子連れdeクロアチア～プリトヴィツェと野外戦争博物館★ヨーロッパ絶景・世界遺産の旅No6

2013/08/10 - 2013/08/11

レンタカーで1週間旅をしてきたクロアチアもこれで最後になります。
最後にして最大のハイライトの一つ。プリトヴィッツェ湖群国立公園をたっぷりトレッキング。
4歳の娘、6歳の息子も上湖群2時間半。下湖群2時間と、みっちり歩いてくれました。

プリトヴィッツェからザグレブ空港に向かう途中、通りすがりに内戦の記憶と跡を残す広場を偶然発見。
足を止めてしまった場所の写真がなかなかすごいのでご覧ください。
あれは、一体どこだったんだろう・・・・。

・・・

その後、8月31日に放送された世界ふしぎ発見で、この広場が戦争博物館だった事をしりました（汗）（8月31日追記）

エリア その他の都市(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

シヴェニクのアパートメントでのんびり朝を過ごし、ゆっくり目にチェックアウトをしたこの日。
今日の予定はプリトヴィッツェ湖群国立公園ただ一つでした。
ゆっくりしていたのには訳があって。

実は写真のようにこの度で初めて雲行きが微妙だったのです。
道中雨にもあたり、ちょっと不安な出だし。

不安をますます増大させたのは全く理由が不明の大渋滞！！
1時間近くノロノロ運転を強いられまさかこの渋滞ザグレブまで続いてるんじゃ？？と恐怖に怯えました。

結局渋滞の理由は不明だったんだけど、今日とまるプリトヴィッツェの公園近くのペンションはこちら。

ドブロブニクやスプリトなどとは全く違う家の作りです。
内陸に入って来たって感じ。

山小屋風で可愛い宿があちらこちらにありました。

「プリトヴィッツェ ミリチ イン」
Trip Adviserのプレートも！
結構評判のよいペンションだったんだね。
私は、この旅全てBookin.comでクチコミ見て決めてました。

http://www.booking.com/hotel/hr/pansion-miric.ja.html?aid=323168;label=bookings-naam-Adjn7OM8OyxMIfV66KS%2ArAS16515730522%3Apl%3Ata%3Ap1%3Ap2260%2C000%3Aac%3Aap1t1%3Aneg;sid=0307d7ce233b6d0acdca66273b4f3907;dcid=2

お部屋は今まで泊まっていたアパートに比べると小さかったけど、良い部屋でした。

空気が清々しく、秋の気配を感じる涼しさでした。

ペンションで公園の地図をいただき、今日はもう夕方（4時位）だから、湖群の上か下かどっちかを散策して、明日にもう一方をトレッキングしたほうが良いよと言われました。

天気が回復傾向で時々晴れ間が見えたりもするんだけど、ピーカン晴れではない感じ。悩んだけど、明日天気が回復することを願って、絶景ポイントが集中する下湖群は明日に回すことに。

ST2にアクセスする方の駐車場に車を止め、バスで一気に上を目指すことにしました。

意外にバスに乗っている時間が長くてびっくり！
え・・・？下りって全部歩くの？？？

どれくらい歩けるか心配だったけど、緑豊かな遊歩道を下りながらのトレッキングは子ども達にとってもかなり楽しかったみたい。

結構こんでましたが、テクテク歩く事ができました。

木陰か見える湖面が美しいグリーンでした。

日が傾きかけた頃、太陽の光も結構差すようになってきて、だんだん綺麗な写真が撮れるようになりました＾＾

ちょっとでも雲にさえぎられると、湖面は急速に輝きを失います。
View Pointも軽く見逃しそうになってしまうけど、日が差すと全く別ものになるのです。

ここは上湖群のビュースポットの中でもハイライトです！
綺麗な写真が撮れました。

下流より上流のほうが水が緑色に近いらしいです。
プランクトンの量が関係するのだとか。

透明度は半端なかったです。

かれこれ1時間歩いてもまだまだ娘、元気です。

滝も大小様々。神出鬼没です。ここもView Pointの一つだったはず。

それにしたってよく歩くなぁ。
2時間半、本気で歩かなきゃいけないんだね > <
子ども達、本当によく頑張りました。

やっと船着場についた時は安心したよ〜。

最後は船で対岸に渡ってトレッキング終了！
お疲れ様でした〜☆

夕食は園内のレストランでいただきました〜。

8月11日。
クロアチア最後の朝。

P.M 3:00のザグレブ発の飛行機で次の国に行く関係上、今日はプリトヴィッツェを遅くともA.M 10:00には出発する必要があります。

早朝のペンションからのお天気チェック。
快晴です！

願いが通じた。

今日は絶景ポイントが集まる下湖群を回ります。
A.M 7:00の駐車場オープンにめがけてペンションを出発しました。

さすがに朝一！
人気はまばらでした。

さてさて、絶景ポイントがたくさんあると言っても、その見所は点在しているため、起伏の激しい遊歩道をかなり歩かなければなりません。

しかも、まだ朝早すぎて太陽が湖に降り注いでいないため、水の色がイマイチです！！

トレッキングしているうちに陽が昇る事を願いつつ先を進みます。

あれ？
でも、やっぱり綺麗かも。

朝の光は本当に穏やか。
湖を優しく照らします。
これはこれで良いのかも！

こちらは二股分かれ道。
地図通りに進んでいたつもりだったけど、飛行機の関係で気持ちが焦ってしまい、道を間違えて余計に時間をロスしてしまいました。

でも、その代わり、泣く泣く諦めたView Pointに思いもかけず立ち寄る事ができた！！！

途中に通った岩のトンネル。

朝日に照らされた滝。
美しい光景が続きます。

ちなみに湖の水は遊歩道の限界ギリギリを攻めてきてます。

そうだそうだ。
ここもView Pointなのよ。
自分が写真を見て憧れてた・・・・。

でも、なんか、ちょっと違う・・・・？？？
なんで？
やっぱり太陽の光足りない？？

ここもそう。
超美しいんだよ。でも、なんか違うぞ？？

旦那と協議した結果、原因が判明。

それは・・・

ちょっと草木生い茂りすぎですから〜！！！！（爆)

でも、ま、それでも綺麗だからいいか＾＾

いや〜。
気持ちよかったな。
朝のお散歩最高！

あ、でも本当のお勧めは激混みの昼間だと思う。
（湖の色的に）

ちなみに10時に私たちが公園を出ようとした時にはこの長蛇の列でした。
さすが、激混み！

長蛇の列を尻目に、私たちはザグレブ空港に向かって出発です。

昨日の渋滞がちょっと怖かったけど、最初の1時間ほどは順調に車を走らすことができました。

走行中道路の左脇に、なんか異様な物体を発見。
どうしても気になって戻って正体を確かに行きました。

うそっ！
戦車？？？

そこは広場になっていて、あきらかに内戦で壊されたと思われる建物が・・・

看板も立ってた。
意図的にここに残してるんですね。

衝撃の撃墜された戦闘機です。

The Homeland war....
内戦の英語初めて知りました。

こんな形で残しているとは本当にびっくりです。

息子も戦車にかなり衝撃を受けてました。
なんか、でも、見れてよかった。
クロアチアの事もっと知ろうと思いました。

ちなみに後で調べたら、ここはカロバックという町だったようです。

さてさて、大幅に時間をロスしてしまいましたが、とにかく空港に行かねば！！

高速の出口で超渋滞して、一時は本当に焦ったけど、なんとか空港にたどり着きました。

ちなみに高速の料金所で渋滞している場合は右に右に行きましょう。右側の車線は途中で二股、三股に分かれてゲートに辿りつくため流れが速いのです。

というか、前日までにザグレブに着いているのがベターですね。

1週間の旅が、ついに終了です。
クロアチア。
本当に素晴らしい国でした。
日程も7日間でちょうどよかったと思います。

日記を書き終えるのも寂しいけど、
クロアチア航空で向かう先は・・・・

ギリシャ！

旅は第二章の始まりです。

Bye-Bye Croatia!

この旅行記へのコメント （6）

• 子連れ旅人さん 2014/01/21 01:23:46

  さとこさん、フォローありがとうございました。

  プリトヴィッツェ、私たちも行きました。しかも、1時間半以上地雷の森をオーバーヒートの車でさまよった後です。本当に生きた心地がしませんでした。
  
  戦争博物館は下道でプリトヴィッツェからザグレブに戻る途中で我が家も見かけました。生戦争体験の旅になりましたね。子供たちにも戦争を考えさせる機会になりました。（とてもよい機会・・・といえませんでしたが・・。）
  
  私もフォローさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

  さとこさん からの返信 2014/01/21 08:21:27

  Re: さとこさん、フォローありがとうございました。

  たまたま子連れをキーワードで日記を検索していたところヨーロッパの素敵な日記がたくさんな子連れ旅人さんを発見してしまい、思わずフォローさせていただきました(^ ^)
  よろしくお願いします！
  ヨーロッパに在住されているのですか？
  私はもうしばらくヨーロッパは行けなさそうですが、子連れ旅人さんの日記を見て、色々行った気になろうと思います！

• worldspanさん 2013/08/29 10:22:07

  クライナ・セルビア人共和国の一部

  さとこさん
  
  こんにちは。
  プリトヴィツェ国立公園は1991年から1995年10月まで続いたクロアチア内戦で、激戦地エリアの一つなんです。クライナ・セルビア人共和国は大きく東スラボニア（クロアチアとセルビアの国境付近）と西スラボニア（東スラボニアの南西付近のボスニアとクロアチアの国境付近）とクライナ（プリトヴィツェからボスニアとクロアチアの国境付近でクニンという街を中心に）から構成され、1991年にクロアチアから独立をしたんです。ユーゴスラビアからクロアチアが独立した際にクロアチアの当時の大統領が民族主義者トゥジマンで、当時クロアチアのクライナ、東西スラボニアには多くのセルビア人が歴史的（オスマントルコとハプスブルクの国境付近だったので、緩衝地帯にセルビア人を多く居住させたのがそもそもの始まり）に居住していたのですが、セルビア人の自治を剥奪したり、クロアチア語を唯一の公用語としたんです。それによりセルビア人はクロアチア人に恐怖し自ら独立し、守ろうとしたんですね。第二次世界大戦ではクロアチアはナチスに組みし、多くのセルビア人を殺害し、セルビア人の絶滅収容所を作っていたので。
  こうしてクライナ・セルビア人共和国が成立することによりクロアチアはダルマチア地方が分断されることになり大混乱になったんです。
  　一時はザグレブから60数キロしか離れていないカルロヴァツを攻略し、ザグレブにもミサイル攻撃をしていました（渡した滞在した2ヶ月後にはザグレブでも死者が出ていました)。こうしたクライナ・セルビア人共和国ですが、財力や兵力があるクロアチアは95年にようやくクライナ・セルビア人共和国を掃討し、クライナに居住する20万人ものセルビア人が難民となり、婦女子を主体に虐殺が行われたんです(民族浄化。最も民族浄化はボスニアでもセルビア人、ムスリム人、クロアチア人も行っていましたが）。
  　私が訪れたのは戦時中の95年と、翌年にクロアチアに訪れましたが、96年に訪れた時は往路ではクニンを経由しスプリットに入り復路ではシベニク、ザダール、プリトヴィツェを経由しザグレブに行きましたが、プリトヴィツェには地雷があったので当時のバスは、残念ながらプリトヴィツェを通過していました(車窓から少し見えるだけでした）。黒焦げになった家々や破壊された民家が散乱しているのを、特にクニン、ザダルからプリトヴィツェ、カルロヴァツで見えたのはとても衝撃的でした。
  
  　

  さとこさん からの返信 2013/08/29 22:49:02

  RE: クライナ・セルビア人共和国の一部

  95年にクロアチアに行かれたとは！
  私、クロアチアの内戦に関してはほぼ無知であることが分かりました。丁寧な解説ありがとうございます。
  クロアチアがあまりにも美しく、素晴らしい国だったので、勝手にクロアチア人が迫害されていたのを独立運動で頑張ったのかなぁなんてイメージになってました。事実は全く違うところにあったようです。
  95年って、本当私にとっては学生時代・・・つい、この間の事のようなのです。自分が人生を謳歌してのほほんと平和に楽しく暮らしていた時代に戦争が起きていた事実に全く実感がわかないですね。
  カロバック、偶然見つけたにしては衝撃の場所だったのですが、恐ろしい破壊された建物と戦闘機とはうらはらに、そこはとてものどかな場所でした。
  よい経験ができました！

  worldspanさん からの返信 2013/08/29 23:51:28

  RE: RE: クライナ・セルビア人共和国の一部

  ちょうどそのころはセルビア人にとっては時代の流れが悪かったんです。クロアチアの宗主国は第二次世界大戦のころからつながりの強いドイツだったのですが、ＥＣはドイツの意見に押され、セルビア人問題がありながらもクロアチアの独立を承認し結果的にこうした悲劇を生んでしまったんです。一方セルビアにも宗主国たるロシアがありましたが、当時のロシアにこれほど力がなかったので、セルビア孤立していたんです。他方、アメリカはヨーロッパの戦争にはかかわらないというスタンスでしたが、湾岸戦争まなしでイスラム諸国から反感を買っていた時期であり、こうしたことから目をそらすためにボスニアのムスリムを支援しました。
  　こうした列強の思惑もクロアチアやボスニア内戦、そしてコソボ紛争に大きな影響を与えたんです。
  95年のころはちょうど私も学生時代で、ハンガリーとクロアチアの関係史を研究していたので、旧ユーゴスラビアの戦争がとても衝撃的で、でも日本の新聞はたいていクロアチアやボスニアよりの報道ばかりで、セルビアだけが悪いわけではない、真実を観てみたいと思って、当時の新ユーゴスラビアやクロアチアに行ってみたんです。クロアチアでは風邪をひいてしまい結局ザグレブ1日しか滞在できませんでしたが・・・。
  
  カルロバツはのどかな町になったんですね。よかったです！　カルロバツは日本のガイドブックには出ていませんが、有名な要塞があって、旧市街も美しい街なんです。しかし先のクロアチア内戦では街の大半が破壊され、私が通った時もバスターミナルこそありましたが、車窓の家々は破壊されていたり、黒焦げになっていたり、クニン同様にひどい惨状でした。
  
  クロアチアをはじめとする旧ユーゴ諸国は学生時代から勉強してきた思いがあるので、子供がもう少し大きくなったら、さとこさんのようにレンタカーを借りてゆっくり回りたいなーと考えています。
  
  
  worldspan
  
  

  さとこさん からの返信 2013/09/01 20:08:36

  RE: RE: RE: クライナ・セルビア人共和国の一部

  worldspanさん
  
  土曜日の世界ふしぎ発見は、クロアチアのEC加盟記念特集でした。
  私が偶然カロバックで見つけた戦車や戦闘機の置かれた広場は屋外戦争博物館だったようです。
  歴史は見るべき角度を変えると語られる内容も違いますが、あのあたりで内戦があって地雷がたくさん埋まっていたのは事実なんですよね。
  もう少し歴史を知ってからあの地を訪れるとまた違ったものが見えそうです。お子さまと是非のどかで美しいクロアチアをめぐってください。
  本当に小さいお子様連れにこそ旅行のしやすい国だと思います！