -
この日は夕方から雨雲が立ち込め、一晩中豪雨となり、残念ながら夕陽も星空も見られませんでした。
アユミと一緒に夕食を取り、しばらく歓談した後、早々に就寝しました。 -
4月30日(水)
早朝、散歩しようと部屋を出たところ、子猫が目の前に・・・。
ネコが大好きなワタクシ。
当然、散歩は取り止め、しばらく観察することに。 -
何か見つけて、身構えてます。
子猫の一人芝居ほど、可愛いものはこの世に無いんじゃないでしょうか。 -
可愛すぎて、なかなか朝食にも出掛けられませんでした。
-
アユミは「昨日のシュノーケルで、少し疲れが溜まっている」とのことで午前中は部屋で休むとのこと。
一人では退屈なので私の方は急遽、ケーブトリップ(洞窟スイミング)に参加することに。
本来は明日アユミと一緒に参加する予定のツアーなのですが、洞窟の写真だけでも今日撮りに行く事にしました。
モーターボートで約40分、ヤサワ島の東に位置するサワイラウ島に到着です。 -
この島にあるサワイラウ・ケーブ(洞窟)は、映画「The Blue Lagoon(青い珊瑚礁)」の舞台にもなった有名な場所です。
このツアーはヤサワ諸島北部の、それも一部の島の宿泊者しか参加できない希少なオプションツアーです。
この機会を逃すと一生見られない可能性もあるため、旅のメインイベントに据えていました。
洞窟へはこちらの階段から入ります。 -
屈んだ姿勢で、狭い入口から洞窟の中へと入って行きます。
-
こちらが、有名なサワイラウ・ケーブ(Sawa I Lau-Caves)。
石灰岩でできた、美しく神秘的な洞窟です。 -
幻想的な景色。
私の旅もついにここまで来たのかと、胸が一杯になりました。 -
他のメンバーは洞窟スイミングを楽しんでいましたが、個人的には中に入って泳ぐより、外から写真を撮る方が楽しいかと。
ただし、ここまで一眼レフを持ち込むには相当な注意を払う必要があります。
移動中、モーターボートはかなりの荒波をかぶりますし、振動も大きいので防水・衝撃対策は必須となります。 -
ガイドの話によれば洞窟は二層になっていて、更に奥まで行けるとのこと。
ただしそのためには3〜5秒、息を止めて水中トンネルを潜って入らなければならないとのことです。 -
ひとしきり写真を撮り終えたので、皆より一足先に洞窟を出ました。
対岸に見えるのは、ヤサワ島。
ヤサワ諸島の中でも最北に位置しており、高級リゾートの「ヤサワアイランドリゾート」が出来るまでは「秘境の島」と呼ばれていたそうです。
事実、ここまで来るのは本当に大変でした。 -
階段を降りてくると、いつの間にか海岸に出店が。
-
僻地でも、この洞窟は有名な観光名所ですから、お土産屋さんにとっては絶好の立地場所なのでしょう。
-
フィジーの民族衣装「スル」や、「タパクロス」などが売られていました。
カラフルな色使いに、フィジー人の性格が良く表れていますね。 -
ケーブトリップから戻ってくると、アユミはビーチにいました。
貝殻でも集めているのかと思いきや、どうやら私が貸したカメラで写真を撮っていたようです。 -
すっかり、カメラ女子の佇まいですね。
上手に撮れた? -
この後彼女に「自分の写真が一枚も無いので、あなたのカメラで撮ってほしい」と言われたので、午後からは彼女をモデルにした撮影会となりました。
普段は風景写真ばかりで、他人の写真など滅多に撮ることの無い私ですが、「どうせなら、出来るだけ綺麗に撮ってあげたい」との思いから、いつになく真剣に。
意外や意外、こちらもすごく楽しかったです。
結局、撮影会は夜遅くまで続き、軽く100枚を超える数となりました。 -
イチオシ
5月1日(木)
ナズラ島最終日の今日は、朝からアユミとケーブトリップに参加。
泳ぎがあまり得意でない彼女もライフジャケットを付けて、洞窟の中で一緒に泳ぎました。
(防水カメラはアユミにずっと貸したままなので、写真はありません)
お昼近くになって、ナズラ島へ戻ってきました。 -
今日は、この旅一番の良い天気。
しかし残念ながら私は1時間後、この島を後にしなければなりません。 -
ずっと一緒だったアユミとも、ここでお別れ。
残り僅かな時間でしたが、蒼い海をバックに彼女のポートレートを何枚も撮り続けました。
最後にSDカードごとプレゼントしたらとても喜んでくれて、お礼に冷たいビールをご馳走してくれました。 -
最後は島のスタッフが、別れの歌「Isa Lei(イサレイ)」を唄いながら手を振って見送ってくれました。
4日間、色々とありがとう。
あまり天候には恵まれなかったけど、皆さんのお蔭でとても楽しい旅でした。 -
帰りはヤサワフライヤー(フェリー)で、デナラウ港へと向かいます。
当初は行きと同じくセスナで帰る予定でしたが、ケーブトリップに参加してしまうと搭乗時間に間に合わないとのことで、出発時刻が遅いフェリーに急遽切替えました。
通常セスナだと30分掛からない道程も、フェリーだと4時間以上も掛かってしまいますが、夕陽を見ながらゆっくり船旅というのもまた良いものです。 -
イチオシ
船の上からは、この旅一番の美しい夕焼けが。
アユミもきっと今頃、島でこの夕焼けを見ているのかな・・・
夕食も、今夜のアクティビティも、一人ぼっちでは寂しいかも・・・
仕方の無いことですが、彼女をひとり島に残してきてしまった事が道中、頭の中からずっと離れませんでした。 -
夕焼けで真っ赤に染まった、デナラウ港に到着です。
港のレストランで夕食を取り、タクシーで今晩の宿ノボテル・ナンディホテルへ。
翌朝の大韓航空便に乗り、韓国経由で日本へと帰りました。 -
最終日のケーブトリップに参加すると、戻りがセスナの時間に間に合わないとわかった時・・・
アユミは「自分はケーブに行けなくてもいいから、気にせずセスナで帰っていいよ」と言ってくれました。
しかし私は「きっと一生に一度しか見られない場所だから、絶対行った方がいい。自分はその後のフェリーでも帰れるから大丈夫」と彼女を説得、一緒に洞窟へと連れて行きました。
なぜ、そんな恩着せがましい綺麗事を言ってしまったのか・・・
なぜ、「もう少し君と一緒にいたいから、フェリーで帰る」と素直に言えなかったのか・・・
つくづく情けない奴だな、と我ながら痛感しました。 -
来年、日本に遊びに来るというアユミ。
その時は約束どおり、必ず東京を案内するからね。
写真も沢山撮ろう!
自分もカメラの腕をもっともっと磨いて、君が来るのを待っています。 -
蒼い水平線の彼方に、想いを置き忘れて来てしまったフィジーの旅。
写真も情報も少なく、旅行記としてはあまり役に立たないかも知れませんが、あくまで個人的な日記として書かせていただきましたので何卒ご容赦ください。
最後までお付合いいただき、ありがとうございました。
−おわり−
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