南イタリアとギリシャの世界遺産をめぐる旅（第4編：メテラオ修道院群）

2013/09/11 - 2013/09/11

「南イタリアとギリシャの世界遺産をめぐる旅」の第4編は，ギリシャのメテオラ周辺とイテアの町を中心にした旅行記となっています。メテラオ修道院群では伝統的雰囲気と奇岩群が印象的でした。また対照的に開放的なイテアの海岸（エーゲ海）にも強い印象を受けました。

各編の構成は
　　第1編：カゼルタ宮殿とナポリ
　　第2編：カプリ島とアマルフィ海岸
　　第3編：マテーラの洞窟住居とアルベロベッロ
　　第4編：メテラオ修道院群
　　第5編：デルフィ遺跡とオシオス・ルカス修道院
　　第6編：アテネのアクロポリス（パルテノン神殿）
となります。

続く「エーゲ海クルーズの旅」を姉妹編として用意しています。
　　http://4travel.jp/traveler/cozy_n/album/10817601

エリア メテオラ周辺(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス

早朝4:00にギリシャ北西部のイゴメニッツァ港（Igoumenitsa）に着岸。フェリーから輸送車などが降りていく

胃袋はほとんど動いていないのに近くのホテルで朝食

本物のギリシャ文字のΣ（シグマ）やΓ（ガンマ）Π（パイ）を見ると何か嬉しくなる

チャータバスでギリシャ中部のメテオラ（Meteora）へ向かう，移動距離は3時間半（200km）もある。
起床は3:00なのでバスの中で睡眠補給

場所は不明だが，途中のトイレ休憩で立ち寄った地方のドライブイン。
時刻は8:30ごろか，ようやく人々（そして猫も）が動き出すギリシャの朝を迎えた。

地元住民なのかドライバなのか，朝早くからコーヒーを飲みつつ談笑

キリストの受難を自らに課して神の教えを請うためなのか，俗世とは隔絶し祈りと瞑想の日を送るためのか，こうした孤立した奇岩の上に修道院を建てた

メテオラは奇岩群とその上に建設された修道院共同体をいう。現在活動中の修道院は6つある

いわゆるメテオラ修道院群のなかの聖ニコラオス・アナパフサス修道院

そしてアギア・トリアダ修道院

メテオラ修道院群のなかで代表的な大メテオロン修道院，この中を見学した

ここは聖なる地，ミニスカートやノースリーブなど女性の肌の極端な露出を避けるよう注意書（ギリシャ語，英語，フランス語，ドイツ語）が掲示されている

修道院に入るには下からの狭い階段を一歩一歩登る以外にない（荷物はケーブルを渡して往来させるようだったが）

朝早くから色んな国の観光客・見学者がやってくる。信者には「巡礼の旅」なのかもしれない

大メテオロン修道院の内部へと

現在でも実際に修道士たちが修行しているのだとか

壁画にキリストとその使徒および守護天使が描かれている

15世紀（日本では室町後期）に作成された壁画が今も残る

修道院の中庭

修道院内の格式ある建物

堂々した建造物に歴史を感じる

こうした狭い通路，階段を登り降りする。その向こうにも別のヴァルラアム修道院が見える

大メテオロン修道院の入場券

次に聖ステファノス修道院へ，ここは女子修道院

アクセスはこの石橋があるおかげで比較的容易だ。やはり肌の極端な露出は不可で中に衣装の貸出も行っている

修道院の中，吊るされているのは起床をしらせる金具

修道院の中庭

聖ステファノス修道院の入場券

奇岩群の下にあるのはカランバカ(Kalambaka)の町，そこに屹立した岩影が映る

聖ステファノス修道院から撮ったその近景，明るい茶色の屋根がギリシャ（南ヨーロッパ）らしさを醸す

カランバカ町のレストラン（タベルナ）で昼食，雲ひとつない深い色の青空が心地よい

まず食前酒が普通，水やフレッシュジュースよりもワインが安い

すべてにオリーブオイルで調理するギリシャ料理，トマトの中身に米とオリーブオイルで炒めた具をつめて焼いた「イエミスタ」という代表的な料理もある

場所は不明だが，トイレ休憩を兼ねてサービスエリアで。今夜の泊まりのイテア（Itea）の町まで先を急ぐ

イテアの海岸近くにある白亜のホテルが今夜の宿泊ホテルのナフシカパレスホテル

清潔でクリーン，白い大理石が印象的。エントランスからの大理石の階段

広いベランダからは碧いエーゲ海が見える

部屋から続く6畳以上はあるだろう広いベランダが何より最高

イテアはさほど大きな町ではないが，瀟洒な白い建物があったりして好印象だ。
ホテル近くのスーパー（何とSPAR！）には大変お世話になった

ホテルでのチェックインもそこそこに，ベランダから見えたエーゲ海をめざしてイテアの町の散策

これだけで絵になるフランスの国旗があるクルーザ。碧いエーゲ海（Aegean Sea）の水面を颯爽と滑走するのだろう

海岸を散策していたら，地元の子供たちが水遊びに興じていた。夕方だったが，今日の暑さを癒すに十分かもしれない

夕食後にホテルでくつろぐ客人たち。ホテルの雰囲気がよく出ている。
今回の旅行で最高評価のホテルだった

夜，部屋から続く白いベランダで優雅に

空は満天の星，乾燥した空気にはビールが合う。近くのスーパーで買い求めたギリシャの地元ブランド（ΑΛΦΑ：アルファ）