アンプエロ_Ampuero　ここにも牛追い祭！小さな村で育まれる伝統と文化

2011/09/10 - 2011/09/11

スペイン北部・カンタブリア州の東部に位置する小さな村、アンプエロを訪れました。この村では秋に、ナバラ州パンプローナのような牛追い祭りがあります。ちょうど祭の時を狙って訪れました。
★パンプローナだけではない、エンシエロ（牛追い）を見物
★祭で盛り上がる村の散策と、付近の歴史的建造物を巡る
★スペイン国営ホテル「パラドール」にて、ご当地グルメを楽しみつつ宿泊

[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎ラバス
◎ソパ・デ・ペスカオ
◎ソバオ
◎コルバタ

エリア スペイン

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

カンタブリア州都のサンタンデルから車で50kmほどでしょうか。アンプエロの村に到着です。

道路のロトンダ（ロータリー）の真ん中には牛の像。

村の中心に入ると、すでに祭の前哨戦で盛り上がっていました。

こちらは村の闘牛場。

祭のポスターが貼られています。

ここにも。

今日は土曜日。牛追いは、土曜・日曜の両方行われますので、近隣のホテルに泊まって両日の観光です。

「ボタ（Bota）」と呼ばれるワイン用の皮袋を携帯し、ところ構わずお楽しみ中。

こちらにも。

闘牛場の前の通り。既に多くの人が陣取ってます。

柵の上に座って牛追いを待つ人々。でもこれは、牛追いが始まったら警備員に降ろされてしまいます。

牛追いが始まりました！

パンプローナに比べるとランナーも少なく、牛は何となくおとなしめ。

人々は柵に集まっており、走ってる人少ないです。

牛追いは、いかに牛に近づいて勇気を示せるか、だと聞いてましたが、この祭はリスク回避型？

この祭では、１０年ほど前に２人の犠牲者が出たようですが、近年は安全性を重視した運営となったのでしょうか。屈強そうな警備のおじさん。

牛追いが終わり、人々は三々五々村の中を散策です。こう見ると、結構スゴイ数の人が居たんですね。パンプローナ並。

あ、救急車です。ケガか病気の人が居たようです。

左はスカートをはいた男性です。カンタブリア州では、スコットランドのような文化が時折垣間見えます。バグパイプを使った民族舞踊やこのようなスカート．．．ケルトの文化が息づいているようですね。

村の中心広場であるマヨール広場（Plaza Major）にやってきました。

ここも盛り上がっています！

ブラスバンドの演奏、カッコイイ！

バル（ＢＡＲ）も特別に野外カウンターを出しています。

軽く一杯やりましょう。タパス（つまみ）はもちろん、カンタブリア名物のイカフライであるラバス（Rabas）で。やはり美味い！

もてなしてくれたお嬢さん達。

賑わう通り。この中を進むと．．．

パエージャ（パエリア）の店を発見！

これがまた美味い！．．．カンタブリアはこういった出店のグルメも侮れないのです。レストランやＢＡＲが店を出していることも多いですから。

アソン川と、その支流であるベルナレス川沿いの村です。川沿いのＢＡＲには人々が鈴なり．．．

アンプエロ地方警察のパトカーのボンネットに記された村の紋章。（久々のパトカー紋章シリーズ）

さて、今日はこれくらいにしておいて、隣村のリンピアス（Limpias）へ向かいます。ここに、スペイン国営ホテルである、パラドール・デ・リンピアス（Parador de Limpias）があります。

パラドールとはスペイン国営のホテルチェーンで、歴史的建造物を改装したホテルが魅力的です。

レストランはミシュランのお勧めです。（★は付いてないと思いますが）

フロント。（チェックインする私．．．妻撮影）

パラドールおなじみの、重厚なキーホルダー付の部屋の鍵。

フロントのロビー。

中央階段。

各階のロビー。ここには暖炉が。

廊下の調度品。
部屋はのちほど紹介します。

中庭（Patio）に出てみましょう。
ここは、20世紀の宮殿を改装したものだそうです。元は、19世紀のスペイン王であるアルフォンソ13世時代、夏の拠点として使われていた施設の様です。つまり別荘？

右手に見えるのはレストランです。中庭を眺めながらの食事ですね。

ディナーの前に軽く一杯。

実は私達がくつろぐ前の午後、この中庭で結婚式後のパーティが開かれていました。

部屋の窓からちょっと失礼して、花嫁さんを．．．
この後皆さん、ホールで飲むわ踊るわで深夜まで盛り上がっていました。お幸せに！

で、私たちもディナーです。

コースにしました。

赤ワインに、種類豊富なパン。

こちらは、カンタブリア漁師風魚介のスープ（Sopa de Pescadores del Cantabrico）。

豆とアサリの煮込み（Guisote de Pochas con Almejas）。
どちらもダシが出ていて美味い！

メインのビーフシチュー（Carrillera de ternera Estofada con Datiles y Tostadillo de Potes）と．．．

．．．ステーキ（Entrecot de Ternera a la Plancha）。

デザートのフォンダンショコラと．．．

．．．シャーベット＆フルーツ。う〜ん満足！

ここで部屋の紹介。ベッドルーム。

リビングルーム。

テレビ。

洗面台。

バス。

アメニティは充実。

翌朝．．．朝食はビュッフェスタイル。

パラドールはどこも充実のメニュー。

ついつい食べ過ぎてしまいます。

デザートです。袋に入っているのは、カンタブリア名物のソバオ（左）とコルバタ（右）。
ソバオはマドレーヌのようなお菓子、コルバタ（ネクタイの意）はビスケットパイに砂糖がコーティングされたもの。

さて、今日もアンプエロの市街へ。この村は、「カルロス５世の道（Ruta Carlos ?）」の途上にあるらしい。

治安警察のグアルディア・シビル（Guardia Civil）が、ヘリまで投入し厳重な警備体制を敷いています。

そのヘリが離陸。

闘牛場に到着です。今日も沢山の人々で賑わっています。

売店では、パニュエロ（赤いスカーフ）など、エンシエロ（牛追い）の衣装が売られています。

クジ引きの店も。

さぁ、牛追いの開始です。

今日は昨日よりちょっと迫力があります。

ドドドド．．．という牛の足音．．．

昨日同様、走ってる人はあまり居ませんね。

牛追いを見終えたら．．．はい、もちろんバルめぐりです。

そしてもちろん、タパスはラバスで。

村を去る前に散策してみましょう。これはサンタ・マリア教会。

棘の家？（Casa y Torre de Espina）

その向かいには味のある休憩エリア。

サンチアゴ広場という小さな広場にある、小さな教会。

小さな村の民家を眺めながらぶらり歩き。

こんな川沿いを歩きながら。
さて、そろそろアンプエロの村をあとにします。

隣村のリンピアス（パラドール・ホテルのある村）の、ラ・フエンテ通りにある小さな水道橋。

その傍にある教会。

リンピアスの村役場

役場はリンピアス川のほとりに佇んでいます。

丘を上がるとサン・ペドロ教会があります。（Iglesia Parroquial de San Pedro）

その傍には泉。

これはカンタブリアのシンボルです。車のリヤウィンドーにこのマークのシールを張っている人が散見されます。地元に誇りを持っているんですね。

次は、アンプエロから西へ3kmほど山を登ったところにある、ラ・ビエン・アパレシダ（La Bien Aparecida）へ向かいます。

現地のスペイン語の先生に教えてもらった場所です。

詳しいことはわかりませんが、ここはカンタブリア州にとって重要な場所の様です。

教会の外からは、カンタブリア州の特徴でもあるグリーンスペインの風景。

日本では名も知れない地域ですが、欧州ではどんな場所でも長い年月に育まれた趣深い歴史や文化がある、ということを思い知らされる、印象に残る旅でした。

この旅行記へのコメント （6）

• わんぱく大将さん 2014/05/19 01:29:56

  同じヨーロッパですね

  RAINDANCEさん
  
  やはり同じヨーロッパですね、スコットランドのキルトをはいてらっしゃる方も（スコットランドではこの下には下着のパンツははかないようです）
  私もオンドリビアで見かけた祭り、これもイギリスのモリスダンスとよく似てるな、と思った次第です。
  
  　大将

  RAINDANCEさん からの返信 2014/05/30 23:10:50

  RE: 同じヨーロッパですね

  大将さん
  
  そうそう、「キルト」というやつですね。あと、ポテスではバグパイプの様な楽器で演奏して踊るフォークロワがありました。
  
  それはそうと．．．Alcoiの旅行記を拝見させていただきました。このＧＷにアンダルシアを訪れたのですが、Alcoiのお祭りを絡めるかどうか非常に迷い、結局は日程的に諦めました。．．．ので、大将さんの旅行記、タイムリーに楽しませていただきました！（写真がとても素晴らしく、妻も感動していました）
  
  　RAINDANCE

  わんぱく大将さん からの返信 2014/05/31 11:42:14

  RE: RE: 同じヨーロッパですね

  > 大将さん
  >
  > そうそう、「キルト」というやつですね。あと、ポテスではバグパイプの様な楽器で演奏して踊るフォークロワがありました。
  >
  > それはそうと．．．Alcoiの旅行記を拝見させていただきました。このＧＷにアンダルシアを訪れたのですが、Alcoiのお祭りを絡めるかどうか非常に迷い、結局は日程的に諦めました。．．．ので、大将さんの旅行記、タイムリーに楽しませていただきました！（写真がとても素晴らしく、妻も感動していました）
  >
  > 　RAINDANCE
  
  RAINDANCEさん
  
  アルコイ、ご夫婦で見ていただいたようで、有難うございます。やっと２日目の夕方からのパレードもできました。　　大将

• MILFLORESさん 2014/04/08 18:07:34

  TOUS のアメニティー！

  RAINDANCEさん　こんにちは　お久し振りです。
  
  リンピアスのパラドールのクチコミから旅行記へお邪魔しました。
  なんと、TOUS のアメニティーですか！
  お部屋、リビングもあるところを見るとスウィートですか？それでなのかな？
  私はRAINDANCEさんがいらした3ヶ月前に行っていますが、Tarifa Unica 利用の普通のダブル（一応旧館部分）だったので普通のアメニティーでした。
  Anti Catalan ですので（笑）別に TOUS が欲しい訳ではないのですが、これだったら取っておきたくなるようなボトルだなーと、ちょっと羨ましくなりました。
  最近行ったロルカのパラドールのアメニティー、またデザインが変わっていました。
  
  カンタブリア大好き！そろそろ、また行きたくなってきました。
  
  Sopa de Pescadores del CantabricoとRabasのお写真にヨダレを垂らしつつ・・・　MILFLORES
  

  RAINDANCEさん からの返信 2014/04/15 01:16:00

  RE: TOUS のアメニティー！

  MILFLORESさん
  
  ご無沙汰しております。いやー、スペイン赴任から日本へ戻ってはや２年、スペインに懐かしさを感じる今日この頃です。
  
  リンピアスのパラドールでは、カンタブリアのパラドールには滅多に泊ることがないと思い、ちょっとイイ部屋にしてみました。TOUSって、カタルーニャのお洒落なブランドだったのですね。知らずに持って帰りませんでした．．．悔しい。
  
  スペインへの懐かしさから、このＧＷに再訪する予定です。在住時に行きそびれた、カスティーリャ・ラマンチャとバレンシアへ。MILFLORESさんの旅行記に投票させていただいた、ロルカのパラドールへも滞在する予定です。（スペイン在住時、東日本大震災のあとのロルカ地震も記憶に残っています。その復興も応援したく。）
  あと、クエンカやテルエル、アラルコンやアルマグロのパラドールも楽しみです。出発前に、MILFLORESさんの旅行記で予習させていただきますね。
  
  　RAINDANCE

  MILFLORESさん からの返信 2014/04/15 17:13:43

  RE: RE: TOUS のアメニティー！

  RAINDANCEさん　こんにちは
  
  ご返信　ありがとうございます。
  そうですか、もう帰国2年になりますか。　早いですね〜
  
  GWにスペインへ「お里帰り」との。スペイン旅行には最高の時期ですね。ご在住中にラ マンチャとバレンシアを逃されていたとは意外です。でも、確かにカンタブリアからだと週末旅行で簡単に行ける距離ではないですよね。
  
  クエンカ、テルエル、アルマグロのパラドール旅行記あります。ご参考になれば幸いです。
  テルエルのパラドールはどうといったことありませんが、町はとても良いです。近くのアルバラシンにも是非！
  
  懐かしのスペイン、堪能なさってください。
  MILFLORES